DINOBOTS/ダイノボット(ダイナボット)

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DINOBOTS/ダイノボット(ダイナボット) - (2021/05/12 (水) 00:34:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/01/17 (土) 18:50:00
更新日:2023/11/09 Thu 21:24:26
所要時間:約 6 分で読めます




概要

トランスフォーマー ロストエイジ』に登場するオートボットに協力する勢力。
G1におけるダイノボット部隊がモチーフだが、本作では原語版の発音に近い「ダイナボット」の名称が用いられている。
まあ玩具だと普通に「ダイノボット」だが。

トランスフォーマー達の間で遥か昔より存在した「伝説の戦士」達であり、オートボット、ディセプティコンどちらにも属さず自分たちの自由と戦いによる勝利のみを欲して戦い続けていた。
それ故自分たちを支配、使役する者を何より嫌うが、自分達より力があると認めた者には素直に協力する。
劇中では「創造主」の依頼を受けたロックダウンによって宇宙船に囚われの身となっていたが、終盤でテメノスソードを引き抜いたオプティマスによって解放される。
そして、オプティマスから協力を求められ腕試しを行い実力を認め、オートボットと共に戦った。

メンバーは全員巨体でオプティマス達より遥かに大きく、また太古の地球の支配者であった恐竜に変形する。
これにはドリフトも「巨大な車に変形するはずでは?」と驚いていた。
また映画冒頭で描かれた「創造主」たちによる恐竜絶滅にも関わっているとされるが、明確には描かれなかった*1


玩具ではそれぞれイメージカラーで塗られているが、劇中では全員鉄色。
また、劇中未登場のメンバーもいる。


メンバー


グリムロック
ティラノサウルスに変形するダイノボットリーダー。
玩具でのイメージカラーはオレンジ。
実力派揃いの軍団の中でも「ワイルドカード(切り札)」と称される程の実力を持つ。
武器はメイス「ドラゴントゥースメイス」の他に手をモーニングスターに変化させて殴りつけることも出来る。
恐竜モードでは敵を易々と噛み砕くパワーと周囲の敵を燃やし尽くす火炎放射が必殺技。

協力を求めたオプティマスに対し腕試しを行い、実力を認めオプティマスを背中に乗せ香港に参戦。
オプティマスや他のメンバーと見事な連携を見せ形成を逆転させた。


スコーン
スピノサウルスに変形するダイノボット。G1に元ネタがいない。
玩具でのイメージカラーは真紅*2
部隊の中でも特に獰猛な性格で轟音を立てながら突撃していく様は足の生えた巨大な戦車とまで評される。
なお実在したスピノサウルス同様体格はティラノサウルスに変形するグリムロックより大きい。
武器は剣「スクラップメーカーソード」や左腕となる尻尾を利用した鞭攻撃。
また恐竜時の頭部を右腕に持ってくる事も出来る。

クロスヘアーズを乗せ香港に参戦。何とバック転をしながら背中の棘で多数の敵を串刺しにするという豪快な技を披露した。
クロスヘアーズからは「トゲトゲ」とあだ名を付けられた。

ロボットモードのスタイルがビーストメガトロンに似ていると言われることもある。


スラッグ
トリケラトプスに変形。玩具でのイメージカラーは紫。
他のダイノボット同様命令を受ける事は大嫌いだが、「~を破壊しろ」という命令は喜んで受けるらしい。
武器は双剣「トレイルカッターソード」。またグリムロック同様火も噴けるらしいが劇中では披露されなかった。
恐竜モードではあらゆる物を粉砕する突進が必殺技。

ドリフトを乗せ香港に参戦。自慢の突進で多数の敵を蹴散らした。…がその後のロックダウンによる磁力攻撃に引き寄せられて足をジタバタさせるシーンが印象深く「カワイイ」と思った観客は多かった模様。
一応それと同時に襲ってきた敵の戦闘機を撃破し武器だけ奪い取るというかなり器用な事もしているのだが。


ストレイフ
二対の頭と尻尾を持つ特殊なプテラノドンに変形。玩具でのイメージカラーは青。
空中から彼の姿を見た敵は高確率で恐れおののくという。
ダイノボットの中では比較的穏健派であり戦闘が終われば人懐っこいとされる。武器はボウガン「ブリッツウイングボウ」。

オートボットを乗せた仲間達と共に香港に駆け付け、バンブルビーを乗せるが同時にスティンガーに掴まれ二人の空中戦の舞台となってしまった。
その後バンブルビーがスティンガーを撃破した後はスティンガーの首を美味しく頂いている。

ダイノボットで唯一飛行可能なだけあり磁力攻撃を受けたスラッグを助けるなど活躍したが耐久力は低めであり、磁力攻撃に加え敵の戦闘機の攻撃も受けるなどダイノボット部隊の中ではかなり負傷している印象が強い。またバンブルビーの他にクロスヘアーズも騎乗していた。

