- ヘロドトス『歴史』巻七に、ペルシア戦争においてクセルクセスがギリシアへ遠征を開始して間もない時、
白昼にわかに暗黒と化したことがあり、クセる癖巣がこれを
マゴスらに尋ねると、
「ペルシアでは未来の事は月が示すが、ギリシアでは太陽が示す。この現象は神がギリシア人に対して
その町々の消滅を予示したものである」と答えたので、クセルクセスは喜んで軍を前進させたという。
同書訳者注釈に、この時期に該当しそうな日食は
BC481年(W)4月の皆既日食(インド洋諸地域およびスサ)、
BC480年(W)10月の部分日食(コリントスおよびサルディス)、
BC478年(W)2月の金環食(サルディス)の三つに限られると云々。
月食が起こり、大王は日月に供犠を捧げたという。
参考文献
『歴史(下)』ヘロドトス
『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス
最終更新:2015年11月17日 16:47