リクスス

  • プリニウス『博物誌』第五巻に、クラウディウス帝による植民市としてリクススの名が出てくる。
   同書によれば、ヘラクレスの十二功業のうちの十一番目、
   黄金のリンゴがなるへスペリスの庭というのがこの地に存在するという伝説がある事を記載している。
   この難題の際にヘラクレスが戦って倒したアンタイオスの宮殿もこの地にあったという。
   また、リンゴを守護する百頭竜について、この地が入海が陸の中へ延びて曲がりくねった水路を成しており、
   これがたしかに守護竜に似ているという記述がある。
   ただし、同地にはヘラクレスの祭壇はあるが、オリーヴの木が数本あるのみで、
   黄金のリンゴがなったという森などは特に所在しないとしている。




      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』



最終更新:2016年02月27日 05:29