ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

登録日:2023/09/06 Wed 05:41:24
更新日:2024/04/23 Tue 04:01:44
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AC AC6 ACVI ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON PS4 PS5 Steam Xbox One Xbox Seriese X|S アイビスの火 アクションゲーム アリーナ復活 アーマードコア アーマード・コア ゲーム コメント欄ログ化項目 コーラル ノーカラテ、ノーレイヴン バンダイナムコエンターテインメント フロムソフトウェア ルビコン ルビコン燃ゆ ロボゲー 一度生まれたものは、そう簡単には死なない 我々は十年待ったのだ! 所要時間120分以上の項目 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 所要時間90分以上の項目 敵も味方も変な奴 残虐行為手当 火を点けろ、燃え残った全てに 脳を焼かれた独立傭兵 資源問題 身体が闘争を求めた結果 集団幻覚のるつぼ 9へのトラウマが滲み出る項目




火を点けろ(Feed the fire.)燃え残った全てに(Let the last cinders burn.)



ARMORED CORE VI

FIRES OF RUBICON



メインシステム 戦闘モード起動




ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』とは、2023年8月25日発売の家庭用ゲームソフト。
対応機種はコンシューマ機ではPlayStation4PlayStation5、Xbox One、Xbox Seriese X|S、加えてシリーズで初めてPC版がSteamで展開されている。




【概要】

フロムソフトウェア開発の『ARMORED COREシリーズ』ナンバリングタイトル第6作目。

2022年12月9日に開催された"The Game Awards 2022"で突然発表されARMORED CORE VERDICT DAY(ACVD)』以来10年ぶりのシリーズ新作として全世界のレイヴン・リンクス・ミグラントが狂喜乱舞した。
社内では2017〜2018年頃から企画が動き出し、『ELDEN RING*1と並行して開発されていた様子。
発表後、前日談にあたるプロローグムービーがYouTubeで公開され、ウォルターや本作の主人公である強化人間621も登場している。
実質的にこれがOPムービーに該当するので、本作ではOPムービーが存在しない。
言い換えると、このプロローグムービーは本編と密接に関わってるのにゲーム側には収録されていないため、必見である。

数量限定特典は「MELANDER C3 G13 特別仕様『TENDERFOOT』*2」の機体データ。
使用パーツは普通にプレイしても入手可能…だが、チャプター4とかなり後半な上に使いやすいパーツなのでこれが最序盤から使えるのはかなり便利。
限定版のデジタルデラックスエディションではサウンドトラックとアートブック、コレクターズエディションではACナイトフォールのスタチュー、プレミアムコレクターズエディションではガレージジオラマが追加で付属。

また、コトブキヤから本作登場ACのプラモデル発売が決定している他、バンダイからもROBOT魂及び30 MINUTES MISSIONSのブランドで商品化されることが発表されている。
「コトブキヤとバンダイがお互いを潰すために依頼を出してきそう」などとネタにされたことは言うまでもない


【特徴】

ストーリーは星外企業の資源紛争が続く惑星ルビコン3に降り立った独立傭兵・強化人間「C4-621」の活躍を描く。
世界観は過去作と繋がらない独自の世界を描きながらも、数多くのオマージュが取り入れられている。

ゲームモードはミッション形式で進むメインストーリーを中心として、ACによる1VS1の戦いを繰り広げるアリーナが戦闘技能検証シミュレータという形で復活した*3
オンライン対戦はVの反省か1VS1のソロマッチと3VS3のチームデスマッチというシンプルなものが搭載されている。
また傭兵教育プログラムとして各種操作と特徴を学べるトレーニングも用意されている例のヘリを倒さないとこの基礎操作トレーニングすらできない

基本的にはミッション攻略がメインのゲーム性となっており、ミッションの種類も割と豊富。
広いフィールドで敵を殲滅させるミッションだけでなく、PS1時代を彷彿とさせる探索ミッションもかなり多い。
ミッション終了時には弾薬費や修理費を減算されるシステムは相変わらずだが、後述の要素があるためか、本作ではゲームオーバーの概念がない(ミッション失敗でリトライ不可というものがない)。

機体のアセンブルやカラーリング、オリジナルエンブレム作りといったACデザイン面はこれまで通り自由度が高い。特にエンブレム・デカールは作成に使えるパーツ上限や幅が大きく増え、細かなデザインも作りやすくなった。

難易度

ゲームスピードは概ね『ARMORED CORE 4(AC4)』と『ARMORED CORE V(ACV)』の中間という意見が多い。
難易度は雑魚戦で苦戦する事は少ないものの、ボス戦は過去作と異なり序盤のボスから相応の強敵が軒を連ねる。
ボス前に全回復できたりチェックポイントからのリトライといったユーザーフレンドリー要素を搭載していることも含め、
近年のフロムゲーのエッセンスを引き継ぎ、「特徴的なボスを全力で攻略する」部分に力が入れられている
このゲームから派生する項目も、非ACの大型ボスが真っ先に立てられている。
強敵ACも無くはないが、チャプター最後の大ボスクラスはほぼ全て非AC戦となっている。
概ね、直前又は直後にそのボスに有効な武器の購入が解禁される傾向にあり、ミッション失敗時は購入しているパーツに限られるがアセンをやり直してリトライできる。
チャプター1のチュートリアルに登場する惑星封鎖機構大型武装ヘリから既に今作特有とも言えるスタッガー取りと近接戦闘の体得を迫られ、特務無人機体バルテウスでは覚えたテクニックを総動員するよう設計されている。

敵からの大ダメージの頻発を補うように、ミッション中好きな時に3回までAPを回復できるエスト瓶リペアキットが実装*4
リペアキットは使用硬直やモーションも無く即時回復のため、回復時の駆け引きなどは不要となっており、実質AP上乗せに近い仕様となっている。
なお、敵ACはプレイヤーのそれと基本的にスペックは同等であり、序盤以外では敵も同じようにリペアキットが使用可能である
その回復量も7割×2,3回くらいあり、見かけのAPよりも数倍多く削らないといけないので注意が必要。
逆に言いえば、敵ACはリペアキットで回復する前提となっており、スタッガーから回復する隙を与えず一気に削り切ることで大幅に楽をすることができる。ただし某シリーズではないので、必中を期して集中し魂を込めるのはプレイヤー自分自身である。

クリアしたミッションはリプレイミッションにより再度挑戦可能。
評価はクリアタイム・撃破報酬獲得量・被弾数・使用弾数によって決定する。このうち前半二つの比重が大きいので、多少被弾してでも手早くクリアするのが基本。
これに当たって、チェックポイントからのリスタートをせずに十分な成績を出せている場合のみ、Sランクが取れるようになっている。
全ミッションをSランクでクリアすることでトロフィー(実績)が獲得できる。
リプレイミッションで得られた報酬はそのまま貰えるので、割と金欠気味な本作では結構役に立つ金策手段だったりする。そして大豊のテスターくんは今日も今日とて新米621に狩られるのだった。

これらユーザーフレンドリーな要素はあるがそこはフロムゲー。単純に簡単になっているわけではなく、序盤のボス(特にバルテウス)が強すぎて序盤で脱落するプレイヤーが多数上ることが各種データから示唆されていた。
それを受けてかアップデートで一部のボスの挙動(火力はそのままなので、行動パターンを見切れなければすぐに撃破されてしまう事に代わりはない)が弱体化し、武器のアッパー調整も相まって難易度が下げられ、同時に序盤に採れる選択肢が増えた。

ACS・スタッガー

本作を象徴するシステム。
ACSは姿勢制御システム(Attitude Control System)の略。
被弾するとAPへのダメージに加えて武器の衝撃力に応じたACS負荷ゲージが溜まり、満タンになるとスタッガーが発生し一定時間行動不能&直撃判定によりダメージが増加するというシステム。
過去作の衝撃システムは『初代AC』から固めという概念から始まり、『ACV』で攻撃を喰らった際の姿勢制御システムエラー中*5は装甲が8割計算される被弾反動システムがあったが、見ての通りこれらとは全く異なるシステム
直接ダメージ以外の要素を特定値まで累積させていくという点では『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』の体幹システムが近く、ACで言えばPS2シリーズの熱暴走システムや4系列のプライマルアーマーに硬直要素を加えたものといった感じになる。
ACS負荷ゲージは被弾後の時間経過で回復スピードが加速するため、如何に連続攻撃を当てスタッガーを引き起こし、ACS負荷ゲージを減らさないよう継続的に攻撃を当て続ける立ち回りが重要に。
概ね実弾と近接兵装はダメージと衝撃力のバランスが良く、EN兵装はダメージが高めで衝撃力は控えめ、爆発兵装は衝撃力と衝撃残留が高いという傾向にある。
スナイパー系の武装がなくなった事から、遠距離での削り合いという概念がほぼ無くなり、如何にして接近し、連続攻撃でACS負荷を与えてスタッガーを発生させ、チャンス時に大ダメージを奪い取るかという積極攻撃重視のシステムでゲームがデザインされている*6
この点は設定面にも表れており、本作のACは近接戦闘を重視する存在という記述がゲーム内資料で散見される。
ACだけでなく、固定目標を除く雑魚キャラにまでACSゲージが存在しておりこれによって動きを止めたりシールド防御を引っ剥がしたりと言った戦術が採れる。

アップデートによる武器調整が頻繁に行われているため一概には言えないが、攻略においては「スタッガーを取る」「スタッガー中に効果的にダメージを与える」武器と戦術をかみ合わせることで難易度を大きく下げることができるだろう。
スタッガー中は短時間とは言え全ての機体で脚を止めるので、隙の大きい重火器や近接攻撃を「スタッガー中に叩き込むために持ち込む」という戦略も多く取り入れられている。
割と真剣に、アサルトブーストで突っ込む→機関銃系でバランス崩しつつ牽制→接近したら格闘技で怯ませる→重火器でスタッガーに追いやる→チャージしたバンカーで締め→アサルトブーストで離脱、というスパロボのアルトアイゼンみたいなコンボも有効圏内だったりする。

ちなみにスタッガーするまでのACS負荷猶予は「姿勢安定性能」というパラメーターで決定される。
頭・コア・脚部に設定されているこの数値の合算で求められ、基本的には体幹が大事なので脚部の比重が非常に高いが頭部やコアの数値も軽視はできない。
スタッガーした後動けるようになるまでの時間も隠しステータスとして存在するが、そちらは機体が軽ければ軽いほど早くなる模様。
ボスはどれだけこれを高めようが一発でスタッガーしてくる重い一撃/コンボを使う傾向がありあまり気にされない場合もあるが、対AC戦(特に対人戦)や多数の敵が出てくるミッションでは目に見えて影響が出てくる。

武装関連

武装は腕武器と肩武器をそれぞれ2種まで装備可能。射撃武器は左右両方あるが、ブレード系とシールド系は左手・左肩専用装備となっているため二刀流やダブルシールドは出来ない。
非常に大きな変更点として腕武器と肩武器の切替が無くなり同じ腕側の腕肩同時射撃が可能となった。左右同時射撃も健在なため、両腕両肩で撃てばダブルトリガーならぬクアドラプルトリガーであり、うまく使えば非常に高い火力を出すことが出来る。
ウェポンハンガーを開放すれば肩武器の代わりに『V』シリーズのような形で肩に予備の手武器を持つことも可能。
肩武器と違い切替操作をしないと使えないが、過去作と違って武器の切り替え時間も1秒弱と速く、慣れれば「両腕射撃でスタッガーさせてから控えていた近接武器に持ち替え重い一撃を与える」といったコンボも狙える。

ブレード系は攻撃判定がかなり大きくなり、更に種類によって追加入力で連続攻撃やチャージで性能変化といった仕様が追加された。代わりに攻撃後に長めのクールタイムが発生するようになり、連続して斬りつけることはできなくなっている。
ブレードホーミングはかなり強めに設定されており、攻撃範囲増加も相俟ってロック範囲内に収めていればほぼ確実に当たる程。ただしチャージとっつき等一部の攻撃はあまりホーミングしない。
他にも『LR』以来久々に火炎放射器が復活していたり、レーザーでもエネルギーでも射突でもない電撃を纏う警棒のようなもの、果てやSEKIROの爆竹をまんま持ってきたかのような近距離広範囲に多数の爆雷を撒き散らし消し飛ばす爆雷投射器といった、個性豊かな近接装備が登場したりと武器ジャンルは豊富。

シールドに関してもイニシャルガード(IG)という動作が追加された。
所謂「ジャストガード」「弾き」に相当するもので、シールド毎に設定されたIG受付時間内にガードを成功させると通常より被ダメージと被スタッガー蓄積を大幅に軽減させる事が可能。
だからと言って葦名のチャキ狼の如くシールドのオンオフを繰り返すとすぐにオーバーヒートを起こしてしまうので、狙うならしっかりと見極めて行わなければならない。
シールドで受けた攻撃の衝撃は全て残留衝撃の扱いとなるので張りっぱなしにしてるとかえってACS負荷を蓄積しやすくしてしまい、更にはパルス系の攻撃をシールドで受けると通常の倍近くの衝撃を受けてしまう。*7
パルス系武器は連射性能に優れる物が多く、そのままスタッガーに持っていかれ更にダメージを稼がれてしまう事になってしまったりするので、そうそうある事では無いが相手がパルス持ちだと判断したら迂闊にシールドを構えるのは控えるべし。

