ローヌ川

  • フランス四大河川の一つ。同国南部を流れる。



  • ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、ドラクスという水怪に関する逸話が載る。
   金の指輪や盃に変身して女子供、特に授乳婦を連れ去ると言い、連れ去られた授乳婦はドラクスの子孫の乳母にされる。
   ゲルウァシウスはローヌ川辺で連れ去られた婦人に会った事があるという。
   その婦人は連れ去られて七年後に何事も無く戻って来たという。彼女の証言によれば
   ドラクスたちは誘拐してきた人間を食べて生きており、またある日ドラクスたちのくれたウナギのパテを食べていた際、
   うっかり指に脂がついたままで片方の目をこすってしまうと、そのせいで水中で極めて明瞭に視界を得ることができるようになったとか。



      参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス



最終更新:2016年11月17日 04:38