ハタハタ

  • スズキ目ハタハタ科

  • 日本海から東北の太平洋岸、サハリン、アラスカまで分布。
   『魚鑑』は、昔は常陸水戸に産し、今は出羽秋田に多いと記す。

  • 漢字では鰰と書くが、これは国字の由。
   『一話一言』はこの文字について、鱗の中に富士山の模様があり、
   めでたく神々しい魚なのでこの字になったと記す。

  • この魚は雷鳴を好むとされ、『酉陽雑俎』はこれを雷魚と呼ぶとしている。

  • 普段は水深数百メートルの深さに棲むが、産卵の時にだけ
   水深2メートルにまで出てくるので、その際に捕獲されるという。

(『世界大博物図鑑 魚類』荒俣宏)

最終更新:2012年04月18日 00:30