登録日：2014/07/28 Mon 15:14:00
更新日：2024/03/07 Thu 08:28:45
所要時間：約 6 分で読めます
【概要】
『艦隊これくしょん-艦これ-』(以下『艦これ』)のメディアミックス作品。
「コンプティーク」連載の短編集であり、書籍は角川スニーカー文庫より出版された。全2巻。
『艦これ』小説では珍しい日常系メインの作品であり、著者の一人である鷹見一幸の作品『一航戦、出ます！』とはリンクしている。
公式で「ゆるふわ系」と言われており怪我人も滅多に出ない。
ただし、演習による濃厚な疑似バトル描写は有る。
また、赤城と鳳翔の居酒屋でのやりとりやお花見回での冒頭、扶桑の轟沈に対する思い等シリアスな場面もある。
一方で食事シーンが豊富なのも特徴。
艦娘でも腹ペコキャラの赤城がメインの一人と言う事で毎度の様に何か食ってる描写が多い。
文庫収録時では修正されているが「蒸しボーキサイト」なる珍妙なものを食べてたりも。
二次創作ネタも顕著であり、ややこの辺は人を選ぶか。
例：恋の2-4-11を歌う那珂、夜戦仮面等
さらに「きのこたけのこ」ネタ等、艦これがあんまり関係ない話もある。
『一航戦、出ます！』の番外編と言う扱いに近いのだが設定以外にリンクしてるところは少なめ。
後に『一航戦、出ます！』第3巻の後書きで本作は同作品の前日譚である事が明らかになった。
艦種ごとに寮があり、
あきつ丸やまるゆも普通に居るあたり大きめの鎮守府が舞台な事はたしかである。
※鎮守府とは？
大日本帝国海軍が艦隊の本拠地として、更に所轄海軍区の警備・管理を統括する為に設けた軍事機関である。
横須賀・舞鶴・呉・佐世保の4箇所に置かれており、戦後、海上自衛隊が「地方総監部」として継承。その際、鎮守府と重要度は同程度だが母港とする艦のない“警備府”だった大湊が鎮守府（地方総監部）に昇格し、計5箇所に増強された。
『艦これ』では、艦娘達の母港本拠地にして、対深海棲艦の最前線基地の事。サーバー名も各鎮守府や警備府、泊地や基地の地名から取られている。たまに海に面してない基地もあるが気にしたら負け
艦隊の執務室、艦娘達の居住空間のほか、艦娘その物と彼女らの装備を建造開発・解体する工廠や、艦娘達を修理する療養施設が備わり、周辺にはコンビニや飲食店が並ぶ。
メディアミックス作品各種でかなり設定が変わる場所でもあり、本作では廃校になった海洋技術学校(元鎮守府跡地)の校舎を流用して生まれた寮付きの施設で、工廠は身を清めて入る結界内の神社型(『一航戦、出ます！』より)、近所に「四季島」とも呼ばれる四つの島等がある港だが、
他では
駆逐艦の養成学校という
その作品内でももう忘れ去られた設定だったり、
秘密のバーが存在したり、
僻地の深海棲艦以外の勢力
というとヤバそうに聞こえるがギャグ作品なのでお察しの調査のために作られ
て単行本1巻につき1回は破壊されたりしている。
【あらすじ】
日夜、出撃・遠征・演習に力をつくす艦娘たち。
でも、拠点である鎮守府に帰れば、彼女たちもフツー（？）の女の子。
というわけで、いつもなにかで騒がしい、艦娘たちのゆるふわな日常をお届けします！
(KADOKAWAオフィシャルサイトより)
【主な登場人物】
実質メインヒロインを担当する表紙を飾っている艦娘。
クールで出来るし子供にも優しい女ではあるが、実はわりと天然キャラ。
提督LOVE勢筆頭であり、提督が絡むとやや暴走する。
加賀の相方で、キツい加賀の緩衝剤役。
大食艦であり天然マイペースな艦娘。
ただし、根はシリアスかつ優しい性格でもある。
