クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!

登録日:2016/02/07 Sun 01:22:22
更新日:2024/01/27 Sat 22:06:42
所要時間:約 15 分で読めます




クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!
店長の「いっつみぃ」こと逸見政孝です!!

『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』とは、1988年から1994年まで日本テレビで毎週水曜夜8時から放送されたクイズ番組である。

○概要

その名の通り「商売」をテーマとした番組で、週ごとに「○○な商売」*1というテーマで世界各地の様々な商売を取り上げ、それがクイズとして出題される。
番組を店に見立て、司会者の逸見政孝は「店長」、副司会者の渡辺正行は「大番頭」とし、得点は「~点」ではなく「~萬」でカウント。
その回でトップになった回答者は「売上No.1」として金貨が授与され、100萬以上の得点を記録した回答者には本当に100万円の価値がある三菱マテリアルのゴールドプレートが贈られた。*2
…バブル期ってすげぇな。

当初は視聴率的に苦戦したものの、テンポが良くスリリングなクイズシステムと出演者間のやり取りが人気を博し、
2年目からは20%以上の視聴率を頻繁に叩き出すようになり、それまで人気を誇っていた裏番組『わくわく動物ランド』(TBS)を終了に追い込んだ。
二種類のボードゲーム、ゲームボーイソフトも発売され、「小学○年生」に漫画の連載コーナーが作られるなど子供たちにも人気を集め、
1989年のコラボ番組『笑ってヨロシク SHOW by ショーバイ!!』の成功をきっかけに、
翌90年からは『スーパークイズスペシャル』として『マジカル頭脳パワー』『世界まる見えテレビ特捜部』等の出演者を回答者席に並べ、
名だたる人気番組と芸能人達を捌く局の中心番組となった。

○ミリオンスロット

\ミリオーン!スロット!/
♪Go!ウー…Go!
ピピピピピピピピピピピピ…
ピッ…ピッ…ピーン!!

この番組独自のシステムで、最大のキモ。
問題の出題前に、司会者二人が上の掛け声とともにポーズを取ると、各回答席下のモニターに映る画面が回転を始める。
回答者が各々任意のタイミングでボタンを押して、自分の席のスロットの回転を止めることで、止まった出目が正解した時のショーバイマネー(得点)になる。
つまり、同じ問題(難易度)に正解しても、解答者の運次第で得点は異なるのである。

番組の最終問題だけは特別であり、出題前のスロットはない。
正解すると、司会者席に設置された「ラストスロット」を回す権利が与えられ、このスロットで止めたショーバイマネーが同様に得点として加算される。
このスロットは例え得点が0萬からでも一発で100萬になる「100萬」もあれば、逆にそれまで稼いだ得点を無に帰す「破産」もあるというハイリスクハイリターンなもので、最後の大逆転要素となっている。
これにより「通常問題で70萬だったが、ラストスロットで30萬だったので100萬となりゴールドプレートゲット」といった展開になる事もあり、
出演者達のやる気を奮い立たせた。

意外と知られていないが、実はシステムを作ったのはタイトー。
+ 出目は以下の通り。
  • 5萬
最低点数。なぜか逸見さんや高田さんに「5萬出ろ!」「5萬出るようにドン!」と祈られると山城さんは本当に5萬を出した。

  • 10萬
  • 20萬
  • 30萬

  • 横取り40萬
(正解すると他の回答者から40萬を奪う事が出来る。
女優さんがこれを引いた場合、山城さんが「いいよいいよ俺から持って行って」と下心丸出しの紳士っぷりを見せていた。
レギュラー放送では既に100萬超えを達成していた解答者からの横取り=ゴールドプレートの剥奪は出来ない。他のパネラーが40萬未満だった場合は、最初は逸見さんのポケットマネーから不足分を出していたが、その後はその時点で獲得していた分しか横取りできなくなった。

  • 50萬

以下はラストスロットのみ。
  • 100萬*3
たとえ0萬でも大逆転が狙えるが、当然出現率は最も低い*4。引いたときは「100万円おめでとう!」のテロップが点滅する

