寺福童遺跡

  • てらふくどういせき。

  • 福岡県小郡市に所在。

  • 弥生時代中期後半から後期前半にかけての、銅戈を埋納した遺構が2006年夏に発見された。
   周辺に同時期の集落跡は発見されておらず、北西450メートル地点に
   弥生時代の墓地が確認されているのみ。

  • 埋納土坑の中には、中広形銅戈が九本、刃を立てた状態で密接して並べられた状態で出土。
   刃を立てた状態を保つため、粘土を数か所に貼り付けて支えとしていたと。

  • 銅戈は長さ37~41.4センチ、幅9.35~13.7センチ。
   やや細身のものや、やや幅広のものなどそれぞれ特徴がある。
   また、これら銅戈は刃を研ぎ出しておらず、実用を考慮されていない祭具であったとみられる。

(『発掘された日本列島2008』)


最終更新:2012年03月30日 14:03