キングジェイダー

登録日:2010/04/25(日) 09:08:43
更新日:2024/02/25 Sun 21:14:39
所要時間:約 8 分で読めます






出港の時は来た!

発進!ジェイアーク!!

了・解!



勇者王ガオガイガー」に登場した巨大ロボ。
初登場はNumber.31(第31話)「さらばGGG」。



【概要】

赤の星の指導者アべルが機界31原種に対抗するために作った超弩級戦艦ジェイアーク。
31原種に対抗すべく31隻作られアーク艦隊として構成された。

緑の星が作り出した無限情報サーキット・Gストーンを赤の星の技術で純粋にエネルギー供給のみ改造したJジュエルが動力源。
故に、単純なパワーはGGGの勇者ロボよりも上であり完全な異星のオーバーテクノロジーで製造されているため完成度や機能では比にならない。

対原種システムは

  • Jジュエルを動力源とする『ジェイアーク』
  • ジェイアークとフュージョンする戦闘用サイボーグ『ソルダートJ
  • 原種を浄解し、これと対消滅することを目的とした複製人間『アルマ
  • 生態コンピュータ『トモロ

これら4つの要素がそろって初めて本来の機能を発揮するのだが、実戦配備されるころには赤の星の機界昇華は取り返しのないレベルまで侵攻されてしまった。
そのためトモロを搭載せず、戦線に出るも返り討ちに会い赤の星は機界昇華されてしまった。
壊滅されずに残った一隻はオリジナルのアルマを乗せて離脱し、阿蘇山の火口に隠される。

31原種を確実に仕留める筈であった究極のシステムは青の星、地球でその真価を発揮することとなる。
ちなみに31機も建造されたのはそれぞれ原種と対消滅すなわち相打ちを前提に運用する予定だったからとされる。
しかし、本編での原種に対する無双ぶりを見ていると、そんなに作るより上記4要素を兼ね備えた完成品を優先させろと言いたくなるが……


【ジェイアーク】

全高:107m
重量:32,720t以上
最大出力:約48,870,000,000kw
最高飛行速度:約108,000,000km/h

機界31原種を殲滅するために建造された超弩級戦艦。
通常はこの形態で運行されており、劇中ではソルダートNo.J-002が搭乗。
大気圏内外を問わず航行でき、海中だろうが地球のマントル層内部だろうが物ともせず作戦行動が可能になっている。
そしてGGGのセンサーによる探知すら無効化する高いステルス性も兼ね備える。
ちなみに全ての船体装甲、内部機器、武装(ミサイル含む)は太陽の光を利用して修復・再生・補充ができる。
これを31機も量産した赤の星って…

なお、阿蘇山から浮上後、1分足らずで東京に到着。ガオガイガーはおろか、GGGベイタワー基地を屠った三大原種の元に到着した。ESミサイルでも使ったのだろうか。


◇装備

Jジュエル
対機界31原種用兵器の中枢ユニットとして、Gストーンを赤の星の技術でエネルギー供給のみに特化して改造された動力源。
Gストーンと同じくゾンダーメタルと対消滅する特性を持つが、これ自体に浄解能力はない。

◆反中間子砲
原子核内の反発し合うクーロン力は中間子によって抑えつけられている。
反中間子砲はこの中間子と対消滅するフィールドを形成・射出する兵装であり、物理的な強度を無視して物体を原子崩壊へと導くことが出来るという、よく考えると割とトンデモない威力を持つ。
ジェイアークの主砲として8門搭載されている。
強力な反面、破壊力が高すぎるため原種相手では原種核をも破壊してしまいかねず、やや使用し難い武装でもあった。

◆ESミサイル/ES機雷
ESウィンドウを開くことで敵拠点の別次元への放逐や、自機の別次元への緊急回避を可能とする。

◆ジェネレイティングアーマー
全体を覆うバリアシステム。Jジュエルから発生させたフィールドにより、ほとんどの物理的攻撃・光学兵器による攻撃を相殺出来る。
マグマも平気。ブロウクンマグナムも平気。

◆ジュエルジェネレイター
ジェイアークの動力機関。Jジュエルを核とし、そこから抽出されるエネルギーを増幅して機体全体に伝達する。

◆トモロ0117
ジェイアークの操舵と中央管理、火器管制を担う生態コンピュータ。
トモロの搭載の遅れが赤の星敗北の決め手となってしまった。
因みに0117は米たに監督の息子の誕生日からとかなんとか。



ジェイバード、プラグ・アウトッ!

【ジェイバード】

ジェイアークから艦橋を含む上面一部がプラグアウト(分離)した形態。
ジェイアークに比べ旋回能力が高く反中間子砲も使用できるが、
この形態から即座にジェイダーにスタンダップ(変形)するのが通例であるため、この形態で運用されたことはほとんど無い。
また、ジェイバードがプラグアウトした状態のジェイアークはジェイキャリアと呼ばれる。




フュージョンッ!!

ジェイバード!プラグ・アウトッ!!

ジェイッ!ダァァァァァッ!!

