スナイパーライフル(AC)

登録日:2014/11/18 (火) 06:43:50
更新日:2023/10/25 Wed 12:23:08
所要時間:約 10 分で読めます




――思わせぶりなスコープは飾りです


(#´神`)チマチマ撃つ暇があったらグレネードを使いたまえ、諸君。

スナイパーライフルは、フロム・ソフトウェアの手になるメカカスタマイズアクション『ARMORED CORE』シリーズに登場する腕部兵装である。
実在する歩兵用銃器についてはコッチヲミロォ~

概要

初代から登場しVDまで皆勤賞だった、ACにおける遠距離戦闘の雄。縮めてスナ、あるいは砂と呼ばれることが多い。
字面そのものの遠距離戦に特化した射撃装備だが、狙撃手(スナイパー)の名に恥じない遠距離狙撃戦は基本的にさせてもらえない
対戦シーンにおける需要自体はそれなり以上なのだが、基礎コンセプト通りに使ってもらえないという意味では不遇カテゴリーである。
基本的に高威力・高弾速・高反動で命中精度良好な代わりに、サイトの狭さ(LR以前に限る)や継戦能力の低さなど、運用面での欠点が多い。
ま、正しく運用すれば微々たる点ではあるのだが。

SL以降のダブルトリガーの相方としては、
  • 中距離での削り合いと汎用性に特化した《スナライ/ライスナ》 ※ライフル+スナ、どっちが主かで変わる模様
  • スナの撃ち捨てとサイト拡大、ハンガー展開による攻めのスタイル《ハンスナ》 ※ハンドガン+スナ、ただしNXシリーズ限定
  • 命中精度と削り能力はダブルトリガー最高峰の《W砂》 ※スナ2丁持ち
あたりが主流。

対戦においては超遠距離戦は基本的に行われないため、中~遠距離での射撃戦に用いられる。
命中精度を活かした削りや本命直撃への布石など、地味だが縁の下の力持ちと呼べる仕事をきっちりこなしてくれるだろう。
――使いこなせていれば、だが。


各世代のスナイパーライフル


  • 第一世代(初代~MOA)
初登場。当時はいわゆる『軸武器』であり、ゲームシステムへの理解がないとそもそも扱えないタイプの武装だった。
この頃はサイト特性がNARROW&DEEPではなくSPECIALだったが、そもそもSP自体がそこそこサイトが狭かったという
PPまでは威力の割に継戦能力も死んでいるため敬遠されていたが、MOAで火力面のテコ入れが入った。
着弾時に発光するという仕様のため、閃光弾などと呼ばれることもある。

極めつけのバ火力だが運用面での工夫を強いられる、エネルギースナイパーライフル(E砂)の実装はMOAから。


  • 第二世代(2AA)
システムの大幅な進化によるものか、数値上の火力は控えめ。
……と言いたいのだが、他の兵装と比較するとE砂以外は普通に低火力だから困る。
E砂は火力をだいぶ落とされたが、高弾速かつ低消費、さらに砂の中では高威力なため対戦では非常に強力。
この頃まではサイト特性がSPだったため、3~LRまでのものよりはサイティングに余裕がある。


  • 第三世代前半(3~SL)
ようやく高火力と呼べるレベルに単発火力が強化され、ミッションではガードメカや軽装航空機を一撃必殺できる長距離砲として重宝する。
同時にサイト特性がNDに変更され、より遠距離兵装らしくなると同時にFCSを選ぶようになった。
一方で対戦において右手スナは産廃。
狭いロックサイトと2次ロック、セカンドロックと呼ばれる仕様が致命的なまでに噛み合っておらず、全くと言っていいほど出番はない。
逆にこの問題を解消できた左手スナは非常に強力で、右手武器の対ACライフル《CWG-RF-160》と組み合わせた通称“対AC砂”は一時期環境を支配していた。
ちなみに、SLでは性能に細やかな差のついたモデルがうぞうぞ出たが、半分近くがモデリング流用という悲しみも背負ってたりする。

E砂は3で削除された後SLで再登場したが、威力に見合わない絶望的な装弾数と補正の悪さから産廃として名高い。
それまで何だかんだ高性能な装備だったため復活には全E砂愛好家が歓喜したが、実情はご覧の有り様だった。
カテゴリーとして独立したにもかかわらずこの仕打ちというのも拍車をかけた模様。


