メラ系

登録日:2009/07/17(金) 20:40:58
更新日:2024/02/01 Thu 20:23:03
所要時間:約 6 分で読めます




メラ系とは、ドラゴンクエストシリーズに登場する呪文体系の1つ。

魔力を圧縮させた火の玉で攻撃。
下位は火遊び程度だが、段階を経る毎に威力が跳ね上がる。

エフェクトは「相手に火の玉を放ち、命中した瞬間 炎が膨張・炸裂」というもの。


【体系】
  • メラ
初出 :DQⅢ
消費MP:2
効果 :約10のダメージ
範囲 :敵1体

  • メラミ
初出 :DQⅢ
消費MP:4~8
効果 :約80のダメージ
範囲 :敵1体

  • メラゾーマ
初出 :DQⅢ
消費MP:10~12
効果 :約190のダメージ
範囲 :敵1体

  • メラガイアー
初出 :DQMJ
消費MP:30
効果 :約300のダメージ
範囲 :敵1体

※消費MPと威力は作品によって違う。


【設定】
メラは見習い魔法使いでも使える初歩中の初歩な呪文。
多少なりとも魔法の素養があれば、子供(幼少ビアンカやⅦマーディラスのモブキャラ等)でも扱えるほど。

威力が通常攻撃より低く、序盤で魔法使いに肉弾戦させるよりはマシといった程度。
しかし基本だからこそ練度を高めれば飛躍的な伸びを見せる。

同じく炎(正確には閃光)で攻撃するギラ系とはよく比較される(ギラ系の項目参照)。
ちなみに物理的な干渉力はあるらしく、Ⅷではゼシカがトロデーン城の城門のツタを焼き払うのに使った。


応用を加えやすいのか、変わった使い方をする人が多い(後述)。


【歴史】
Ⅲで下位、中位、上位揃って初登場。
単体攻撃呪文と聞くと一見使い勝手が悪そうだが、メラ系は基本的に他の呪文系統よりも威力が高い上に耐性面でも雑魚・ボス問わず有効な相手が多いので殆どどんな場面でも強力。
特にボス戦では文句なしに主力になる。
極端な話、攻撃呪文はこれと雑魚戦用のイオ系だけで十分という声もあるほど。

ではムドーの城で手に入る炎の爪(メラミの効果)が便利。

のリメイク版ではゲマパパスを殺すためにメラゾーマを使用したのが印象的。
味方側のメラゾーマ使いはレベル上限の低さや仲間になりづらさなど何らかの問題を抱えている。
ビアンカフローラもストーリーの都合上、最終ダンジョン手前まで離脱してしまう。
サーラを主力として使っていればミルドラース戦までに習得が間に合うかもしれない。

では魔法使いがすぐメラミを習得するので、全員にメラミを覚えさせておくと楽になる。
というか初見の盗賊達に対する救済策と思えないこともない。
ちなみに前述のマーディラスではメラ程度でも中々危険な面が強調され、メラゾーマに至ってはくらったキャラが重傷を負うことになり*1、改めて魔法の危険性を示した。

DQMJでは亡きギラ系のぶんまで強化され、メラガイアーが追加される。
存在の評判やネーミングセンスは置いといて、最強クラスの攻撃でしっかり鍛えれば600前後のダメージを叩き出す。


氷のヒャド系と比べると作品を重ねるごとに優遇されていき、ⅦとDQMJでピークに達する。

ヒャド系はヒャダイン削除、習得時期悪化、耐性持ち&無効化するモンスター続々登場。
メラ系は殆どの雑魚敵が耐性を持っておらず、無効化するモンスターもボスを除くと数匹などなど。

ちなみに複数範囲同士だと数値上の威力では氷のほうが優遇されている(ギラは一応閃光だけど)。
ヒャド > ギラ、かがやく息 > 灼熱。
ただ、これはあくまでも軽減されなかったうえでの威力期待値なので
実際の所氷属性は軽減されやすく、炎属性は逆に弱点の敵も多いので、ダメージの通りの良さとかを
敵に応じて使い分けることを考えるとどちらが優遇されているかはなかなか甲乙がつけがたい。
というより実際炎の方が直接的にダメージとわかりやすい符号なのでそれを弱点とする敵が多いのはある意味当然のことではある。