【ジェイダー】

全長:25,3m
重量:204t
最大出力:391,000kw
最大走行速度:405km/h
最高飛行速度:約500000000m/s

ソルダートJがジェイバードとフュージョンしたメカノイド形態で、ガオガイガーにおけるガイガーにあたる。
しかしガイガーに比べると反中間子砲やプラズマソードなど武装は充実しており単体での攻撃力は高い。
速度に関しては作中でも群を抜いている。

また、下半身のみをプラグインした状態は『ジェイライダーモード』と呼ばれる。
ちなみにこれは玩具で遊んでて思いついたらしい。

◇装備
プラズマソード
ジェイダーの両腕に装備された斬撃格闘兵器。

プラズマウィング
ジェイダーの背面に発生する発光する羽根。推進装置の一種であり、これを展開することでジェイダーは高い機動性を発揮する。





メガフュージョンッ!!


キング……!ジェイッ!!ダァァァァァッ!!!

【キングジェイダー】

全高:101m
重量:32,720t
最大出力:244,360,000kw
最大走行速度:195km/h
最大飛行速度:マッハ3

ジェイダーとジェイキャリアーがメガフュージョンし、合体・変形したジャイアントメカノイド。
その兵装は地球圏ではまだ実用化されていないオーバーテクノロジーが山盛りで使用されており、ガオガイガーを凌ぐパワーと火力を誇る。

合体時にはジェイキャリアが半ばで折れて前半分が胴体後ろ半分が下半身に変形。
さらにジェイダー脚部が分離し、上半身が頭部、分離した脚部が腕部としてそれぞれジェイキャリアと合体し人型になる。
腕の縮尺が明らかにおかしいだろとツっこんではいけない

全高101mという巨体でありながらミドルキックなど格闘戦すらこなす運動性と機動力を持つ。

地球における対機界31原種戦において、初の本格実戦にも関わらず原種三体を瞬く間に倒し、以降も着々と原種を撃破、その比類なき戦闘力をいかんなく発揮する。
しかし木星におけるZマスターとの最終決戦において行方不明となってしまい、数年後までその消息は絶たれることとなる。

◇装備
◆反中間子砲
◆ESミサイル/ES機雷
ジェイアーク時と同様。

◆5連メーザー砲
宇宙空間に漂う分子雲を電磁波を放ちやすい高密度の逆励起状態に保って密閉し、誘導放射によって電磁波を増幅、目標に照射する。
ガオガイガーの攻撃が通じない原種のバリアを正面からぶち抜いてしまうほどの威力がある。
両腕の指先に一門ずつ、計十門が装備され、反中間子砲と共にキングジェイダーの基本攻撃手段として使用された。

◆10連メーザー砲
両手の5連メーザー砲をまとめて相手に叩き込む。
ピア・デケム・ピークに零距離で使用した。

◆ジェイクォース
ジェイアークに装備された対原種用最終兵器。
Jジュエルのパワーのオーバーロードによって発生した炎を錨状のパーツに纏わせ射出し、目標を貫通し原種核を摘出する。
この一撃は出力次第で惑星、少なくとも地球サイズを一撃で粉砕する事もできる。
また、数秒のチャージだけで連射まで可能な優れもの。
FINAL』では射出せず直接相手に叩きこんでおり、最終的には光にされたとはいえ、ゴルディオンハンマーと真っ向から打ち合ってみせた。
スケールは大きく派手だが、量産機らしい汎用性の高い兵器である。
キングジェイダー時には右腕に、ジェイアーク時には艦首に装備され、いずれの形態でも使用が可能である。
ジェイキャリア状態でもジェイダーから遠隔発射させることができる。
その性能の高さをパルス・アベルは認めつつも大いに警戒していたようで、ピア・デケム・ピーク戦では既にジェイクォースを失っている状態を指摘してほくそ笑む程であった。

なおこれだけで980tと700t前後のガオガイガータイプよりはるかに重い。が、彼らに手持ち武器として振るわれたり保持したままブロウクンマグナムで撃ち出されたりもしている。

◆ジェイフェニックス
パルパレーパによって操られた獅子王凱が搭乗するガオファイガー(レプリジン)によって光にされたジェイクォースの代わりに、
自ら炎を纏い火の鳥と化し相手に突撃するキングジェイダー究極の荒技。
言わば、キングジェイダーそのものを使ったジェイクォース。

いかなる敵も粉砕する攻撃力を持つがエネルギーの消費が凄まじく、一度放てば行動不能に陥ってしまうという、まさに捨て身の技である。


不死鳥は…
炎の中から蘇る!
炎の中から蘇る!