  • 破産
得点が全て没収。この目を引いてしまうと「○○(特番ではチーム名)破産!!」と衝撃的なテロップが出る。
没収した得点はラストクイズに不正解した解答者に均等に*5山分けされる

以下は「新装開店」から。
  • 差し上げ25萬
正解すると25萬獲得だが、不正解だと自分以外の誰かに25萬を与えなければならない。
これまでは売上がマイナスになることはなかったが、「新装開店」からはマイナスが導入されたため最終成績がマイナスになることもある。
しかし、横取りと差し上げの処理が難しくなることもあり、末期にはカット扱い。

  • 200萬
ラストスロットのみ登場。
出せば一発でゴールドプレート2枚が獲得できる夢のような出目。
当然出現率は非常に低く、さらに末期は正解者に対する得点を司会者席のスロットで決定する「ひとりだけスーパーミリオンスロット」形式で決定したためさらに試行回数が激減した上、「100萬到達でのゴールドプレート廃止」などもありこちらもいらない子扱い。
だが1回だけ出たことがある。

○出演者

【司会者】

通称「いっつみぃ」。半年前にアナウンサーとして長く勤めたフジテレビを退職し、フリーになってから初めてフジ以外の局での司会業である。ちなみに始まってから半年間は『スーパータイム』と掛け持ちしていたが、半年後に10年半務めたフジテレビの夕方のニュースから勇退している。
丁寧で淀みのない口調で番組をテキパキと進行するが、自身が大阪出身だったりBIG3とも共演していたりすることもあって決して真面目一辺倒ではなかった。まだ固さが抜けきれなかった初期の頃にはゴールドプレートの説明を渡辺さんに「固い!」と指摘され、「ゴールドプレートだよ~ん♪」と無理矢理おどけてみせる一面も。
また、うっかり「やっと正解が出ました…」と暗に正解者がいる事を漏らしてしまった事もあった。

  • 渡辺正行
通称「ナベどん」。ただし、此方は逸見さんと違いあまり定着する事はなく、逸見・山城からももっぱら「ナベちゃん」と呼ばれていた。
副司会者として店長をサポートするが、此方も最終問題で「正解が一人います!」と他のパネラーと答えが被った回答者は不正解である事を言ってしまい逸見さんに「なんで言っちゃうの!?」と叱られたり、
「注射」という正解を思いっきりジェスチャーでネタばらししてしまうなどたまにミスをする事も。
この番組以降、どのレギュラー番組でも副司会者の役割を担うことが多くなる(その一方、メインを務めた『おはようクジラ』は大失敗に終わっているが)。

ちなみに、実はナレーションの立川志の輔さんとは大学の落語研究会の後輩で近しい間柄だったりする。

【回答者】

  • 山城新伍
「ロンドンの街は霧で視界が悪いからねぇ…ん?シカイが悪い…司会が悪い…?」
✕✕(チョメチョメ)」で一世を風靡した俳優。第一回の放送で既に上記の発言を飛び出させており、店長の逸見さんと毒舌なやり取りを何度も繰り返した名ライバル。
ただし本当に不仲だった訳ではなく、双方が関西出身*6だからこそできたやり取りで、
特番のCMではそれぞれが以下のコスプレをし番組を盛り上げていた。
+ 順に日付、番組名、逸見さん、山城さんのコスプレ一覧
  • 1989/10/11 『クイズ10月はSHOW by ショーバイ!!』  逸見牛若丸   VS山城弁慶
  • 1990/01/03 『クイズ正月はSHOW by ショーバイ!!』  逸見スーパーマンVS山城バットマン
  • この収録後、逸見さんは家族を驚かせようとこの格好のまま帰宅した。
  • 1990/03/28 『クイズ春休みはSHOW by ショーバイ!!』 逸見小次郎   VS山城武蔵
  • 1990/10/10 『クイズ10月はSHOW by ショーバイ!!』  逸見ジャイアンツVS山城ライオンズ
  • この年の日本シリーズの組み合わせ。尚、逸見さん山城さん共に大の阪神ファンである。
  • 1991/03/27 『クイズ春満開SHOW by ショーバイ!!』  逸見アンパンマンVS山城ばいきんまん
  • 1991/10/09 『クイズ秋本番SHOW by ショーバイ!!』  逸見花田    VS山城錦
  • 1992/03/25 『クイズ春満開SHOW by ショーバイ!!』  逸見金太郎   VS山城桃太郎
  • 1992/10/07 『クイズ秋本番SHOW by ショーバイ!!』  逸見ピーターパンVS山城フック船長

