キリン(モンスターハンター)

登録日: 2009/11/16 Mon 16:42:53
更新日:2024/01/02 Tue 21:07:27
所要時間:約 10 分で読めます




モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。


 種族:古龍種
 別名:幻獣*1
戦闘曲:MH2/MHP2「塔に現る幻」(MHP2Gではカット)
    MH4/MH4G「秘境の伝説」



■概要          

白く輝くたてがみに、頭には一本の角を持つ謎のモンスター。伝説上の生物「ユニコーン」のような姿をしている。

見た目は馬だが古龍種に属す。
これは古龍種の定義が「既存のどの生物にも当てはまらない特別な生物」であるため。
一説には草食種が進化したものだと言われている。
名前の由来は中国の伝説上の生物「麒麟」から。
後述のステップ攻撃から「ドスケルビ」の通称を持つ。

雪山や沼地、時には塔や火山最深部など非常に広範囲で目撃されているが、依然としてその生態は謎に包まれている。普段は1体で行動するが極稀につがいを見せることがある。

見た目ではわからないが、体が蒼い個体が存在するらしく、その素材は重宝される。

古龍種であるが撃退は出来ず、そのクエスト内で討伐しないとクエスト失敗となる(ヤマツカミもこれに当たる)。つまり普通のモンスター扱い。
ただしクエストの出現判定は他の古龍同様ランダムになっている。
例外的にMH4/MH4Gは元々出現モンスターがランダムな探索か、メインターゲットが明らかになっているギルドクエストとイベントクエストのどちらかしか無い。

原理は不明だが、その角には雷撃を自在に操る力があり、戦闘時には自らの体に雷撃を纏う事がある。怒り時は体に雷撃を纏い、ビリビリと音がなる。
素早く隙の無い動きと、強力な雷撃でハンターを追い詰める。
体力は少なめだが見かけによらず固く、角と頭以外は切れ味が悪いと弾かれてしまう。

他のボスモンスターと違い、頭と角以外の部位は「全身」という形でひとまとめにされている。
また怯み値は頭、角、全身で共用されている。
転倒の条件も、ハンターとキリンが同じ方に向いている時に怯ませる、という特殊な条件が設定されている。

クエストによって体格差が大きいのも特徴。下位ではハンターと同じぐらいと小さめだが、上位やG級ではハンターの倍程の大きさになる場合もある。



■主な攻撃         

  • 威嚇
前足をゆっくりかいた後立ち止まる。他モンスターの威嚇より時間は短いが、動きっぱなしのキリンに対する数少ない安全な攻撃チャンスなので見逃さないように。

  • 突進
角を突き出しながら突進してくる。あまり痛くは無いが、予備動作が無く不意に使われると避けにくい厄介な攻撃。

  • 角突き上げ
前方に角を突き上げて攻撃する。突進後に派生する他、その場で使う事もある。
同時に雷撃を発生させるパターンもある。

  • 落雷
自分の周りや前方に雷を複数回落として攻撃する。
複数のパターンがあり
・自分の前に3回or5回
・自分の前に直線状に6回
・自分の回りにキリンから見て前→左→右→後ろ→左前→右前→左後→右後と8回
・ハンターを狙って1回
基本的にこの動作中は攻撃出来ないが、予備動作によりある程度どのパターンか見極める事が可能な為、雷の落ちる場所を予測出来れば攻撃チャンスとなる。

ハンターを狙うパターンは全体的に隙が大きく、攻撃後はかなりの確率で威嚇に移行するので、攻撃のチャンス。
だが、狙われた場合(足元が白く光る)はすぐに回避するように。

MHWorldでは自分に雷を落とし、攻撃を強化する他、頭部以外の肉質を硬化させるようになった。
この落雷はキリンの攻撃の中でも最強クラスの威力を持つため、予備動作が見えたらすぐさま離れたい。

  • ジグザグダッシュ
ジグザグにジャンプしながら移動する。通称「ケルビステップ」。
予備動作が無く厄介だが最初は必ず左からジャンプするので、時計回りに立ち回れば当たりにくい。

  • 雷撃突進
MHP2Gの村長上位とG級でのみ使用。
雷撃を落としながら突進してくる。通常の突進より威力とスピードもあり厄介だが、直前に前足をかく予備動作があり回避は容易。

  • 水平放電
MHWorldで使用。
地面を青白く帯電させた後、嘶きと共に地面に平行するように雷を迸らせる大技。もう魔法だろ
極めて高い威力を持ち、雷耐性の低い防具はもちろん、歴戦の個体のそれに至っては雷耐性の高い防具+耐雷の装衣でも無事では済まない。
前兆が長めなので避けるのはそう難しくないが、怯ませてキャンセルさせることはできない。