また、何も装備していない素手状態だとルビコン神拳またはルビコニアンカラテパンチによる近接攻撃が可能となった
基本的には弾切れ時の苦し紛れの攻撃だが、意外にも衝撃や直撃補正が優秀なので真面目な攻略で使われることもある。
先行プレイという名の公式の公開処刑をこれで打ち破ったバケモノもいる。
特に前述の通りブレードが左手専用となったので近接縛りをするなら必然的に右手はパンチで戦うことになる。
過去のACにブレード縛りで戦うプレイヤーがいたように、これで戦う事に魅せられた621も存在する。後述のブーストキック、アサルトブースト体当たりと合わせて殴る蹴るの暴行でほとんどのボスを撃破したド変態の存在が確認されている。

一方で近距離・強襲戦を重視したゲーム性に伴う武器のカテゴリ整理により、常連であったスナイパーライフルやチェーンガンといった一部武器種、及び前作ことACVDで復活した武器腕が再び無くなってしまった事や、重要性が上がったが故に近接武器が左腕限定となり二刀流アセンが不可能となった事を残念がるプレイヤーも少なくない。
アップデートで調整されて使い勝手が大きく変わった武器もあるが、ミッションに限定するのであれば総じて選択肢が広がる調整になっているので色々試してみるとよいだろう。

OS強化・コア拡張機能

アリーナを進めることで入手できるOSチップを使用し特殊な機能を解禁する。
Nシリーズのパーツチューニングや4シリーズのFRSメモリに近いが、あちらは限られたポイント内で割り振りをしなければならなかったのに対して今作では全OS項目を最大まで強化する事が可能。
強化の種別は武器の任意パージやクイックターン等の操作コマンドを解禁するSYSTEM UNLOCK、後述のコア拡張機能を解放するCORE EXPANSION、武器種毎のダメージを増加させるATTACK CONTROL、被ダメージ軽減・リペアキットの効果上昇による生存率を向上させるDAMAGE CONTROLの4種類に分けられ、一部はさらにチップを消費することで効果を上昇させることができる。
ポイント振り直しは任意に可能だが、カスタマイズは可逆が基本のACでは珍しくCOAM(お金)の支払いが必要。少額だし本作は資金稼ぎがいつでも可能なので気にするほどでもないが。
1周目ではアリーナを全制覇してもすべての項目を全強化することはできないが、2周目以降に解禁されるANALYSISに登場するACを撃破することで全OSをMAXまで強化できるようになる。

コア拡張機能はACに搭載されるパーツの1つであり、以下の4種類のうち1つを搭載することができる。複数解禁していればリトライ時に変更することもできる。
強化を重ねることでターミナルアーマー以外は複数回の使用が可能になるが、一度使用するとクールタイムが発生し、しばらく使用不可能になるので注意が必要。
なお対戦では強化状況を問わずすべて1回のみ使用可能となっている。

  • アサルトアーマー
「ACfA」のアレ。機体の周囲にコジマ粒子パルス爆発を発生させ、全方位を攻撃する。
爆風には周囲の敵弾をかき消す効果やパルス防壁への特効もあるが、リーチは比較的狭いため引きつけて使うべし(見た目よりも当たり判定が狭く、更に距離減衰があるため離れるとダメージが減る)。
ACfaと違い独立した機能になっており、OS強化で最大3回まで使用でき使用後のペナルティなどもないため、両腕両肩の枠を使わない5枠目の武器として使っていける。
発動は遅いが、ダメージはもちろん衝撃値も非常に高く、密着状態で直撃すればACS負荷を一気に高められる。
武装構成次第では壁に押し込んだ状態で近距離攻撃→アサルトアーマーというコンボも狙っていける。
また、スタッガー硬直中にキャンセルして使用できるのもポイント。とあるミッションで出てくるACをスタッガーさせたからと近接攻撃したらこれで迎撃された挙句蹴られたりとっつかれたりした621も多いのでは。
ミッションでは群れている雑魚の一括処理やボスのパルス防壁消し・スタッガー取りなど、使いやすい場面が多い。
対人では外した時のリスクが大きいため、基本的には不意打ちかアサルトアーマー/パルスアーマー発動に合わせてのカウンター用。

  • パルスアーマー
こちらは「AC4」のプライマルアーマー。機体の周囲にパルス防壁を張り、パルス防壁に攻撃を肩代わりさせる。
パルス防壁を展開中は受けるダメージや衝撃を大幅に(なんと99%近く)軽減するが、耐久力が3,300と高くないため、大火力を2~3発受けると消失する。
特にパルス武器にはパルス防壁への特効があるため、これらを喰らうと一瞬で剥がされてしまう。
また、耐久力は被弾以外にも毎秒10%ずつ消費されるため、無被弾でも10秒経過で自然消失するなど、ダメージの肩代わり効果自体はさほど期待できない。
それよりも使用時にACS負荷をリセットする効果が優秀で、あと少しでスタッガーしてしまうという状況を能動的にリセットができるのが魅力。
ちなみにこちらもスタッガー硬直をキャンセルできるが発動モーションがあるので隙は出る。
ミッションでも対人でも扱いは基本的にACS負荷のリセット用。パルス防壁はどちらかというとおまけ寄りだが、1~2発は被弾を肩代わりしてくれるのでおまけというには十分に強力。

  • パルスプロテクション
機体を中心とした広範囲にパルス防壁を設置する。
パルス防壁の特徴はパルスアーマーと同様で、味方の攻撃は通してくれ、自分だけでなく友軍扱いの物体全てに対して有効。
耐久力が7,000とAC1機分くらいになっており、耐久力の自然消耗も毎秒4%になっているため結構長持ちする。
一方でACSリセット効果や攻撃能力はないため、純粋にパルス防壁の効果を用いる際に使うことになるが、パルス防壁が機体に追従しない特性上扱いが難しい。
ガチタンだろうとビュンビュン動き回るのが基本の本作のゲーム性を考えると使いどころは限られるが、特定の防衛ミッションでは切り札になりうる。

  • ターミナルアーマー
AC版くいしばり。APが0になった瞬間自動発動し、AP1で生き残りつつ機体の周囲にパルス防壁を張る。
発動時のACS負荷リセットに加え、パルス防壁がダメージ完全カット、耐久力が20,000でよほど無茶な被弾をしない限りほとんど減らないなど、発動中の性能はパルスアーマーの上位互換といえる。
その一方でパルス防壁の自然消耗が毎秒20%と極端なため、効果時間は無被弾でも5秒。発動タイミングも選べず、1回しか使えないので柔軟性はパルスアーマーに劣る。
また、発動条件の関係上、効果が終わると何を喰らっても(跳弾どころかABの体当たりでも)死ぬため、効果時間中にリペアなり相手を倒すなりしていないとほぼ死亡確定と落差が激しい。
ミッションでは不意の即死予防に効果的。これを付けておくとリペアを使い切る前に大ダメージで即死という事態を避けることができるため、初心者ほど扱いやすい。
対人ではリペアがないため、完全に一発逆転用。高火力機が数秒間の無敵状態を利用して大逆転するために使う。効果終了後もAP1とはいえ生き残るので、ワンチャンスが狙える。

脚部関連

二脚、逆関節四脚タンクといつもの面子。フロートの復活はなかった
前作まで重量別にカテゴリ分けされていた二脚と逆関節は統合され、重量に関係なく同じ特性を持つようになった(一応パーツ設定で「軽量」「中量」「重量」といった表記はある)。
移動性能には総重量が大きく影響するため、プレイヤー間での軽・中・重量機の判定は使用脚部だけではなく、総重量も加味して判断されることが多い。
また、旋回速度というパラメータが撤廃され、全ての脚部でカメラ速度に依存した旋回スピードに統一された。
なのでカメラ速度設定やターゲットアシストを使うとガチタンだろうが爆速で相手の方向を向く事ができ、これまでのシリーズで見られた「軽量級機体の超スピードに翻弄されてサイティングすらままならない」事態が本作ではそうそう発生しない。
この関係で本作では重量級の機体の方が対AC戦では強い傾向にあるが、ボスは重量級では避け辛い高火力技を持つ傾向にあるのでその点では軽量級にも高いアドバンテージがある。
レギュレーションver1.03.1ではブースター速度と重量のバランスが調整され、軽量級は軽くすればするほど早く動けるようになり、重量級は重くすればするほどアサルトブースト(後述)の速度が低下する調整が入った。

OSチューニングでの解放が必要なものの、Vシリーズお馴染みの蹴り技ことブーストチャージも「ブーストキック」と名を変えて続投。
今作では脚部ごとの蹴り攻撃力は無くなってしまったが、それでも機体重量による威力とスタッガー値補正は健在で、両手を射撃武器で固めた重量二脚やタンクなら近付かれた時の切り札になり得るのは変わらず、そして近接戦重視のゲームバランスの追い風も受けて重要な攻撃手段となっている。
相手がスタッガー中にキックを叩き込むとスタッガー回復までの時間を引き伸ばせるので、二脚やタンク等出の早い脚部なら半ばハメ殺しのような状態になることも。
更には脚部ごとにブーストキックを放った際のモーション、当たり判定、威力などもより差別化されている。

一方で脚部ごとのパーツ数はかなり差があり、Ver.1.05現在二脚は16種だが他の脚は3種とかなり少ない。ただし、四脚がVer.1.05で追加された例があるので今後追加されていく可能性はある。

脚部毎の特徴は以下の通り。
  • 二脚
    • 従来作と大きくは変わらない。パーツ数が他の脚部より多いのでアセンの自由度は高い。
    • 姿勢安定性は見た目通り軽量脚部は低く重量脚部は高いというバランス。とはいえ軽量脚部でも極端に低いというわけではなく、平均を少し下回る程度。
    • 「ACLR」以来となる「小ジャンプ移動」が有力なテクニックとして復活。相手の予測射撃を逸らしつつEN回復までの時間を稼げる。
    • 他の脚部と比較してブースト移動時の切り返しが速い。
    • ブーストキックは判定の持続時間が短いが発生の非常に早いローキック。先制の一撃やカウンターなど場を選ばない汎用性が持ち味。
  • 逆関節
    • 高い跳躍性能を持ち、高低差の激しいマップでの移動や直上を取って攻めるトップアタックが得意。
    • また、地上クイックブーストが二脚で言う小ジャンプ移動のようなモーションになっており、相手の予測射撃を逸らしつつ他の脚部よりも移動距離が長い。
    • 一方で重量逆関節ですら軽量二脚以下という姿勢安定性がネック。重い一撃を貰うと簡単にスタッガーしてしまう。相手がスタッガーをしっかり意識してくる対人では大きな欠点。
      ver1.03.1でアッパー調整はされたがそれでも相対的には多くの軽量二脚並。
    • 積載性能や防御能力も最大で中量二脚並と心もとない………というか、重逆と中逆を比べても大差ないので(Ver1.02時点では)重量級逆関節脚部は無いという印象で捉える方が適切か。
    • ブーストキックは発動時に一瞬の溜めが入る関係で出がやや遅いものの、発動後の飛距離の伸びが凄まじく他の脚部より基礎威力が若干高いライダーキック飛び蹴り。
      ver1.03.1でキックの衝撃力が全部ナーフされる中、逆関節だけはナーフされなかったのでキックは逆関節の強い個性となっている。
  • 四脚
    • 空中でホバリングすることができるようになった。ENを消費はするがかなり長い時間浮いていられる。
    • 四本足のおかげで姿勢安定性もガチタンに次ぐ高さ。よほど重い一撃でなければ一発ではスタッガーしない。
    • Ver.1.05以前は軽量四脚が存在しないため中量・重量の二種類しかなかった。どちらも性能は申し分なく重二並み或いはそれ以上の耐久能力を持つが、重量がかなり重い上にEN負荷が高いので内装パーツの選定に頭を悩ませる。
      • 特にアサルトブーストの推力が大きく下がってしまうのは悩ましい。中途半端なアセンだとタンクに毛が生えた程度の機動力に重二以下の防御力……となりやすくなった。
      • Ver.1.05で待望の軽量四脚が追加された。
    • キャノンやバズーカを構え(硬直動作)無しで撃てる……が、肩武器は空中でしか適用されない。またタンクと違って微妙に減速する。
      • 本作のEN武器は使用時にENを消費しないので、チャージ射撃で脚が止まらない仕様も相まって従来作とは一転してEN武器との相性が良くなった。ただし負荷が高めなのでジェネレーターやコアには注意。
    • ブーストキックは足を伸ばし下半身を丸々回転させ、前方180度程の広範囲という判定と長い持続を伴う回転蹴り。範囲と持続の関係上迎撃能力に長け、相手との蹴り合いになっても判定勝ちになることが多いが逆関節とは対照的に飛距離が伸びない。
    • 以前は当たり判定の長さも勝てるのはレーザーランスのチャージ攻撃くらいという鬼リーチだったがアップデートで下方修正され、より自分から当てに行くよりは近付いてきた相手を迎え撃つ事に向くようになった。
  • タンク
    • 従来通り圧倒的な装甲と積載、低い機動力が特徴。ただ、本作ではブースト移動でのゲージ消費がないため、地上での機動力は全然遅くない。
      • それどころか軽量タンク脚(通称車椅子)は下手なブースタよりも高い推力を持ち、積載量にもよるが軽二並の超高速で走り回る事が可能。鈍足なのではなく、地走特化の脚部と捉えるのがよいだろう。
      • その代わり空中での機動性は壊滅的に低く、特に上昇推力はホバータンクが並みな以外は原則滅茶苦茶低い。この為高所への移動は勿論、ホバータンク以外で空中戦を挑もうものならいい的になってしまう。
        ホバータンクだけは空中でブースターをONにすれば落下速度を大幅に下げることができ、ブースター性能も高めになっているため、空中戦がやりやすい。
    • 硬直が発生する全ての武器を常時硬直動作無しで使用できるのはタンクだけの特権。
      • ミッションではガチタンであろうと鉄壁とは言えない高威力の攻撃を放つボスも多く過信はできないが、それでも硬直なしで高火力武器を叩き込み続ければ硬いボスをダメージレースで打ち負かすことさえ不可能ではない。
      • もちろん前述の車椅子もこの仕様だが、ver1.03.1でAPや各種防御力に大幅な下方修正を受けただけでなく重量と速度への影響の計算率変更により、ギリギリまで重積載すると機動力がかなり下がる弱点を抱えてしまった。お陰でホバタンよりフロートっぽくなったとの声もチラホラ
        リニアライフルやレーザーライフルといった比較的軽いチャージ射撃武器や、バズーカなどこれまたそこそこ軽い構え必要武器が新たな相方として浮上している様子。
    • 探索・閉所ミッションの多い本作では依頼(と使うタンク)によって向き不向きがモロに変わってくる。広くて遮蔽の少ないフィールドの対戦で猛威を振るう車椅子も、ミッションによってはろくに機能しないことも。
    • 独自のアクションとしてクイックブースト時にドリフトが可能。
    • ブーストキックは「V」系を彷彿とさせる突進して轢き逃げアタック。機体前面全体が当たり判定であり、攻撃とクイックブーストばりの前方への高速移動を同時に行える。