居酒屋ネタが公式と化したまとめ役ポジのお艦。
優しい性格で赤城との居酒屋でのやりとりは必見。
酒癖が悪いのが難点。
関西弁のエセ関西人な軽空母。
(こっちはガチの)関西人の黒潮とは馬が合うよう。また6話での一航戦の対決では解説を担当した。
くーろくろ氏の空母娘と言う事で、陰陽師(式神使い)っぽい能力も披露した。
飲み過ぎ軽空母、傾いた酔っ払い。
根の育ちの良さを垣間見せる事も有る。
6話で赴任した生真面目な装甲空母娘。赤城と対面した際は互いになぜか微妙な感覚を抱いたが、加賀とはすぐ馴染んでいた。
ビック7(歳)状態なデカい子供な天然武人娘で陸奥の姉、いわゆる「ながもんさん」。
斜め上に暴走しやすいボケキャラである。
酔っぱらうと更にタガが外れ駆逐艦を愛でる駄娘になる。
金剛型のネームシップ、軽い口調のしっかり者。
マイペースではあるが、後輩や妹や長門の面倒見も良い。
洞察力も高い出来た姉。
金剛の妹、花見騒動では直接的に花見決行の決め手に成った。
指は細くて白く柔らかいらしい。
某試作三号機みたいなアレは戸に引っ掛かりやすいらしい、扶桑型の姉。
講師役としてわりとしっかり役割を果たしていた。
花見回では山城と共に桜に最後に一緒に見たい風景を連想し、伊勢型姉妹を不幸(または滅びの美学)オーラで氷漬けにした。
相変わらずのブンヤっぶりで場をよく引っ掻き回す。
広報担当と言う一面もあり、観艦式ではナレーションを担当した。
飲んべえその2。
今作品ではほぼ性質の悪いアル中みたいな言動が多い酒好き。
提督が風邪で寝込んでいた時、元気づけに
スピリタスの卵酒なる殺人兵器を飲ませていた。
飲んべえその3、那智の妹。
やや血の気の多いバトルマニア。
直接的に出番が多い訳ではないが、姉の高雄と共に妙にスタイルに言及されている。
ぷるんぷるん、ぱんぱかぱーん。
熊と猫と大井北上と言うやたら濃い姉に挟まれてツッコミ続ける苦労人。
動物好きな一面も覗かせており、テイトク騒ぎを引き起こした。
熱くなるとやや空回りするタイプのようだ。
クマークマーうるさいネームシップなドーブツ長女。シャケ好き。
キソーって言え。
にゃーにゃーうるさい木曾のもう一人のどーぶつ姉。猫舌。
同類(では無いはず……)のテイトクと意思疎通可能。
二巻では鎮守府祭時何故か人気の無い場所にミニサイズのテイトク神社を設営し、テイトクや巫女コス木曽と共に神主姿を披露した。
夜戦厨な川内型のネームシップ。
夜型であり、夜戦さえ有れば元気になる夜戦仮面。
擬音語や擬態語で説明するミスターな性格は公式四コマの伊勢に近い。
夜戦が無い時はドンヨリな妙にイラストの枚数が多い艦娘。
イラスト担当のこるり氏が川内型推しだからじゃね？とか思ってても言ってはいけない
濃い姉妹に挟まれたおとなしい二女。
照明係だったり一人演習で的になったりと史実ネタが多い。
川内の長嶋語の通訳。
恋の2-4-11について公式で言及されたアイドル。
お花見回では駆逐艦のいい纏め役をこなしていた。
花見騒動での元凶の一人でスタイル抜群。
この娘の妄想が花見を決行させる発端となった。
長良型で最初に電探を装備したおかげで賢いと他の姉妹に思われてる。
天龍型の怖くない方、ちょっと暴走しやすい天然キャラ。
今作は所謂「天龍田幼稚園」の遠征から始まる。
駆逐艦の面倒見の良い、威勢の良い姐さん役で慕われている。
なお観艦式の際、龍田共々手持ちの武具は「夜戦の時の接近時砲撃戦より時々役に立つ白兵戦用(意訳)」扱いされており、『一航戦、出ます！』では実戦で使用している。
