エイトグ/Atog(MTG)

登録日:2014/06/03 Tue 18:19:02
更新日:2022/01/21 Fri 21:46:48
所要時間:約 5 分で読めます



エイトグはマジック:ザ・ギャザリングに登場する架空の生物である。


エイトグ / Atog (1)(赤)
クリーチャー — エイトグ
アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:エイトグは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
1/2


軽いコストにそれにたた見合わない貧弱なボディ、
そしてアーティファクトを食べて一時的にバンプアップする能力を持つ。
いわばウィニーからファッティーへ変化する代表的なクリーチャーの一体。

初出はアンティキティーとかなりの古参であり、特にミラディンブロックで再録された時の活躍が記憶に新しい。
ミラディンブロックはクリーチャーを始め土地、装備品とアーティファクトに溢れた環境であり、コイツにとってはまさに天国。
食費はかかるが、その分は働いてくれるヤツである。
構築でも親和に採用され、アーティファクトを食べながら多くのプレイヤーに殴りかかった。

イラストはキモ可愛…というか愛嬌のある感じであり、
こいつが嬉しそうにポリポリとアーティファクトを食べているのを想像すると和むかもしれない。

弱点はいくつかあるが、まずは呪文への耐性の無さがあるだろう。
火力ならバンプアップでいくらか対処できるが、たっぷり食べて大きくなった所で「ブーメラン」や「濃霧」が飛んできたら目も当てられない。
即死パンチというロマンに惹かれるかもしれないが、即死を狙った結果としてリソースもなにもかも失うカウンターのリスクを考えるなら、
5点前後のパンチを複数放ったり、フルタップなどの隙を探しつつ殴りたい。
そもそも親和ならダメージソースは他にもいると思われるので、
「金属ガエル」なんかと一緒に殴りつつ余ったアーティファクトを食べる、というだけでも充分強い。

もう一つの弱点といえば、回避能力のなさである。
2マナのクリーチャーにそれを求めるのは酷であろうが、10、100とどれだけサイズアップしようと飛行もトランプルもないので止められやすく、
チャンプブロックされる度にアーティファクトを食べていては肝心なタイミングで火力が出せなくなる。
破壊不能の大きいヤツとかに立ちふさがれでもしたら、完全に足が止まる。
こうなってしまっては、もうエイトグにやれることは……



















大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault (黒)
クリーチャー — 人間・クレリック
アーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。
あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい。
1/1


エイトグと相性のいいカードといえば、やはりこいつだろうか。
対戦相手がどんな壁に隠れようと、エイトグがアーティファクトを食べるだけでライフを減らしてくれる。
信奉者が二体三体と並ぶと、 それはそれは酷いことになる。

しかしミラディンブロックの二つ目のエキスパッション、ダークスティールが発売されるとちょっと肩身が狭くなる。
「電結の荒廃者」が登場したのが原因である。
色事故の起こりやすい親和においては色マナの必要なエイトグより、同じ2マナで無色の荒廃者の方が出しやすく、
同じようにアーティファクトを食べて大きくなるが、その強化が恒久的に続く点が違う。
結果荒廃者の方が採用されることが多くなる。

が、エイトグは死滅しなかった。
エイトグが荒廃者と違いアーティファクト除去で除去されない点や、
一瞬なら荒廃者よりも火力が出せる点を買われて要所要所で採用されることがあった。
この辺はメタゲームの部分もあるだろう。
また、ダークスティールのトップレアである荒廃者に比べれば、アンコモンのエイトグはずっと揃えやすい。
エイトグは財布にとても優しい。

また、リバイスド・エディション等でコモンで収録されたため、パウパーでも使用可能だった。親和デッキのフィニッシャーとしてミラディンブロック当時と変わらぬ活躍を見せたが、モダンホライゾン2やフォーゴトン・レルム探訪による親和の強化に伴い使用率が高くなりすぎたと判断され、2022年1月に禁止カードとなった。

ここ最近は再録されていないエイトグだが、彼が再び現れるのはどんな世界、どんな姿だろうか。




  • エイトグの仲間
最初はエイトグしかいなかったエイトグ一族だが、たまに思い出したかのようにその数を増やしている。
その一部について紹介させて頂く。

時エイトグ
色は青。食べるのはなんと自分の時間。
コイツにエサをやると、次の自分のターンが無くなってしまう。
「たかだか巨大化の為に相手に時間のねじれとかwww」
などと侮ってはいけない。コイツとベストフレンドが組むと延々とライブラリーを食わされるハメになる。
え?プレインズウォーカーを引けばいい?ズアーさんお願いします。
なお、イラストはあまり可愛くない。


オーラトグ
色は白。食べるのはエンチャント。
「エンチャントなんてそう並ばねーよwww」
などと侮ってはいけない。コイツにもやはりベストフレンドがいる。調度いいデッキもある。
トランプル21点パンチとか止めてください死んでしまいます。
時のらせんで再録されているため、モダンでも組める。
なお、イラストは結構可愛い。


サイカトグ
色は黒と青のマルチ。食べるのは手札と墓地のカード。正確には手札を食べた後のその食べカスになった墓地も食べる、
説明不要級の超強力エイトグ。サイカトグの項目も合わせてどうぞ。
「激動」や「嘘か真か」を相棒に暴れ始め、色んなデッキが作られ、
多くのプレイヤーに歓迎され、その結果として多くのプレイヤーをワンパンしたりゲームの流れを一撃でぶち壊して目の敵にされた。
今なら刹那、接死、萎縮、感染と対処方法がズラズラ浮かぶかもしれないが、以前はコイツ一体倒すだけでも一苦労だった。
というか色が色なのでそもそもそれらの呪文でさえ大抵カウンターされてしまう。
稀によく空も飛ぶ。とても強いのでデッキにいなくても勝てる。など固有の伝説も多い。
その丸顔と青があることからドラえもんと呼ぶプレイヤーがいるが、
お手軽ファッティ&ワンパンをぶちかまされる身からすれば そんな可愛いものではない。


アトガトグ
色は五色のマルチ。伝説のエイトグ。食べるのはなんとエイトグ一族。
食べたエイトグのパワーの分大きくなる。
王冠を被っているが、ロード的な能力は持っていない。同じ五色のスリヴァーの女王を見習ってほしい所である。
英語名が「Atogatog」であることから、「エイトグを食べるエイトグ」という意味があると思われる。
「エイトグエイトグ」じゃダメだったんだろうか。
イラストは他のエイトグ一族も描かれていて凄く賑やか。仲も良さそう。でも食うのか…。


メガエイトグ
色は赤。食べるのはアーティファクト。
ミラディンで登場した最新のエイトグ。
エイトグよりも重いがサイズが大きくなり、
アーティファクトを食べたときの修正値が+3/+3に向上し、トランプルも得るようになっている。
初期型の親和に入っていたりもする。
英語名は「Megatog」。直訳すれば「メガトグ」なのだが、「メガエイトグ」。
メガエイトグ、お前もか。というか時エイトグとか森エイトグも(ry
イラストは可愛いとかの前に デカい。


貪欲な侵入者
エイトグの同型再販。違いはパイオニア・ヒストリックで使えること、コモンのカードで存在しないのでパウパーで使えないこと、エイトグじゃないのでアトガトグに食べられないこと。


これから先、新たなエイトグ一族が生まれるかはウィザーズ社次第である。

追記・修正はエイトグ達に対価を食べさせながらお願いします。



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最終更新:2022年01月21日 21:46