エネルギー関連

ジェネレータの仕様含めかなり大きな変更が加えられている。コーラルジェネレーターという新種も登場。
詳細はジェネレーター(AC)にて。

ブースト関連

通常ブーストはV系と同じくENを消費しない仕様。移動速度はブースターの性能や重量によるのはこれまで通り。
移動面においてブーストOFFにする理由はないのだが、一瞬でも完全に止まるとブーストが強制OFFになる謎の仕様が存在している。
逆に空中落下中に左スティックを傾けると強制的にブースタに点火する仕様*8であり、V系で可能だった空中でブーストを切っての高速落下をするには、移動入力を止める必要がある。
前述のように四脚のみ空中でホバリング状態への移行が可能。こちらは使用中ENを消費し続ける。

過去作のオーバードブースト・グライドブーストは「アサルトブースト(AB)」に名前を変えて登場。
高速ブーストで相手に近づけるのはこれまで通りだが、AB使用中には武器の衝撃力が増加し、受けるACS負荷を軽減するため多少無理にでも攻めに転じられる。
ENが少しでも残っていれば使用できる*9ので、本作における重要な移動手段となっている。ただし発動の際に無防備な溜め時間が長時間存在するためあまり機動戦の役には立たない。(所謂「引き撃ち」を相手にする場合追い付く前に燃料をほぼ使い切ってしまうため、接近は出来ても攻撃後の離脱ができない)
また、ジェネレータの特性次第だが、回復も割と早いので結構頻繁に使える。パルスアーマーも展開してやると弾幕に対しても安心。
逆関節やホバタンを除き、普通にジャンプしてブースターを吹かすより上を向いてアサルトブースト→EN切れ→回復→アサルトブーストとする方がより早く高く跳べる傾向にある。最初のミッションで教えてほしかった
当初は機体重量を参照しない仕様だったが、前述の通りレギュレーションver1.03.1より重ければ重いほど速度が下がる調整を受けている。

過去作のように前後左右に素早く動けるクイックブーストもあるが、本作では完全に回避専用アクションとなっており使用すると全ての攻撃がキャンセルされてしまう。
クイックブーストはブースターにもよるが0.5~0.8秒の間隔で再使用できるのだが、ブースターごとに設定された「保証重量」を大きく上回ると再使用までの時間が大きく伸びてしまう。
重量機は下手にクイックブーストを連発するよりアサルトブーストを起動したり装甲で耐えた方が結果的にはダメージと消費ENを抑えやすい傾向にある。
逆に軽量機はフレームや内装を厳選するとAC4時代を彷彿とさせるドヒャァドヒャァ機動が可能。

その他変更点

ロック周りの仕様はVに近いが、ターゲットアシストというカメラ操作なしで自動で相手を追尾し続ける操作が追加された。
アシスト状態の追尾性能は非常に高くロック操作なしに簡単に攻撃を当てられるようになる。二次ロック*10が少し遅くなるという欠点もあるが、それ以上に追尾性能が強烈なため使わないのは縛りプレイとすら言えるほど。
近距離戦の多い今作において非常に重要な操作ながらゲーム中にあまり説明が無く、存在を知らないというプレイヤーが多かったからか公式のTIPSではスタッガーやアセンブルよりも先にタゲアシの説明が記載されている。
またOS開放が必要だが、マニュアルロックという一次ロックすらない完全手動サイティング機能も追加された。ロックしないため敵の情報すら見えないが、エイムさえ合えば二次ロックを待たずに攻撃を当てられ、相手に被ロック情報が行かないというメリットがある。
何にせよ手動エイムでバンバン当てられるイレギュラー向け機能であり、通常の攻略ではまず使われない。

【あらすじ】

辺境惑星・ルビコン3で発見されたコーラルは、画期的なエネルギーと情報導体を兼ねた未知の資源として期待されていた。
しかし、大規模発火現象"アイビスの火"によりルビコンは業火に包まれ、一帯は壊滅的被害により汚染され同時にコーラルも姿を消す。

それから半世紀。
再びコーラルが観測され始め、目を付けた星外企業により資源争奪戦が勃発。
強化人間部隊ヴェスパー有する「アーキバス・コーポレーション」、専属AC部隊レッドガン有する「ベイラム・インダストリー」、星外企業の抑圧に抵抗する「ルビコン解放戦線」は三つ巴の戦いを繰り広げる。
そんな中、独立傭兵は各勢力から依頼を引き受け、己の目的の為に戦っていた。
ある目的を抱えるハンドラー・ウォルターはルビコンに赴き、強化人間C4-621を降ろし暗躍を開始する。


【登場人物】


主要人物


  • 強化人間 C4-621
本作の主人公。初期エンブレムは「白いカラスのシルエット」。レッドガン隊員としてのエンブレムは「レッドガン共通モチーフ+13の数字」。
ウォルターに雇われた独立傭兵であり、第4世代の強化人間
いつものように性別や年齢は不明だが、発売前のPVではラッピングかミイラの様に全身にテープを巻かれ、冷凍マグロめいた状態でベッドに固定されているという衝撃的な姿で登場した。
また、プレイヤーたる主人公のビジュアルが公式から明確に開示されたのはACシリーズ初めての出来事である(これをビジュアルと呼んでいいのかどうかはさておき)。

旧世代強化実験の過程で感情をほとんど失っており、ウォルター曰く「脳を焼かれた独立傭兵」、医者曰く「(AC操縦に必要な)機能以外は死んでいる」とのこと*11
そんな有様ゆえ周囲からも人間扱いされておらず、英語字幕では「he(彼)」でも「she(彼女)」でも「they(性別を指定しない人称代名詞)」でもなく「it(これ)」と呼ばれる始末。

作中ではウォルターの支援の下ルビコンに降り立ち、ACの残骸から拝借した登録番号Rb23・識別名「レイヴン」の名義で活動していく。
劇中では「621」「レイヴン」「戦友」「G13」「ビジター」「ご友人」「害獣」など、様々な呼び名を持つに至る。
強化人間の技術は既に第10世代まで進んでいるためスペック上はロートルの部類だが、ウォルターとエアの支援を受けて類稀な戦果を発揮。
ラスティやミシガンといった他勢力の実力者からも一目置かれる存在に成長。
エアとの交信や数々のミッションを経て、選択の果てにルビコンの運命を大きく左右する。

ちなみにナンバーの621をすべて足すと9 *12*13

  • ハンドラー・ウォルター

621、仕事の時間だ

CV:坂詰貴之
621の支援者(ハンドラー)*14。エンブレムは「沢山の手綱を握る腕」*15。本作のオペレーター
ある目的の為に資源紛争が続くルビコンに降り立ち、強化人間を使い集積コーラル到達を目指す人物。
621の前任者である617を始めとしたナンバー付きも存在したが、本作の前日譚となるストーリートレーラーで任務を果たし散っていった。
ルビコン到達後の621にはアーキバス、ベイラム、ルビコン解放戦線など、勢力を選ばず依頼を斡旋してくれる。
彼を知る者たちからは強化人間を使い潰しているとも揶揄されているが、スネイルの「駄犬」という発言に反発するなどウォルターなりに彼らを気に掛けている場面が度々見受けられる。
ちなみに、数々のミッションを経ても621を使いっ走りにしか登用しない大豊には愛想が尽きたのか、途中から大豊系ミッションが来なくなる。
621が見知らぬ友人を作り変化していく姿を喜んでいる節もあり、621の身を案じる他のメインキャラ達と同様本当は人情味ある性格。
発売前は自分の目的のために621を利用して裏切るのではと警戒されていたが、実際に明かされたウォルターの優しすぎる内面に心酔していった621達からは「ごすずん*16」と慕われている。
に心酔するヒロイン達の気持ちが分かった」なんて意見も
「ハンドラー」は犬の調教師という意味があるが、「ウォルター」もまた由来を辿ると「支配すること」と「部隊」という意味の言葉の混合によって生まれた言葉にあるそうな。


  • エア

あなたには私の交信が届いているのですね
私はルビコニアンのエア

CV:ファイルーズあい
本作のオペレーターその2。ウォルターもオペレーター役を務めるのでダブルオペレーターと言える。
コーラルの逆流に巻き込まれた621が交信し認識できるようになった存在。
621の脳波や電子機器への干渉ができるが周囲はその存在を感じ取ることができず*20、ウォルターには幻聴として処理されている。
他の登場人物はACのエンブレムで表示されるが、彼女(?)は赤い点や波形として姿を見せている。
621を傭兵ライセンス名である「レイヴン」と呼び、集積コーラルへの旅路に同行(?)。
「ルビコニアン」すなわち「ルビコン3の住人」を名乗るが、生身での活動で協力することはできず、資産も持たない。しかしACのオペレートや情報解析に優れ、ミッションサポート全般を担当。
なお、おそらく趣味はハッキング。それも特に理由もなくハッキングした挙句、バックドアを作って621がアクセスできるようにするという倫理観のなさを見せてくる。
それにしても本人も「システム解析や改竄には多少の心得があります」と謙遜しているが、どこでそんな技術を磨いたのだろうか
彼女との交信は機械通信では無いためECM等は一切効果が無く、ウォルターとの通信が途切れるような状況でもサポートできるという通常のオペレーターにはない強みがある。裏を返せば謎の声に常時監視されていることになる。
登場以降ウォルターと共に621に寄り添い、実体こそ見えないものの強い存在感を発揮。
感情を露わにしないタイプながら621への態度は距離感がかなり近めその割には妙にこき使う*21で、色々な事に興味を持つが、ミサイルによる爆発を綺麗な花火と称してみるなど感性は若干独特。
どこか純朴で、裏切り行為といった敵味方の立場の入れ替わりを上手く理解出来なかったり、あまりにイカれた言動を繰り返す相手に対しては理由が分からぬあまり撹乱工作かもしれないと深読みをしてしまう事も。
オールマインドの口上の物真似をしてみてウケなかったと悟ると恥ずかしそうに謝ったり、ウォルター不在時には私的に任務を依頼し、2人で過ごせる時間を何処か楽しんでいるような発言をするなど、可愛らしい様子も見せている。
アイスワーム撃破任務の際に特効兵器を付け忘れて出撃すると何やってんのこの人とばかりにため息を付かれるが一部の脳を深部まで焼かれた621にはご褒美である




傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ
レイヴン 貴方の帰還を歓迎します

CV:潘めぐみ
「全ての傭兵のために」がモットーの傭兵支援システム。プレイヤー間では略してAMと呼ばれることも多い。
アリーナの攻略やバトルログの収集を依頼し、実績に応じてACのパーツや武器を供給。
傭兵から収集したデータを元に、独自にACの研究開発も行っている。
管理はAIが行っているのか、対応は無機質なものである。ここらへんは過去作に登場したレイヴンズ・ネストのオマージュだろうか。
詳細は個別項目へ。


ドーザー

※英名ではファーストネームに当たる部分が「“ ”」で括られており、二つ名のような扱いになっている。

ACfaのドーザーとは意味が違い、一重に言えばルビコンの(不法)滞在者の中でも特にルール無用でヒャッハーしてる連中を指す俗称である。
コーラルをキメてトリップしてる奴が多いらしく、オーバードーズ(Overdose)の略でドーザーだそうだ。

  • シンダー・カーラ

ビジター!好き放題やってくれているようだね
私らRaDは来る者拒まないのがモットーだ

CV:下山田綾華
AC// フルコース
好戦的な武器商人「RaD」の頭目。通称・灰かぶりの(Cinder)カーラ。エンブレムは「糸を吐く毒蜘蛛」。
二つ名の灰かぶりとはルビコニアンの間で「アイビスの火」を経験した生き残りを意味するが、不相応に若い容姿から周囲のドーザーたちには冗談と受け取られている模様。
詳細は「RaD」の項目を参照。

  • チャティ・スティック

ボスはお前とつるんでいると楽しそうだ
これからも相手をしてやってくれ

CV:青山穣
AC// サーカス
カーラの腹心であり、カーラお手製の提案型AI。エンブレムは「ミサイルの弾幕」、または「電線と抵抗器」。ミサイル主体の構成から、サーカスという機体名は板野サーカスからだろうか?ルビコンにサーカス団なんて娯楽あるわけないだろうし。もっと面白いものはありそうだが。
おしゃべり(Chatty)の名に反して基本的に聞き役に徹し必要最低限の事しか話さないものの、主人たるカーラを第一に行動し、大小様々な機器を操るなど高度な能力を有し、RaDのドーザーたちに指示を出すこともある模様。
カーラもチャティには思い入れがあり、全幅の信頼を寄せている。
詳細は「RaD」の項目を参照。

  • インビンシブル・ラミー

ヒャーッ!インビンシブルだあ!

