- 通常、人間が入れるように構造上なっているのは初重のみであり、上層に登れるような構造にはなっていない。
- また建築構造上、各重を貫く通し柱が一本もない、という顕著な特徴がある。
(つまり、各重が帽子を重ねて置かれているような状態で重なっている、とのこと)
- 塔の中心には最も太い心柱があるが、これは塔の荷重を支える構造にはなっていない。
中には礎石から完全に浮いてしまっている心柱もある。
- かつて作られた仏塔にはより大きなものがあった事が知られており、
1340年(暦応三年)成立の「院家雑々跡文」によれば、
東大寺七重塔(三十二丈 = 約96m)
法勝寺八角九重塔(二十七丈 = 約81m)
などの例があった事が知られる。
約400年間存在していたという。
この間、奈良・京都にはマグニチュード6以上の地震が約20回起こっているが、
これらの塔が地震により倒壊する事はなかったと云々。
(『古代日本の超技術』志村忠夫)
最終更新:2012年05月13日 01:31