ちなみに正答率、売上No.1率はともにメンバー一位と口だけでなく実力も備わっており、
特番では逸見さんに対抗するため「山城チーム」を引き連れ「勝ったら司会交代」と宣言した事もある。
幸いこの回は逸見チームが勝利するが、番組では何度も「逸見VS山城」の戦いが繰り広げられた。

このような戦いを見せながらも舞台裏では、山城さんが監督を務めた映画の完成披露に逸見さんが招待され、パーティで映画関係者の輪の中にいた山城さんが帰り際の逸見と目が合い、逸見さんのもとに向かおうとすると、逸見さんは制止して「良かったよ」という意味のサインをして去って行ったり、仕事のオファーのことで相談の電話を山城さんにかけたりということもあったという。逸見さんにとって『ショーバイ』と『平成教育委員会』は思い入れの番組とも語っており、その立ち上げ時から苦楽を共にした山城さんとたけしさんは親友ともいえる存在だったという。がんが見つかった時も身内以外で早い時期に伝えたのはこの二人だった(特に1993年2月の摘出手術で番組を空けた際には、山城さんにがんであることを伝えるとともに司会の代打を自ら頼んだという)。

  • 野沢直子
初代女性回答者。明るい性格で場を盛り上げるムードメーカーで、
渡辺さんに「仕切りが悪い!」と文句を言って強引に回答者と司会者を交代した事もあった。
アメリカ移住のため『夢で逢えたら』などと共にレギュラー番組を全降板したため、この番組からも卒業したが、その後も幾度となく名前が出されていた。

  • 山瀬まみ
二代目女性回答者。モノマネに使われる独特の声からは想像もつかないほど閃きに優れ、
女性出演者では最も多く売上No.1を獲得している。

ご存知高田の純ちゃん。第一問目で「破産」を引いてしまい、やる気を失って鼻クソを穿りその辺に飛ばす等相変わらずのテキトー中年ぶりを発揮するが、
ラストスロット等で100萬をマークした時は一転、奇声とともにハイテンションなダンスを見せた。
第16回特番のラストスロットで番組ワースト記録の1110萬での破産を出して山城チームは逆転負けしてA級戦犯扱いされてしまう。
1992年3月の特番CMでは浦島太郎のコスプレを披露し、ゴールドプレートを巡ってバトルを繰り広げる逸見金太郎と山城桃太郎を尻目に、「いただき!」と叫びながら漁夫の利状態でゴールドプレートを持ち逃げする役回りで登場した。

  • 峰竜太
ご存知石原軍団のヘタレキャラ。盛り上げ担当だが、売上No.1を取る事も少なくはなかった。

クイズが書き問題だった頃、あの独特な絵をフリップに描き「…これは何ですか?」と逸見さんを不思議がらせるのが定番。
その後口頭での回答になった後も続投。

早押しクイズで滅多に押さず、仮に答えても珍回答を連発(後述)。
「やる気あるんですか馬場さんwww」と周囲に突っ込まれるも温和な性格のため笑顔で返す心優しき大巨人。
たまにトークを振られると何故か「ポゥ!」という掛け声のSEが流れる事もあった。
ミリオンスロットでは「押す場所を間違え一向に止まらなかった」「押すときの力が強すぎてセットを破壊した」とリングとは違う意味の活躍を見せている。
なお、この時の騒ぎに乗じて山城さんが司会者席でこっそり次の問題を覗き見していた。
…が、何げに第一回の放送で売上No.1を記録したのは彼である*7
逸見さんがガンであることを知った時、馬場さんは願掛けでそれまで吸っていた葉巻を断つようになり、逸見さんが亡くなった後も生涯葉巻を再び吸うことは無かったという。

