バシリスク

  • プリニウス『博物誌』第八巻によれば、リビア東部のキュレナイカに産するという動物。
   その眼を見る者は即座に絶命するという力を持ち、体長約24cmを超えず、
   頭には一種の王冠のような明るく白い印があるという。
   接触によってはもちろん、その呼気によってすら藪を枯らし、草を焼き、岩を砕くという。
   ある人がこの動物をウマにのったまま槍で刺したところ、バシリスクの毒素が槍をつたって、刺した男はもちろん
   乗っている馬すら絶命させたという。
   しかし、イタチの毒だけはこの生き物にとって致命的であり、イタチの巣に投げ込まれると
   イタチの臭気によって死ぬという。


      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』



最終更新:2016年03月31日 22:13