FINAL FANTASY Ⅵ

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FINAL FANTASY Ⅵ - (2022/07/05 (火) 21:10:07) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/14 Sat 17:05:38
更新日:2024/01/22 Mon 07:38:38
所要時間:約 5 分で読めます




『ファイナルファンタジーVI』(FF6)とは、1994年4月にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPG。
FINAL FANTASYシリーズとしては、スーパーファミコンで発売された『4』~『6』の最後となる作品である。


●概要



SFCとしては最大級の、大容量24メガビットメモリを搭載している。
そのためグラフィックは2Dでありながら美しく、現在も活躍する野村哲也が手掛けたこともあってクリーチャーデザインは非常に精密。
サボテンダーオルトロスアルテマウェポンといった、FFの代表的なモンスターたちも登場した。

世界観は前作『FF5』までとは違い、クリスタルが無くなった*1代わりに機械や蒸気機関などが登場し、中世ファンタジー的な世界からスチームパンク的な世界を展開。
また、それまでは戦闘手段でしかなかった「魔法」や「召喚獣」をテーマにしたことも初の取り組みであると言える。
話の内容はどちらかというと暗い分類で、終末的イメージが漂っている。

上記のことは、次作『FF7』以降にも多大な影響を与えた。


ぶっ壊れ性能のアイテムが多いが故の大味すぎるゲームバランスと、全滅したときのペナルティが薄い*2ため、難易度は基本的にシリーズ中でもぬるい方である。
とはいえ後述の裏技を使わない限りは、要所要所で手強いボスや難所もあるため、何も考えずにプレイするとそれなりに苦戦する。
また、強力なアイテムの中には攻略情報を知っていないと取り逃しやすいものも多いので、一概にゲームバランスが崩れているとも言い難いところではある(それでも難易度自体は高くない方だが)。

主人公は明確には決まっておらず、14人全員が主人公というスタンスをとっているが、その中でストーリーでの扱いなどを見て扱いの大きいキャラは存在する。
流石に多少のキャラ性能差は存在するが、どのキャラクターも掘り下げイベント等も何かしら用意されている*3上に固有コマンドや独自の運用方法があるため、誰をスタメンに入れても完全な足手まといにはなりにくく、お気に入りのパーティーでプレイできる*4

個性豊かなキャラクターたちと濃厚なストーリー展開、美麗なグラフィックと名曲BGMの数々から、今なお人気の高い作品である。


●あらすじ




魔大戦
全てを焼き尽くした、その戦いが
終わった時、世界から
「魔法」という力が消え去った
そして1000年……
鉄、火薬、蒸気機関
人々は機械の力を使い、
世界を蘇らせた
今またここに、伝説となった
「魔法」の力を復活させ
その強大な武力によって
世界を支配しようとする者がいる…
人はまた
その過ちを
繰り返そうとしているのか…



●主な登場人物


※CVは、他ゲーム作品への客演時に追加されたもの。


「人と幻獣、相容れぬものならば私は生まれなかった……」
ティナ・ブランフォード
CV:福井裕佳梨
人間と幻獣の間に生まれた混血児。
赤子の頃に母をガストラ皇帝に殺され、それ以来ガストラ帝国に兵士として利用されていた。
最も早くに登場し、最も主人公に近い人物。
固有コマンド「トランス」は時間限定の自己強化で、ティナの獲得した魔法修得値*5が多いほど継続時間が長くなる。


「俺は見捨てたりしない……必ず守ってやる!」
ロック・コール
CV:小野友樹
反ガストラ帝国組織「リターナー」に与する盗賊(自称トレジャーハンター)。
過去に恋人レイチェルを亡くしており、それが精神的外傷となっている。
主人公に近い人その2。
固有コマンド「ぬすむ」はⅣからお馴染のアイテムマスター御用達コマンド。
特定のアクセサリ装備で盗むついでにダメージも与える「ぶんどる」へと変更できる。


「俺が死んだら、世界中のレディが悲しむからな」
エドガー・ロニ・フィガロ
CV:三木眞一郎
フィガロ国の若き国王。
女好きで幼女から老人まで口説くが、ティナは口説き落とせなかった。
機械技術に強く、固有コマンド「きかい」では、オートボウガンやドリルといった強力な機械で敵を打ち倒す。