  • 第三世代後半(NX~LR)
前半に比べ一気に装弾数が落とされ、完全に中距離以遠での削りに特化した仕様となる。
が、高反動や命中精度は健在であり、丁寧に狙えば外れることはそうないと言っていいだろう。
……と、主力火器としての評価を大幅に落としたのだが、まさかのマガジンシステムを実装した通称“マガスナ”ことWH02RS-WYRMだけは別。
高威力・高弾速の実弾を二連射可能かつ装弾数もスナイパーライフルの中では多めの60発…という何かがおかしい最終鬼畜狙撃銃と化し、対人・対NPCを問わず大暴れ。一時は「神器」とさえ呼ばれていた。


左右両腕に同名同性能の装備があることも相まってNXの対戦シーンを荒らしまくり、速攻で弾数6割減という往時の並みのエラッタを食らう。
それでも削り武器としては普通に現役張ってるのだから、マガジンシステムと砂の悪魔合体は今後行ってはならない(戒め)

このシリーズだけはサイト範囲の決定が特殊であり、両腕武器のサイト特性とFCSのそれを参照することで範囲決定を行う。
併せて格納武器(ハンガー)も実装されたことで総火力の低さもある程度補えるようになった。

これにより軽量低負荷なハンドガンを片腕に装備、サイトを拡大しつつ削り武器としての有用性を高め、
ある程度削った後砂をパージしてハンガーで追い詰めるという戦術が成立するに至った。要は前述のハンスナ。

E砂はNBとLRPで1丁ずつ追加されているが、火力と命中精度特化の代わりに装備時負荷が両肩武器並みだったり、
威力と命中精度を両立しつつ負荷も軽いが継戦能力がなかったり、相変わらず尖った性能。
ただし後者の《YHW30RS-SKOLL》は、継戦能力がないないと言われながらも、装弾数20と最低限のものは持っているため、
軽負荷なのも併せて撃ち捨ての削り武器としては極めて優秀といえる。
前者の《WH08RS-FENRIR》が糞のような装備負荷から数発撃ったらパージ推奨なのに対し、ある程度の保持も視野に入れた運用が可能。


  • 第四世代(4fA)
世界観一新によるPAという新たな防御概念への適応として、PA貫通性能の高い実弾火砲という地位を確立する。
また、この辺から画面=サイトのオートロックへとシステムが移行したため、サイト特性云々を考えずともよくなった。
運用特性の似たレールガン/レールキャノンやスナイパーキャノンに比べて装備負荷やリロードで勝るため、ミサイル等と絡めた能動的な削りに向く。
ただし近接適性が死んでいるため、近距離射撃戦での運用は本気で厳しい。
一部の熟練者はサイティング技術を以て強引に照準をあわせてしまったりもするが、実用的とは言い難い。

背部に実装されたスナイパーキャノンは本銃の拡大版というべきもので、長所を強化した代わりに欠点も見事に強化されている。
つまり、高威力・高命中で分厚いPAも余裕でブチ抜ける代わりに、リロードや射撃時反動などの運用面での制約も極まっており、
高機動or重装甲と反動耐性を両立できる重四脚やタンクなどで使用するのが望ましい。と言うか半ばそれら専用。


  • 第五世代(V~VD)
再度世界観が更新され、武器/防御属性が3種になったが、高初速の遠距離火砲という立ち位置は相変わらず。武器属性はKE。
ただし威力は削りという立ち位置から脱却し、ガトリングを弾く程度のKE防御なら余裕でブチ抜く。
その分リロードやロック速度はだいぶ遅く、時間単位火力という面ではあまり高くはない。
撃ち合いなど以ての外、地形を意識した一撃離脱や友軍との十字砲火など、ただ垂れ流すのではなくプレッシャーを与えられる運用を心がけよう。
構え武器であるスナイパーキャノンとは違い動けることを常に意識し、自機の機動力を活かした能動的な狙撃をしたいところ。


  • 第六世代(VI)
登場しない。
まさかのリストラに多くのレイヴンが涙した。
ゲーム全体が近接戦を重視させるバランスにシフトしているため、強みを活かせないし強くなっても困るコレがイレギュラーとして排除されるのは必然ではある。
一応比較的長射程なリニアライフル系が何とか代替として使えるかどうかといった感じではある。


追記・修正は射程距離ギリギリのターゲットを撃ち抜いてからお願いします。

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最終更新:2023年10月25日 12:23

*1 {発射間隔✕(弾数−1)}+マガジン再装填÷マガジン装弾数