藤原頼長呪詛事件

   延暦寺の末寺、白山宮加賀馬場との紛争で処罰されていた林光家の赦免を執奏した藤原頼長
   叡山衆徒が呪詛したとされる事件。

  • 日吉社での呪詛の他、比叡山上でも百壇大威徳供を開始しており、その供物や灯明用の油は
   天台座主行玄以下の僧綱により提供されている。

  • 表向きは訴訟の成就を願ったものとされるが、『兵範記』には「左府を調伏し申すと云々」(九月七日条)などと
   記されている由。

(『僧兵 祈りと暴力の力』衣川仁)



最終更新:2011年10月01日 12:17