食べ物の匂いへの代金に銭の音だけ聞かせる

   →「ロマニアにあるアレクサンドリア」(一説にレバントに所在したとか)で、サラセン人の貧乏な男が
    行商人の台所で別な男が料理しているのを見て、パンを料理にかざしてその蒸気でもってパンを食べた。
    虫の居所が悪かった行商人の男は代金を払えと詰め寄ってもめ事になり、これがスルタン(サラディンを指しているとされる)の
    耳に入り、様々な議論の末スルタンは、蒸気の代金として硬貨の鳴る音を聞かせるように命じる。



      参考文献
『中世イタリア民間説話集』



最終更新:2016年11月22日 02:40