- 鉄の中の炭素分が増えると、融点が下がる性質を持つ。
これを鉄製品に加工するためには、高温の一酸化炭素と反応させて酸素を取り除く還元が必要。
そのために製鉄炉が用いられる →
製鉄
- 地球のコアは鉄合金であるため、地球を構成する元素の比率を出すと
3割(約32%)を鉄が占める結果となる。
また、コアの外核の液体状の鉄合金が、回転して内核の固体状の鉄合金との間に電流を生じるため、
地球に地磁気が発生している。
(この地磁気が惑星外部からの有害な電磁波を防いでいる。地球で生命が生まれる条件の一つだったと言われる)
- 血液中のヘモグロビン内に存在し、2価と3価のイオンに変わる事で酸素と結びついて運ぶ役目を負う。
生物の血の赤い色はヘモグロビン内の鉄に由来する
(
イカや
タコなどの軟体生物は鉄の代わりに
銅が使われているため、
それらの血液は青い色となる)
(zsphereコメント:という事は、
ベンガラ(酸化鉄)の赤で血の象徴とする見立ては
かなり筋が良いわけだ)
- 日本における鉄の文献上初見は、『日本書紀』巻第二四、皇極元年(642年)四月の条で、
「蘇我大臣、畝傍の家にして、百済の翹岐(ぎょうき)等を喚ぶ。親(みずか)ら対(むか)ひて語話(ものがたり)す。仍りて良馬一匹、鉄(ねりがね)二十鋌を賜う」とあるのが最初という。
参考文献
『「金属」のキホン』田中和明
『古代日本の超技術』志村忠夫
最終更新:2016年04月07日 23:32