黒塚古墳

  • 奈良県天理市に所在。全長132メートル、柳本古墳群に属する。

   このうち33面の三角縁神獣鏡は被葬者の傍ではなく、
   竪穴式石室の左右側壁と北小口壁に、木棺の北半分をコの字形に囲むように立てかけられていた。
   一方棺内で被葬者の頭の上、木棺内の北端部に別種の鏡(画文帯神獣鏡)が立てかけられており、
   三角縁神獣鏡より漢鏡を重視していたようにも解釈できる。
(ただし、この漢鏡は魏代に作られた倣古鏡の可能性も指摘されている)

(『古墳』土生田純之)
最終更新:2012年02月24日 02:25