レギュラー放送への出演はなく、逸見VS山城特番で主に活躍。第9回特番ではラストスロットで100萬を出し、逸見チームを逆転勝利に導いた事から「100萬男」のあだ名がつけられた。
第15・16回特番は療養中であった逸見さんに代わり実質逸見チームの代理キャプテン(名目上は「大番頭代理」で、店長代理は渡辺さん)を務めた。
新司会者に変わった1994年春の第17回特番を最後に出演しなくなった。

  • 江川卓
さんまさんとは逆に第15回特番で順金クイズでビリを選択し破産⇒直後のミリオンスロットでまたまた破産と2連続破産を出してしまい、「破産男」という不名誉なあだ名を付けられてしまう。
後に同じペアを組んだヒロミにも「破産男と一緒だもん俺」と不服そうな顔をされるなど踏んだり蹴ったりだった。

  • 川合俊一
元インドアバレーボール日本代表選手。現役引退後に当番組に出演し珍回答を連発。
特に早押しクイズの派生問題「この職業は何でしょう?」⇒正解「蚊取り屋」も問題で、
「虫とるんでしょ? サナダ虫!! 」と回答しこの番組ではたびたび「サナダ虫」のあだ名を付けられた。
(サナダ虫はお腹の中に出来る寄生虫なので、町の外に現れる事は無い為、山城さんに「あれは腹ん中にいるんだよ!」と突っ込まれた)
この番組がきっかけでタレントとしても成功の道を歩めたと言っても過言では無いだろう。

逸見「さあ、全国区の番組が並ぶ中、唯一の関東ローカル。しかも、深夜2時の放送という…」
浜田「コラァ逸見ぃ!何を言うとんねんワレぇ!」
『スーパークイズスペシャル』で主に活躍。先輩を恐れず「加山雄三の頭をどつく」「関口宏にメンチを切る」
「馬場さんに『馬場ぁ!お前は何を座っとんねん!』と暴言」傍若無人に暴れまわるダウンタウン(主に浜田)と、
それをいなしつつも弄り倒す逸見さんという掛け合いが話題をさらった。
勿論これは山城さん同様番組の演出で、当時は東京に進出したてでまだまだ無名のダウンタウンを売り出すための策であり、
後に浜田も加藤晴彦との対談で「やらなしゃあなかったんやで」と当時の苦悩を語っている。
逆に松本はラジオ番組『放送室』の中で浜田のこの行動を「アイツ、ホンマに凄いなと思った」とべた褒めしている。
ちなみに、上記のやり取りがあった第一回大会では見事に優勝を勝ち取っている。
結果として現在の人気につながっており、二人も後に「今の自分たちがいるのは逸見さんのおかげ」という趣旨のコメントを残している。

【その他】

  • 立川志の輔
番組のナレーション兼吹き替え。この番組で彼を知った人も多いのではないだろうか。
中盤になると、志の輔さん自らがレポーターとしてVTRに出る事もあった(後述)。
この番組での出番を終えたのとほぼ同時に同じく水曜8時(裏番組)の『ためしてガッテン』の司会者となり、
現在はそちらの顔となっているのはご存知の通り。
逸見さんの時代は志の輔さんと南美希子さん(この番組では「MIKIKO」名義。元テレビ朝日アナウンサーで同期には古舘伊知郎さん、吉澤一彦さん、佐々木正洋さん、渡辺宜嗣さんなど)が分担して担当していた。


○クイズ

  • ※志の輔のショーバイ裏のウラのうら→志の輔のクイズを探せ!
ナレーション・立川志の輔さん自らが日本の様々な仕事に同行し、その中から探し出した問題をクイズにする。
「今週もナーイス・クイズ!」

