ワールドトリガーの用語

登録日:2013/12/31(火) 18:20:00
更新日:2022/07/21 Thu 14:21:19
所要時間:約 30 分で読めます




概要
ワールドトリガーBLEACHNARUTO‐ナルト‐ほどではないが、非常に用語が多いのでここにまとめる。
単行本にまだ乗ってない情報が多いのでネタバレ注意。




舞台

  • 「こちら側の世界」 / 玄界(ミデン)
近界民(ネイバー)の住む「あちら側の世界」の対語。「地球上」とも表現される。


  • 「あちら側の世界」 / 近界(ネイバーフッド)
近界民の住む世界。
この世界のほとんどは果てしない夜の暗黒で、その中に近界民の国々が星の如く浮かんでおり、国が惑星のように周回している。周回せず自由に動き回る国もある。
前者を「惑星国家」、後者を「乱星国家」と呼ばれている。
全ての星は巨大なトリガーで出来ているが、そこらへんは色々長くなるので後述。
このように地球上とは色々異なる世界。
乏しい資源や人材をめぐってか、戦争が絶えない。



トリオン関連

  • トリオン
トリガーの原動力となる生体エネルギー。黒いガス状。アニメだと光の粒子(よく見ると極小のトリオンキューブ)。

  • トリオン器官
心臓の横にあるトリオンを分泌する見えない臓器。人間なら誰もが持っている。筋肉や運動神経と同じくトリオン量には個人差がある。
筋肉のように鍛えることは可能だが成長は大体20歳くらいで止まり、以降は緩やかに衰える。

  • トリオン体
トリオンで出来た体。またの名を戦闘体。トリガーを発動させた時、生身の体と入れ替わる形で生成される。
身体能力が大きく上昇するが、何より重要なのは、通常兵器ではほとんど傷つかず、トリオンを使った攻撃でないとダメージを受けないこと。
またダメージを受け過ぎると四散・消失し元の体に戻るが、トリオン体のダメージはどんなに大きくとも元の体にまったく影響はない。
この設定のおかげで胴体・四肢切断はしょっちゅうあり、首・頭チョンパといった過激な描写も可能になっている。
それ以外にも髪を短くさせたり、服装を指定出来たりとファッション面でも抜かりがない。
ちなみに視力も回復できるためメガネはいらなくなるが、かけてる人が多い。
作者曰く「戦闘体でもメガネをしているのは己のアイデンティティを守るため」とのこと。

  • サイドエフェクト(副作用)
多量のトリオンを持つ者が稀に発現する超感覚。
念力や空を飛ぶといった超能力ではなく人間の感覚の延長上のもの。
副作用というだけあって戦闘では便利でも、人間社会では生きていくのが辛くなりそうなものが多い。
ボーダーではランク分けされておりCが強化五感、Bが特殊体質、Aが超技能、Sが超感覚となっている。


トリガー関連

  • トリガー
トリオンをエネルギーとする近界の文明を支えるテクノロジー。
そしてボーダーと近界民の主力武器。
「トリガー、起動(オン)」など変身する意思を出して起動し武器とトリオン体を形成する。
通常の体はトリガーの中に格納される。
武器の性能、形、用途は様々。
もし現実にあったら様々な戦争中、軍事国家が血眼になってこれを欲しがるだろう。

  • (ブラック)トリガー
優れたトリオン使いが命と全トリオンを注いで作ったトリガー。黒トリガーには作った人物の人格が反映されるため、使用者を選ぶ性質がある。
高性能で通常のトリガーより圧倒的に強く、ボーダーでは黒トリガーがあれば派閥の力関係が一変してしまうと言われている。
他国との交戦中、たとえ優勢であったとしても追い詰められた側が黒トリガーを量産すると力関係が逆転してしまう可能性がある。



ボーダー関連

  • ボーダー
正式名称「界境防衛機関ボーダー」。
トリガーを使い、トリオン兵から一般人を守り、戦う組織。
600人以上の隊員がおり実力順に精鋭のA級が約30人、主力のB級が約100人、訓練生のC級に分けられている。黒トリガー使いは無条件でS級になる。
若い隊員が多く14歳~20代の隊員が大半である。
理由はトリオンの成長が20歳あたりで止まるため、成長が止まった大人は本部運営に回る事が多いからである。
門が警戒区域内のみに抑えられてるのもボーダーのおかげ。

A級に8+1、B級に21の部隊があり、戦闘員が最大で4名とオペレーター1人まで組めるが、基本的に戦闘員3人で構成される。
4人チームが少ないのはオペレーターが優秀じゃないと情報処理を捌ききれず、戦力が中途半端になりやすいからだという。
それに加え人材があまりいないのも要因となっていると思われる。



