魔王軍(ダイの大冒険)

登録日:2011/04/29(金) 17:54:20
更新日:2023/10/02 Mon 02:38:47
所要時間:約 7 分で読めます






大魔王バーンこそ我が主君にして全知全能の魔神!

その軍勢はかつての魔王軍とは比較にならんほど強大だ!!

いかにあがこうとももはや貴様ら人間ではたちうちできん…!!



漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場する。
かつて世界を脅かした魔王にして今再び復活した魔軍司令ハドラーと、その上に君臨する大魔王バーン。そして彼らに従う魔族や魔物達。
世界を戦火に包み込んで地上国家に住まう人々を震撼させる、遥か地底の魔界からより現れた侵略者達である。
その暴威はまさに鎧袖一触。
魔王軍にとっては座興のような攻めによって戦線は瞬く間に崩壊し、1ヶ月足らずで壊滅寸前に追い込まれる国家が続出した。
群を抜いて強力な軍事国家は多少善戦出来ても、魔王軍が少々本気を出すとそれらでさえ1週間もあれば同じ運命を辿ってしまう程である。
かつてのハドラーが率いた旧魔王軍の侵攻によって消滅した国もあった*1が、本作開始時点で現存していた地上国家はいずれも、勇者不在の苦境にあっても5年もの間陥落せず持ち堪えていた精強な軍を有する国ばかり*2
その実績を鑑みれば、新生魔王軍の桁外れな強大さが窺える。


●目次

【成り立ち】

元々は魔界の神とも謳われた大魔王がその遠大な野望を成し遂げるべく潜伏。
真の姿と機能を秘めた居城たる大魔宮の建造する為に数百年を超える歳月を費やしていた。
そうして虎視眈々と計画を進めるうちに、長年に渡り対立した競合勢力が退き、優良な駒になり得るハドラーを手中に収められる好機が訪れ、計画遂行の目途が立った。
勇者に敗れ蘇生したハドラーは休眠を要したが、13年の時を経て復活し、ここから本格的に戦力の編成が始動。
そして大魔王バーンを頂点とし、司令であるハドラーが六つの軍団を統率する組織形態が完成した。

ハドラーを超える実力者のバランや、同じく実力者かつ何千年もの昔からバーンに仕えてきた忠臣ミストバーンをあえてハドラーの下に就かせている等、人事面で疑問符がつく采配もあるが、これはこの新生魔王軍自体が大魔王の余興であることに因る。
そもそも地上を侵略するだけならば、バーンとミストバーンの二人だけでも容易く済む話だったが、我の強い猛者を敢えて一ヶ所に集めて各軍団長を競わせることで、最強の軍団の編成を試みる、という戯れ同然の試み故。
しかし、その軍団長らと切磋琢磨したダイたちが大幅にレベルアップしてしまい、最強の軍団どころか最強の敵を育ててしまうという、戯れが何とも皮肉な結果になる。

後にハドラーが魔王軍を離脱して事実上消滅したかに見えたが、ミストバーンに引き継がれて存続した。とはいえ、六軍団は事実上の解体状態で、主戦力は大魔王に直属する魔界のモンスター達に置き換わっている。


【組織構成】

※CVは1991年版/2020年版の順。

大魔王バーン

(CV:内海賢二/土師孝也)
魔王軍の頂点に立ち、その圧倒的な力から「魔界の神」と呼ばれる魔族の男。
詳細は項目参照。年齢不明。
天地魔闘の構え」という独自の戦闘スタイルを持つ。
「『1ターン内に強力な攻撃を立て続けに繰り出すボス』というゲーム上の演出を、漫画に落とし込むとどうなるのか」というのが1つのコンセプト。
その結果がどういうものなのかは読者には周知の事実。…そこには絶望が待っている。
なおバーンの本当の目的は、地上の支配ではなく消滅にある。
自身の故郷である魔界は地上にフタをされている状態であり、太陽の恵みが地上にのみもたらされる事実、更にはそのような世界と秩序を創った太古の神々が許せなかったのである。
なお、その目的だけを果たすなら自分1人で戦力は十分で、計画が成った後に後々の世まで魔界を支配するための軍団として魔王軍は結成されていた…というのはミストバーンの言。

《大魔王直属》

○(初代)魔軍司令ハドラー

(CV:青野武関智一)
配下の六軍団長を引き連れて地上支配を推し進める司令官。357歳。
かつては彼自身の魔王軍を率いて世界を席巻した魔王だったが、勇者に敗れ死の淵にいたところをバーンに救われた。後に彼の部下となって魔軍司令になってからは、どことなく中間管理職的な哀愁を漂わせている。
軍団を持たないが、親衛隊として「ガーゴイル」や「アークデーモン」が部下を務める。
権力に凝り固まって自滅するヘタレであったが、追い詰められた結果、最終的に素晴らしい武人へと変貌。
バーンから離反後は、地上支配などもはや眼中になく、アバンが遺した弟子達の打倒に心魂を捧げる。以降はハドラー親衛騎団に支えられ、彼らともども数々の名場面を演出する。
詳細はそれぞれの項目参照。