CV:佐々木拓真
AC// マッドスタンプ
RaDに所属するドーザー。エンブレムは「足跡」。
コーラルを抽出したコーラルドラッグで酩酊状態に陥っている酔っ払い。
他者に戦いを挑んでは次の日にはその事実を綺麗さっぱり忘れ、生きている限りは無敵(Invincible)を名乗り続けているという迷惑者。
詳細は「RaD」の項目を参照。

なお余談だが、Steamのポイントショップでは何故かデフォルメされたマッドスタンプの絵文字が販売されている。

  • オーネスト・ブルートゥ

新しいご友人!さあ楽しみましょう!

CV:安元洋貴
AC// ミルクトゥース
RaDと敵対するドーザー勢力「ジャンカー・コヨーテス」の頭目。エンブレムは「腕を組む不気味なミイラ」。
表向きは正直者(Honest)の名の通り紳士的な口調で人当たりも良いが、その実は真っ当な会話が通用せず奇怪な発言を繰り返す虚言癖の持ち主にして人格破綻者。
かつてRaDに所属していた経歴があり、その独特な立ち振る舞いをカーラに面白がられていたが、裏で技術や資金を盗んで逃げたため、カーラからは滅茶苦茶嫌われている。
ゲーム的には出番はそう多くないが、その濃すぎる言動で絶大な存在感を放っている。
詳細は「RaD」の項目を参照。


ヴェスパー


星外企業勢力のひとつ「アーキバス・グループ」の保有する強化人間部隊。
コールサインのVは「ヴェスパー(vesper)」と読む。
エンブレムは人体の部位などが描かれたやや不気味な意匠の奴が多い。
識別名の多くは歴史上の偉人や芸術家から取られていると思われるが、該当人物が多く現代でも普通に使用されている物も多いため、元ネタの断定は今のところ不明。


これも巡り合わせだ、共に壁越えといこうじゃないか

CV:加瀬康之
AC// スティールヘイズ
アーキバスの強化人間部隊「ヴェスパー」第4隊長。エンブレムは「マズルガードを嵌められた狼」。
シュナイダーの人材募集プログラムを経由して入隊し、過去作では強者の証明ともいえる霧の名を持つキャラの例*25にもれず、僅か半年で上位隊長の地位に着いた若手のホープ。本人の申告では第8世代の強化人間とのこと。
壁越えで共闘した621を「戦友」と呼び、その実力を高く評価。上層部が独立傭兵を使い捨てる事を警告し、任務を斡旋したり時に肩を並べて戦う頼れる人物。
ある任務では、約束通り621の助太刀に駆けつけ、崖上の敵機を見上げて対峙するシーンは本作屈指の名場面として名高い。
その余りにもかっこいい人となりは、今日もプレイヤーの女の子な部分をときめかせている
詳細は個別項目へ。



お前がレイヴンか…
ウォルターの猟犬とやるのは初めてだ、退屈させてくれるなよ

CV:沖野晃司
AC// ロックスミス
ヴェスパー首席隊長。エンブレムは「掲げられた腕」。「鍵師」(ロックスミス)なだけあってかその手のひらには一つの鍵が。
アリーナランク1位のトップランカーであり、「文句無しに企業陣営最強」と称されるヴェスパーのエース。
アイランド・フォーの動乱では94.7%という凄まじい作戦成功率を叩き出した。
他と比較にならない戦闘能力から調整を重ねた強化人間と見られているが、アリーナのデータでは努力を重ねたACを駆ることを愉しむ「ただの人間」と記述されている。
詳細は個別項目へ。



解放戦線の粗大ゴミを片付けた程度で何を勘違いしたのやら
駄犬の飼い主ごときが厚かましいにも程がある

CV:手塚ヒロミチ
AC// オープンフェイス
企業。ヴェスパー次席隊長。現場の作戦立案や指揮、ヴェスパー全体の管理を担当。エンブレムは「幾層にも連なる割れた顔」。
度重なる再手術を受けた第8世代強化人間であり、首席隊長たるフロイトが一兵士として戦場に赴くし戦闘狂すぎるため、実質的なリーダーポジションに居る。
非常にプライドが高く、隊員には「閣下」と呼ばれる反面、独立傭兵を「駄犬」と見下し、ルビコニアンを「猿」呼ばわりと不遜な態度を隠さない。
そのため同じヴェスパー部隊員からも若干呆れられている模様。
とはいえ乗機のフレームは純アーキバス、武器・内装もアーキバスや関連企業のパーツで固められており、競合他社(戦争相手)を平然と組み込むフロイトやアーキバス製パーツを使わないラスティあたりに比べると企業に対する忠誠心は見て取れる。
詳細は個別項目へ。

  • V.III オキーフ

味気ないレーションを食い、泥水のようなフィーカをすする
うんざりするが…それこそが人間だ

CV:山田浩貴
AC// バレンフラワー
ヴェスパー第3隊長。徒花(バレンフラワー)という機体名通りエンブレムは「花」。ヴェスパー特有の人体モチーフという意味では「眼球」、「卵子に群がる無数の精子」にも見える。
第2世代強化人間だが、ヴェスパーに招聘された際に第9世代の再手術を受けている。
アイランド・フォーの動乱ではエージェントとして活躍し、その経歴から現在も特殊諜報局員としても活動。
気怠げな人物だが、アリーナ12位という中々の実力を持つ。
ヴェスパーの所属機体のほとんどは青〜紫系の機体色で統一されている中、唯一緑のカラーリングの機体を駆っているが…?
上記の「フィーカ」とはいわゆるコーヒーのこと。スウェーデンの言葉で「お茶をする」という意味でも使われる。

  • V.V ホーキンス

どうやら敵さんらしいねペイター君、迎撃始め

CV:飛田展男
AC// リコンフィグ
ヴェスパー第5隊長。エンブレムは「ウィトルウィウス的人体図」。*26
ブリーフィングでは輜重担当とされており、アーキバス部隊の補給活動の責任者と思われる。
第7世代の強化人間だが、第7世代は「コーラルを使わない強化技術」が考案された過渡期にあたり、技術革新までの間に多くの仲間達の死を見続けてきた苦労人。
しかしその彼でさえ「今も良いとは言えないが、犠牲者の多かった自分の世代やそれ以前に比べればよほどマシ」と考えているらしく、第7世代以前の扱いの酷さがうかがえる。
温和で人当たりも良く、ヴェスパー隊長の中では仲間思いな面が見受けられるが、いざ戦闘となると鋭さを見せる歴戦の兵士でもある。
詳細は個別項目


  • V.VI メーテルリンク

スネイル第二隊長閣下に報告
例のカラスが現れました、増援をお願いします

CV:Lynn
AC// インフェクション
ヴェスパー第6隊長。エンブレムは「機械仕掛けの蚊」。
この世代以前の強化人間を無価値にしたと言われるほどの技術革新を果たした「ニューエイジ」と呼ばれる第8世代の強化人間。
社命と任務に忠実な真面目な性格の女性で、安定して任務を遂行する。
アリーナランクは25位とヴェスパー隊長たちの中では最も低いが、登場する敵ACの中でも屈指の高機動を生かして上を取りつつパルスガンによるラッシュを叩き込んでくるアリーナ序盤の強敵。
シリーズ恒例のランク詐欺。こいつの一つ上にいるツィイーが変なアセン組んで実際あまりに弱くて愕然とした621も多い
作中資料で彼女らしき人物の姿が不鮮明だが描かれており、どうやら短髪でバイザーを付けているらしい。
あとぴっちりスーツで強調されたお尻がとっても…素敵だ…

  • V.VII スウィンバーン

見えるぞ…
私の指導を経て優れた兵士になる貴様の姿が!

CV:越後屋コースケ
AC// ガイダンス
ヴェスパー第7隊長。エンブレムは「ロボトミー手術の図解」*27
会計責任者を兼任し、組織の資金を動かせる立場。
ヴェスパーのネタ枠担当と言わんばかりの小物ぶりで、登場ミッションには数々の小ネタが仕込まれている。おあーっ!!
いわゆるパッチの後継者。ただしソウルシリーズでは無くACfAの。スウィンバーンは騙される側なので…
ちなみに、こいつは数あるACの中でも、完全無防備な状況で接近できる唯一の相手。そのため、確殺コンボを容易に叩き込めてしまう。
ホーキンスと同じくコーラルを用いない代替技術が初めて使われた第7世代の強化人間であり、手術自体は無事に成功したものの、
成功保証がない中で手術を受けることへの強い恐怖心や不安感から人格が歪み、猜疑心の強い矮小な人物になってしまったらしい。
…が、夜警の見回りを1人でやって持ち場を離れた部下ではなく後ろから接近してきた621を見つけたら「襲撃者は自分が相手するから持ち場に戻れ(意訳)」と任務中の一番危険な箇所は自分が受け持ったり、
621が監視部隊に発見された時も発見した部下に「よくやった、処理は自分がやろう」と功績を誉めた上でやはり一番危険な所は自分が担当するなど案外面倒見がいいのでは?と思えるところも。
他にも例の場面であっさり621を信用するなど本当に猜疑心強いのか?と思えるところも。まぁこれはエアも呆れるほど621の行動がアレだけど
アリーナランクは23位。

  • V.VIII ペイター

依頼を発行した私としても喜ばしい限りです

CV:下川涼
AC// デュアルネイチャー
ヴェスパー第8隊長。エンブレムは「双子の胎児」。
第10世代にあたる最新の強化人間で、アリーナランクは16位。
アーキバスの傭兵起用担当として独立傭兵への仲介を担当し、V.Ⅴホーキンスの補佐官も兼務する。
いくつかのミッションのブリーフィングをしてくれるほか、ミッション後にメッセージを送ってくることもある。
ミッションにも登場し、その際の仲間との会話を見る限り生真面目で礼儀正しく、最新技術の恩恵か強化人間にありがちな精神面の不安定さは見受けられない。ラスティの声真似をしたりするので案外おふざけもできる模様。しかも上手いし。*28
しかし時折無思慮な態度を見せるとされており、それは「彼本来の人格によるもの」らしい。


レッドガン

星外企業勢力のひとつ「ベイラム・グループ」の専属AC部隊。コールサインのGは「ガンズ(guns)」と読み、各コールサインの由来は世界各国の河川から取られている。
傭兵である主人公C4-621はウォルターの仲介により「G13」のコールサインを与えられ、共に戦ったかと思えば平気で敵対したりしていく。
各メンバーの詳細は個別項目へ。

  • G1 ミシガン
  • G2 ナイル
  • G3 五花海(ウーフアハイ)
  • G4 ヴォルタ
  • G5 イグアス
  • G6 レッド
  • G7 ハークラー
  • ケネベック
    オールバニー
    数学が得意なオオサワ
    ポトマック
  • 大豊テストパイロット


ルビコン解放戦線

メンバーの名前の由来は5本の指+6

  • サム・ドルマヤン

おそらくお前は…あの声を見るのだろう

CV:ふくまつ進紗
AC// アストヒク
ルビコン解放戦線の帥父(すいふ)*36と呼ばれる最高指導者。エンブレムは「天の川と天秤」で、アストヒクはアルメニアの神話における星空を司る女神の事である為、それにちなんだものだろう。
アリーナランク4位と解放戦線最高位の実力者だが表舞台に姿を現さず、「全ては消えゆく余燼」と諦観的に成り果てて完全に気力を失っており、現在はフラットウェルが指導者として解放戦線を率いている。
彼の内心はミッション中に時折取得できる情報ログからある程度推察することができる。


  • インデックス・ダナム

我々ルビコニアンが屈することはない
鉄の棺桶で送り返してやる

CV:後藤光祐
AC// バーンピカクス
ルビコン解放戦線のゲリラ指導者。エンブレムは機体名通り「燃えるツルハシ」。
元はグリッドの建造に関わる職工でドルマヤンに感化され解放戦線の一派を率いる烈士だが、高潔な思想や演説家としての才能は持ち合わせてるのに反してACの操縦技能は備わっていない模様。
その為なのか動きも平面的であまり回避行動も取らず、本来ACであれば使用できるはずのリペアキットもない様子。
ゲーム内で初めて対決することになるネームドAC乗りだが、上述の通りアリーナランクも28位と低く、機体には左肩武器が装備されておらず、何より近接最強射撃低めのBASHO腕で射撃武器しか詰んでこない始末。
いやまぁ、こんな序盤でBASHO腕で格闘してくるのが出てきても困るが…
加えて621にはレッドガン2名が同行するため、大抵は同志達の乗るMT諸共消し飛ばされる運命にある。
一方、同ミッションで解放戦線に寝返る選択をした場合、彼はなぜか前線に出てこない。弾除けくらいには…と思っても彼がいた場所には貧弱なMTの群れしかいないので注意。*38
因みに英語音声で「鉄の棺桶」は「Armored coffins」と言っている。略すとAC。どうやら洒落もわかるらしい。

  • ミドル・フラットウェル

そいつは使われるだけの猟犬ではない
可能性が見えるのだ!