「熊ァ!?……熊か、そりゃあいい!」
マッシュ・レネ・フィガロ
CV:藤真秀
エドガーの双子の弟。
権力争いのゴタゴタに嫌気がさして国を捨てて自由を求めた。
劇中ではティナが熊と間違えたくらいなので結構な体格をしていたと思われるが、国を出た時はエドガーより小さかったらしい。
固有コマンド「ひっさつわざ」は、キー入力によって成功判定が行われる正に格ゲーコマンド
もっとも慣れてしまえばそう難しいコマンドは少なく、性能も全体的に高いためダメージソースとして使いやすい。


「過ぎ去ったことに縛られ、未来の時間を無駄にすることは容易い。だが、それは何も生み出さぬ。前に進むことができぬ」
カイエン・ガラモンド
CV:大友龍三郎
東方の国ドマの侍。
先代の王から仕えており、忠誠心は厚い。
「〜ござる」という語尾が特徴。そして初心。
固有コマンド「ひっさつけん」はチャージ時間に対応した剣技を発動できる。
後半の技ほどチャージが長いため使いづらいが、その分性能は高い。


「俺はいつでも死神に追われている」
シャドウ
CV:安原義人
報酬次第で動くアサシン。
金のためならば友を殺すことさえも厭わないと言われている。
ゲーム序盤から登場するものの、その頃は期間限定加入キャラであり、正式に仲間に加えられるのは事実上ゲーム後半から*6
固有コマンド「なげる」はシリーズ恒例の武器投げ技で、特に手裏剣系統や遁術は高い威力を誇る。
また一定確率で愛犬インターセプターが攻撃をガードし、反撃してくれるのも大きい。


「ガウ、獣ヶ原で強くなる」
ガウ
CV:村中知
獣ヶ原に住む野生児
幼い頃に捨てられモンスターと共に育ってきた。
言葉での表現は苦手だが純粋で仲間思い。
終盤の任意イベントは必見である。
固有コマンド「とびこむ」は獣ヶ原での戦闘を強制終了させ、一定数戦闘を行った後に再度パーティーに加入することで、飛び込んだ時と再会した時に戦っていた敵の行動パターンを習得するという珍しいもの。
習得した敵行動は「あばれる」によって発動でき、ランダム性はあるがかなり強力な敵の技も使用することができる。


「あの時、希望を捨てなくてよかった……それが未来へと……」
セリス・シェール
CV:桑島法子
元はガストラ帝国の常勝将軍。ツンデレ。
ドット絵だと胸部の強調された緑色のレオタードを着ている。
物語後半は彼女の視点からスタート。
主人公に近い人その3。
固有コマンド「まふうけん(魔封剣)」は、次の自分の行動順まで敵味方問わず魔法を無効化し、自身のMPを回復するというもの。
汎用性はさほどでもないが、強力な魔法を使う雑魚敵が出現するゾゾの街等、攻略上役立つ場面は少なくない。


「俺の命、そっくりチップにしてお前らに賭けるぜ」
セッツァー・ギャッビアーニ
CV:置鮎龍太郎
思想や主義を持たない生粋のギャンブラー。
世界で唯一の飛空挺ブラックジャックを所有し、気ままに生きる男。
KH2は黒歴史。
固有コマンド「スロット」は文字通りスロットの結果によって効果が変わるギャンブル技。
外れると目も当てられないが、上位の技になると非常に強烈な効果もちらほら。
また、アクセサリによって「ぜになげ」に変更することも可能で、こちらは安定したダメージソースになるが金を喰いがち。


「ボクもいっしょに戦うクポ!!」
モグ
CV:諸星すみれ
歌と踊りをこよなく愛するモーグリ。
パーティーキャラとしてモーグリが加入するのは今作が初だったりする。
お守りのチート性能に目が行くが、魔力は優秀。
固有コマンド「おどる」は戦った場所によって異なる踊りを習得でき、以降は戦闘中に選んだ踊りによって様々な技が発動する。
背景も変化するため、街中や海中といった珍しい背景で戦うことも可能。たまに転ぶけど。
SFC版では世界崩壊前に仲間にし、かつ手間のかかる壮大な寄り道をしないと覚えられない踊りがある。


