ボルフォッグ

登録日:2011/11/24(木) 22:46:01
更新日:2024/01/09 Tue 15:40:56
所要時間:約 6 分で読めます






GGG諜報部・ボルフォッグ

彼には、まだ秘められた超能力があることを
我々はいずれ知ることになるのだ!


勇者王ガオガイガー』に登場する勇者ロボの一人。




【概要】

初登場はnumber.10(第10話)「光り届かぬ世界」。
GGG諜報部に所属し、偵察や情報処理などの諜報活動が目的で開発された忍者。GBR-4。

氷竜同様に、冷静沈着な紳士だが、ボルフォッグの場合、如何なる相手にも敬語を使うのが特徴。

のことを「護隊員」と呼び、お互い信頼している。
また、オペレーターの猿頭寺耕助との絆も強い。

パトカー(フェラーリ・F50)に変形する。
ちなみに今作の勇者ロボにおけるビークル形態では唯一実在する車である*1
護を乗せて、を渡って中国まで行ったこともある。
フランスではパトカーに紛れていた(ランプが現地のは青、ボルフォッグは赤)。

防衛やガオガイガーの援護が主であるGGG機動部隊の竜型ビークルロボとは違い、任務以外は護の警護役として活動。
純粋な戦闘力は機動部隊と比べて劣っているが内蔵された特殊能力と隠密性を駆使し、高いサポート力で勝利に貢献することが何度もあった。

オービットベースではディビジョンⅢの「スサノオ」に常駐している。


【開発された経緯】

マイク・サウンダース13世ゴルディーマーグ同様『超AI』は開発に時間が掛かるため、同時期に死亡した犬神霧雄をモデルにしている。
記憶は封印されているが、会話で常に敬語を使用しているのはモデルとなった犬神譲りであるため。

犬神についてはドラマCD等で触れられている。
(彼を暗殺した恋人はバイオネットの二重スパイだった)


また、単独行動が多いため変形やサポートメカ(後述)との合体では承認等が必要なく、即座に戦闘が行える。


【装備】

◆内蔵ミラーコーティング
<ミラー粒子>という特殊な金属粒子を身に纏うことでビームや光学兵器反射するほか隠密能力を強化できる。

◆ホログラフィックカモフラージュ
風景と同化し、敵の視界から眩ませる。

◆シルバーブーメラン
二対のブーメランで、主に投合武器として使用する。
技はミラーコーティングして投げる<シルバームーン>、十字手裏剣に合体させて投げる<シルバークロス>、同時か時間差で投げる<ダブルブーメラン>

◆ジェットワッパー
ワイヤーの付いたワッパ(手錠)を射出して相手を拘束し、捕縛することができる

◆フォッグガス
◆プロジェクションビーム
フォッグガスはビークル形態時におけるマフラー部から排出。その中に紛れ込むことでボルフォッグはロボ形態にシステムチェンジする。
フォッグガスは煙幕として散布し、プロジェクションビームで自身を投影することで幻覚を作り出し、相手を翻弄・攻撃することが可能。

◆メルティングサイレン
ギャレオンの咆哮を元にした音波で、パトライト部から発する。
ゾンダーバリア分解能力があり、凱のサポート等に使用された。
スパロボではバリア全般の無効化に加えてPS装甲のような特殊装甲まで無効化してくれる便利装備。
特にスパロボWでは対ラムダ・ドライバでお世話になった人も多い。
賀東「ふふふ。ボルフォッグ、可愛いやつ……」

◆ウツセミ
正式名称「キットNo.08・遠隔プロジェクションビーム「空蝉(ウツセミ)」
ポルタン戦にて発動した切り札。
プロジェクションビームで投影した偽物を相手に誤認識させ、本体は隠れて勝機をうかがう。
ちなみに分類はハイパーツールである。


【ガンマシン】

GストーンのGSライドは搭載されているが、超AIは搭載されていない普通のロボット。(そのためソール11遊星主戦ではそこを突かれる事となる)。
ロボット形態とビークル形態の2形態に変形でき、通常時はミラーコーティングでボルフォッグの周囲に隠れておきつつ有事には即座に合体できる。
一緒にポーズをとってたりもする。
GGG隊員達の移動手段としても使用可能で、本編や外伝にて登場人物がよく使用している。