  • 縮地
MHFのHC個体が使用。予備動作中に表示される到着点(地面が青く光)まで一瞬で移動する技。元いた場所から到着点の間に攻撃判定が発生する。

  • 馬蹴り
MHFのHC個体が使用。後方を二回蹴り飛ばす。当たると吹き飛ばされる。

  • 風格歩き
MHFのHC個体が使用。
キリンはただ歩いているだけだが、周りに6ヶ所×4回の落雷が発生する。落雷はパターンなので慣れれば接近出来る。
必ず馬蹴りに派生するので、うまく接近しても気をつけてないとこれに当たりやすい。



■狩猟方針        

□MHP2G以前

弱点は角。弱点属性は無く、僅かに火と水が効く程度。その為、基本的に武器は無属性が有効。
状態異常は毒と眠り以外は効果なし。しかし、毒のダメージは非常に少ない為ほとんど効果無し。
また閃光玉や罠も一切効かない。

部位破壊は出来ない為、角が折れたりもしない。
瀕死は分かりにくいが少し怒りにくくなる。

全体的に固いため、比較的柔らかい頭や角を狙いたいが、キリンは常に動き回っている。
狙うには危険な正面に立たなくてはならず狙いにくい為、基本的に雷撃後等の振り向き様に狙っていく事になる。

太刀や大剣はリーチが長く角を狙いやすいため、戦いやすい。
だが、前述通り上位やG級ではサイズが非常に大きくなる為、タイミングによっては頭や角に攻撃が届かなかったりする。

ガンナーは散弾を使えば、何故か弱点の角に弾が集中するため非常に有効。

体力が低い為、片手剣等による睡眠爆破も有効であるが、G級ではHPや全体防御率の関係で微妙。PTでやるならいいかもしれない。

張り付けない、素早い、弱点狙いにくいの三拍子を持つため、ランス、ガンランスの相性は悪い。
訓練所制覇のために、ランスでのキリン討伐に泣いた人は多いだろう。

一時期MHFでは、カプコンの設定ミスでラオシャンロン並の体力を持つキチガイじみた、通称ラオキリンorドスキリンが存在した。その存在は数々のハンターを絶望させたが、今は通常の体力に戻っている。
また、最近出現した特異個体は、歩きながら雷を撒き散らしたり、瞬間移動をしたりともはや別モンス化しており、めちゃくちゃ。


□MH4

〔通常種〕

従来までと若干異なる。

属性耐性は相変わらず高いのだが、角の部位破壊が可能になっている。
また、非怒り時は胴体の肉質が柔らかくなった。怒り時になると従来通りの硬さになるが。

振り向きを狙う戦法は後ろ蹴りの新モーションの登場で危険度が上がっている。
一方、動作終了時に隙ができる攻撃が多く、はじかれないジャンプ攻撃からの乗り状態もあるため、全体的に戦いやすくなっている。



■キリン装備       

こやつから作成できる武器は、フルフルやラージャンから作成できるの物より攻撃力は低いが、雷属性が高い。
だが、属性値をあまり気にしない大剣は正直微妙。

防具はランナーや属性強化、全耐性+(Xは何故かマイナス)が付く。また龍以外の耐性が高い。
何故か剣士用とガンナー用で見た目が変わらないのが特徴。

女性用装備は露出度が高く、非常にエロい為人気が高く知名度も高い。
モンハンを知らない人でも知っている場合が多く、同人誌や企業イラストに引っ張りだこ。
しかし、人気の割に一式で使うにはスキルが微妙なため、使い続けるには愛が必要。中には一部を微妙に代えて運用する人もいる(胴をナルガXやコンガZ等)。
ただし属性強化の値が高いため属性強化重視の混合装備には度々使われたりする。

MH3ではキリンがいない為、エロ装備はベリオロスに引き継がれた。
MH4でキリンさんが復活したため、新たなキリン装備に期待がかかる。

MHW:Iではとうとう紳士待望の重ね着装備が登場。
自分好みのスキル構成とキリン装備の見た目を両立する事が可能になった
実装から集会エリアがキリンで溢れかえるまであっという間だったのは言うまでもない。


さて前述した通りキリン装備は同人誌等に引っ張りだこだが、モンスターハンターの発売元であるカプコンは許可のない2次創作を全面的に禁止している。
しかも有償だろうが無償だろうが関係ない、イラストを描いてただネットにUPすることすら許していないのだ(因に確認済み)、さすがカプコン。
その為、世に出回っているキリン装備の同人誌の大半は本来作ってはいけないものなので、作る側も買う側も気を付けて取引しよう。



■作品毎の活躍      

□無印
無印時代は、定期配信のイベントクエストでのみ戦うことが出来た。
元々黒龍のような「幻のモンスター」のポジションであったが、討伐した後にセーブするとデータロストする致命的な不具合があり、イベントクエストは数回で配信停止に。
文字通りの「幻のモンスター」と化してしまった。

