ヤギの起源譚

  • 『グリム童話集』「神さまのけだものと悪魔のけだもの」〈KHM148〉
   →神様がこの世のあらゆる動物を作った際に、
   悪魔がこれを真似て作った動物が山羊である、という話が載る。
   ヤギはことあるごとに尻尾を枝などに引っかけて動けなくなるので、悪魔はこの動物の尻尾をすべて
   噛み切ってしまい、そこで今でもこの動物の尻尾は短いのだという。
   またこの動物は木の実などを食い荒らすため、神様はオオカミをつかわしてこれを喰わせた。
   悪魔がこのことを神に抗議し、山羊の性質を良いものに変えるためにお金を要求するが、神様にはぐらかされて怒り、
   ヤギの目をくりぬいて自分の目玉をはめ込んだため、山羊は今でも悪魔の目を持っているとする。
   また、悪魔が好んで山羊の姿をとるのも、これが悪魔の作った動物だからだとか。



      参考文献
『完訳グリム童話集(4)』



最終更新:2015年12月15日 18:05