G1におけるスワープに当たるキャラだが、どういう訳か名前の元ネタは「2010」で初代グリムロックが創り上げたテックボット部隊の一員「ストレイフ」から取っている。
トイザらス限定で「エボリューション2パック」という初代と実写版の玩具*3が封入されたセットが発売されたが、そちらではなぜかスワープではなくテックボットのストレイフのイラストが描かれている。


本編未登場のダイノボット


スラッシュ
ヴェロキラプトルに変形する。玩具でのイメージカラーは水色。本作初登場のダイノボットだが、ヴェロキラプトル型の変形は「ビーストウォーズ」のダイノボット等にて既に見られていた。
部隊の中でも高い機動力や敏捷性を持ち、潜入、奇襲、暗殺といった隠密行動を得意とする狡猾なハンターであるとされる。武器は双鎌「サイバーサイス」。
コンセプトアートでは多くの個体が存在し、多数の群れを引き連れて香港に参戦する予定だった模様。

劇中未登場なだけでなく、G1に相当するキャラもいない、正直何故発売したのかわからないキャラクターだったり…


スナール
ステゴサウルスに変形する。玩具でのイメージカラーは黄緑色。
牙を出しながら唸るその姿は名前の通り「唸り声(スナール)」に相応しく、また戦いにおけるスリルや敵を屑鉄の山に変える瞬間が至福の時らしい。
武器は尻尾になる棘付きのメイスと背びれの一部を変形させた短剣。その二つを組み合わせて斧としても使用できる。


スロッグ
ブラキオサウルスに変形する。玩具でのイメージカラーは灰色。
部隊の中では一番知能が低く動きも遅いが、部隊一の体格とそこから溢れるパワーで補っており、仲間も最初に正しい方向を教えれば、後は道を切り開いてくれると信じている。
…間違った道を教えたら偉いことになると言う事でもあるが。

武器はドリル状の二刀流ランスとミサイルランチャーであり、パワーと火力両方を備えている。
なおグリムロックやスラッグの火炎放射を除けば部隊の中では貴重な飛び道具持ちでもある。

G1におけるスラージに当たるキャラ。


劇中での活躍


映画本編ではグリムロック、スコーン、スラッグ、ストレイフの4体が登場。
前述の経緯でオートボットの援軍として香港に参戦し、その圧倒的な戦闘力で人造トランスフォーマー軍団を瞬く間に殲滅。見事戦況をひっくり返した。
だがその後に現れたロックダウンによる宇宙船の磁力攻撃を受け、全員宇宙船に引き寄せられてしまうもオプティマスの攻撃で磁石は破壊され、窮地を脱する。
その後はオートボットと共にシードを守るため橋の閉鎖を行った後ロックダウンを撃破したオプティマスを出迎え、約束通り彼から自由を与えられ中国の大地に解き放たれた。

ちなみに本作のダイノボット部隊は唸り声だけで人語は喋らないので、G1のように「俺、○○!」と喋ってほしかったという声も散見される。

騎士だからかどうかはともかく、続編である『最後の騎士王』にも登場。
グリムロックがパトカーを丸のみし、叱られてバツが悪そうに吐き出すなどコミカルなシーンが増加している。
さらに彼らの子供ともいえる「ミニダイノボット」が登場している。


・玩具

『ロストエイジ』では通常ラインのムービーアドバンスドシリーズや簡易変形のロストエイジシリーズで発売された。
ムービーアドバンスドシリーズではリーダークラスは劇中のカラーに近い「ブラックナイトグリムロック」のみ、ボイジャークラスではグリムロックとスロッグ、デラックスクラスでスコーン、スラッグ、ストレイフ、スラッシュが発売。
また店舗限定でスコーン、スラッグ、ストレイフのブラックナイト版も発売された。

派生商品として、ムービーアドバンスドとG1版のキャラを意識した玩具がセットとなった新旧遊び比べ商品「エボリューション2パック」や海外限定でダイノボットと関連TFのEZコレクションがセットとなった商品が発売されている。
が、前者は旧Verがスラッグやストレイフが同じモチーフのマイクロンなのはいいとして、旧グリムロックがスーパーリンクのグリムロック*4だったり、後者のダイノボットは実はムービーアドバンスドではなく、こいつこいつのリカラーをダイノボットと言い張っているだけだったりして、正直謎な点も多い(とくに後者)。

『最後の騎士王』ではスナールとスロッグを除いた5体が登場。劇中未登場組で唯一続投したスラッシュは優遇されている。
基本色替えだが、スコーンはボイジャークラスでの新規造形である。

その後「スタジオシリーズ」で新しくなったグリムロックが発売。劇中のデザイン、カラーにかなり近くなっている。


追記・修正はダイノボットに騎乗しながらお願いします。

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