  • ※何を作っているのでしょうか?
\何を作っているのでしょーか!?/
チャラララー♪ チャラララー♪チャッチャチャ♪
オペラ『カルメン』をBGMに、工場が何かを製造している様子を出題。残り30秒切るとカウントダウンが始まる。
小は耳かきから大は東京ドームまで様々な道具が選ばれ、中には食品サンプルのように時間切れになるまで誰も分からなかった問題もあった。
シンプルながら番組のメインコーナーの一つとなり、様々な珍回答が生まれた。

+ カオスな答えの一覧
蛭子「浮き袋!!」→山城「浮き袋!!」
蛭子「(がま口の工場を見て)火縄銃!!」
蛭子「(感じる商売がテーマの時、聴診器の工場を見て)エッチな商売ですよね?大人のおもちゃ」
美輪明宏「(蚊取り線香の工場を見て)トリカブト」
ダウンタウン松本「(白い粉が落ちていくのを見て)シャブ
ダウンタウン松本「(残り15秒の表示を見て)残り15秒!」
ビートたけし「ケーシー高峰!!」
高田「(水が流れていくのを見て)女体の神秘!!」
川合「(マッチで不正解になっているのに)マッチ!」
川合「(マシュマロの工場を見て)クリーム!→あ、じゃじゃない…クリープ!」
川合「(春巻きの工場を見て)あのカリッと揚げるやつですよ!春雨!」*8
馬場「(高田純次のジェスチャーを見て)オッパイに当てる奴(多分ブラジャー)…?」
馬場「(ボクシンググローブの工場を見て)赤べこ」
山城「タイムカード→タイムマシン」

  • ※モグラたたき早押しクイズ
通常の早押しクイズと違い、常に動き続ける早押しランプが自分の前に止まった時に押さないと回答できない。
時間が経つにつれ間隔が早くなり、本物のモグラ叩き同様に皆必死でハンマーを叩くが、
手が腫れたり腕時計が壊れたりといったアクシデントが続発したため、高田純次が嫁の作ったミットを持参し全員に配った。
このミットは後に番組で買取り、問題の際にアシスタントから渡されるようになる。

  • ※世界のアナウンサー早押しクイズ
特番でのみ登場。様々な国のアナウンサー(先生や警官の回もあり)が指定された日本語の原稿を読んでいくのだが、
答えの例は「ワレ何ゴチャゴチャ抜かしとんねん」「大ケガだ、赤チン ポチに塗らなくちゃ」「すまんこっちゃ、どうしたこっちゃ」「頭金(あたまきん)5万でマンション購入」である。
当然意味を知らない外国人の方々は「どこで区切ればいいのか」「アクセントはどうすればいいのか」を知らない為、下ネタにしか聞こえない単語に聞こえてしまうように発音してしまう事がある。
すると山城が放送禁止用語で答える(当然ピー音で処理し、全員から袋叩きに合うが「だってそうとしか聞こえないだろ」等と返す)のがお約束となった。
また、明石家さんまはここでも正解を連発し、チームリーダーの逸見さんに「さんまさん期待してまっせ~♪」と珍しく関西弁でエールを送られた。
そのさんまさんは第11回特番はスケジュールの都合上クイズに参加出来なかった為、代わりに外国人のコスプレでVTRに出演。
各国の外国人より酷い読み上げをした挙句後ろの黒板に直筆で「ITSUMI NO BOKE!!(逸見のボケ!!)」と書いてあった。

  • ※順金クイズ
日本ではお馴染みの物が外国ではいくらかを当て、順位をつけるクイズ。なので「純」金ではなく「順」金。
日本では高級品だったものが外国では安く手に入ったり、逆に日本では当たり前に手に入るものが外国では高級品だったりするため意外に値踏みするのが難しかったりする。
品物の値段のみならず、これをする場合の料金やそれを使う為の使用料、中にはあれをしてしまった場合の罰金等、幅広いバリエーションが存在した。
通常放送では3つの選択肢が出てきて、それを高い方からフリップで順番に上から書くというものであった。後に一番高いものと安いものをそれぞれ書くという方式となった。(真ん中の値段と思った部分は書かない)
特番では5つもしくは7つの選択肢が出てきて、それをチームの代表者が1つずつ選択するというルールだった。
値段によってショーバイマネーが異なり、高いもの程高額のショーバイマネーである。2回戦行われ、1回戦は一番高いものは50萬、逆に一番安いものは5萬or10萬、2回戦は一番高いものは100萬、一番安いものは破産だった。

