製鉄

      製鉄用語



  • 鉄鉱石を使用した製鉄の場合、鉄鉱石は酸化鉄、すなわち酸素と結びついた化合物なので、
   この酸素を除去する事によって鉄への還元を行うことになる。
   古代製鉄であれば、炉の中で炭などを燃やして発生した一酸化炭素が酸化鉄を還元する。






  • 出雲地方では、和鋼の品質に応じて以下のような等級に分けていたという。最高級の物から順に、

   玉鋼、目白、砂味(じゃみ)、造粉(つくりこ)、鉧銑(けらずく)、歩鉧、鉧細(けらこま)

   とのこと。



  • 屋久島には、未婚の女性が懐妊した場合に、鉄滓(かなくそ、カナマリ)を呑む習俗があった。
   身籠ったのが蛇体の魔性のものであれば、これによってたちまち下りてしまうが、
   普通の子供であれば何事も無い、と考えられていたとのこと。
   妊婦がカナマリを呑む話としては、弁慶の母が懐妊した際に、つわりが来ると
   カナマリを呑み鍬を食べたため、生まれた弁慶は全身が黒く鉄のようであったという伝説もある。


『鉄の文明』大橋周治
『古代日本の超技術』志村忠夫


最終更新:2014年03月18日 16:41