→太陽が同時にいくつも見えた時期を複数列挙している。
日の出時か日没時に現れるといい、「ほんとうの太陽の上にでもなく下にでもなく、
それとある角度をなしている。地球の沿っているのでもなく、対しているのでもない」という。
また、昔はよく三つの太陽が見られたとか。
→
ユリウス・カエサルの死の翌日に、太陽が三つ出現したという。
その三つは徐々に寄り集まって一つの太陽となったと云々。
ゲルウァシウスはこれを、レピドゥス、
マルクス・アントニウス、
アウグストゥスの権力が
やがて一つの君主制になること、さらには三位一体の神への進行がやがて宣布されることを
意味しているのだろうと述べている。
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス
最終更新:2016年11月06日 05:15