天龍型の威圧感のある姉みたいな妹。
天龍をよくからかうが姉想いな娘であり、「ある場面」ではそのために手持ちの薙刀を振るおうとして天龍に止められた。
●雷巡
魚雷の講師役の際は妙にノリノリだったスーパー北上様。大井様が見てる。
妙にマニアックな魚雷解説を行い、鎮守府祭&観艦式開催決定時にも大井と共同で「金魚雷すくい」企画を提出して提督に機密と魚雷の予算から却下された。
また鎮守府祭本番前には純喫茶・間宮に飾る造花が自分のうっかりのせいで白色しかなかったためちょっと凝った照明演出案を実演するも、キャバクラっぽい光になってしまい没となって「不純喫茶」改名をも金剛に提案して怒られた。
主人公…と言うにはやや影が薄いが優等生な子。最初にこの鎮守府にいた艦娘でもあり、他のブラウザ版初期艦娘4人と共に「駆逐艦総代」として駆逐艦娘のまとめ役を務めている。
妙にちょいちょい出番が多い艦娘。
バカ雲ではない。
腐った香りのする半纏をプレゼントした駆逐艦。
ドヤ雲ではない。
口調を弄られやすい小動物的な艦娘。猫に「テイトク」と命名した。
電と繋げたり「カミナリ」と間違えて呼んではいけないしっかり者。
7話の発端。彼女の疑問から鎮守府に「一航戦どちらが最強空母か」という論争が勃発(赤城派筆頭子日・加賀派筆頭若葉)し、それは最終的に赤城と加賀の一騎打ちによる判定に持ち込まれるが…。
6話で大鳳歓迎会用の魚のため釣り大会が開催された際、なぜか長門が釣ってしまった新入り艦娘。
なんでもイムヤ・ゴーヤに誘われアワビ獲りに潜るも速力で置いて行かれてしまい、そこで水着に釣り針が引っかかってしまったらしい。
●その他
今作ではセクハラしない普通の男性提督。ただし艦娘達に結構構われる割に鈍感で、なんか発言がいちいち童貞臭いのが玉に瑕だが、基本真面目で考え込んで一人で背負いがちな性格。ちなみに秘書艦は週替わり制。
赴任したての頃無知等から初心者提督がやる失敗の殆どを経験した事で、それを教訓にホワイト提督へと成長しており、イベント戦についてのメタな言及もある。
酒に弱い一面もあり、那智に潰されやすい。
木曽が拾って(艦娘寮は動物禁止なので)こっそり世話していた野良猫。最終的に提督の許可で鎮守府に居付くことになる。
エラー猫ではない、多分。
【その他】
- 誤植で初期艦娘の電が雷になっている。
???「こいつはメチャゆるせん な の で す 」
- イラスト担当のこるり氏による販促漫画がピクシブに上げられている。
内容は赤城と加賀の縁側雑談、「らいとのべる」は食べられません
- 上述の「ボーキサイト」関連の修正で単行本では手羽先の唐揚げに変更されているが、「ボーキサイトって美味しくない」と修正の推敲が甘い部分もある（赤城の場合ボーキが主食の可能性も無いわけではないが）。
追記・修正は蒸しボーキサイトを食べてからお願いします。
、
- これで終わり？登場人物の紹介だけで内容が薄すぎる -- 名無しさん (2014-07-28 15:21:44)
- 立て逃げ -- 名無しさん (2014-07-28 17:01:26)
- 一航戦出ますって砲雷撃戦（物理）やってたよね。あれで想像の幅が増えた。 -- 名無しさん (2014-07-29 08:50:53)
- 木曾を木曽と間違えるのはいい加減やめてさしあげろ -- 名無しさん (2014-07-29 21:33:28)
- 赤城が加賀の姉？姉貴分てことか？ -- 名無しさん (2014-07-30 04:06:34)
最終更新：2024年03月07日 08:28