  • ガングルー
警察用ヘリ型のガンマシン。
三身一体時には左腕を構成し、分離時には背中のプロペラを斬撃武器に用いて敵を斬り裂く。
ボルフォッグを単機で運搬できるため揚力もかなり高い。
なお変形が一番おっそろしい。細長いローターが折れ曲がっただけでなぜあのような脚になるのか。

  • ガンドーベル
警察用大型バイク型のガンマシン。
車輪を横に展開することで「ホバー形態」に変形しての低空飛行も可能。
三身一体時には右腕を構成し、分離時には胸部の銃口から銃弾を連射して攻撃する。




こちらの動きを呼んで先回りするとは……。

しかし!

あなたたちの敗因は、戦力計算の甘さにあるようです!

三身一体!

ビッグ!ボルフォォォォォッグ!!


【ビッグボルフォッグ】

初合体はnumber.14「霧が呼ぶ渓谷」。
ボルフォッグとガンマシンが三身一体することで出現するロボ
一体ではない。
通常時と同様に特殊能力を駆使することで機動部隊と引けをとらない戦闘力を発揮することができる。
また、ボルフォッグ時の武器も使用可能。
同じ忍者ロボである『勇者警察ジェイデッカー』のシャドウ丸とは大きく差別化されている。

合体時に流れるBGMはニュース等で使われることも多く、聴いたことがある人も多いはず。

FINAL』ではロボの中で唯一合体バンクが新しくなった。


◆ムラサメソード/ムラサメブレード
左腕に装備されたガングルーのプロペラ部分を回転させて運用する近接兵装。
敵を切り裂く他に代わりに使って防御をすることも可能。
後に原種大戦にて復帰した際、ゴルディに使われているウルトラG装甲を用いたムラサメブレードへと強化され、戦闘力も向上した。

◆4000マグナム
右腕の手首付近に搭載されたガンドーベルの銃口を転用した遠距離兵装。
4連装の砲塔*2から72mm弾丸を撃ち出す。腕と一体化しているため取り回しにも優れる。

◆超分身殺法
ミラーコーティングよる錯乱と分離・合体を繰り返して相手を翻弄しながら攻撃する大技。
分離中は四方から連続攻撃を仕掛けることもできる。

◆大回転魔弾/大回転魔断
ビッグボルフォッグ最大の必殺技。
ミラーコーティングを回転しながらミラー粒子を相手にぶつける「弾」、コマのように回転しながら相手を切り裂く「断」がある。
また、ムラサメブレードへ強化したことで大回転魔断以上の切断力を発揮できる「大回転大魔断」がある。



【玩具】

放映当時タカラから発売された玩具は変形・合体を再現しており、さらに発光・サウンドギミックも内蔵されている。
ただし、その分プロポーションはあまり良くなく関節も殆ど動かせない。
元々デザイン的に無理がある変形だったのに加え*3、電飾ギミックを搭載されたために*4仕方のないことだろう。


後にバンダイから『スーパーロボット超合金』ビッグボルフォッグが発売。こちらは変形・合体ギミックがオミットされている。
ボルフォッグも発売され、ビッグオーダールームの一部や司令官席とセットになった。

同じくバンダイから発売された『スーパーミニプラ』では差し替えによって変形合体を再現。
とはいったものの、パーツを組み替える部分が非常に多く、ボルフォッグはパトカーの外装部分、ガンマシンはロボット時の腕や下半身が丸々別パーツとなっている。
さらにはボルフォッグ自体も、合体用に変形した姿のものが新造され、合体の際には丸ごとそれに取り換えるという裏技じみた仕様になっている。
(おかげでビッグボルフォッグとボルフォッグを並べてディスプレイできるというメリットが生まれた。)

当然ながら賛否両論ではあり「プロポーションが悪くなっても完全変形を再現してほしかった」「いっそ変形変形ギミックを廃して別モデルにしてほしかった」などの声が飛び交った。
スタッフにとっても相当悩んだことではあったが、かなりプロポーションはよくなっている。
他の勇者ロボにも言えるが、ボルフォッグとガンマシンは変形合体を再現した立体物を作るのが非常に難しいということが改めて証明されることとなった。