「あいかわらず口の悪い子じゃ。……うれしいぞい」
ストラゴス・マゴス
CV:緒方賢一
隠れ魔導師の村サマサに暮らす魔導師の末裔。ジョブとしては青魔導師。
敵が使う技をラーニングして使用することができる。Ⅴと違って自身が攻撃を喰らう必要はないため、後述の「あやつる」等を駆使してラーニングに励むことが可能。
リルムの祖父で、14人中最高齢と思われる。*7
固有コマンドは敵の技を使う「あおまほう*8」。性能も習得難易度もピンキリだが、他の魔法やコマンドにはない性能の技も多く、用途は幅広い。


「……でもね。本当の似顔絵をおじいちゃんに一度はかいてあげたいの」
リルム・アローニィ
CV:悠木碧
魔導師の末裔であるピクトマンサー(絵を使役して戦わせる魔導師)
大変口が悪い上に、無茶な行動や突飛でもない振る舞いに出ることも多いが、根は心優しく、歳相応に無邪気な少女である。
固有コマンド「スケッチ」によって敵の姿をこちらに実体化させ、攻撃させることができる。
さらにアクセサリで「あやつる」に変更した場合、成功すればその敵が攻撃を受けるまでずっと操作することができるため、通常の戦闘時は勿論ストラゴスのラーニング補助にも一役買うことができる。
魔力も全キャラクター中最高のため、アタッカーとしてもサポーターとしても優秀なキャラ。


「ならば俺も世界を救うというものまねをしてみよう」
ゴゴ
隠しキャラの1人。正体不明の物真似師。*9
仲間の固有コマンドを3個まで装着可能*10であり、使い方次第では大きく化ける。
ただしステータス・装備品共に紙なので、どのコマンドを付け、どういった立ち位置で運用するのかをきちんと考える必要がある。
彼自身の固有コマンド「ものまね」だけは付け替え不可で、効果は「直近の行動をそのまま無消費で再使用する」というもの。
マッシュの「ひっさつわざ」のように強力なダメージ技をものまねしたり、本来ならば1戦闘中1回しか使えない幻獣召喚を何度も行うなど、これまた様々な使い方ができるコマンドといえる。


「ウガー!」
ウーマロ
隠しキャラの1人。オートバーサクの雪男。
操作不能で魔石も装備できないため使いにくいが、ステータスと装備がそれなりに優秀なので仲間の数が足りない場合は重宝する。
手近な仲間を敵に投げつけるというありそうでなかった攻撃方法を取ることも。
フルメンバーだと高確率でお留守番だが、その思い切ったキャラ性能とゴリゴリ削っていくパワーに魅せられ彼をスタメンに加えるプレイヤーも居るとか居ないとか。
固有コマンドはなし。


ケフカ・パラッツォ
CV:千葉繁
ガストラ帝国の魔導師にして、ゲーム序盤から度々主人公勢と相まみえる宿敵。
狂った言動と非道な行為の数々、シナリオ中での扱い等からプレイヤーに強烈なインパクトを残した。
詳しくはリンク先へ。


ガストラ皇帝
その名の通り、ガストラ帝国の皇帝
魔導アーマーなどの武力を使い世界征服を目論むが…
詳しくはリンク先へ


☆レオ・クリストフ
CV:菅原正志
ガストラ帝国の将軍。
卑怯な事を嫌う武人であり、部下からの人望も厚い人物。
一時的ではあるが、操作することが可能で強力なアクセサリ「皆伝の証」を装備しているが、外す事は不可能。
固有コマンドの「ショック」は敵全体を剣閃で攻撃する強力な技で、ガウもある敵で「あばれる」事で使用できる。
歩行時のドット絵とステータス画面の顔のギャップが激しい人。


この他にも、マッシュの師・ダンカンや反帝国組織リターナーの指導者・バナンといった個性的なサブキャラが多く登場する。


●主な用語・世界観設定


〇魔大戦
1000年前に勃発した魔法戦争。
これにより甚大な犠牲が出た結果、魔法の力を司る幻獣たちは幻獣界へと去り、人間界との狭間を封魔壁によって隔絶した。
かくして、世界から魔法の力は失われ……というのが、本作の世界観の大前提である。

〇帝国
ガストラ皇帝率いる一大国家。
捕獲した幻獣から魔力を抽出して人間に植え込むことで人造魔導師を造り出したり、魔法の力を備えた戦闘兵器を開発するなどして強大な軍事力を持つ。
FFⅡ同様、主人公勢の敵となる存在である。