超魔生物として再起したハドラーの功績を讃えた大魔王バーンによって与えられたオリハルコンでできたチェスの駒に対してフレイザードを作った時の要領で禁呪法を使い、生み出したハドラーの親衛隊。
人数は5名と非常に少ないが、全員が極めて高い実力を持つ精鋭揃い。

死神キルバーン

(CV:田中秀幸吉野裕行)
魔王軍の組織系統に属しない人物。年齢不詳。自称死神&使い魔。
道化染みた衣装と言動、さらに顔を覆い隠している仮面のせいで正体が掴めない。
バーンに仇なすものを暗殺するといわれているが…?

《六大軍団》

ハドラーやバーンの指示のもと各地に侵攻している六つの軍団。媒体によっては六大魔軍団などと表記されることもある。
新生魔王軍では特性や系統の近しい魔物に分類して軍団を編成しており、各軍団の統率に適した軍団長が配下を従えて行動を共にする。
軍団長は最低でも一つはハドラーを上回る能力を持つことを条件として厳選された猛者揃い。
クロコダインザボエラフレイザードはハドラーに、ヒュンケルバランミストバーンは大魔王バーンによって軍団長に選ばれている。
編成を効率化した甲斐もあってか、軍団ごとに戦力差はあるものの本腰を入れた時の侵略能力は脅威的である。

クロコダインは忠誠心を、
フレイザードとザボエラは出世欲と智謀を、
ヒュンケルとバランは覇気と人間への憎悪を大魔王に買われて軍団長に迎え入れられた。


※CVは1991年版/2020年版の順。

■百獣魔団

魔の森を拠点とする、「リカント」や「ライオンヘッド」といった獣系のモンスターが中心の軍団。
ロモス王国の攻略を担当していた。
しかし、虫や植物、スライム系のモンスターも所属しており、ドラクエシリーズが増えるにつれモンスターが増加したのもあり、他の軍団よりもバリエーションが非常に豊富。
獣系モンスターはその無鉄砲な獰猛さ故に自分より格上の魔物にも襲い掛かるが、例外的に同系統の怪物に対して明敏に実力差を感じ取って従順になる。
この特徴故に軍団長クロコダインは百獣魔団を完璧に統率しているばかりか、軍団が展開するロモス王国傍の魔の森に巣食う獣系モンスターも吸収し、大地を埋め尽くさんばかりの大軍勢に変えることすら容易い。

だが、元々武力に長けた国でも無いロモスは、クロコダインにとって拍子抜けする歯応えの無い相手に過ぎなかった。本気になればロモス王国を一日足らずで飲み込めたが、クロコダインはすっかりやる気を失って、戦いは配下のモンスターに任せきりにしていた。
それでもクロコダインがロモスへの総攻撃を決意した際は、本来の物量と勢いで正面から攻め込んで一気に王都を蹂躙。クロコダイン自身は下記のガルーダに運ばせて上空から王城へ突入して、一気呵成にロモス王国を滅亡寸前に追い込んだ。

そんな百獣魔団だが、名有りとの対戦は芳しくない。
実はメタ的に真っ二つに出来ない動物系のモンスターを最初のうちに配置する意図もあったため、魔物達の強そうな見た目に反して、初期のダイ達が遭遇した限りではどのモンスターも比較的すぐに対処できている。油断やビビリ癖のあったポップが手こずっていたぐらいだった。

とはいえ、作中においても手練れは居り、クロコダインの直接の命令しか聞かないモンスターであるガルーダはその内の1匹である。
軍団長になる前は武者修行と並行して「獣王の笛」を使って仲間を集めていたらしいので、その頃からの古参かもしれない。

○軍団長:獣王クロコダイン
(CV:銀河万丈前野智昭)
種族はリザードマンで、人間に換算して30歳前後。
姿を簡潔に表すと二足歩行の巨大ワニ。豪快で忠義に厚い、地上と魔界において雷名を轟かせた武人だった。
軍団長の中で最初にダイ達と戦って破れ、死の淵から蘇って以降はダイ達に味方する。
頑丈な巨体を持ち、尋常でないタフさとパワーが長所。その防御力はギガブレイクを二発耐える程。
闘気の渦による破壊を生む「獣王痛恨撃」は、仲間になってから「獣王会心撃」に改名された。
ゲームにおけるドラクエの表現
  • 敵からのクリティカル→痛恨の一撃
  • 味方からのクリティカル→会心の一撃
が元ネタと思われる。
「巨体パワーキャラ」の宿命故か、終盤は息切れ気味になる。
  • ガルーダ
巨大な鳥のモンスター。15年以上になる長い付き合いのようで、クロコダインの命令以外を聞かない相棒に等しい存在。
クロコダインの巨体を運べるほどの力を誇り、度々運搬役として貢献する。
また口から吐くブレスはサタンパピー数体の呪文を一度に相殺し、キルバーンをも怯ませるほどの威力。