  • ※いっつみいのウソつき4択
うっそー♪ うっそうっそ♪いっつみぃ~♪
現地の外国人がVTRで様々な商売を見せたあと、スタジオで逸見さんがニュース映像のように再び紹介していく。
四つの選択肢の中から1つだけある嘘or本物を選び、正解を当てるクイズ(極稀に正解が二つある事も)。
正解は基本的にVTRの中で発表されるのだが、次第に手が込んで来るようになり、

  • どちらが本物か、店主同士がゲームをやって決める(負けたほうが嘘)
  • VTRの中に「KOREHAUSO(コレハウソ)」というメッセージが仕込まれている
  • 商売をしている人の名前が「スデソウ・ガシタワ」→逆さから読むと「ワタシガウソデス=私が嘘です」

とカオスな内容になっていき、しまいには「高田さんや川合さんの席の裏に正解が貼ってある」「蛭子さんのカバンの中に正解が」ともう何でもアリになっていった。 
当初は通常コーナーだったが、後に最終問題となる。
回によっては商売の他に、本当にある商品か否か、実際に行われているサービスか、そこで起こった出来事や特定の国や場所でのルールが本当にあるかどうか等を当てる場合もあった。

  • ※本物いくつクイズ
ウソつき4択の派生クイズ。
4つのうち本物はいくつかをあてるクイズ。
本物の数を当てれば正解となるが、どれが本物なのかも当てるとなんとラストスロットを2回も出来る為、100萬のゴールドプレートがグッと近づく。実は破産になる確率も倍増しているのは内緒だ!

◯特番

春と秋の番組改編期、年末(当初は年始)で行われた。
この時の放送時のタイトルは「クイズ世界は」の部分が『クイズ春満開』、『クイズ秋本番』、『クイズ年末は』と変わっていた。(当初は『クイズ4月は』、『クイズ10月は』、『クイズ正月は』という表記だった)
通常放送とは異なり、店長であるメイン司会者の逸見率いる『逸見チーム』とレギュラー解答者の山城率いる『山城チーム』の対決となった。
レギュラー解答者の山城はこの特番では司会者として扱われた。
大番頭でサブ司会者である渡辺はこの特番では逸見チームの一員として解答者に専念していた。
特番では解答者席にミリオンスロットは置かれず、司会者席のみあった。
書き問題では一方のチームから相手チームへ出題するパターンや両チームの一斉参加のパターンがあった。
相手チームへ出題するパターンは司会者であるそのチームも解答者として問題に参加する。両チームに一斉参加されるパターンは司会者も解答に参加する場合(主に「ウソつき4択」の場合が多い)と解答に参加せず司会に専念する時があった。
正解発表後、正解者のいるチームがいた場合、ミリオンスロットを挑戦する。主に正解者の中から代表してスロットに挑戦するが、まれに不正解者からもスロットに挑戦したことがあった。
ミリオンスロットで出した出目×正解者数がチームのショーバイマネーとして加算された。*9
早押しクイズでは、司会者以外全員参加するパターンと司会者も一緒に参加するパターン、1対1で対決するパターンがあった。
司会者も解答者として参加したり1対1の場合、そのクイズの間に限り、立川志の輔などが代理として司会者を務めた。
その早押しクイズが全問出題された後、ミリオンスロットに挑戦し、正解人数×出目がショーバイマネーとして加算。*10
最終的にショーバイマネーが一番多かったチームの勝利となる。