  • 玉狛支部のトリガー

  • 近界(ネイバーフッド)関連のトリガー
アフトクラトルのトリガーは個別記事に記述。

  • (マザー)トリガー/女王(クイーン)トリガー
近界に星を造り出し、その星の核になる巨大なトリガー。
そのトリガーと人柱が同化することで、惑星国家の核として機能する。人柱(通称「神」)は何百年もの間、星の核として生きることになる。
星の広さは人柱のトリオン量に比例し、トリオン量が多ければ多いほど国土面積が広がる。
アフトクラトルが「神の国」と呼ばれるのはその人柱を厳選して広大な国土を維持してきたから。
千佳にはアフトクラトルの神(という名の人柱)になれるほどのトリオン量が備わっており「金の雛鳥」と称され、狙われた。


近界民(ネイバー)関連

  • 近界民(ネイバー)
近界(ネイバーフッド)の住民。遊真(彼自身も近界民)によると人間であるが、こちら側の世界と比べると人口が少ないという。
三門市の住民は「トリオン兵=近界民(ネイバー)」と認識しているが、実際の近界民はこちら側の「人間」とほとんど変わらない。
ボーダー隊員や上層部は「近界民(ネイバー)近界(ネイバーフッド)の住人」と理解しているが、大規模侵攻編では混同を避けてか、「人型近界民(ネイバー)」という呼称を用いていた。

トリオン量の多い地球の人間は生け取りにして兵隊にし、トリオン量の少ない奴はトリオン器官を奪って戦争に使おうとする。
人間の捕獲用に様々なトリオン兵を送り込んでいるらしい…のだが、イルガーやモールモッド等明らかに捕獲する気の無いトリオン兵もたまに来る。

  • (ゲート)
こちら側の世界とむこうをつなぐ穴。トリオン兵が出入りするのに使われる。三門市ではボーダー本部に誘導装置があるため、ボーダー本部周辺の警戒区域以外には基本的には発生しないが、完全に出来てはおらず今も世界中で人知れずこっそり開かれてたりする

  • トリオン兵
トリオンが動力源の兵隊人形。
人間のトリオン体同様、こいつらには重火器や戦車など一般の兵器は効かず、トリガーでしか対抗できない。口内にある眼球のような器官が弱点。
上述の通り、住民にはトリオン兵が「近界民(ネイバー)」として認識されているが、ボーダー隊員は一貫して「トリオン兵」と呼んでいる*10

その他

  • ぼんち揚
迅が作中で好んで食べている菓子で、ぼんち株式会社から発売されている実在の揚げ煎餅。
当初は「ぼんち揚げ」と微妙に名前が異なっていたが迅にこれを食べさせていた所、ぼんち株式会社から作者へぼんち揚が送られた。
更に「サキよみジャンBANG!」でコラボ企画が行われ公認の存在となり31話から パッケージが本物のぼんち揚になった。
そして2014年2月からジャンプ新鮮力キャンペーンの一環として2月後半から5月末までローソン、イオン、一部のアニメイトなどでワールドトリガーのコラボパッケージのぼんち揚が全国販売される事になった。
最早この作品の代名詞的存在と化している。
アニメでは広告等の関係があるのか「あげせん」に改変されてしまった。
ただし映像で出すことが出来ないだけらしく、BDDVDの特典ドラマCDではちゃんとぼんち揚として登場している。

  • 逃亡者編
枯渇した原作のストックを稼ぐのを使命に、アニメ49~63話の計15話に渡って放送されたアニメオリジナルエピソード
乱星国家「エルガテス」からの逃亡者「ゼノ」と「リリス」、追手の「ギーヴ」と「カロン」に三雲隊やボーダーが関わりあう物語。
三門市以外の戦闘、原作とは違ったカメラワーク、風刃の起動、個性的なトリオン兵達や、原作では当分見られないであろう遊真の黒トリガーの活躍や水着回などが見所。
オリジナルキャラクター、シナリオ、トリオン兵など、様々の要素が独特で一味違っているため多少賛否が分かれるところがあるが、
アニメ誌での番組プロデューサー永富へのインタビューによると(主に低年齢層、若年層の)視聴率がすごく良くて好評だったと語っており
(忘れられがちだがアニメの放送時間帯は、一応仮面ライダーやプリキュアといった「ニチアサ」枠に含まれる)、
原作のストック稼ぎや人気キャラの水着姿などの事を考えれば、かなりの大仕事を果たしたようだ。
それに超緻密に出来ている原作の事を考えればかなり原作を尊重した出来となっている。
また、この時に行われたスタッフ変更によって新たに小川孝治が監督になり、脚本に大野木寛が参加した結果、後にゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)のメインスタッフが結成するきっかけになるなど
後のアニメ作品にも少なからず影響を与えている。