■不死騎団

がいこつ」や「がいこつけんし」「ミイラおとこ」といったアンデッド系モンスター達の軍団。
魔王ハドラーの居城だった地底魔城を拠点としている。
優れた賢者や神官を多く抱えるパプニカ王国は、軍団として見れば本来は決して相性の良い国ではなかった。
だが、地底魔城という怨念の篭った人間の死体だらけの立地が優位に働いたか、或いは軍団長のヒュンケルがパプニカ王国にとって絶望的な障害だったか。
たった1ヶ月足らずでパプニカ王国に壊滅的な被害をもたらした。
ダイ達と交戦した限りでは、がいこつ達は粉々に砕かない限り前進をやめないが、クロコダインに勝利したダイの相手をするには力不足だったようで大地斬であっさり倒されている。
魔城内部では入り組んだ迷路にがいこつやミイラおとこが大群で現れダイ達を追いかけるが、その役目は彼らをヒュンケルが待つ闘技場へとおびき寄せることだった。
ヒュンケルの敗北後はフレイザードが引き起こした火山の噴火により城ごと壊滅している。

○軍団長:魔剣戦士ヒュンケル
(CV:堀秀行/梶裕貴)
ダイ達と二番目に戦う軍団長である、人間の青年。21歳。
親の敵に復讐する為の力を欲し、アバンに数年間師事し剣術や光の闘気を教わるが、アバンに挑んで返り討ちに。
その後ミストバーンに拾われ鍛え上げられ、不死騎団長にまで登り詰めた。
バーンに授けられた「鎧の魔剣」は、鞘が呪文攻撃を弾く鎧となる。
かつて「1機でパプニカ王国を陥落せしめる」と評されたキラーマシンですら中級呪文を受ければ仰け反る程度の反応は見せるのだが、鎧の魔剣においては極大呪文ですら涼風同然に耐えてしまうという強大な魔法耐性を備える。
そこにヒュンケル自身が修めた超一流の剣腕も加わり、更には魔王軍への加入後に配下のアンデッドを指揮するべく学んだ暗黒闘気の闘法までも使いこなす。
剣士としても強大無比だが、特に賢者や魔法使いにとっては絶望的なまでの難攻不落な将軍である。
また、『不死身のヒュンケル』の異名は伊達ではなく、ただの人間のはずなのにとにかく死なない。
配下の死霊達なんぞ比較にならない程のタフネスを発揮する。
崖から落ちたり、瀕死でマグマに呑まれたり、腹をぶち抜かれメラゾーマを体内に流し込まれ命を削る技を使っても何故か死なない。
  • モルグ
せめてこのモルグが冥土の案内人となりましょう…
(CV:増田有宏/園部啓一)
ヒュンケルの執事で、おそらく不死騎団の幹部。
くさったしたい」がおめかしした身なりで、言葉遣いはいかにも執事。
戦闘力は未知数だが、まともな知能を喪失した個体が多いアンデッド系にあって知性ある振る舞いが出来る彼は貴重だったのだろう。
フレイザードの起こした火山の噴火に巻き込まれ、不死騎団と運命を共にした。
ヒュンケルの冥土の案内役を務めるつもりだが、肝心のヒュンケルが冥土へ行く日は果たしてくるのだろうか……。
なお、ヒュンケルの言いつけ通りクロコダインを手厚く手当てしたため、彼の命の恩人である。それが結果として主であるヒュンケルの命を救うことにもなり、ひいてはダイたちの躍進につながる。

■氷炎魔団

メガンテで恐れられる「ばくだんいわ」や、「フレイム」「ブリザード」「ようがんまじん」「ひょうがまじん」といった炎・冷気を操る化け物で構成された軍団。
侵略を担当した北方の国オーザムは列強カール王国と並んで強力な騎士団を要する国家だったのだが、氷炎魔団はその強力な騎士団をこれまた数週間で殲滅してのけた。
物理主体の騎士達に対して不定形の怪物達は相性が比較的良いのもあったかも知れないが、何より軍団長フレイザードが得意とする必勝の禁呪法「氷炎結界呪法」が圧倒的勝利を支えた模様。