CV:藤井隼
AC// ツバサ
ルビコン解放戦線の帥叔と呼ばれる実質的指導者。エンブレムは「空高く飛ぶ鳥」。
アリーナランクも13位と中々強い。
かつてスパイ活動により星外企業に潜伏し、アーキバス系列シュナイダーとは独自のコネクションを抱える。
誰もそんな事は言ってないのに、シュナイダーの試作フレーム「ラマーガイア」の実装と同時にその設定と、フラットウェルの「空高く飛ぶ鳥」のエンブレム、愛機の名前が「ツバサ」、
ブースタに空戦特化のグリッドウォーカーを使う事、621を「羽ばたくような戦いぶり」と評した事などが全て噛み合ってしまい、空を飛ぶ事に脳を焼かれたAC乗りだったのではないかとまことしやかにささやかれている

着実に結果を残す621を評価し、ルビコン解放戦線を代表し任務を依頼する。
余談だが、621と交戦したネームドキャラの中で621が唯一AC戦では殺せなかった*39というとんでもないキャラだったりする。

  • リング・フレディ

偽りの名義で何をするつもりだ

CV:綿貫竜之介
AC// キャンドルリング
ルビコン解放戦線の戦士。アリーナランク21位。エンブレムは「環状のロウソク」。
ドルマヤンの思想に惚れ込み、男娼として周囲と距離を取りながら解放戦線に身を置いている。
乗機キャンドルリングは軽タンク機体で、高速で地表を駆け回りながら連装グレネード×2とハンドミサイルを乱射してくる。どちらも本作ではかなり強い部類の武器であり、まともに戦うと結構強い。
アリーナではメーテルリンクやヴォルタ等同様、ランク詐欺の一角を成している。

  • リトル・ツィイー

欲に塗れた傭兵とは…違うんだよ!

CV:泊明日菜
AC// ユエユー
ルビコン解放戦線のテロサーの姫女性戦士。アリーナランク24位。エンブレムは「川から跳ねる鮭」。機体名は中国語でアカマンボウを意味する「月魚」をピンイン読みした物と思われる。
赤ん坊のツィイーを抱えてルビコンで一攫千金を狙った両親を墜落事故で亡くした過去があり、フラットウェルに保護され解放戦線で育てられた。
育った環境から自然と戦士を志しACを駆り勇猛に戦っているが、彼女の意思とは裏腹に解放戦線のメンバー達からは一人の女性として平和に暮らす事を望まれている。
大抵の場合、プレイヤーが上記の素性を知るのは彼女を撃墜した後になるが。
幸いというか、2周目以降は解放戦線側と関わるルートを通ると彼女に襲撃されるミッションが彼女を救出するミッションに入れ替わり、無事生還する。
その後どうなったのかは不明だが、Ver.1.00のみ生存していると解放者ルートで解放戦線が蜂起した際に彼女の声が混ざっていたとも言われている。
なお、彼女も近接最強射撃低めのBASHO腕を使いながらダブルグレネードという強みを一切活かせない武器構成である。いやまぁ、こんな序盤でBASHO腕で格闘してくるのが出てきて(ry
そして上記の通り解放戦線の蜂起にいたという事からラマーガイアに乗せられて泣いているのではないかとネタにされている。BASHOよりもダブルグレネードとの相性もいいし


  • 六文銭

三途の渡しの六文銭、しかと受け取れい!

CV:小西克幸
AC// シノビ
ルビコン解放戦線に所属するルビコニアンニンジャ独立傭兵。エンブレムは「鏡写しの"忍"の一文字」。
忍者や歌舞伎といった大昔の芸能文化に影響を受けており、独立傭兵でありながら義理人情を重んずる(AC世界には)珍しい性格の持ち主。
かつて餓死寸前だったところをツィイーに救われたらしく、その恩義でルビコン解放戦線に参加し彼女らの敵を排除している。なお、ツィイーのピンチには絶対駆け付けない
芝居ががったような古風な言動を用い、エアからも若干呆れられるような変人だがアリーナランクは18位と侮れない実力の持ち主。
とあるミッションにて不義理を働くと621の前にサプライズニンジャ理論颯爽と急行し、軽量機体を生かしたカラテ高速機動と爆発を引き起こすプラズマ機雷投射器などを用いて成敗してくる強敵。忍びよ、卑怯とは言うまいな?
ちなみに、同じ機体名のACがLRのアリーナにも登場していた。

アーカイブにて彼と思わしき人物の姿を見れるが、グラサン姿にオールバックの偉丈夫というインパクト抜群の姿をしている。
また、彼の口にするセリフは中国の故事や古典の引用が多い。


  • アーシル

独立傭兵レイヴン
貴方に引き受けてもらいたい作戦がある

CV:浜田洋平
ルビコン解放戦線の一員。
解放戦線の仲介担当の人である。
彼がヘリを駆り出す「捕虜救出」ミッションの終了時には敢えて個人としてツィイー救出の礼を言うことから、二人の間には何かしら特別な感情がある様子がうかがえる。
いかにもレジスタンスという感じの愚直そうな青年だが、独立傭兵が相手でも礼は欠かず、頼り切りにしてしまう事を恥じるなど言動からは良識を感じさせる。
1周目では621に壁越えの一件があるものの「あなたが企業に雇われるだけの狗ではないと信じている」と解放戦線からの初依頼を出してくる*40ある意味凄い人。
しかも、ストライダーを破壊されたために解放戦線内部で慎重論が強くなり、異変があったBAWS第2工廠の調査を依頼する事になったにもかかわらず「身内の恥を晒すようだが助力して欲しい」と
ストライダー破壊の張本人である621に依頼してくる聖人かな?
さらにはツィイーを含む解放戦線メンバーを次々に殺している状態で依頼を受ける場合もあるが、その場合それを彼は知っているのか否かなどは定かではない。
本作では仲介担当者がAC乗りと兼任傾向なので(もっと言えば、ウォルター等も含めた「ブリーフィングに顔を出す人物」は彼以外何かしらの形でACに乗る)、意外と貴重な非戦闘員である。


独立傭兵

  • レイヴン
621が名乗る肩書き「レイヴン」の本来の持ち主であった独立傭兵。アリーナランクはランク圏内(Fランク)だが順位はなし。
621の項にあるが、チュートリアルミッションにおいて、廃棄されたACに「レイヴン」のライセンスが残されており、621はその名義を騙ってルビコンの傭兵となった。



  • キング

仕掛けるぞ、シャルトルーズ!

CV:木内太郎
AC// アスタークラウン
匿名の4人組で構成されたハクティビスト集団「ブランチ」の「今の一人目」。王冠(クラウン)の名の通りエンブレムは「王冠と宝石」。
任務成功率89.6%を誇る「完成された傭兵」であり、アリーナランク3位を誇る特例上位ランカーの一人。
独立傭兵としては最高位である。
少し上から目線気味だが相手の実力を評価する正統派な強者キャラ。ただし、少々言い過ぎなのでその都度相棒のシャルトルーズに辛辣なツッコミをうけている。
四脚特有のホバリング性能を活かしつつシールドで粘り、隙あらば強烈な衝撃値とダメージを持つ三連レーザーキャノンを撃ち込んでくる強敵。
チャージをしてこないとはいえNPC特有の弾数無限故に、高衝撃・高火力攻撃が定期的に飛んでくる事になる。
これに加えて彼とミッション上で戦う際には程なくしてシャルトルーズと合流されてしまうので非常にキツい戦いを強いられる事に。それでさらに手間取れば「レイヴン」まで加わってくる。

  • シャルトルーズ

相変わらずだねキング
その偉そうな口ぶり、友達なくすよ

CV:大地葉
AC// アンバーオックス
ブランチの一員で、「今の二人目」。アンバーオックス(琥珀の雄牛)の名の通りエンブレムは「牛の頭蓋骨のモチーフ」。
アリーナランク5位に座し、「見つめ合うと死ぬ」とまで恐れられる女性兵士。
カラッとした姉御という感じの人物で、キングのナチュラル上から目線を諫める相方。
相棒と同じように滞空性能の高い脚部(こちらは特殊タンク脚)で相手の上を押さえ、レーザーライフルでの持続的な削りから大型グレネードの痛打を組み合わせて来る。「見つめ合うと死ぬ」の風評は伊達ではなく、正面火力は本物。
過去レギュレーションだと弾速の遅いバズーカが隙だったのだが、アプデでバズーカの弾速が大幅に上昇した事もあり、真正面からの殴り合いは危険。
先述のキングと組んで出てくると「削りと強烈な一撃をいい感じに絡めながら攻めてくる相手」を2人同時に相手取る事になるので、これが中々にしんどい。
ちなみに、あるアーカイブでは彼女と思わしき人物の姿を見れるのだが、腰パン状態で履いたダメージジーンズ+まるで水着の様なセクシーなインナーを身に着けたポニーテールの女性というこれまた攻めたデザインの服装をしている。素敵だ…

余談だが、彼女の機体(アンバーオックス)とキングの機体の名前(アスタークラウン)を合わせると、「アンバークラウン」になる。
過去作ファンにとっては懐かしい名前だろう。

  • スッラ

また犬を飼ったようだが、何度でも殺してやろう

CV:綱島郷太郎
AC// エンタングル
ルビコン星系で長らく活動していた古参の独立傭兵。エンブレムはエンタングル(もつれ)の名の通り「絡み合う蛇」。
成功率の低い初期強化手術の影響で精神は蝕まれているのか、なんだかネットリした喋り方が特徴。
第1世代強化人間の生き残りは伊達では無く、ACの動きで世代を見切る優れた観察眼も持つ。
アリーナランクは15位と中堅どころだが、戦おうとすると何故か通信障害が起こりオールマインドの声が途切れ出す。戦闘自体は普通に行えるが…。
ウォルターとは過去に因縁があり、621と同じ立場の強化人間たちを殺したこともある様子。作中ではあるミッションで621の前に立ちふさがるが、雇い主が居るかどうかなど詳細は語られていない。
それまでのボスと比べてもワンランク上の強さを誇り、フロムゲーにおける所謂ガスコイン神父マルギットのような序盤の壁とも呼べるボス…かと思いきや何と前座である。苦戦しながらも彼を倒した後に現れる補給ポイントを見て絶望したプレイヤーも多い。
3周目のALTミッションでは、明らかに621に対して危険な存在であるという認識を持っており、それをウォルターに警告している。

識別名の「スッラ」は紀元前の共和制ローマの独裁官であるルキウス・コルネリウス・スッラが由来と思われる。
ユリウス・カエサルとルビコン川に縁のある人物であり、意味深なネーミング。

余談だが日本語版だと前述のようにネットリした声質でいかにもベテラン傭兵といった感じの演技だが、英語版だと青年っぽい若い声となっており受ける印象がかなり異なっている。こうなった理由は不明だが英語版でも比較的日本語版と似たような声優が多い中では異質と言える。


  • コールドコール

恨みは無いが仕事なんでな、ここで果ててもらおう

CV:小柳基
AC// デッドスレッド
裏社会の殺し屋。エンブレムは「火を吐く半人半獣の怪物」。
長年裏社会に身を置き、仮にもレッドガンの5番手であるイグアスを小僧扱いする実力者。
殺し屋という職業柄殺意を嗅ぎ分けることができるらしく、曰く「本物は機体越しでも匂い立つ」のだとか。
アリーナランクも10位とかなり高い。
口調こそは穏やかだがそこは汚れ仕事専門の殺し屋。フロム節バリバリの暗殺者ムーブで底知れぬ不気味さを漂わせる。
戦闘面でもレーザーライフルとレーザーショットガンでACS負荷に頼らぬダメージを稼ぎ、一度転んでしまえば重逆特有の強烈な蹴りをかます強敵。
さらにミッションで彼と戦うステージは狭く入り組んだ地形となっており、逆関節の跳躍で自在に跳ね回りつつ死角から的確に削ってくる為非常に面倒な敵となっている。

  • ノーザーク

借りた金を、なぜ返す必要がある…!?

CV:赤坂柾之
AC// ビターブロミス
独立傭兵。エンブレムは「全身武装したサイボーグ」。
金にだらしなく、他人から借金をしてはそれを踏み倒し続けている典型的なロクデナシ。
借りた金のことを「融資」と称しているが、実際は自分の金と他人の金を区別しないというトンデモ境地に達しており、「他人から借りた金は返す」というロジックなど当然のように持ち合わせておらず、返済などは全く考えてない。
当然、取り立て屋たちに追われ逃げ回っており*43ストーリー中ではとある場所に潜伏している隠しキャラ的存在。
しかし、その甲斐あってか乗るACパーツは常に企業の最新モデルが使われているらしい。
アレな人物だが機体構成はオーソドックスで優秀。レザハンとライフルのダブルトリガーで削り、隙あらば拡散バズーカを撃ち込んで一気に押し込むという普通に強いアセンブリ。
ただし、下位ランカーなのでAIはお粗末。戦うとわかるが動きが悪く、あまり強くない。

  • ケイト・マークソン

私の名は ケイト・マークソン
貴方に折り入って頼みたいことがあります

CV:???
AC// トランスクライバー
アリーナ情報すら存在しない謎の独立傭兵。エンブレムは「万年筆のペン先」。
常に敬語で人間味に乏しい部分があるが、偶に皮肉を言うことも。
惑星封鎖機構のエクドロモイやカタフラクトらと渡り合うなどかなりの実力を持つ。その割にたかが輸送ヘリを墜とすのにも手間取る場面があるが


その他

  • ナガイ教授
  • 第1助手
  • 第2助手
かつてルビコン3に存在した「ルビコン調査技研」の研究者たち。
詳細はルビコン調査技研の項目へ。

  • STV
覆面戦場画家。
作中ではAIによる自動生成の絵画製作が当たり前になっているようだが、そんな中でも「人間の手で描くことに拘った最後のひとり」とも言われ、作品は一部の好事家の間で高値で取引されている。
直接登場はしないがルビコンで密かに活動しているようで、アーカイブの一部で「画稿」が入手可能。
この画稿は上記の登場人物たちを描いているらしく、シリーズでは珍しくキャラデザを垣間見ることが出来る要素となっている。

  • STK
かつてルビコンで活動していた巨匠画家。
アイビスの火で犠牲になったとされており、アーカイブで「遺稿」を入手することも可能。
死後その画風はAI画家たちに取り込まれ、やがて消えていったらしい。
一方、STKとSTVの画風はあまりにも似ており、同一人物である可能性が示唆されている。


