人が動物を産み落とす

  • 『グリム童話集』「ろばの若さま」〈KHM144〉
   →何不自由なく暮らしてきた王様とお妃さまがいたが、子どもだけが居なかった。
    そのうちやっとのことで子が生まれるが、生まれてきたのはロバで、母親は捨ててしまおうとするが
    父親は「これも神様に授かった子だから」といって養育する。
    この子は後に旅に出て、旅先で姫と結ばれた際に、夜中の間だけロバの皮を脱ぐと美しい王子の姿になる。
    事情を知った姫の父親がこっそりロバの皮を捨ててしまったので、以降王子は姫と結婚し、
    姫の父親である王の死後はその国を継いだとか。


  • プリニウス『博物誌』第七巻
   →人が動物を出産する事が凶兆であるという事例として、マルシ戦争勃発の前兆のひとつに、
    とある下婢がヘビを生んだことがあったと記している。


      参考文献
『完訳グリム童話集(4)』
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』



最終更新:2016年03月08日 03:15