バルジ島での魔王軍総攻撃の際は最初と最後にダイ一行と交戦した。
ただ実はようがんまじんとひょうがまじんは実際の戦闘では出番がないこともあって六大軍団の中ではバリエーションが乏しい。
フレイムはフレイザードの攻撃から逃げるダイ達の気球を追いかけたが、マトリフの呪文で倒されている。
バルジの塔に戻ってきたダイ達を迎撃する際には1匹がばくだんいわに近づいてメガンテを食らってしまうという間抜けな場面も。
自滅したことを棚に上げてダイ達に憤る彼らだが、「よくもフレイムAを!」というリアクションがシュール。
新アニメ版ではばくだんいわの出番が削られたので他の軍団より印象が薄くなってしまったかもしれない。

○軍団長:氷炎将軍フレイザード
(CV:山口健/奈良徹)
ハドラーが禁呪法で生み出した岩石生命体。
右半身には冷気、左半身には炎を帯びた岩石が寄り集まって体を形成している。
生まれたばかりの1歳…赤子のように可愛らしいものではないが。
炎の暴力性と、氷の冷徹さが同居した性格。
残虐非道であり、出世欲が強い。
栄光の為には自分の命を削るのもお構い無しで、危険な禁呪を多用するイカレ野郎。
また大魔道士マトリフが後に語るには、そのまま成長を許していればあの呪文に到達していた危険性があったとのこと。

■妖魔士団

体力は劣るが魔力に長けた魔道士や悪魔系のモンスターで構成された軍団。
ベンガーナ王国攻略を担当しているが、ザボエラが計略にかまけているためか目立った戦果は上げていなかった様子。
そのためか、ベンガーナ王は当初魔王軍を完全に舐め切っていた。何度か超竜軍団にも攻められてるのに
序盤では「きとうし」や「あくましんかん」が主戦力だが、呪文を使う前にパプニカの老剣士バダックにすら倒されモシャスで囮にされたりと悲惨な役回り。
また情報収集や伝令役として「あくまのめだま」が度々登場し、ザボエラをはじめとする魔王軍の面々が戦況を確認するほかマキシマムの脳内にもデータが保存される。
後半では精鋭メンバーとして飛行能力や高位の呪文を備えた「バルログ」や「サタンパピー」を引き連れていた。
大群で挑んでなおクロコダインに圧倒されたが、サタンパピーはメラゾーマを放つことでザボエラの収束呪文マホプラウスに協力し、ダイ達を倒す一歩手前まで追い詰めている。
しかし、ヒムが勝手に出撃したザボエラを連れ戻しに来た際、まとめて蹴散らされてしまった。

○軍団長:妖魔司教ザボエラ(後に魔軍司令補佐)
(CV:龍田直樹岩田光央)
高い魔法力と智謀を持つ魔族のジジイ。890歳。
体内に多様な毒素を含み、それらを合成して爪から敵に送り込める。
他人に取り入り蜜を吸う、利用できるものは息子でも利用するタイプで、終盤まで生き残るも段々と居場所を失っていく。
常に狡猾で卑劣な悪役であったがクロコダインやハドラーなどの蘇生やら強化など、結果的にはこいつが居なかったら世界が滅びていた可能性が高かったりもする。
要するに魔王軍にとっては戦犯ということだが
CV:陶山章央
妖魔士団の幹部にしてザボエラの息子。
自分自身を実験台にして超魔生物を研究しており、彼の研究が後にハドラーを覚醒させる起爆剤となった。一人称は「オレ」。父に似て卑劣かつ高慢な言動をとるが、それでも父と比べれば遥かにまともな面があった。

■魔影軍団

さまようよろい、ゴースト、ガス生命体など暗黒闘気の影響を受けた魔物で構成された軍団。
2020年代版アニメではうごくせきぞう、ひとくいサーベル、デビルアーマーといった無機物モンスターも魔影軍団所属と判明する。
カール王国攻略を担当するが、ホルキンス率いるカール王国騎士団に苦戦していたらしい。
上述の通りミストバーンは実質的に監督役であり一歩引いた立場故に侵略に本腰を入れていなかったのも一因ではあったろうが、物理耐性がとりわけ高い魔物で編成される魔影軍団に一歩も退かず健闘していた辺り、当代カール王国騎士団の実力は確かだったと見受けられる。
バルジ島の戦いでは「さまようよろい」を主とする軍団でダイとバダックを追い詰めたが、クロコダインには簡単に倒され、それ以降は完全な雑魚扱いに。
ベンガーナ王国でサミットが開催された際はミストバーン自身が鬼眼城を動かす形で侵攻。
さまようよろいに代わる戦力としてフレイザードと同じ魔王軍最強の鎧を得た本作オリジナルモンスターの「デッド・アーマー」が投入された。
魔炎気と化した鎧化フレイザード程ではないにせよ、ポップやクロコダインが警戒するパワーとスピードに絶対的なまでの魔法耐性を備えた難敵……の筈だが、インフレの波に呑み込まれヒュンケルにあっさり一蹴された。
「ガスト」はポップ対策として大群で現れマホトーンを連打したが、フレイザードの技だった「フィンガー・フレア・ボムズ」でまとめて蹴散らされた。
ミストバーンの分身体であるらしい「シャドー」は諜報員として人間側の会議の様子を探ったり、ミストバーンの代わりに鬼岩城を操作する活躍を見せた。
ミストバーンの配下として六大軍団の中では最も長く戦い続けたものの、終盤ではアバンの使徒を除いた地上の人間達を相手するにも力不足となり魔界のモンスター達に取って代わられた。