【余談】

  • ガンマシンとボルフォッグの合体シーンを見てもらうとわかるのだが、明らかにガンマシンのサイズが肥大化しており*5、同作中でも一番の謎。そもそもヘリコプターとバイクが対という時点でおかしいというのは禁句
    キングジェイダーの場合は異空間での肥大化が有るらしいが、コイツの場合は特に弁明されておらず、謎は深まるばかりである…
    ちなみに米たに監督はあるイベントで合体原理について質問された際に、「ブライシンクロンマキシマムです」と冗談混じりに返答したとか…
    まあ、明らかなサイズの肥大化や縮小は勇者シリーズにはよくあることなのでツッコまないのが正解かもしれない…


  • ドラマCDやPSゲームといった外伝ストーリーではややブラックな一面も見られる(ガオガイガーの外伝はすべて正史)。
    機動部隊の面々から忌み嫌われていたり、闇商人顔負けの悪行(盗撮、職員への闇取引 等...etc)を繰り返していたことが判明する。(その後当人にバレて追い掛け回されることに…)
    スパロボTでは、魔法騎士たちの魔法の特訓に雷龍だけハブられたのをわざわざ言及したり、それでモコナが傷心の雷龍を慰める様子に「寂しさのあまり幻聴が聞こえるようになった」とか言い出す。これはまさしく闇属性ですわ…
    この人の良識や親切心はどこかズレている…

  • 『FINAL the COMIC』の一編である第0話では、諜報活動中にバイオネットと戦っている。
    満身創痍の身で凱に通信中、シュウに攻撃され中破したが無事な模様。

  • 『FINAL』のDVDジャケットには文章のみのショートストーリーが掲載されており、3巻において諜報部の作戦に関するエピソードが交信記録として英文で掲載された。
    DVD-BOX『FINAL GGG』の4巻目「DISK Z」のブックレットには日本語訳も併載されている。
    日本のボルフォッグとフランスのポルコートの他、新たにアメリカとロシアの諜報ロボもいることが判明。
    2006年8月に発生した、『ベターマン』に登場するモーディワープの職員が人質になった事件を解決するべく、凱と諜報ロボ4人が救出作戦に参加した。
    2人は最初喧嘩していたが、噂に聞いていたという凱たちの熱さをその場で感じ取り作戦を開始する。
    時系列的にこの後になる『FINAL』のことを考えると、勇者たちの中で少なくともポルコート、アメリカの諜報ロボ、ロシアの諜報ロボが地球に残って活動していることになる。
    2016年9月に発売された小説『勇者王ガオガイガー pre FINAL』(『FINAL plus』と同時発売)においては、名称は秘匿されているがアメリカ製がGBR-12、ロシア製がGBR-13でどちらもボルフォッグと同系統であることが明かされた。
    また、小説『獅子の女王』において発生した戦いによる影響で変形不可能になっていたポルコートも後に再びGストーンが与えられ、新たにガンシェパー&ガンホークというロボと三身一体することにより「ビッグポルコート」に合体することも可能となった。
    このことから、現在のGGGの諜報ロボはボルフォッグの三身一体ギミックが標準仕様になっているのかもしれない。


  • ソシャゲ『スーパーロボット大戦X-Ω』では、『新サクラ大戦』の望月あざみと共闘。小さいながらも忍者として振る舞う彼女の姿を認めコンビを結成。ミラーコーティングによる攪乱でゲイツを翻弄した。

  • ちなみにボルフォッグは小西克幸氏のレギュラーデビュー作。




私には理解できました、全ての項目が追記・修正できることを!

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最終更新:2024年01月09日 15:40

*1 登場させるに当たって車両メーカーの許可を取ったのかどうかは不明。

*2 元はバイクのマフラー

*3 実際の変形シーンでも、ゲッターロボ程ではないが形が変化して人型として整えられている。流石に玩具でそこまで再現するのは無理があるだろう。

*4 基盤・配線・電池ボックスを内部に収納しなければならない都合上、スペースを非常に圧迫し、本体の肥大化につながる

*5 ボルフォッグも実際は肥大化している。

*6 主役機であるガオガイガーが、グレートエクスカイザーやグレートマイトガインと同等だったりと、作品全体のロボのサイズが一回り大きいのだが。この大きさは他作品だとユニコーンガンダム(デストロイモード)と同じくらいである。