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フランス、オーヴェルニュ地方、クレルモン司教区で、
武勇、剛毅において無双の騎士ランボー・ド・プジェが、貴族のポンス・ド・カピトルによって遺産を取り上げられる。
失意のランボー・ド・プジェは国を彷徨う放浪者となり、野獣のような孤独者となって、脇道や藪林に出没、
そしてある夜、過度の恐怖の一撃によって精神に変調をきたし、
オオカミに変身したという。
その里にとって大きな災厄となり、幼子を貪り食い大人を惨殺するなどしていたが、
とうとう樵によって傷つけられ、片足を切断されて元の姿に戻ったという。
参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス
最終更新:2016年11月20日 05:06