ダイの大冒険では賢者や魔王軍の幹部など、ある程度実力のある術者は当然のようにメラゾーマを習得している。ただし旧魔王軍の四天王だったブラスはメラミ止まり
ギラ系イオ系の方が使い手が少なく強力な系統として扱われている場面が多く、本編とのギャップを感じる読者も多い。
(ハドラーの主力呪文がイオナズンとベギラゴン、初期からメラゾーマを使えたポップが成長してベギラマを使用可能になるなど)
魔王軍には呪文の通じない敵も多いが、特にメラ系に対しては軍団長全員が何かしらの対抗策を持つ(ザボエラもおそらくマホプラウスで敵のメラゾーマを吸収できると思われる)。

もっとも、大魔王バーンの最強呪文はカイザーフェニックスという名のメラゾーマである。
ベギラゴンやイオナズンは威力に優れる代わりに両手で構える必要があるのに対しメラゾーマは片手で発動でき、莫大な魔力を誇るバーンにとっては威力の差も問題にならない。
むしろ連携技に組み込むことを考えればこの使い勝手の良さは重要な要素だったとも考えられる。

また極大消滅呪文メドローアの習得にもメラ系が必須だったりと本作でも決して地味な扱いではない。


【同じ、もしくは似た効果のもの】

  • まどうしのつえ
Ⅲ、Ⅷでメラの効果。

  • ほのおのツメ
Ⅵ、Ⅶでメラミの効果。

  • ほのおのアミュレット
メラミの効果。

  • ひばしら
メラゾーマと同じ効果の特技。
特技なので消費MP0、よく外れる。海で使えない。


【応用&派生】
ダイの大冒険
地獄の炎を用いるため、標的を燃やし尽くすまで鎮火しない。

  • 五指爆炎弾
フレイザードの得意技で、読みは「フィンガーフレアボムズ」
指1本につき1発、計5発のメラゾーマを同時に放つ技。
人間でも実力のある魔法使いなら使えるが、禁呪に近い荒技で術者にかなりの負担がかかる。

  • カイザーフェニックス
通称:余のメラゾーマ
「大魔王」を冠する者が使うメラゾーマは格の違いからこう呼ばれる。
鳥の姿をしており、放つと自ら標的を狙っていく。

←/↓\→ ←/↓\→ + AC

大魔導士マトリフが編み出した極限呪文。
メラ系とヒャド系をそれぞれ両手で発動し、弓矢のように射出。
触れたもの全てを消滅させる。

後にDQM2に逆輸入。

  • メゾラゴン
メラゾーマ+ベギラゴンの合体呪文。

  • メラゾロス
メラゾーマ+バギクロスの合体呪文。
敵全体にメラゾーマをぶちかます。

  • メラゾーマ×2
メラゾーマを2発掛け合わせて火力を跳ね上げる。

※漫画版DQ6
  • メラゾーマ砲
ヘルクラウド城に備え付けられた兵器。威力は メラゾーマ1000発分 と凄まじい。


※おまけ?
これはメラゾーマではない。
……メラノーマだ。


【総評】
前述のように使い勝手がよく、しんりゅう(Ⅲ)やジャミラス様(Ⅵ、DQM)などボスでも弱点とするものがいる。

初登場はⅢだが、メラゾーマとゾーマ様は別に関係ない。
むしろゾーマ様はマヒャド使い。


【名言】
今のはメラゾーマでは無い……メ ラ だ。
同じ呪文といえども使う者の魔法力の絶対量によって その威力は大きく異なる。


これが……余のメラゾーマだ……。
その想像を絶する威力と優雅なる姿から太古より魔界ではこう呼ぶ……。
カ イ ザ ー フ ェ ニ ッ ク ス !!!!


塵 に 還 る が よ い !!!


【余談】
ファミレスでメラゾーマを注文すると緑色のアレが出てくる。

バイト:ご注文はお決まりですか?

Wiki籠もり:メラゾーマください。

バイト:メロンソーダで御座いますね。

Wiki籠もり:いいえメラゾーマを下さい。

バイト:本当に宜しいんですか。

Wiki籠もり:お願いします。

バイト:じゃあ……メラゾーマ!





ちなみにメラゾーマというカクテルが存在しているが、素人にはお勧めできない。
理由は95度という驚愕のアルコール度数。



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最終更新:2024年02月01日 20:23

*1 むしろくらったのが鍛えられていたディノ神父だからこそ重傷で済んでいる。戦闘と縁のない一般人なら即死してもおかしくなく、メラゾーマが決してショボい魔法ではない。