○改変、そして終了へ

1993年9月に逸見さんがガンを告知、闘病生活に入る。会見が行われたのは9月6日(月曜日)で、その2日後の8日放送分が最後の出演になった。
いずれは復帰する事を想定して固定の代役や後任は立てず*11、当初はレギュラー回答者や板東英二、島田紳助といった同じ日テレでクイズ番組を持つベテラン司会者が代理店長で登場。さらに日テレでクイズ番組の司会はしていなかったが、お互いに兄姉をガンで亡くした経験から交友関係が出来た古舘伊知郎(古舘さんは実姉、逸見さんは実弟をガンで亡くしている)も代理店長を務めた。
しかし、同年12月25日に逸見さんは死去。当番組の司会をやっている夢を見ていたのか、最後の言葉は「3番が正解です」だったそうだ。
翌1994年3月には代理店長の一人で、最後の時期はほぼ毎週担当していた福澤朗をそのまま正式な司会(若旦那)に迎え番組セットを一新しルールも厳格化された*12、更に半年後には『新装開店!SHOW by ショーバイ!!』としてリニューアル*13するも視聴率は低迷、
更に1995年には久本雅美を看板娘に据えて3人司会体制になるも人気は伸びず、『新装開店!SHOW by ショーバイ2』として再出発を図るが、
早押しクイズに代わり体を張った問題が増えた事や、ミリオンスロットの廃止、「売れっ子ヌードモデルを探せ!」といったファミリー路線からかけ離れたクイズがより一層の視聴者離れを招いた。
また、この頃になると『ためしてガッテン』(NHK)*14や『Xファイル』(テレビ朝日)と言った強力な裏番組が台頭し始め、
かつて視聴率競争に負けたTBSが生み出した『クイズ!悪魔のささやき』が皮肉にも人気となってしまう。
最後までテコ入れを繰り返し、1996年に『新装開店!SHOW by ショーバイ2』は終了。
TBSのクイズ番組をクイズで負かした日テレが、8年後に全く同じ現象で敗れる事となった。
最終回では過去の名場面集が流れ、山城さんが逸見さんのことにも触れつつ番組への思いを語り、最後は逸見さんが最期の出演となった回での逸見・渡辺の「さぁ、みんなで考えよう!」のVTRで幕を閉じた。
その後も様々なバラエティで再現が行われてはいるが、どれも当時の雰囲気を完全に再現するまでには至っておらず、
いかに逸見さんの存在が大きかったかを改めて痛感させる物となっている。


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最終更新:2024年01月27日 22:06

*1 当初は「世界の○○」として様々な職業を紹介していたが、放送開始2年後から変更が加えられた。

*2 途中で100萬に到達した場合はこの時点でゴールドプレート獲得となり、もう一度ゴールドプレート獲得にチャレンジできる。ただし、2枚以上獲得した解答者はいなかった。

*3 開始当初は回答席にも入っていたが、すぐ無くなった

*4 ただ、野沢直子と中島啓江が二人連続で出したことがある。野沢は0萬からのゴールドプレート獲得となった

*5 割り切れない場合はポケットマネーを追加して切り上げ

*6 逸見さんは大阪、山城さんは京都生まれ

*7 浅野ゆう子さんとの同時受賞。

*8 尚、その次の問題の正解は本当に「春雨」だった

*9 例・そのチームでの正解者が3人で出した目が20萬の場合、60萬が加算される

*10 当初は1問終了ごとにミリオンスロットに挑戦、前半・後半に分かれてミリオンスロットを回すということがあった

*11 当時この番組以外に日テレで持っていたレギュラー番組の『いつみても波瀾万丈』は福留功男が、『夜も一生けんめい』は徳光和夫が固定で代役となり、亡くなった後にそのまま後任に落ち着いた。

*12 回答席のミリオンスロットに100萬が入った代わりに、100萬からの横取りや破産も可能になった。そのため、途中で100萬に到達しても全クイズ終了時点で100萬以上を維持していなければゴールドプレートを獲得できなくなった。40萬未満の得点者からも40萬を横取りできるようになった。当然ながら取られた人はマイナス点となる

*13 この時点で100萬以上の得点が当たり前になってしまい、ゴールドプレートが廃止された

*14 ナレーションだった立川志の輔が司会、出演者だった山瀬まみがレギュラー