- 海神ネレウスとドリスの娘たちのこと。その数50人とも100人とも言われ、
ヘシオドス『神統記』などにその名が列挙されている。
なお、「ネレイス」は単数形で、複数形は「ネレイデス」。
- プリニウスは『博物誌』第九巻の中で、海洋生物を述べる中で「ネレイス」について言及しているが、
人間の形をしている体に毛がもじゃもじゃと生えているとしており、
沖合で死にかけているネレイスの嘆きの歌が浜の住民に聞かれた事がある、とか、
ガリアの使者がおびただしい数のネレイスの死体が浜で見られた旨を
アウグストゥスに書面で報告した、
といったエピソードを記している。
(zsphereコメント:この記述の後に紹介されている逸話は「海人」とされているが、ほとんど海の妖怪扱いで異様である)
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年04月23日 18:43