馬場南遺跡


  • 八世紀中ごろから後半にかけての古代寺院跡。

   港である泉津と、東大寺を結ぶ陸路の途中にあたる。

  • 多量の墨書土器に記された文字から、この地に「神雄寺」という名の寺が
   かつて存在したと思われる。
  • 同遺跡から多数の灯明皿、火舎形香炉、浄瓶、鉄鉢形土器などの
   仏教関連の土器が発掘されており、また四天王像と推定される
   塑像片も見つかっている。

  • また、同遺跡から、国内三例目となる、万葉歌を書いた木簡が見つかっている。

  • 「大殿」と書かれた墨書土器や、当時大寺院しか持てなかった彩釉山水陶器が見つかっており、
   同時代の朝廷の有力者がこの寺に関わっていたのではないかと考えられていると云々。

(『発掘された日本列島2010』)


最終更新:2012年05月01日 16:04