○軍団長:魔影参謀ミストバーン (後に2代目魔軍司令)
(CV:難波圭一/子安武人)
全身を衣で覆い隠した、常時無口な男。年齢不詳。
ヒュンケルに暗黒闘気の闘法を教えた師であり、自身も相当の実力を持つ。
その正体は魔王軍の中でも知られていない。
  • シャドー
ミ…ミストバーン様ァ~~~~ッ!!!!
ミストバーンの部下で、彼が「我が分身」と呼んでいた。
彼のようなガス状物質は本来自我や意志をまともに持ち合わせていないが、資料集によればミストバーンの残滓同然の存在であるが故に、そうした力を持ち合わせたらしい。
サミット会場に潜入しベンガーナ王の影に隠れて居所を探ったり鬼岩城を操って王たちを襲ったが、その鬼岩城もろとも新しい「ダイの剣」の錆(さび)にされた。

■超竜軍団

飛竜や地竜といったドラゴン系モンスターで構成され、その実力は六大軍団随一。
ただの竜一匹だけでも家屋一軒ほどの巨体を誇り、生半可な呪文や大砲ではビクともしない姿は戦略兵器そのもの。
堅牢な城塞国家リンガイア王国や最高峰の騎士団を擁するカール王国といった強国を一週間以内という短期間で滅ぼし、他の軍団長等やハドラーを驚愕させた。
世界一豊かなベンガーナ王国も例外ではなく、ヒドラとそれが率いる5匹のドラゴンに襲撃された際には、かつて旧魔王軍を寄せ付けなかった沿岸の砦や無数の大砲もまるで意味をなさずに突破されてしまった。6体の竜をポップとダイが仕留めなければベンガーナ王国もまた大損害を被っていたことだろう。
特にヒドラはとりわけ強力で、それまでの軍団長にも劣らないほどダイを苦戦させたが、このヒドラですら超竜軍団にとっては数居る竜の一匹に過ぎない。
なお、強力無比だが知性は無い竜軍団をバランが完璧に統率出来る理由は定かではない。ポップの重圧呪文攻撃が全く効かなかった際に「竜を束ねる将が竜を仕留める呪文程度で止められるとでも思ったか」と言っており、その圧倒的力で無理やり制してる可能性がある。

○軍団長:竜騎将バラン
(CV:石塚運昇速水奨)
人間の壮年のような風貌の男。詳細は項目参照。
竜の群れを束ねる将だけあって自身の戦闘能力も高く、地上でバーンに逆らいうる唯一の存在とされる。
ハドラーはいつ魔軍司令の座を奪われるかと内心ビクビクしていたが、ダイとのとある共通点を知ってからはますますバランの動向に気を揉んでいた。
侵攻の際は、体そのものが破城槌に等しい竜の群に一任し、竜を退ける程の強敵が現れた時に出撃してこれを捻じ伏せる、といった戦法を採っているようである。
竜騎衆
バランは魔王軍に属さない個人的な戦力として、一人一人が六大軍団長にも匹敵する実力を持つとされる竜騎衆という陸海空に適応する側近を持つ。
いずれも死亡するが蘇生処置を施され、後にラーハルトのみが生還を果たす。
鳥のような獣人族の魔物。残忍かつ好虐な性格。真価を発揮すれば空の覇者……らしい、かませその1
トドのような獣人族の魔物。勝つためには手段を選ばない卑劣漢。恐らく水中戦では「海の覇者」という自称に恥じない実力であろう、かませその2
魔族と人間の間に生まれたために迫害を受け、幼少よりバランに育てられた青年。22歳。
ヒュンケルの「鎧の魔剣」と同様の防御特性を持つ「鎧の魔槍」を振るう。
全キャラ中ほぼトップのスピードと槍の腕前を誇り、それを利用した衝撃波「ハーケンディストール」が必殺の奥義。
バラン並びにその息子であるディーノに忠誠を誓い、それ以外には冷徹に対処する自分を「戦闘マシン」と自認。
しかしヒュンケルとの間には戦いを通して友情が芽生え、死す時には己の魔槍を託した。