【登場勢力】

  • 惑星封鎖機構
アイビスの火以降、ルビコン3の出入りを監視し実質封鎖している機関。元来は星外機関のようだが作中で描かれるのはルビコン内での描写だけであるため、組織の母体は不明。
基本的に他勢力に肩入れすることは無く、封鎖の障害となる惑星内の武装勢力全般を排除対象としており、発見すれば武装解除and星外退去要求or強制排除といった対応を取る。
とはいえある程度は黙認しており、ストーリー開始時点では企業勢力の拠点などを積極的に攻撃するほどではなく、警戒ルートや防衛拠点に侵入してこなければ交戦はしていない。
コーラル関連の管理もしており、ウォッチポイントなどでの状況監視の他、密かにアイビスの火以前から残る施設や物資の管理・秘匿も行っている。
プロローグに登場する衛星砲をはじめ多数の強襲艦や大型攻撃ヘリ、MTとは一線を画す人型有人兵器のHC/LC等大規模な戦力を有し、企業勢力も表立っては対立を避けるほど。
それらに使用されている技術も解放戦線は勿論、企業の物とも大きな隔たりがあるようで、アーキバスが過去に何度か機構の兵器を接収し解析研究を行ったがそれでも戦闘中のリペアキット使用に適応不可だったり、鹵獲運用を試みてもそのポテンシャルを殆ど引き出せなかったりといった有り様だったという。
ウォルターが621にやらせようとしている事も封鎖機構の方針に真っ向から歯向かうものであるため、ルビコン3への侵入は密航という形を取らざるを得なかった。

かつて存在したコーラルに関する研究を行っていた組織。通称「技研」。
アイビスの火によって組織自体は滅んだが、彼らの開発したコーラルを利用した「C兵器」や各地の遺構が残っている。
詳細は個別項目へ。

  • ルビコン解放戦線
災害を生き延びた住人…通称ルビコニアンが、コーラル搾取を目論む企業に対抗するべく立ち上げた組織。
元は精神的指導者であるドルヤマンと彼がかつて書いた「コーラルとの共生」の教えに救いを見出した者達の集まりという半ばルビコン土着の宗教集団的なものであり、戦力として主に土着企業「BAWS」から兵器提供を受けているが、その戦力は大半がMTに依存し、企業勢力を押し返すには至らない。
それでもその教えを思想の旗印とし、時には己の命を平然と投げ出す者もいる様は所謂過激派のような危うさもあり、構成員の中にはその傾向を憂う者もいる。
一方で支援を行っているBAWSのACパーツの中には解放戦線のACパイロット向けに大量生産されたという品物もあるなど、常に供給ラインを確保しておくという面もあるだろうがストーリーには出て来ない解放戦線所属のACもそれなりにいると思われ、武装採掘艦や俗に「壁」と呼ばれる要所など、企業AC部隊にも容易には攻略できない拠点も保有する。
また、2周目以降は独立傭兵の登用にも積極的になる一方で、独立傭兵に頼らなければ戦えない自分達の現状を嘆く構成員もいる。
過去作におけるインディーズやユニオン、マグリブ解放戦線らと言った立ち位置。
ただし、シリーズでは企業の操り人形だったり企業になすすべなく蹂躙される立場だったりする事が多かったそれらと違い、戦力自体は企業らと正面から戦えるほど強大な上、コネクションを利用して企業に密偵を送ったり裏工作で技術供与を引き出したりと諜報や戦略の面でもかなり強か。
この辺りはfaのORCA旅団や、上述の宗教集団的な要素からVDのEGFとも重なる所が見出だせる。
おまけに動機も「コーラルがないと飢えて死んでしまうから」と極めて真っ当だった上に、そんな彼らを支援している企業も同じ事情を持つ土着企業であるため裏から操るのではなく
誰にでも製品を売る死の商人を振る舞いつつ、そうして売り上げた資金をルビコニアンのために戦う解放戦線に裏から提供して全面協力するなど敢えて汚れ役を引き受ける一種の高潔さを持っていたため、
「所詮どこかの企業の傀儡だろう」と考えていた古参傭兵らからは驚きの声も上がっている。
土着勢力だが惑星封鎖機構からも排除対象と見なされているらしく、しばしば攻撃を受けている。不法滞在者的な扱いなんだろうか。
警句・合言葉は「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」「灰被りて我らあり」。

  • アーキバス・コーポレーション
ルビコンに進駐している二大企業勢力の一つ「アーキバス・グループ」の中心企業。
系列企業として「シュナイダー」が登場している。
独自の強化人間部隊「ヴェスパー」を擁しており、ルビコンにおける大掛かりな活動はこのヴェスパー部隊が指揮している模様。
アーキバスとシュナイダーはEN兵装の開発、運用に長け、ACは最新技術の投入と機動性に重きを置いている。
一方でその陰では621のような独立傭兵をヴェスパーを始め自軍の為の露払いにすべく死地へと送り込んだり、「再教育センター」「ファクトリー」という施設を運営しているが、その実態は前者は重大な失態を犯す、または捕えた捕虜をコーラル漬けなどにしてアーキバスの忠実な尖兵とするよう徹底的に洗脳したり、後者はそうした洗脳済みの人間や調整に失敗した強化人間を四肢切断などの「加工」を行った上、無人ACの生体CPUとして作り変えるという、かのファンタズマ計画を彷彿とさせる冷酷非道な事も行っている。要は今作の腹黒枠
曲線を描くパーツのシルエットや光学兵器主体の武装から旧来のムラクモ→ジオマトリクス→ミラージュ→インテリオルの系譜をたどる企業。

アーキバス・グループの系列企業で、我らが戦友V.Ⅳラスティはここの出身。
空力キ○ガイ空戦能力に長けた軽量級ACをリリースしている他、ブースターやパルス兵器に関しても高い専門性を有している模様。
そのスタイリッシュながら異形感のある独特なデザインラインは、4シリーズのレイレナードや、faでのオーメル・アスピナ機関などを彷彿とさせるものがある。詳しくは個別項目へ。

  • アーキバス先進開発局
一見すればアーキバスの1部門にしか見えないがパーツのメーカー表示は別個のものである為、恐らくは完全子会社の類いと思われるアーキバス・グループの一員。
スネイル御用達の重量級フレームや伝統のアンテナ頭ポジの頭部、更には多くのEN武器愛用者を虜にしている通称「150ジェネ」といったグループの最新技術を用いた製品を手掛けている。
製品はどれも何かしらの癖を抱えている為、有効活用するならアセンブリのチェックやテストをしっかり行って把握するようにしておけばミッションから対人までその真価を発揮してくれる粒揃いである。

  • ベイラム・インダストリー
アーキバスと並ぶ二大企業勢力の一つ「ベイラム・グループ」の中心企業。
同盟企業として「大豊(ダーフォン)核心工業集団」が登場している。
こちらは専属AC部隊「レッドガン」を擁しており、主要な作戦には同部隊が参加する。
ベイラムと大豊は実弾兵装の開発、運用に長け、ACは量産性と装甲に重きを置いている。
社是は「物量による制圧」。
……が、惑星封鎖機構が幅を利かせているルビコン3にて、星外企業であるベイラムが物量でアドバンテージを取るのは難しく、にもかかわらず上層部はこの社是に固執するため、主力部隊のレッドガンもかなりぞんざいに扱っているらしく部隊員からはかなりの悪印象を持たれている。
こちらは角ばったパーツや実弾、爆発物で固めた武装と言うこともあり、クローム→エムロード→クレスト→GAの系譜の企業。

ベイラム・グループの同盟企業で、名前からして中華系企業。
「樹大枝細」というコンセプトの下、コアから遠くなるにつれて先細っていくような独特なシルエット*45の「天槍」シリーズを始め、腕グレやガトリングといった重量級向けのパーツを製造している。
過去作で例えるなら4シリーズのアルドラや有澤の流れを汲んでいるとも言えるかもしれない。
一方で独立傭兵に関してはアーキバス程では無いがそれでも下に見ているようで、ベイラムを通して依頼される大豊のミッションは何れも難易度の低い使いっ走りのようなものばかりである。*46

  • BAWS
作中では数少ないルビコン発祥の兵器企業。正式名称はベリウス・アプライド・ウェポン・システムズ(BELIUS APPLIED WEAPON SYSTEMS)。略称のBAWSはボウズ、ボーズ等と読む。
「商売相手を選ばない」と言われる独自の販売体制で星外企業とルビコン解放戦線の双方に兵器を卸しており、特に解放戦線側にとっては数少ない兵器の調達先。というか星外企業の主力もほぼBAWS製MTだったりする。
詳細はBAWSの項目へ。

BAWSと並ぶルビコン土着の企業。元は製鉄業者から発展したという地元企業らしい前身を持つ。
勿論こちらも社員は全員ルビコニアン。軽さと強度を両立させた「FIRMEZA」シリーズや、鉄杭を弾頭として発射するニードルガン、ニードルミサイルなど独特ながら優秀なパーツが揃う。
詳細はエルカノの項目へ。

  • ファーロン・ダイナミクス
作中に登場する星外企業。ミサイルバカ一代
ミサイル系兵装の大半を手掛けるパーツメーカーで、自社製品に合わせたミサイル特化FCSやAC用ブースターも開発・販売を行っている。過去作でいうとここここらへんを足した感じの会社。
過去に武装船団を用いてベイラムと対立していたこと*47等からそれなりの規模の企業と推測できるものの、作中では特に依頼を寄越すこともなくルビコンでの活動は全く目立たない。
各勢力のAC乗りが満遍なくファーロン製パーツを採用していること等から察する限り、表向きは中立に近い立場を取っている模様。
しかし一部では古狸と陰口を叩かれており、裏では上述のようにエルカノを通して解放戦線に与するなど腹黒さがチラホラ。

  • タキガワ・ハーモニクス
パルス系兵装を手広く手掛ける、名前からして日系の企業。
企業グループの一員ではあるがコーラル争奪戦には興味がなく、「とにかく自社製品が売れればそれで良し」とする社風からかグループ内は勿論、解放戦線側からも受けは良いようで同社のパーツを採用しているACもある。
ACシリーズで日系企業と言えば大抵はロクデナシかド外道かどこか頭のネジが緩み気味な企業が多く、製造するパーツもまた癖のある物が多かったが、タキガワの製品は寧ろ手堅く実戦重視の作り。デザインも雅な社名とは裏腹の実用重視の無骨でメカニカルなものばかりである。
特にタキガワ唯一の近接武器であるパルスブレードは今作に於ける初期ブレの立場であるのだが、その性能は後々に解禁されていく近接武器らと比べても遜色の無い、冗談抜きで最初から最後まで持っていける業物。
タキガワが「Hi-32(必殺)」の型番と「BUTT/A(ぶった斬り)」の銘を与えたのも納得と言えるだろう。

バズーカやグレネード等爆発武器を専門に制作している企業。グレネードバカ一代
花火をイメージした企業ロゴマークが中々お洒落。
タキガワ同様コーラル争奪戦には興味無し、売上が伸びればそれで良しのスタンスを取る中立派であり、慢性的な火力不足に悩まされている解放戦線側からも頼られているようで武装を採用しているACは多い。
その自慢の武装の数々はデザインは勿論、弾頭に使用する炸薬の組成から自前で行っており、重量機は勿論軽~中量機でも積みやすい軽量なモデルもラインナップに揃えてあるという、メリニットの職人技が光る粒揃いな物ばかり。
爆発がデカければデカいほどいいと言わんばかりの設計思想から、顧客のリクエストで作る羽目になった自社製品「SONGBIRDS」の人気の高さに一番納得していない連中と見られている
詳細はメリニットの項目へ。
爆発は芸術メリ!!