  • 賢い犬(かしこいけん)リリエンタール
葦原大介の初連載作品であり、前作。
何かと今作との共通点が多く、
○「蓮乃辺」という地名が共通して出てくる
○「つるぎ座」などの星座設定が継続している
○作中のキャラに前作で出てきたキャラの苗字が出て来る
○更にそのキャラの特徴の目が大きいといった共通点がある
○更に姉妹関係を作者が示唆してる(その示唆の内容に本屋の子供、料理が得意といった前作のキャラの特長が出てる)
このように共通点が多いが詳しい関連性は不明。
ちなみによく目を凝らせば缶バッジにリリエンタール、ごむぞう、スーパーうちゅうねこ、劇中劇としてジャンプにリリエンタール、てつこがカメオ出演している。
単行本は4巻で完結しており、その内容を上下巻にまとめたリミックス版が2021年2月に発売された。

  • 実力派エリート迅
2011年44号に掲載された今作の雛型となった読切。タイトル通り迅さんが主人公。
迅さん以外にも陽太郎、唯我、風刃、エスクード、バムスターなども設定、デザイン変更はあるが登場している。
以前まではジャンプ+で無料で閲覧が可能だったが、公式データブック「BBF」に掲載された事に伴い、閲覧できなくなった。BBFを読もう。

  • トリガーキーパー
2009年8号9号に前後編で掲載された今作の雛型の一つ。
「トリガー、オン」という掛け声や窓の影(スピラスキア)っぽいものはこのころからすでに存在する。
今のところ国会図書館に行くなどしないと読めない。

  • ROOM303(ルームサンマルサン)
2008年33号に掲載された作者の初デビュー作。手塚賞準入選でミステリー漫画。
雪丸などを始め一部のキャラがボーダー隊員として登場している(22巻現在、R7上位夜の実況で登場した結束以外はBBFで設定のみ登場)。
こちらも以前まではジャンプ+で無料で閲覧できたが、BBF発売に伴い閲覧できなくなった。上記の「賢い犬リリエンタール」リミックス版の下巻に掲載されている。

  • BBF
正式名称は「ボーダーブリーフィングファイル」。
2016年3月4日に単行本14巻と同時に発売された公式データブック。
約130名のボーダー隊員の情報(トリガー構成、家族構成、能力パラメータ含む)、303問の質問コーナー、8つのデータグラフ(5巻の特典ペーパーの最新版を含む)、「実力派エリート迅」、海外版少年ジャンプに掲載されたインタビュー等、充実したものである。

未登場のキャラやトリガーの名前も多く記載されており、休載中にも考察が捗る。ファン必読の一冊。





「なんでおまえが追記修正するんだ!?」
「……ぼくが そうするべきだと思ってるからだ!!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ワールドトリガー
  • ぼんち揚→アニメではあげせん
  • ネタバレ注意
  • 用語集
  • ネタバレ項目
  • ワートリ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年07月21日 14:21

*1 正確には、基地周辺にしか現れないよう、出現場所をコントロールしている

*2 自分がどう行動し、何を犠牲にし、どの選択をすれば最善になるのか選び続ける

*3 カメレオン(透明化)による互いに視認できない部隊内の同士討ちを回避し、部隊全員での隠密行動を可能とした

*4 現時点で「迅、風間、三輪、嵐山、木虎、加古、佐伯、片桐、一条、村上、生駒、弓場」の12名。いずれもかなりの強者だが、ポジションにも偏りがない

*5 訓練を休む人・真面目にやらない人がいるので、C級内でトップ5に入れば上位15%に入るとのこと

*6 A級6位「加古隊」の喜多川、B級15位「松代隊」の箱田

*7 三雲修、木崎レイジ、村上鋼、一条雪丸

*8 作中では「スパイダーと組み合わせたワイヤートラップ」「遠距離からライトニングで狙撃」「レイガストに仕込んでおいて敵に拾わせる」等が使われた。アステロイドでこれをやると「時間差攻撃」「置き弾」と呼ばれる。

*9 木虎のリール付き拳銃や三輪の弾倉によるトリガーチェンジ機能付き拳銃&鉛弾など。

*10 最も入隊式のチュートリアルではバムスターを「大型近界民(ネイバー)」と紹介していた。大規模侵攻編ではC級隊員でも「トリオン兵」の呼称を使っており、その辺りは入隊後に教えられると思われる。