■その他戦力

今後の侵攻に向けた最強軍団育成の目的で編成された六大軍団と異なり、後述の大魔宮には別個の戦力を配備している。
  • バーンパレス護衛兵等
地上よりも強力とされる魔界の魔物ばかりで構成されており、強大な戦力と目される。
ただし、ミストバーンが「数千年に渡り一人で大魔王を守ってきた」と述べていたことと、大魔宮の外周以内への立ち入りを禁じられている者ばかりであることから、近衛と呼べる程には期待されていない。バーンパレスの動力機関「魔力炉」管理者のドラムーンのゴロア、オリハルコンのチェスの駒の本来の統率者である金属生命体系怪物のマキシマムは例外的に外周だけでなく中枢に立ち入れる存在だが、それ以外では、ほぼ同様の扱いである(マキシマムにその自覚は無かったようだが)。
詳細は後述を併せて要参照。
まさかのジャミラス。連載当時では、最新作から魔王が出演というサプライズゲストだった。
大魔宮に控える魔界の魔物枠の一匹らしいが、地上破壊計画の全容を伝えられた上で重要施設の防衛と保全を単独で任せられていた辺り、バーンからの信頼された忠臣だったらしい。本人も任務完了=自身の死亡という事を承知したうえで事にあたっていたのが台詞から窺え、そのバーンへの狂信的な忠誠ぶりは魔王軍でも一、二を争うもの。

登場のタイミングが異なれば相応に強力な難敵として君臨したのだろうが、不意打ち即死技で瞬く間に消されたばかりか、ゲスト出演だからか後年発売の「オフィシャルファンブック」からもハブられてしまった。


【拠点】

初めに六大軍団長達が集結したのは鬼岩城と呼ばれる要塞。
軍団長の大半と鬼岩城が失われた終盤に、拠点は『大魔宮(バーンパレス)』へと移る。

鬼岩城

凶相の顔のようなオブジェが特徴的な城。
玉座の後ろに隠れた鍵穴に「バーンの鍵」を使うことで、
人 型 と な り 歩 く。

岩に覆われた鬼のように見えるその内部には堅牢な城壁や砲塔が隠されており、巨大機動兵器としても運用される。
ちなみに全高は145m。浅瀬は無論のこと海底を歩くことも可能でこれで海を踏破も出来る。出力はと言えば、大型帆船を片手で潰し、放り投げてしまうほど。
加えて、頭部の眼にあたる部位からはレーザー砲を放つ上に、胴体部には炸裂弾を放つ砲塔を92門構えている。この圧倒的火力でもってベンガーナ王国の大砲群も瞬く間に殲滅してしまった。

このように強力な移動要塞として機能する鬼岩城だが、実は本体と呼べる部位は頭部と胴体に限られる。
鬼岩城の両肩と両腿の付け根にあたる部分には魔法動力球と呼ばれる装置が埋め込まれており、これが魔力を物理的動力へと変換してただの岩の塊を四肢に変えることで、この城を難攻不落の巨人足らしめている。
耐久性能もずば抜けており、成長したポップのイオラが直撃しても頭部の極一部が欠けるのみで、地上国家においては突出した技術力のベンガーナ王国が誇る最新鋭大砲群の雨霰を浴びても、表面を覆う外皮に等しい岩が存在するだけ。
ミストバーンの言によれば、作中有数の破壊規模を発揮するこの頃のヒュンケルが繰り出すグランドクルスをもってしても、鬼岩城には大したダメージを与えられないという。
更に、肺の間と呼ばれる居室では、暗黒闘気を供給することで魔影軍団を無尽蔵に生産する機能も備えている。
弱点らしい弱点と言えば、暗黒闘気を供給し鬼岩城を操縦する者は頭部に在る玉座に居る必要があり、コクピットにあたる玉座から離れると鬼岩城全体の機能が停止することくらいだろうか。

なお、参考程度の数値ではあるが、鬼岩城のレベルは50。この数値は超魔生物と化したハドラーの初登場時と同等で、ハドラー親衛騎団も初登場時はレベル48しかない。
その規模と質量を加味すると、人類を殲滅するに十分な戦力であることが窺える。

…が悲しいかな、ダイの手に入れた最強剣の引き立て役に終わり、一刀両断されて崩壊した。

大魔宮バーンパレス

世界の北の果てにある、生物が存在しない「死の大地」。
その地下に長年埋まっていた、バーン本来の居城である。
終盤に遂に解き放たれたそれは巨大な鳥のような形をしており、大空に舞い上がる。
城全体が浮遊する岩石で作られており魔力によって一定の高度で滞空している。
バーンの超魔力によって特殊なバリアも張られていて、大陸を崩壊させる黒の核晶による爆破も防ぎ切る上に、ルーラでの行き来ができない(予め専用の処理を施すか大規模な破邪呪文での無力化が必要となる)
……知らなかったのか?大魔王からは逃げられない…!!!
完全防備の大要塞である。
ここが大冒険の終点、最終決戦の舞台となる。
詳細はバーンパレス(ダイの大冒険)参照。