しかし、原作では避けられてしまった

だが、スパロボでは当たり、専用セリフもあり、そして揺れる


他にも脚部の空対空メーザーミサイルや、劇中未使用である足先のランチャーが装備されている。
また、ゲームで描かれたnumber43.2「金の牙、銀の爪」では、ゴルディーマーグと協力して、シルバリオンハンマーでジェイダーヘルアンドヘブンを放っている。
FINALが参戦していないため上記のジェイフェニックスが使用できないスパロボBXでは、このシルバリオンハンマーが採用されている。


◆凍結プログラム
JアークのAIトモロとJジュエルを強制停止させるプログラム。
発動権限はアルマ(およびパルス・アベル)にあり、本来は本機が悪用された際に発動されるはずだったが、『FINAL』にて復活したパルス・アベルによって発動され、Jアークは身動きが取れなくなる。
しかし追い込まれたルネのGストーンとJのJジュエルの共鳴反応によって解除され、キングジェイダーは復活を遂げた。


挿入曲は『美しき光の翼』、FINALでは『J』。
この『J』という曲は謎の吟遊詩人『※-mai-』が熱唱している。何やってんスか監督…



【その他】

【ジェイバトラー】

number43.5『超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼』(「FINAL the COMIC」に収録)に登場。
ジェイアーク艦隊の一機ではなく、31機の指揮官機として製造された主力艦。
出現時期は、PS版に収録されたnumber43.2「金の牙、銀の爪」におけるEI-72・EI-73が出現した事件のすぐ後である。

どこかの惑星の火山帯で眠りについていたが、ゾンダリアン化したソルダートNo.J-019(CV:真殿光昭*1)が発見し、女性型アルマ(を模したアンドロイド)と共に搭乗する。
Jジュエルはゾンダーメタルに置き換わっており、再生能力を有する。
また、どの形態もゾンダーバリアーを使用する。
トモロは搭載されておらず、黒いジェイダー・バトラーが分離している間、黒いジェイキャリア(名称不明)の機能は停止する。


【キングバトラー】

バトラーがメガフュージョンしたジャイアントメカノイド。
Jジュエルから置き換わったゾンダーメタルの力によって強さが増している。
その力は原種にも匹敵すると言われ、おそらくこれまでに出現したゾンダーロボ中最強である。

劇中ではキングジェイダーと交戦。
No.J-019は半浄解されており、ゾンダーの力に抗えず戦う姿はとても切ない。

なお、number43.5内ではバトラーおよびキングバトラーと呼称される場面が無く、初出から25年近く正式名称が不明だった。
また、『オール ザット ガオガイガー ―勇者王大全―』では漫画のコマも使用され、2005年12月の交戦記録の中でジェイバトラーと共に便宜的に「黒いキングジェイダー」と記載されていた。

後にユージンから『キングジェイダー(BLACK LIMITED)』名義でフィギュアも発売。それゆえか、ファンからは「ブラックキングジェイダー」とも称されている。





【話題】

『超弩級戦艦ジェイアーク』の字体はガオガイガーのタイトルロゴの形を意識している。
また、先述の「金の牙、銀の爪」において、シルバリオンハンマーを使用した場合のルートでは最後の「これが勝利の鍵だ!」が「超弩級戦艦ジェイアーク」に登場したツイン・クライマー1装備のガオガイガーになる。
そして画面にはこのジェイアークのタイトルロゴが使用されているため、そのままストーリーが繋がることが分かる。


ジェイダーの上半身はキングジェイダーの頭部、ジェイダーの脚部はキングジェイダーの腕部を構成しているのだが、合体する際に、明らかにサイズが変化している………。
おかげで放送中にタカラから発売された玩具は頭でっかちで両腕がひょろいという姿に。しかもジェイダーは下半身が動かずに棒立ちで腰も回らないし、キングジェイダーも合体部分しか稼働しないので気を付け以外のポーズが全く取れない・・・・・・
うん、そんなことは気にしちゃイケない、勇者なら仕方ない。
ボルフォッグの三身一体とかガンマシンよりは断然まともだから気にしちゃイケない。

まあ合体の前後で各部の形状が明らかに変わっているのは勇者シリーズではよくあること。

なお、コトブキヤから発売されたD-STYLEはSD体型なので、ちょうどいいプロポーションになった。

2017年にはBANDAIより食玩であるスーパーミニプラで登場。愛に溢れたスタッフ達の尽力により、頭部の挿し替えはあるもののジェイアーク、キングジェイダーともに良好なプロポーションを実現している。当時品の玩具に見られた背中がスカスカになるという欠点も解消されている。

可動範囲も広く、劇中で見せた印象的な回し蹴りも可能。さらに、組み立てると見えなくなる胸の中に砂時計型のメインコンピュータを模したパーツを入れるという細部に至るまでこだわり抜かれた仕様となっている。

サイズは圧巻の28cmというPGのガンプラ並の巨体。同じスーパーミニプラのガオガイガーとは2倍ほどのサイズ差がある。お値段も税込み13200円と凄まじい。プレミアムバンダイ限定なのでスーパーに並んだりはしないが、食玩とは、ミニプラとは何なのかと考えさせられる一品である。

グランドライナー「呼んだ?」

Jのメガフュージョンのポーズは、TVでは腕をグググッと構え、OVAではグルグルと回っている。
また、キングジェイダーになるまでの演出も若干変わった。


当初はレプリキングジェイダーも登場する予定だったらしく、スーパーロボット大戦Wに色は同じだが登場している。





追記・修正の時は来た!
発進、ジェイアーク!

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最終更新:2024年02月25日 21:14

*1 Youtube月刊ホビージャパンch配信・ボイスコミック『キングジェイダー 灼熱の不死鳥』より