  • VCPL
正式名称は「VICE AND COHEN PLASMA LABORATORY」。訳せば「バイス&コーエン・プラズマ研究所(?)」と言った辺りか。
パーツの型番等から恐らくはシュナイダー同様アーキバスグループ傘下の企業だが、スタンスとしてはタキガワやメリニット寄り。
レーザーからプラズマまでエネルギー兵装を手広く扱っており、特に十八番のプラズマ技術に関しては業界トップクラスと言っても差し支えないだろう。
中でもプラズマを弾頭に使用したプラズマミサイル系は過去作の近接信管ミサイルとしての立場も持ち、生半可な回避ではミサイルの直撃は避けてもプラズマの爆風で手痛いダメージを貰いかねない。
そのミサイルの推進剤にも恐らくはプラズマを使っているようで独特の発光や推進挙動を見せる他、弾体そのものも自前で制作している辺り総合力はかなり高めのメーカー。
故にストーリー・対人双方で先述のプラズマミサイルを始めVCPL製品を愛用するプレイヤーもそこそこ多い。

  • 独立傭兵
特定企業などに所属していない傭兵の総称。621の作中の身分もこれにあたる。
その時々の依頼次第で敵にも味方にもなるため、一部の者からは信用できない連中とみなされる傾向がある。
しかし優秀な個人戦力の雇用は旨味も大きいため特にルビコンでは様々な勢力から需要があり、オールマインドによる支援などを受けられる。
独立傭兵同士が組んでいるケースもあり、作中では「ブランチ」がそれに該当する。

  • ドーザー
ルビコンの住人の中でも危険なならず者たちの総称。
コーラルドラッグを向精神薬として常用……つまり薬物中毒状態の者が多く、好戦的で頭のネジが飛んでいるような連中が多い。一部のログでは最高に頭の悪そうなテキストも読める。
一方で独自の改造MTやACなども有しており、その技術力や戦力は侮れない。
内部でいくつかの派閥があり、カーラ率いる「RaD」やブルートゥの「ジャンカー・コヨーテス」などが存在している。




【登場兵器】


  • 衛星砲
OPムービーなどにも登場する惑星封鎖機構が衛星軌道上からの侵入者を退ける為に設置した大型の衛星砲台。
惑星環と見紛うほどの長大なソーラーパネルに巨大な球状の本体と、その下部に接続されたエネルギー砲台で構成されるそれは衛星と言うよりは人工惑星と称した方がしっくり来る程の物であり、砲撃の精度も衛星からすれば豆粒のような投下ポッドを容易く捉える程。
作中では621が乗せられた投下ポッドに反応して起動、撃ち落とそうとするも失敗に終わるがその後のミッションでも軌道上から621目掛けほぼピンポイントで砲撃を行って来たりと封鎖機構の要としての存在感を見け付けている。

なお勘の良い人なら気付いたかもしれないが、OPでの衛星砲の起動シーンはサイレントラインのデモムービーのオマージュ。
衛星砲の砲撃を掻い潜りながら任務遂行というシチュエーションも同作であったものである。

惑星封鎖機構が所有する大型武装ヘリ。通称ルビコプター
速射性のある機銃、地上では回避困難なミサイル、ダメージと衝撃力の高いロケット砲と、基本的な武装が満遍なく揃ったチュートリアルのボス
詳細は個別項目へ。

  • 武装採掘艦ストライダー
ルビコン解放戦線が保有するコーラル採掘用巨大採掘艦。
型番から恐らくはRaDが関わってると思われる。
その実態は企業勢力に対抗するための移動要塞というべき存在で、甲板には巨大レーザー砲「アイボール」とそれを守るシールド用のサブジェネレーターおよび近距離防衛用の機銃を増設した有り合わせにもほどがある歪な兵器。
「アイボール」自体はまともに直撃すればAPをごっそり持っていかれて半壊する威力があり、近距離に入れば拡散レーザーや搭載しているミサイルに切り替えてこちらを削りにかかるなどかなりのポテンシャルを持つ。
しかし、それ以外は脚部を1つ破壊された程度でバランスを崩して転倒してしまう不安定さな上に、アイボールを破壊された場合には行き場を失った余剰エネルギーが暴走して大破してしまう始末。なおどちらも倒壊する船体に巻き込まれると即死
そうなることを予期していたウォルターからは、その様子を「破綻した設計の妥当な末路」と辛辣に評されている。
開戦時は、まず遠くに見えるストライダーに接近する必要があり、アイボールからの射撃をかいくぐって接近する必要がある。要はACfAのスピリット・オブ・マザーウィルである。
ただし、進み方によって接近するまでの時間が異なる点がオカンと違う点で、アサルトブーストでまっすぐ向かえば砲撃1回で接近でき、真後ろに回り込んでから追いかけるように接近すると時間はかかるが砲撃を受けずに済む。

ルビコン解放戦線が防衛拠点、通称「壁」に配備している機動砲台。
壁の下を攻略している最中に壁上から容赦なく砲撃を加えてくるほか、壁上に到達しても元気に走り回って攻撃してくる。
高い機動性を持ちながら正面、左右からの攻撃が一切通用しない堅牢な装甲を誇る。
詳細は個別項目へ。

惑星封鎖機構に配備された無人機体。こいつには特に通称はない。強さが印象的すぎるためだろうか?
パルスアーマーを複数回展開する堅牢さと、空中を縦横無尽に動き回る機動性を併せ持つ。
一撃でスタッガーを引き起こすグレネードランチャー、機体全方位からミサイルを雨あられと発射し、幾人ものレイヴンを敗北に追い込み、発売からわずか2週間強で弱体化アプデが実施されたことはプレーヤーの語り草となっている。
詳細は個別項目へ

  • 無人重機スマートクリーナー
RaDが開発した大型無人重機。通称ルビコニアンデスルンバ。ぱっと見、火山を背負ったヤドカリ。
両腕の破砕アームは触れるだけでスタッガーを取られる危険な代物で、侮れない機動力も相まって正面から近づくと轢かれて終わってしまう。
上部の溶鉱炉からは火山のように溶岩をばら撒き、残った地面に近づくとスリップダメージでAPを削られる。
堅牢な装甲で弱点以外からは一切の攻撃が通らず、正面の開口部と、上部の溶鉱炉の穴の中のみダメージが与えられる。特に正面部分が弱い。
APが減少すると正面を庇うような動作を取り、アームからも溶岩を噴出し行動パターンが変化。
上下の連中に比べると耐久力が低いので、うまいことスタッガーさせればかなりあっさり落ちたりもする。
ルートによっては終盤再戦することになる。この際は、僚機が囮になってくれるものの、ターゲッティングがそちらばかりになるため、正面部分が非常に狙いにくくなる。
天井が実質無いのでトップアタックで負荷を溜めた方がいいだろう。

ルビコン調査技研の遺産であるC兵器。通称ルビコニアンデスボックリ。
ジェネレーターにコーラルを使用した、通常とは異なる思想で設計された機体。ついでに、飛べそうもないモノを飛ばす変態兵器のご親戚
バルテウスほどの機動力はないものの兵装の強力さは比ではなく、赤く発光した全身からEN兵装を乱射し、近づいたACを6本足から展開した高出力ブレードで切り裂く。
詳細は個別項目へ。



【用語集】


舞台関係


  • ルビコン3
今作の舞台となる辺境の惑星。作中では主に「ルビコン」と呼ばれる。
かつてはコーラルが発見されたことでその採掘や研究のため惑星開発が進められていたが、「アイビスの火」という大災害によって壊滅的な被害を受け、以降約半世紀に渡って惑星封鎖機構の手で立ち入りが厳しく制限されてきた。
メインストーリー開始時点でも惑星封鎖機構の下で統制されているが、コーラル探索のため進駐してきた複数の星外企業勢力、これらに反発する土着民の解放戦線、それらの間で活動する独立傭兵たち等々、惑星内外の武装勢力同士が入り乱れ小競り合いが続く混沌とした状況にある。

ユリウス・カエサルが「賽は投げられた」の言葉と共に軍を率いて渡ったことで知られる「ルビコン川」から取られた名前と思われる。

  • コーラル
本作のストーリーの根幹を成す、ルビコン3で発見された新物質。
通常は赤色の液体または気体で存在している。
新時代のエネルギー源として注目され採掘や研究が進められていたが、「アイビスの火」によりほとんどのコーラルが焼失、現在のルビコン3では地脈から井戸などを通して微量に発掘されるか災害以前の残滓が大気圏上層に滞留しているに留まっている。
一方で「ルビコン3のどこかにはまだ大量のコーラルが埋蔵されている」という情報があり、各企業やウォルターはそれを狙って調査している。

物質としては非常に多種多様な性質を持つのが特徴
前述のようにエネルギー源として利用可能。「燃える(燃やせる)」性質があるらしく、ACのパーツとしてコーラルを動力とするジェネレータやコーラルを使用したライフル、ミサイルなどが存在する。
動力としては非常に優秀で、半世紀前に技研が開発し放置されていたC兵器が現代でも安定稼働したり*52、動力切れを起こしてもジェネレーターが無事なら周囲からコーラルを吸い上げて再起動する程。その光景を見たエアも「人がコーラルを求めるのも仕方ないことかもしれない」と認めざるを得なかった。

毒性があり、「アイビスの火」の様に大規模に燃えると燃えた後に汚染を残す性質がある。
燃える前でも大量のコーラルは人体に有害で、電子機器にも影響を与えるため対策されていない機器にとっても危険。
しかし少量のコーラル摂取は多幸感をもたらすためドラッグとして一部に流通している他、ルビコンでは貴重な食料となるミールワームの生育にも使用されている。どう考えても人体に有害なのに、そんなものを食べて大丈夫なのだろうか?*53
また特殊な手術で人体にコーラルを注入することで強化人間を生み出すことも可能。第1世代から第6世代までの旧世代型強化人間は脳にコーラルを注入する手術を受けている。*54

鳥や魚に似た群体性質があり、更に特定条件化で自己増殖の可能性が示唆されている他、僅かながら知性があると言う研究もある。
因みにコーラル(coral)とは珊瑚の英名である。


  • アイビスの火
約半世紀前に発生した大規模災害。ルビコン技研都市で発掘研究中のコーラルが発火し、周辺の星系をも巻き込んで焼き尽くすほどの大災害となった。
半世紀を過ぎてなおアイビスの火によって生じた汚染はルビコン3に残っており、惑星規模の寒冷化が起こっている模様。
一時コーラルはこれにて殆ど焼失し地表付近では観測されなくなったが、最近は微量が観測され始めている。
また、上記の通りこの災害を経て生き残った住人の中には自分たちを「灰かぶり」と称する者もいる。


  • ミールワーム
コーラルを主食とする幼虫のような外見の生命体。ルビコンの住人たちの主食であり、コーラルの不足によりミールワームが育てられないことはすなわち飢えを意味する。よく食おうと思ったな。
どうやらコーラルが大量に存在する場所においては巨大化・凶暴化するようで、作中登場する個体は体の一部が青白く光り輝く、巨大な口がついた自動車サイズの芋虫である。
そんな巨体でウゾウゾと地面から出てきて飛び掛かったり頭上からボトボト降ってきて、赤い汁(コーラル)を撒き散らしながら爆裂する。
同社の別ゲーに出てきそうな生理的嫌悪感マシマシの造形と動きは一目見たら発狂モノ。間違ってもフォトモードでじっくり観察なんかしないように。
その実態はLRから約18年の時を経て蘇ったまさかの生体兵器ポジションであった。一緒に復活した火炎放射器で消毒してしまえ
ちなみに1ミッションしか登場しない上ターゲットでもないので相手にする必要は全くない。その癖やけに描写が凝っている*59フロム…?
「ルビコニアンデスワーム」が先に出てきてたせいで「ルビコニアンふつうワーム」と呼ばれることも。こんなもんが普通であってたまるか。


その他

  • LOADER 4
プレイヤーであるC4-621がルビコンに密航した際の初期機体名。恐らく命名者は機体を用意したウォルターか。
探査用機に偽装されたACのため全体的に低性能だが、ジェネレーターがズバ抜けて酷く*60、FCSも劣悪。一方で右肩の4連ミサイルや左腕のパルスブレード等、全開放後でも活躍できるくらい優秀なパーツもある。
フレームの方も、機体性能は控えめだがEN負荷が低く軽めなので、省エネ機を組んだり重量・負荷調整用に使われる事もある。
当然ながら機体名はアセンブルが解禁された時点で自由に変更可能だが、
一部の(機体性能以外に無頓着な)621達はこの名前あるいは「TENDERFOOT」を使い続け、オンライン部屋ではこの名前が多数並んでいることがままある。

  • カーゴランチャー
封鎖機構が監視する中、621が海を越えた中央氷原へと赴くために移動手段として提案された装置。
コンテナをカタパルトで射出した後、デッドウェイトとなるカタパルト固定具をパージしてコンテナに付けられた推進機で飛翔する。要は弾頭の代わりに貨物を積んだミサイルである。
あくまで貨物輸送用の装置であり当然ながら人間が乗ることは考慮されていないが、射出の直前まで621はそのことを知らされていなかった。
が、周囲には621から自らそれを提案したようにしか見えなかった*61ため、後からカーゴランチャーを使う事を知らされたウォルターは「発想としては悪くない」と言いつつその無謀っぷりに溜息を吐いた
発射装置(ランチャー)の時点で察せ?無茶をおっしゃる。

しかもそうやって無理に先行したはずなのに、次のミッション開始時には他勢力が当たり前のように進出して拠点を構えるほど時間が経っていたり、元の大陸側のミッション*62が普通にあったりと、621が苦労した割には大陸間の往復が簡単に行われている様子がある。
Ver.1.05以降はよりにもよってラマーガイアの入荷が海越え完了後のチャプター3であるため、カーゴランチャーで海越えした621の空を飛ぶ事への飽くなき執念に感動したシュナイダーがラマーガイアを使えるよう便宜を図った説が生まれてしまった

  • 洋上都市ザイレム
アーレア海に位置する洋上都市。
かつて技研が建造した実験都市で現在はゴーストタウンと化しているが、一方で都市全体を覆う高濃度のECMフォグや、謎の無人兵器やプラズマ砲台などの防衛戦力が現在も稼働しており、まるで建てられたばかりのような清廉さを見せている。
封鎖機構を始め各勢力が何度か侵入を試みているが、上述のECMフォグと防衛戦力に阻まれ成功した例は今まで無い。


【余談】

  • YouTubeにおいては、バンダイナムコエンターテインメントの北米、ヨーロッパ公式アカウントにおいて実写映像を使った独自のトレーラーが公開されており、『THE BOYS』のブッチャーやリブート映画版『スタートレック』のレナード・マッコイ等で知られるカール・アーバンが画面の向こうの独立傭兵達に語りかける姿が描かれた。ファンの間では定番の「なんだただの実写か」ジョークが現実になった瞬間である