この二つの城をモチーフにしたモンスターが遊戯王で出ている。
鬼岩城はそのまま、バーンパレスは浮鵺城という名前でどちらもレベル9の大型シンクロモンスター
高いステータスを持つ鬼岩城がやられたら浮鵺城で復活させるという、原作の流れを意識したコンボが強い。


【おまけ】

劇場版第二作「起ちあがれ!!アバンの使徒」に登場したオリジナルキャラ。

幻夢魔道ベルドーサ
(CV:平野正人)
ザボエラ壱の配下を自称する妖魔士団員(幹部)で、卑劣で狡猾な性格。
普段は漆黒の鎧兜に身を包んでいるが、その正体は髪の毛が蛇になった男版メデューサのような魔物。
頭の蛇を分離させて操り、この蛇を通して相手の夢を覗く事が可能。
得意とする魔法は空飛ぶ巨大岩石蛇を生み出す岩石獣化呪文レゴームで、この大蛇は壊されてもすぐに再生する。また魔法使いでありながら、紋章を発動させたダイと互角に戦うほどの剣の使い手でもある。
メドーサボールの群れや、津波を起こしたり、蛇から炎を吐く巨大メドーサボールを配下としている。
ロモスでクロコダインがダイに倒された後、サボエラが六大将軍招集の際に、軍団長達を出し抜くための刺客としてダイ達のもとに送り込んだ。
ダイ達が泊まっている宿屋に髪の毛の蛇を送り込んでポップとマァムが見ていたアバンの夢を覗き、さらにアバンの印を偽物とすり替えた(だがダイはまだ起きていた上に、ゴメちゃんに蛇を発見されたために手を出せなかった)。
次の夜、ポップとマァムの前に鎧兜姿で現れ、夢を参考にした演技でアバンの振りをして彼らを惑わせ、ダイに兜を割られながらも、鎧の中の外見もアバンに化けていた事でダイを動揺させる。
さらに「自分は大魔王バーンの力で復活した。バーンは醜い心を持つ人間のみを滅ぼし、魔物と清き心を持った人間達が共存する平和な社会を作ろうとしている」と騙るも、ダイに拒絶されたために排除に乗り出し、アバンストラッシュ対決をして相打ちになり、偽のアバンの印を利用してポップとマァムを操るも、ゴメちゃんに偽の印を外されて阻止される。
そして正体を現してダイ達と戦った末に、紋章を発動したダイのアバンストラッシュで岩石蛇ごと斬り倒された。

以下、劇場版第三作「ぶちやぶれ!!新生6大将軍」に登場したオリジナルキャラ。

豪魔軍師ガルヴァス
(CV:柴田秀勝)
「影の魔軍指令」と呼ばれる狡猾で残忍な策士で、ハドラーの影武者の魔族。ダイ一行の戦いの中で半分に減った六大魔将軍と度重なるハドラーの失態に対し表舞台に参上。
お抱えの「新生六大将軍」を率いて勇者ダイ抹殺のために乗り出す。
暗黒魔術でベルナの森を「命奪う決戦の森」へと変貌させ、デスカールの暗黒闘気・瘴気結界魔術で瘴気に包み、デスカールが奪ったマァムの魂を人質として、ダイ達の下に使いの小悪魔を送ってダイに瘴気除けの神魔水(と見せかけた瘴気の効果を倍増させる薬)を飲ませ一人で来るように仕向けた。
普段は六大魔将軍それぞれに『豪魔六芒星の魔宝玉』を授与しており、それによって臣下の強化を優先している。
しかし、これは本来ガルヴァスの持ち物であり、緊急時には回収して体内に取り込むことで、本来の強力な魔力を取り戻す。
本来のガルヴァスは、ヒュンケルのブラッディースクライドをも素手で受け止めていなすという竜騎将バランでも難しいであろう芸当をこともなげに披露し、『豪魔六芒槍』という魔宝玉で形成した光の槍の投擲で、ダイの仲間達を一蹴してのける。ハドラーが冷や汗を垂らすのも納得の実力者である。
しかし、マァムの魂を受け竜の紋章を解放したダイの敵ではなく、アバンストラッシュの前に『豪魔六芒槍』ごと切り裂かれて敗れ去った。
尺の都合でパワーバランスおかしくなってね?とか言ってはいけない。