〇リターナー
バナン様が指導する反帝国組織。
強大な帝国に対して微々たる戦力ではあるが、各地に工作員が潜入しており、情報収集に励んだり、主人公たちの作戦行動をサポートしてくれる。
ロックやエドガー等はこの組織に属していた。

三闘神
魔法の力の根源を支配する3体の神々。
彼らがお互いに力を恐れたが故に勃発したのが魔大戦だったという。
詳細はリンク先へ。


●有名なモンスター・ボスキャラ



〇魔導アーマー
『FF6』を語る上で外せない、魔法と機械を融合した戦闘兵器であり、いわゆるパワーローダー一種
パッケージでティナが搭乗しており、敵側の兵器でありながら本作を象徴的するものの一つとなっている。
モブの帝国兵が乗る機体はさほどでもない(最上位種のデュエルアーマーは手強い)が、シナリオ中でプレイヤーサイドも操作できる機会がある他、何よりそのロマン溢れるカッコいいデザインは一度見たら忘れられない。

FF14』では(FF6とは設定が異なるものの)メインストーリーでとある魔導アーマーが重要な役柄を担った他、マウントアクション*11としても実装されている。
他にも『ワールド オブ ファイナルファンタジー』でもミラージュとして登場する等、比較的近年になってから注目される機会が増え始めた。

この他、「プロトアーマー」「スカイアーマー」といった派生機や、幾つかの無人機も登場し、本作がファンタジーよりもSF寄りになっていることを示している。


オルトロス
CV:小野坂昌也
いやらしい目つきが特徴のタコ
何故か似非臭い関西弁で話す
都合4回戦うものの回によって強さの変動が激しく、ゲーム後半はもはや戦闘すらなくとある施設の受付役に収まるなど、いろんな意味で食えないヤツである。

ちなみにテュポーン大先生も今作が初登場。


魔列車
死者の魂をあの世へと運ぶ蒸気機関車
迷いの森のプラットホームから乗り込むダンジョンとして登場し、最終的にボスとして戦うことになるというどえらい汽車である。
画面右側から追いかけてくるこいつと、ひたすら走り続けながら応戦するマッシュたちという、FFでもトップクラスにインパクトのある戦闘シーンは必見。*12


サボテンダー
今ではお馴染の高速サボテンも今作が初登場。
出現率が低く逃走率も高いため倒すのに難儀するが、その分得られるものが多いというレア敵である。
そのとぼけた表情と絶妙なポージングは初見でプレイヤーの腹筋を攻撃してくること請け合い。

GBA版では『FF8』が初出のジャボテンダー逆輸入されて登場する。


アルテマウェポン
太古の昔に創り出された破壊の化身。
通常のボス戦とは異なる戦闘曲を引っ提げ、これまた強烈なインパクトをプレイヤーに与えた。
終盤では強化形態も出現する。

武器としてのアルテマウェポンも今作で同時に登場している。


〇伝説の八竜
ゲーム後半、封印から目覚めて世界に現れた古のモンスターたち。
出現場所も持つ属性や弱点も異なる8体の竜で、すべて倒すと魔石「ジハード」が手に入る。
正直強さはピンキリだが、恐らく初の八竜となるアースドラゴン初見殺しっぷり*13と、恐らくその次に戦うことが多いストームドラゴンさらなる初見殺しっぷり*14は多くのプレイヤーに衝撃を与えた。


勿論この他にも、デスゲイズバルガス、ガーディアン、マジックマスターといった印象的なボスキャラ、
「トンベリ(FF5が初登場)」「眠れる獅子」「グランインセクト」「ブラキオレイドス」等の強い雑魚
「ドゥドゥフェドゥ」「リトワールビッヘ」等といったよくわからん名前の雑魚敵など、個性豊かなモンスター陣が多い。


●システム


  • 本作の魔法は既に失われたという設定になっているため、基本的に魔法は魔石か一部の装備を身につけ、経験値とは別のポイントを貯めて習得する方式になっている。
    ウーマロ以外誰でもどの魔法を自由に習得可能であり、戦士タイプ魔法使いタイプ境界線が曖昧になっている
    「魔石」とは、幻獣が死ぬ間際に持っている力を形として残したものである。幻獣の召喚も、一人あたり現在装備している魔石のみであり、1戦闘に1回しか召喚出来ない。

