アンチモン

  • 原子番号51番 Sb

  • 半金属の固体。

  • 鉱物としては、二硫化三アンチモン(輝安鉱)の形で見つかる。


  • 日本では、富本銭など七世紀後半から八世紀前半の銅銭・銅鏡などにアンチモンが含まれている事が知られている。
   通常、銅とスズの合金である青銅が用いられるが、日本ではスズ資源が相対的に乏しく、中国からの輸入に頼らざるを得なかった。
   そのため、スズの代替資源としてアンチモンを用いたと考えられている。
   ただし銅とアンチモンの合金は固くて脆く、加工が難しかったためやがて廃れたとか。


      参考文献

国立科学博物館「大英自然史博物館展」図録
最終更新:2017年05月27日 02:12