  • 元々ソウルシリーズ、特に『ELDEN RING』のスマッシュヒットでフロムソフトウェア自体の注目度が高まっていたこともあってか発売前から非常に期待値が高く、SteamやAmazonの予約件数ランキングでは8月時点で本作が見事1位に輝いた。
    そして発売から2ヶ月後の時点での全世界売上は280万本との情報がある。今後のセールなども考慮するとさらに売上が伸びることが予想される。これまではどちらかといえば通好みなマイナー傾向のシリーズだっただけに、この人気ぶりにはシリーズユーザーからも「売れて欲しいとは思ってたけど、ここまで売れるとは思わなかった」という驚きの声も少なくない。
    ラスティ役の加瀬氏のAC6実況配信にて、声優陣も招待されたフロムソフトウェア主催の打ち上げの場で小倉Pから明かされたとのこと。公式発表ではないが信憑性は高いと思われる。一方で2023年9月末時点で国内売上が70万本を突破していた事が11月に判明。こちらはフロム・ソフトウェアの業績概況の中での公式の情報である上に、あくまで9月末時点の実績なのでこの売上をさらに超えていると見て間違いない。
    まれに「過去シリーズ全作の売上を足してもなお上回る」と言われているが、比較対象となる過去シリーズの売上数は国内のみの累計であり、海外分は考慮されていないので注意されたし。全世界売上で比較してもAC6だけで全体の1/3は占めていると考えられ、9月末時点の国内売上で比較しても過去作で最も売上を上げたとされるAC5*643倍弱の売上を上げた事は間違いなく、大躍進であることには変わりない。

  • 5に続いてローマ数字表記でのナンバリングになっているが、公式サイトでのテキスト上は5がローマ数字の「Ⅴ」で表記されているのに対して、6は「Ⅵ」ではなくアルファベットの「V(ブイ)+I(アイ)」表記になっている。意図して使い分けられているかは不明。

  • 過去シリーズの時のようにフロム脳をフル回転させた傭兵たちによって公式キャラデザが殆ど存在しない*65登場人物たちのファンアートが次々に投下されていった。中には「二次創作で見かけたキャラで興味を持ったら、全てファンの妄想で出来上がったものだと後から知って衝撃を受けた」という新規勢の声も一定数見受けられた。騙して悪いが、非公式なんでな
    更にフロム脳がブーストした結果、アーキバスの「アーキ坊や」を皮切りにベイラムの「ベイ太郎」など、本作に登場する企業をモチーフにした架空の企業マスコットキャラクターが爆誕した。そして何故かスネイルがアーキ坊や激推しという風潮ができ、ペイター役の下川涼氏がどう見てもペイターなプロフィールにアーキ坊やの中の人を付け加えるという珍事も発生した。
    そしてフロム脳がオープンされた結果、大豊のマスコットはゆるキャラ路線とは一線を画したキャンペーンガールの「大豊娘娘(ダーフォンニャンニャン)であり、それに対抗してアーキバスが新たにサキュバスの「アーキュバス」を導入したりなど、企業マスコット界は別の路線でも競争が繰り広げられた。私はなんだか混乱してきました
    挙句の果てに大豊娘娘はニコニコ大百科とPixiv百科事典の共同イベント「ネット流行語100」の2023年にノミネートされた。なんだかもうよく分かりませんありがとうございました
    この一大ムーブメントは「コーラルに脳を焼かれた人々の集団幻覚」とまで言われた程。一度生まれたものはそう簡単には死なない



621、仕事だ

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最終更新:2024年04月23日 04:01

*1 ちなみに当作は、「Ⅵ」が発表された"The Game Awards 2022"において、"Game of the Year"を受賞している。

*2 要は「レッドガンの『G13』仕様の機体」

*3 「あなたは○○ランクのAC乗りと同等以上の技術を持っています」という検定。漢字検定とかその類。

*4 特定のミッションで登場する補給シェルパを使用すると、弾数と一緒にリペア回数も回復する。

*5 この時エラーメッセージとして『ERROR STAGGER』と出るのがスタッガーの原点。

*6 ただし接近戦は一気に大ダメージを取りやすい代わりにその逆もしかりなため、ある程度距離を取っての射撃戦の方が安定する場合も多い。特にACはスタッガー時の行動不能時間がかなり短いため下手に近接攻撃を仕掛けても間に合わず返り討ちにされることも。反対にAC以外の機動兵器はスタッガー時の行動不能時間が長めなため下手に撃ち合うより一気に距離を詰めて畳みかけた方が安定する場合が多い

*7 但しコーラルシールドはこの特効効果を受けない

*8 厳密にはブーストONにはなっておらず、ボタン入力でONにすると落下速度はそのままに水平方向の移動速度が上がる

*9 ただしキックした時は使用できない時間が発生する。連続キックのハメ対策だろうか

*10 ロックした相手に自動で偏差射撃する機能

*11 一応ウォルターに体調を報告したり、選択肢を出されて選ぶ程度のコミュニケーション能力や、独力で移動しACに乗り込む程度の身体能力は残っている模様。火ルートではエアと決別してカーラから「寂しそう」と評されている。

*12 プロデューサーの小倉氏曰く「偶然」とのこと。

*13 ちなみに海外のプレイヤーからは『6to1』というスラングが元ネタではないか?と言われているそうな。

*14 公式のムック本によれば『ビジネスパートナー』。

*15 よく見ると手綱が多いだけでなく手首にまで巻き付いているデザインをしている。このことから「戦死した飼い犬たちを忘れられない」、「手綱を握ると共に飼い犬に縛られている」という解釈も存在する

*16 ご主人。「飼い主を慕う駄犬」の二人称として用いられるネットスラング。俺たちが駄犬だ!

*17 なお、この時621は迎撃や回避行動を一切取ろうとしていないため、黙ってウォルターに撃たれるつもりだった可能性もある。

*18 彼の使命はコーラルがただただその性質に従って破綻をもたらす「物質」だから燃やすしかないと言う前提に端を発しているが、前述のとおりこの戦闘の最中にエアの存在を知覚しているかのような言動を見せている。それまで机上の存在であった知性体としてのコーラル「エア」を観測し、その直後は彼女に敵意を抱いているものの、最終的には根絶以外の可能性を621とその友人エアに見出して後を託した、と言う捉え方もできる。

*19 ちなみに彼が最期の最期でエアを知覚できたのは恐らく敵対する企業による望まぬ強化の結果であったと言うのは何とも皮肉で、しかしある意味奇跡でもある。

*20 物語が進むと解放戦線からの依頼の仲介は主にエアが行うようになり、エアの個人的な依頼によるミッションでは収集したデータをエアが売り払うという形で報酬を作り、「ルビコンの解放者」ルートでは情報機器を用いて各陣営にレイヴン名義でメッセージを送っていることから、電子的な方法でコミュニケーションをとることは普通にできる。

*21 労災で休養中の621に仕事を持ってきて「カーゴランチャーなら海越えできる」とカーゴランチャーがよくわかっていない621とプレイヤーにとんでもない提案をして、その結果死にそうな目に遭いながらも海越えした621に事もあろうにまた海越えして「壁」に戻る仕事を持ってきたりする。

*22 エアがインテグレーション・プログラムにハッキングし始めるのは賽投げルートチャプター3突入時だが、この時点でオールマインドから特に依頼を貰っておらず、ゴーストとオールマインドの繋がりも気づいていない。1周目でネストを解放される件といい、この辺りはオールマインドが完全に被害者である。

*23 おそらく、C兵器はコーラルを消費して稼働させるのに対し、ACはコーラルを消費せずその性質によってエネルギーを生み出していると思われる。というか、そうでないとコーラルを補充できないのにほいほい使えるわけがない。

*24 ラスティ役の加瀬氏とペイター役の下川氏も実況動画で「これバッドエンドだろ」「エア的には良いエンディング」と評している。

*25 3SLのフォグシャドウや4シリーズのセレン・ヘイズこと霞スミカ

*26 人間の体の部位の他に、銃の銃身やスコープ、何やら四角いパーツのような物がプラモデルのランナーのように繋ぎ合わされている。

*27 脳や神経の一部を切り取る精神病の治療法。今でこそナニカサレルものにしか考えられないが1940年代〜1980年程までは画期的治療法として精神病患者に積極的に行われていたというとんでもないシロモノ。

*28 CV担当の下川氏によればいきなり振られたアドリブでやったらしいが1発OKだった上にその場のスタッフは皆爆笑だったらしい。

*29 文字だけでは分かり辛いが、実力者のホーキンスが撃破された事への驚愕としての「馬鹿な…」であり、「ホーキンスが無茶をしたせいで死んだ」事を嘆いたり、「ホーキンスが死んだおかげで出世出来る」事を喜ぶようなニュアンスではない。

*30 逆にホーキンスが死んでいない状態の「脱出」だと別ルートのネタバレになるというメタな事情もあるだろうが、口調が普段と同じでスネイルの許可を得た上で621の抹殺を命令する。

*31 「レッドガン部隊迎撃」「ヴェスパー部隊伏撃」「ヴェスパー3排除」の3択(条件を満たすまでは前2つの2択)

*32 ミッション「脱出」でアーキバス部隊に呼びかけるセリフでV.Ⅵを名乗っている。リプレイミッションの場合もこのパターン

*33 …という流れなのだが、撃破時の台詞はどう見ても脱出に失敗しており、ホーキンスが生き残ってこの後621が撃破された場合は「自分がペイターの代わりに死ねばよかったのに…(意訳)」と悲しんでいる。まぁ、乗機が破壊された状況では命からがら逃げるだけで精一杯だったと思われるので、この後感動の再会を果たすんだろう。

*34 上記と同じくミッション「脱出」でアーキバス部隊に呼びかけるセリフでV.Ⅴを名乗っている。肩書きだけでなく、レイヴンの殺害を指示するにあたりスネイルの許可を得ることなく、自らの権限のもと独断で指示を出すという違いもある

*35 ミッション「失踪」で登場した際にV.Ⅲを名乗っている。なおスネイルも直前に621に討たれているが安否不明のためⅢで止まっている模様。ホーキンスの生死については言及がないため、追い越したのか死亡したのかは不明

*36 「師父」ではなく「帥父」

*37 しかも、この場合リング・フレディが621をドルマヤンの仇として狙う台詞パターンに変更するので解放戦線内でも621がドルマヤンを殺害した事は知られている可能性が高い。

*38 別の場所にいるバトルログ持ち四脚MTの方が頼りになる。ただしVer1.03.1以降レッドガン2名の火力が上がったのもありそちらもあまり長くは持たないが。

*39 火ルートだと状況的に死んでいる可能性が高い。

*40 2周目以降でも流れ自体は同じだが、これ以前に解放戦線の依頼を引き受ける機会がある。

*41 恐らくは変異波形と交信できる強化人間を指す

*42 オキーフが特別かは謎。彼は第9世代強化手術を受け直して「コーラルの焼き付きの中和」をわざわざ行ったことが語られており、少なくとも現在は条件不達成になったと考えられる。まあ何にせよ直接的に離反に動き始めるのでそれまでだが。

*43 画稿のテキストからすると既に殺し屋などにも名前が回っており、ミッションで討伐すると金が振り込まれるので賞金までかけられている模様。

*44 一応、ウォルターやエアを含めた登場人物にはバレていない…が、ウォルターが情報収集のスペシャリストたるカーラに身元を洗うよう頼んでも尚掴めなかったりと、あまりにも情報が無さ過ぎて逆に警戒されていた

*45 とはいえ、「末端を軽くコンパクトにすることで慣性モーメントの増大を抑え、駆動のエネルギー効率を向上させる」「被弾率が高い胴体とそれに近い部位を重装甲化し、被弾しにくい箇所は装甲を削る事で重量対防御効率を高める」と捉えれば実に理に適った設計思想である

*46 そのせいでミッション「坑道破壊工作」では痺れを切らしたウォルターから「大豊はお前(621)の価値を理解していないようだ」と苦言を呈され、話を付けてくると言いそのミッションを最後に大豊からの依頼は来なくなる。

*47 G2ナイルのプロフィールから、この武装船団が襲撃・略奪といった海賊じみた行為を働ていた疑いが持たれている

*48 なお封鎖機構自身はコーラルを利用したC兵器群もちゃっかり接収・利用している

*49 だが「排除しろ 621」とあっさり言いのける辺り勝てない相手とも思っていない。あと字幕を見る余裕がない621は「負ける相手ではない 排除しろ621」と聞き間違えていたとか。

*50 元ネタはゴビ砂漠にいる、らしいモンゴリアンデスワームという名前のUMA。最初からデスがついている。

*51 このあだ名が生じたのは事前情報でコイツの姿が見られたためであり、そのため他のルビコニアン◯◯は全部ここからの派生である。

*52 わかりやすく言うと50年前に入れたガソリンだけでずっと動いてる感じ

*53 実際ログにてドーザーに言われている。頭の悪い文体は必見。

*54 第7世代以降の次世代型はコーラルを用いない代替技術が適用されているとされる

*55 C兵器にはその群知能を誘導することで機能しているものがある。

*56 ある一定の範囲内に存在する個体郡(この場合はコーラル)の密度を指す。例えば1m³の範囲内にコーラルが1個あるのと100個あるのとでは、後者のほうが密度が高いと言える

*57 真空状態に近く物質がほとんど存在しないので、必然的に同空間内に存在できるコーラルの量は多くなり、個体群密度を高く保てる

*58 なお、宇宙はあくまで「増殖に最適な状態に出来る」というだけであり、コーラルを少しでも宇宙に持っていくと爆発的に増殖する、という訳ではないと思われる

*59 火炎放射器やチャージしていないプラズマの爆風などで撃破した場合、破裂せずに食用らしくこんがり焼き上がる差分がなぜかご丁寧に用意されている。フォトモードで仕上がりを確認しよう。

*60 フレーバーテキストによると、作業用MTのものと性能的には大差ない模様。ただしアップデートで全体的に上方修正されたため現在は幾分かマシになった

*61 621にカーゴランチャーでの海越えを提案したのはエアであるため。

*62 主に「壁」MAPのミッション

*63 それでも「カーマンライン突破」ではアーキバスの差し向けて来た艦隊に対して援護射撃を行い、強襲艦を一撃で撃沈する程のエネルギー砲を搭載している模様

*64 約25万本。

*65 STV関連などで立ち姿が描かれるなど、まだ情報がある部類ではあるが。