  • 戦闘は4から続くアクティブタイムバトル方式。本作では敵からの「挟み撃ち」や味方の「サイドアタック」が初めて登場する。

  • 飛空艇の操作は従来シリーズとは違い、3Dシューティングゲームのような操作の仕方になっている。
    後半にファルコン号を手に入れて仲間を求めていたらデスゲイズと遭遇し全滅するのは誰もが通る道



●裏技



本作、何かとバグや隠し要素が多いことで有名で、それも難易度を下げる要因となっている。
ただし基本的にバグ技であり、正規の攻略法ではないことには注意。

おそらく最も知られた裏技。
透明になり物理攻撃を100%回避できるが魔法攻撃が100%命中してしまう、という魔法「バニシュ」を敵にかけ、
当たれば即死するが必ず当たる訳では無い魔法「デス」をかけてデスを100%命中させるもの。
これ自体はきちんと想定された仕様の範囲内なのだが、問題は殆どのボスにまで効いてしまうこと。
ゲーム中盤で魔石を手に入れたら速攻でバニシュとデスを目指した人多数。

GBA版ではバニシュとデスのコンボ自体は存在するものの、ボスはちゃんと即死耐性で防いでくるようになったため、
シナリオ攻略は勿論のこと裏ダンの凶悪な追加ボスたちにも相手に応じた戦い方で挑む必要が出てきた。
ただし「グラビデ」系の魔法のみ、相変わらずボスの耐性を無視してバニシュからネジ込める。


本来装備できない物をバグにより強引に装備してしまう裏技。
裏技を実行したいキャラの、裏技装備をさせたい箇所について、「さいきょう」コマンドを実行しても何も装備されない状態にする。
(一部のデメリット装備などの、さいきょうコマンドでも装備されないアイテムを除いた全ての該当部位装備を処分する)
しかる後に、装備させたいアイテムをアイテム欄の一番右下に置き、「さいきょう」コマンド実行。
そうすると右下に置いた品が装備されてしまう。
それが装備品であろうがなかろうが関係なし。消費アイテムでさえ装備できてしまう。
単純に武器を装備させれば「げんじのこて」無しで二刀流ができるし、「しゅりけん」等の消費武器を消費せずに使い続ける事もできる。
それらの用法でも十分強力だが、中でも有名なのはエドガーの特殊コマンドで使う機械「ドリル」を装備すること。
ドリルは1個装備するだけで、他が真っ裸でもない限りほぼ物理防御・魔法防御共に255でカンストし、1ダメージしか受けなくなる。
しかもドリルは序盤にコーリンゲン地方に行く流れになった時点でフィガロ城で買えるためすぐ手に入る。

あろうことか、『ディシディア ファイナルファンタジー』にてこの裏技を元にした装備*15が登場している。
初期状態では誰も装備できず、エンディング後に出現するステージで『技師の心得』というアイテムを入手する必要がある。*16


  • 魔法回避率バグ
防御力が物理攻撃に対応する「ぼうぎょ」と魔法攻撃に対応する「まほうぼうぎょ」に分かれているのと同じように、
回避率も物理攻撃に対応する「かいひりつ」と魔法攻撃に対応する「まほうかいひりつ」がある。
しかしSFC版ではバグで物理回避率が機能しておらず、物理・魔法全ての攻撃が魔法回避率のステータスを参照して回避を判定する。
物理回避率をあげる事ができる装備・アクセサリが死に装備可する一方で、魔法回避率に特化した装備が異常に強くなる。
その手の装備をかき集めて魔法回避率の値を128以上にすると、本来なら「魔法しか回避できないクセの強い装備」になるところ、
ごく一部の回避不能攻撃以外はあらゆる攻撃が命中しなくなる無敵キャラと化す。
その鉄壁っぷりは上記のドリル装備で物理・魔法の両防御を255にした時以上*17


  • 瀕死必殺技
ガウとウーマロ以外の全員が持っている隠し技。これはバグ技ではない。
瀕死(HPが一定以下になり、キャラがしゃがみこんだ状態)で「たたかう」を選択すると、1/16の確率で強力な固有の必殺技が出るというもの。
いずれも非常に強力だが、条件が厳しすぎて気づかなかった人多数。
この反省から、次回作のリミット技が作られた。


