宮廷祭祀





  • 道饗祭(みちあえのまつり)
   京都の都城の四隅の路上で行う、「鬼魅」の外より入り来るのを防ぐ祭り。
   外からやってくる疫病などの入り込むのを防ぐ、八衢比古、八衢比売、久那斗の三神。
   ただし後の『令義解』(天長十年、西暦833年成立)では、既に
   外部からやってくる「鬼魅」を直接饗応する祭りとされている。
(高橋昌明『酒呑童子の誕生』)



  • 八十島祭
   摂津国難波津(大阪市西淀川区佃島あるいは木津川下流の月正島または靱永代浜(うつぼえいだいはま)か)
   で行われる一代一度の大祓。
   住吉神、依羅(よさみ)の神々などが祀られる。
   文徳朝以前には記録がないとか。

  • 五竜祭
   陰陽道祭祀のひとつ。
   初見は醍醐天皇の御代。
   雩(あまごい)祭とも称し、青赤黄白黒の五竜を祀る。
   仏典の読誦、神社奉幣を伴うことも多い。
   『覚禅鈔』に、密教で請雨経法を行うときは五竜祭を伴う、とある。

(『日本陰陽道史総説』村山修一)




最終更新:2014年01月18日 00:42