死海



  • プリニウス『博物誌』は、この湖を「アスファルトを産出するユダヤのアスファルティス湖」と呼称している。
   そして、「この湖では、どんなものも沈むことができない」としている。

  • 同書第五巻では、「唯一の産物は瀝青であり、ゆえにアスファルティスというギリシャ名が与えられた」、
   また「動物の身体はその水の中では沈まない、雄牛やラクダでも浮く、このことから、どんなものも決して沈まないと
   報告がなされてきた」という記述になっている。


  • 旧約聖書』において、ソドムの町が滅びた際、その住民たちの罪のせいで鳥も魚も住めない不毛湖「死海」となったと
   伝承に語られる(ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』など)。
(zsphereコメント:どうもゲルウァシウスはヨセフス『ユダヤ戦記』に依った模様。要確認)



      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス


最終更新:2016年11月19日 02:27