  • 崩壊前に戻る
世界崩壊後、オペラハウスの屋根裏でネズミ型のモンスターと戦いわざと全滅すると、
崩壊前のフィールドマップになり、BGMが獣が原になってしまう。
なお、これを実行するには、オペラのイベントでネズミをわざと残しておかねばならない。
純然たるバグで、場合によってはそのまま積んでしまう可能性がある非常に危険な裏技。
現在では他のバグによって崩壊前のみならず逆に崩壊後に行く手段が発見されている。


  • シドタイマー
まず最初にFF6はどのイベントも特定のマスを踏むことでイベントが進行する。
これは世界崩壊直後に発生するシドの生死に関わるイベントでセットされるタイマーを悪用活用し
特定の手順をこなすことでニューゲームから初めてこのタイマーを持ち出すことができる。
そしてタイマー作動中にイベントマスを踏むとラグが発生、そのラグの間にイベントマスを通過することで
イベントマスで発生するイベントをスキップできる。
ただしFF6には他にも多くのタイマーが存在し上書きされる可能性があり、タイマーを持ち出してのニューゲームも
SFC版でしか出来ないなど当初衝撃的ではあったものの影響は限定的であった。
…がこのシドタイマー発見後にシドタイマーを用いることで発生するバグや他タイマーの持ち出し、SFC版以外でも
タイマーの持ち出しができることなどが発覚、現在でも新たなバグが次々と発見されている。
最近では他のタイマーに上書きされても再度上書きするものまで現れた。*18


  • モグタン将軍
FFシリーズは大体プレイヤーキャラクターのスロットがシナリオを最後まで進めた状態での最大加入人数分に設定されている。
そのためイベントの間だけゲスト参戦するキャラには後々加入するキャラのスロット枠を充てるケースが多く、普通にイベントを進めていけばゲストキャラは適切なイベントで離脱し、その後正規キャラが加入するのである*19
……のだが、このFF6の場合では多彩なバグを突いてキャラ加入イベントをスルーすることも出来てしまう。
その際にゲストキャラが本来のキャラのデータに書き換えられること無く仲間として加入してしまうのである。
モグタン将軍はこの代表的な例で、バグを使ってセリスの加入イベントを経ないままにストーリーを進めると、セリスの初戦闘となるディッグアーマー戦で本来セリスに割り当てられたスロットがゲストキャラの「モグタン*20」のまま固定されてしまうのだ。
その後のストーリーではロックがモーグリと一緒にナルシェに現れ、カイエンが「マランダ国を滅ぼした悪名高いモグタン将軍!」とモーグリを謗り、
モーグリが愛や自らの境遇に苦悩し、オペラ女優の代役を買って出たりするシュールな光景が繰り広げられる。
ちなみにFF6ではゲスト参戦のキャラは装備やステータスが固定されており、しかも多くのキャラが序盤での加入なので装備もステータスも弱く、低歩数クリアなどの目的もないのならやらないほうが良いだろう。


●移植


〇SFCオリジナル版
2011年にWiiのバーチャルコンソールで配信。後にWii UNew3DS向けでも配信。
2017年には『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』収録の一本となった。

Playstation移植版
1999年発売。オープニングムービーとエンディングムービーを追加し、常時ダッシュ移動可能など操作性を変更。
2011年にゲームアーカイブスで配信。

GBA
2006年発売。移植されただけでなく、隠しダンジョンや魔石を追加してやりこみ要素が満載となっている(実はGBAで最後に発売されたソフトなためか、プレミアがついている時期があった)。
上記の多くのバグが修正されたが、新しいバグも出現してしまっている。
2015年にWii UのVCで配信。

〇スマートフォン版
2014年に配信。スマホのゲームアプリとしては珍しく、iOS版よりも先にAndroid版を配信している。スマホ移植版では本作のみトーセが開発。
内容はGBA版準拠だが、中断セーブやオートバトルなどの機能が追加されている。
海外ではSteamでも配信されていた。
2021年にピクセルリマスター版の発売に伴い配信終了。

〇ピクセルリマスター版
2022年にiOS、AndroidとSteamで配信。オリジナル版を基にしつつ、グラフィックを描き直し、操作性を向上させている。
ただし、GBA版で追加された要素は収録されていない。




人はまた、追記・修正を繰り返そうとしているのか…


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