沖ノ島祭祀遺跡


  • 四世紀後半頃に成立し、十世紀初頭まで祭祀が継続していた事が確認されている。

  • 17号遺跡からは、道鏡21面(すべて倣製鏡)、鉄製刀剣、蕨手刀手等が出土。

  • 18号遺跡(I号巨岩上)から、舶載鏡の方格規矩四神鏡(後漢)、
   三角縁二神二獣鏡(魏)が出土した。
  • これらは、内容としては古墳時代前期・四世紀後半の大和周辺の古墳副葬品と共通する部分が多い。

  • 五~六世紀に営まれたと思われる遺跡のうち、7号遺跡から出土した鉄剣と刀は、
   水晶と石英製の三輪玉が伴われており、玉纏太刀のような装飾が施されていたとみられる。

  • 七世紀に営まれた遺跡では、5号遺跡から金銅製の雛形類が多数出土しており、
   特に紡織具が特異なものとして知られる。
   また同所からは金銅製竜頭、唐三彩の壺も出土しており、中国大陸との交流が想定される。

(『日本神道史』岡田壮司)


最終更新:2011年12月11日 11:56