- 魏の曹操が宴を催した際、左慈が大銅盤に水を張らせ、そこから
三尺余の鱸を次々に釣り上げた挿話が知られる。
- 日本では、大国主命の国譲りの際、櫛八玉神(くしやたまのかみ)が
漁人の釣った「口大の尾翼鱸(おはたすずき)」を用いて「天の真魚咋(まなぐい)」、
即ち魚料理を作ったエピソードが知られる。
つまり、当時既に鱸漁が行われていた事が推測される。
- 『重修本草綱目啓蒙』に、スズキは錫を好み、釣るときも錫の小粒を使うと良いといい、
スズキの名もこれに由来するとある。
- プリニウス『博物誌』第九巻に、「登りスズキ」という変わった魚がアルカディア地方に棲むという話を載せている。
陸へよじ登ってきて眠ることからこの名がついたとの事で、またこの魚はクリトリウス地区ではえらが無く、
声を出すという。また人によってはこの魚を
アドニス魚とも呼ぶとか。
参考文献
『世界大博物図鑑 魚類』荒俣宏
最終更新:2016年04月29日 04:24