百獣将軍ザングレイ
(CV:郷里大輔)
手斧と槍に分離するザンバーアックスを振りかざす甲冑を身に纏った黒いミノタウロス。
種族は違うが、戦闘スタイルも比較的近く、能力的には唯一まともに影武者をこなせそうな人選である。
クロコダインの影武者的存在だけあってその力はクロコダインとほぼ互角。
槍でクロコダインの腹部を突き刺したものの、『肉を切らせて骨を断つ』の文字のごとく、真空の斧で突き刺されて死亡。

妖魔将軍メネロ
(CV:川浪葉子)
青髪・青肌にナイスバディ、そしてハイレグ衣装という新生六大魔将軍の紅一点。というか魔王軍でほぼ唯一確認できる女の構成員*3
ザボエラの影武者的存在だが、劇中でザボエラのように呪文を使った描写はない。
「かわいい子を見るといじめたくなる」という女王様的気質の持ち主で、いばらのむちを武器にダイやポップ、そしてレオナを追い詰めていく。
鞭の繰りや非常に巧みで、力自慢のマァムによるハンマースピア投擲等も軽々いなしてのけたが、妖魔司教ザボエラの影武者にしては魔法のまの字も存在しない。
その妖艶な美貌の下に隠れた植物系モンスターの本性が現れると醜悪なメドゥーサのような怪物へと変貌する。
作中では髪を切られて激昂して本性が現れたスキを突かれて、炎の魔法を帯びたパプニカのナイフを投げつけられ死亡。

氷炎将軍ブレーガン
(CV:緑川光)
炎と氷を操る三節棍を武器とする武闘派の魔族でフレイザードの影武者的存在。
先端部に魔法を込めることで威力が倍増し、かつての不死騎団長ヒュンケルとの決闘に闘志を燃やす。
火炎魔法を込めた三節棍を駆使して接近戦でヒュンケルを圧倒し追い詰めるも、三節棍の力で火炙りにしても苦悶の声を上げつつも動ける相変わらずのゾンビな彼が繰り出したカウンター気味のゼロ距離アバンストラッシュをモロに喰らい、横一文字に肉体を両断されて死亡。

魔影将軍ダブルドーラ
(CV:江川央生)
魔影軍団の次期魔影参謀として生み出されたリビングアーマー。
身体を二体に分離し、両肩の盾をブーメランとして飛ばし相手を翻弄する攻防一体の戦闘スタイルだが、陸海空のアバン流刀殺法を習得していたダイの二刀流で繰り出した空裂斬の前に敗れる。

不死将軍デスカール
(CV:田原アルノ)
不死の秘法に手を染め、アンデッドと化した魔導士。ヒュンケルの影武者的存在。
このデスカールはガルヴァスの副官に相当するらしく、コイツだけ異常なまでに強い。
大魔導士マトリフをして究極の呪法と言わしめる脱魂魔法だけでなく、ベルナ森という広域を自分の暗黒闘気によって浸食する暗黒闘気・瘴気結界魔術も同時に発動してのけた。
三賢者の放つメラミも片手で易々弾き返すのみならず、六大軍団長の技すら行使する。
映画本編ではミストバーンの闘魔傀儡掌等を使い、ガルヴァスも使用可能な暗黒衝撃波は、軍団長の必殺技と同等の威力を誇る。あまつさえ、フレイザードのフィンガー・フレア・ボムズを両手で合計10発放つことすら可能。
これらの描写からしても、新生六大魔将軍の中では最強と思われる。
クロコダインの獣王会心撃とヒュンケルのブラッディースクライドをガルヴァスと共に抑えていたが、ガルヴァスがダイに不意打ちを食らった隙を付かれ直撃を受け絶命した。

超竜将軍ベグロム
(CV:山口健)
見た目はガーゴイルだが飛竜ワイバーンを駆るドラゴンライダーでもある。バランの影武者的存在…なのだが、新生六大魔将軍の中では最弱。映画の公式パンフレットでわざわざ明言される悲惨な扱いである。
パプニカ王国襲撃の一番槍を務めながら撤退するのをよしとせず大地斬でワイバーンを倒され、撤退命令の無視とワイバーンを倒された事でガルヴァスに電撃でお仕置きされ、アジトで一番先に海破斬を受け袈裟斬りに両断される、といいとこなし。




このまま記事が荒らされれば 間違いなく恐るべき項目へと成長してしまう…!!

追記・修正せねばならん!まだヒヨコのうちに…!

偉大なる我がアニヲタとともに!!



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最終更新:2023年10月02日 02:38

*1 「獄炎の魔王」1巻プロローグにて、小国がハドラーに滅ぼされたと思しき描写が見られる

*2 旧魔王軍が侵攻を開始したのが21年前であり、勇者が魔王討伐を決意したのが16年前のこと。

*3 アルビナスはこの時点ではまだ誕生していないため。