□MH4
旅団★6の緊急クエストに一度だけ調査指令が出るだけで、以降はギルドクエストでしか戦えない。
キリンのギルドクエストの出現確率は低く、今作では正しく「幻獣」並みのレアモンスターである。

また、今作で肉質の変更と角の部位破壊の追加、新モーションが追加されている。強化されたとも言えるし弱体化したとも言えなくもない。
ただ、乗り状態の登場もあって過去作に比べると大分戦いやすくなったかもしれない。

剥ぎ取り回数はMHP2G以前では2回だったのが3回に増えた。ジャギィノスと同じ剥ぎ取り2回は流石にまずかったようだ

そしてまさかの亜種登場。こちらは通常種以上のレアモンスターである。
やはりこちらもギルドクエスト限定で、今のところ正確な出現条件は分かっていない。

手っ取り早くキリンさんと戦いたい場合は、既に該当するギルドクエストを持っている人に配布してもらうのがいいだろう。
ただし、上位以降からはHR8以上でないと受注できないが。



尤も、現在はイベントクエストである「かくもめでたきキリンかな」や「ゼルダの伝説・力と知恵と勇気」に出現する上、前者はHR7、後者はHR4から受けられるので
ギルドクエストに拘る必要はなくなっている。
……前者は塔でキリン亜種と同時狩猟の強化クエストで、後者は先にジンオウガと戦い、この後ラージャンが待っている連続狩猟だが。

□MHWorld
MHWorldは古龍を作品のテーマにしているだけあるが、新顔に紛れつつ登場。
メインストーリーに絡むことは無いものの、寄り道をすることで下位で唯一討伐できる古龍としてクエストが受注できるようになる。
また、剥ぎ取り回数が更に増え4回になったり、「古龍の血」が剥ぎ取れなかったのが剥ぎ取り出来るようになるなど、従来では古龍なのに適用されていなかった仕様が適用されるようになった。
古龍の2頭同時はメタ的にいえば従来ではキリンじゃないと出来なかったが、スペック向上で他の古龍でも出来るようになったと言った方が正しいのかもしれないが。

作中でも正式に別名が「幻獣」とされるようになった。
それに伴い、「キリンの皮」が「幻獣の皮」など、日本語ロケールでは素材名が変えられている。

□MHST
メインシリーズでの素早さの高さは、MHSTでは常時2回行動という型破りな形で表現されている。
それだけでも大変なのに、怒り状態では更に行動回数が1回増える
いかにもクリア後のエンドコンテンツに出てきそうな設定だが、実はストーリー中にイベントで「撃退」することになる通常種の個体でこれである。
クリア後のエンドコンテンツのほうでは、怒り時の行動回数追加がランダムになるものの、能力値が引き上げられており、場面によっては通常種を2頭同時に相手にすることすらある。

通常種は初期バージョンでは古龍種唯一のオトモンであり帰巣もする。
メインシリーズでも体力が低いのを反映してか、最大HPが草食種並みに伸びないのが不安要素。

後にDLサブクエストで亜種も登場するようになった。
なお、Ver1.2.0以降は亜種のタマゴはクリア後にタルジュ雪原の巣で低確率で出るようになったが、同時にクシャルダオラテオ・テスカトルも増えたので古龍種のオトモンは唯一ではなくなっている。

ちなみにオトモンは「伝承の儀」でスキルの付け替えが可能だが、モーションはなるべくメインシリーズに忠実であるため、ブレス系攻撃は角から放たれる。
通常種にラギアクルス亜種の「拡散豪雷ブレス」など雷属性のスキル、亜種にザボアザギルの「拡散凍結ブレス」を伝承するのであればまだ問題ないが、それ以外の属性だと説明しづらくなる。

□MHST2
常時2回行動はオミットされ、形態変化中だけというMHST2の複数回行動持ちでは普通なパターンになった。

通常種はHPの低さが不安要素なのはそのまま、メインシリーズでの武器を弾く硬さが嘘だったかのように防御力がナーフされており、更に厳しい現実を突きつけられている。
また、スキル構成も雷属性攻撃というよりも状態異常のマヒに特化するようになった。

亜種はタイトルアップデート第3弾での登場であるが、続投により氷属性古龍の後輩であるイヴェルカーナとの共演を果たした。
タマゴが見つかる条件も他の古龍は軒並み共闘探索でないと見つからないのに対し、クリア後にクアン村周辺のレアな巣で低確率とやや緩め。


追記・修正は、キリンを散弾以外で狩れるようになったらお願いします。

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最終更新:2024年01月02日 21:07

*1 ゲーム内で正式に別名として言及されたのはWorldになってから。