クレクレタコラ

登録日:2012/07/10(火) 21:15:44
更新日:2024/02/17 Sat 20:22:57
所要時間:約 3 分で読めます





なんでもほしがる

ク〜レクレタコラ〜


『クレクレタコラ』は東宝製作の児童向けコメディ特撮番組である。
1973年10月1日から1974年9月28日にかけてフジテレビ系列の月 - 土曜18:55 - 19:00の5分の帯番組として放送され、近年はファミリー劇場で再放送された。
さりげなくDVDも出てたりする。


  • あらすじ
不思議な森に住むタコの怪獣タコラは、今日も望遠鏡で欲しい物を探している。
欲しい物を見つけたタコラは、それをあの手この手を使って手に入れようと企むが、いつも失敗するのだった。



  • 登場人物

タコラCV:太田淑子)
主人公のタコ型怪獣。
なんでも欲しがる欲張りで本作の騒動はだいたいこいつのせい。
望遠鏡で見つけた欲しい物を手に入れるためには手段を選ばない。
服屋をやりたいがために店主をフルボッコにして店を乗っ取る。
絵本を手に入れるため持ち主を日本刀で切りつける。
食べ物を恵んでもらうためキ○ガイの真似をする。
おまけにキレると暴れ出す。
ちなみに同じ製作会社の怪獣と同じく公害によって怪獣化し陸に上がったという設定があるが、あまり活かされていない。


チョンボ(CV:太田淑子)
気のいいというか落ち着きのないタコラの相棒。落花生のような姿をしている。
店主を背後からハンマーでブン殴ったり、投げ縄でトリオ怪獣の首を絞めたりとタコラに負けず劣らずの外道。
しかしタコラの作戦の足を引っ張ったり日本刀で斬られたりと名前通りのチョンボな役回り。
「こんなチョンボに誰がしたああああっ!!」



モンロ(CV:太田淑子)
本作のヒロイン。森の仲間が惚れている人気者の女の子。なんかセイウチっぽい怪獣。
タコラも勿論惚れており、何度もプロポーズしているが大体フラれている。



イカリー(CV:阪脩)
シクシク(CV:阪脩)
ヘララ(CV:阪脩)
タコラのライバルであるトリオ怪獣。総じて外見がグロい。
いつも三人一緒に行動している。
気のいい連中だがタコラ達の被害者になることもしばしば。
ヘ〜ラヘラシクーシクカッカッカ〜



デブラ(CV:阪脩)
太ったリス型の怪獣。顔はなんかミミズクっぽい。
森の警官をしており、腰には警棒とピストルをぶら下げている。
しかしタコラにピストルを強奪されたり、タコラ達に捕まりフルボッコにされたりと、タコラ達の行動に対処はしきれてない様子。
たまに森の住人を冤罪で逮捕する。


  • 特徴
キャラクターの台詞やナレーション(CV:阪脩)が七五調の言い回しであり、独特な雰囲気を醸し出している。
また、当時の1時間枠ドラマの制作費が1週800万円だった時代に、1週120万円という低予算、1週6話放映の5分枠帯番組という苦しい懐事情もあってか、色画用紙を多用したセット、SEが楽器など、当時の水準で見てもチープな出来となり、さらに残業なしで1日3話の撮影をしなければ採算が合わない超過密な制作環境だったため、成城の東宝撮影所の大ステージの中央に森のセットを植え込み、背景を変えながら四方から撮影するなどの手法を取り、全話の制作には約3ヶ月を要している。
そんな過酷な撮影状況に東宝企画のプロデューサーだった磯野理は、撮影終了後のスタッフに酒を振る舞って士気を鼓舞したという。

また、児童向けの番組ではあるのだが、
タコラがスイカ割りと称してチョンボを騙し、日本刀で切りつける。
裁判で死刑判決を受けてブチキレたタコラが暴れて判決を覆す。
キチ○イの真似をして森の住人から食料を巻き上げる。
等、暴力的なシーン、不条理なシーンがよく見られる。

こうしたアナキーなシーンが話題にされがちだが、本作が実写特撮で漫画やアニメのような演出のドタバタコメディを表現しようとしていたのも確かである。
実は既にこうした作品は海外でもハンナ・バーベラプロの手によって制作された「バナナ・スプリッツ」とかが存在しており既に日本でも放送されていたりするし、本作はある意味「がんばれ!!ロボコン」などといったコメディ特撮ものの先駆けとも言えなくない。
それを鑑みればそうした過激なシーンもコンプライアンスがまだ緩かった昭和ならではの表現……と割り切って見るべきだろうか。
同じく「低予算・時にアナーキーなシーンも展開される帯番組作品」という共通点を持つ「チャージマン研!」も本作とほぼ同時期に放送されていたのだからなおさらであろう。

なお、意外と視聴率も良かったようで通常の平均視聴率が5%だったフジテレビの18:55 - 19:00枠を最終的には13.5%に跳ね上げ、
さらに主題歌レコードも売れ、鶴川五六の筆名で主題歌を作詞した磯野にも印税(新人の作詞料は1曲3円で、レコード両面の作詞で1枚につき6円の印税)が入り、初年度は約3万8,000枚以上の売上で22万8,000円、翌年はテレビ放映印税を含めて100万円近い印税収入を得るほどの商業的成功を収めている。

追記修正してクレクレクレ クレッペ クリャルカ クリャリンコ

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最終更新:2024年02月17日 20:22