異次元の古戦場-サルガッソ

登録日:2014/04/01 (火) 19:14:51
更新日:2024/02/13 Tue 08:59:43
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遊戯王ZEXALに登場したカード、および遊戯王オフィシャルカードゲームのカード。



異次元の古戦場-サルガッソ
フィールド魔法
エクシーズ召喚に成功する度に、そのプレイヤーは500ポイントダメージを受ける。
また、エクシーズモンスターをコントロールしているプレイヤーは、それぞれの自分のエンドフェイズ毎に500ポイントダメージを受ける。

エクシーズモンスターメタのバーン効果を持つフィールド魔法。
エクシーズ召喚されると500ダメージ、さらにエンドフェイズの度に500ダメージを負う。

遊戯王ZEXALでは、皇の鍵の飛行船が誘導された空間そのものがこのフィールド魔法によるものであり、船の残骸のようなものが浮かぶ異空間となっている。

ちなみにアニメでは前半の効果は「モンスターエクシーズの特殊召喚時」であり、エクシーズ召喚以外の特殊召喚にも対応していた。
ちょっと弱体化しているが、エクシーズモンスターは正規召喚以外で出すことが少ないので影響は大きくはないか。

ベクターはこのカードとCNo.104 仮面魔踏士アンブラルで遊馬を残りライフ25まで、
Vain-裏切りの嘲笑でデッキ破壊をして追い込んだが、RUM-ヌメロン・フォースによって無効化された。

OCGでは発動条件が若干狭くなったものの、ほとんど変わりない効果を持つ。
……しかし、ライフ8000の環境ではバーンダメージがあまりにも地味4000でもそこまでではないが。
切り札となりうるエクシーズ召喚を許してしまえば、その後大打撃を食らう可能性が大きく、
バーンで与えるダメージより被ダメージの方が大きくなるだろう。

しかもエクシーズ召喚は性質上、「上に重ねてエクシーズできる」系の効果を乱用しない限りは回数も多くなりにくい。
仮にぶん回って何回もエクシーズするようなデッキで、万が一それが問題になるとしても、たぶんその途中でこのカードの破壊くらいできるだろう。

また、エクシーズしないデッキ相手には当然意味がない。エクシーズ全盛期ですら上記の評価に違いはなく、
ならばZEXAL期が終わってシンクロ召喚ほかが復権した後、もっと言えばリンク召喚も出てきてからのこのカードがどれほど弱いか、言うまでもあるまい。
エクシーズ使いを相手にちょうどライフ1000以下とかでこのカードを出せる運命力がない限り、有効に働くことはない。


このカードが存在すると、自分のエクシーズ召喚にも(微々たる)デメリットがつきまとうが、
専用のサポートカードである《サルガッソの灯台》で回避できる。



サルガッソの灯台
速攻魔法
自分にダメージを与える魔法カードの効果が発動した時に発動できる。その効果によって自分が受ける効果ダメージは0になる。
また、このカードが墓地に存在する限り、「異次元の古戦場-サルガッソ」の効果によって自分が受ける効果ダメージは0になる。
セットされたこのカードが墓地へ送られた時、デッキから「異次元の古戦場-サルガッソ」1枚を手札に加える事ができる。

このカードが墓地にあれば、サルガッソの効果での自身へのバーンダメージを無効にできる。
最初の効果でサルガッソを含む魔法カードの効果ダメージを防ぎ、発動して墓地に送られれば2つ目の効果は有効になる。
墓地に送るだけなら、召喚僧サモンプリーストなど、手札コストを要するカードのコストとして捨てるのが効率的。

ブラフとして伏せておけば相手のサイクロンなどで破壊されて墓地に送られる可能性があり、
その場合は3つ目の効果でサルガッソのサーチもできる。
もっとも、サルガッソはフィールド魔法のため、サーチだけならテラ・フォーミングもあるのだが。
なお、アニメでは最初の効果のトリガーがサルガッソ限定、「効果ダメージを0にする」ではなく「効果を受けない」というテキストで、サーチ効果は無い。

まあ、何度も言うようにサルガッソの効果自体がメリットとしてもデメリットとしても弱い以上、それを無効化したりサーチするカードを入れる必要も当然ない。
というかわざわざエクシーズメインのデッキに採用しなければいいだけの話である。
残るのは最初の効果だが、せめてモンスター効果に対応するならまだしも、フルバーンデッキでもない限り魔法カードで有効なバーンをしてくること自体が稀。
そしてフルバーンが相手だった場合サルガッソ自体は腐ること間違いなしなので、大してメタにもなっていない。
どう考えても、手札誘発でそのターン中全ての効果ダメージを防げるハネワタとかを積んだ方が遥かにマシである。


という一連の評価を踏まえたうえでサルガッソに価値を見出すなら
「むしろ自分からエクシーズ召喚することで安定して自分が効果ダメージを受けられる」点で、
効果ダメージを受けることで誘発する効果とのコンボ要員としては使う余地がある。本来の使い方はおまけ
その貧弱なダメージ数値のおかげで自分の首を絞めるデメリットも小さい。


アニメではベクターがこのカードを発動させ、ドルべが光天使ブックス!の手札コストとして墓地へ送った。
ミザエルは対等の戦いを望んだため使わず、ダメージを受けていた。(じゃあ最初から入れるなよは絆的な意味で禁句)

ドルべに関しては、ベクターに対して呟いた「姑息な手を…」というセリフがよくネタにされており、
姑息な手を…(サルガッソの灯台を墓地へ送りながら)なんて揶揄される。
「姑息な手を…」の(ネタとしての)セリフの汎用性が高く、あまりによく使われるので、()内が(サ灯墓送)なんて略されることも。

ちなみにこのセリフ自体は、ベクターが正体を現して遊馬を騙していたことに対して言ったのであり、
ベクターがサルガッソの灯台を使ったことに対してではない。このシーンよりも前に既に墓地へ送っている。

また、本来「姑息」という言葉は今日用いられるように「卑怯な」という意味ではなく「その場しのぎ」という意味なので、
約2クールに渡って遊馬と視聴者を騙し続けたベクターに対して適切な表現では全く無いというのも笑いどころである。


OCGにおけるこのカードはアニメを大体そのまま再現した結果、ぶっちゃけ真っ当に使えたもんじゃないカードとなっているが、
ドルべやベクターの再現の一環としては使ってもいいだろう。



追記・修正はサルガッソの灯台を墓地へ送りながらお願いします。


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最終更新:2024年02月13日 08:59