メカサンダー(デュエル・マスターズ)

登録日:2017/09/07 Thu 13:18:38
更新日:2023/04/29 Sat 01:53:58
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地上のものは雷雲を恐れる。

それは求道者の巣だから。




メカサンダーはデュエル・マスターズの種族である。

概要

初期であるDM-03から登場している光文明の種族。

種族名は名前通り「メカ=機械」+「サンダー=雷」である。
そんな名前を反映したように、この種族のクリーチャーは雷や電撃を身に纏ったメカニックな容姿が殆ど。

命名ルールは「~の求道者~」、進化クリーチャーが「開眼者」。
読みは「きゅうどうしゃ」が基本だが、時たまに「ぐどうしゃ」と読む連中もいる。
現在まで多色は登場していないので命名ルールが分からないが、今後の多色メカサンダーに期待……できるのか?
これらの命名ルールから察するに、僧侶や仏教徒といった宗教的なイメージが込められていると見れる。

背景ストーリーでの設定では、雲に住んでいるようで、雷雲は彼らの巣の証であることから地上の住民に恐れられている。
ただ殺戮を繰り返すクリーチャーがいたり、乱雲が戦の始まりの合図として凶兆扱いされていたりと、宗教的な名前に対して暴力的っぽい様子。
一部のメカサンダーは超獣世界の秘境である仙界との関連性を匂わせるフレーバーテキストの記述がある。

種族としてはブロッカー所持やアンタップ能力、パンプアップによる仲間の強化といった能力に長けた連中が多い。
全体的に軽量コストのクリーチャーが少なく、中量~重量級コストのクリーチャーで固まっている。

高レアも数枚ある古参種族なのだが、扱いはよろしくない不遇種族の一つ。

DM-05からDM-08までは高レアが連続して排出されるなど、光文明の主要大型種族として扱われようとしてた節はある。
しかし、光文明の大型旧種族にはあのエンジェル・コマンドがいたこともあってか、どうにもパッとしなかった。
天使や預言者、後の女神像といった印象に残って分かりやすい連中とは違い、「機械+電撃+宗教」のイメージも子供には伝わりにくかったのか?

やがて聖拳編であるDM-10で、地雷級ハズレアを投下したところで存在が抹消。
殆ど新規が出ず、不死鳥編時期の従来種族の一時全滅や極神編の旧種族復活といったイベントも関係なし。
やがて懐かしの種族が顔見せし始めた神化編にて新規が久々に登場。
その後はたまに新規が登場しているが、全体的に印象は薄い。

一時期は、同様に修行僧や宗教をイメージしたオラクルが新登場したことで出番が危ぶまれた。
しかし、オラクル登場後も新規は作られている…まぁオラクルも1シリーズ限りの特殊種族な面もあるし。
というか、メカサンダーをオラクルの配下か何かにでもしてフィーチャーしても良かった気がしないでもない。文明被ってるし。

全体的にコスト面やパワー面も中途半端で、当時の光文明の重量級の状況を考えると色々と使いにくかった面が否定できない。
後に他種族に上位互換がすぐに現れてしまうなど、中量~重量級の割にはインフレに長くついていけるような性能でもなかった。
種族としての作りが扱いにくい器用貧乏だった感じは否定できない。

このように出番は少なく種族全体の数も多くないのだが、高レアはそれに反してなかなか多い。
エピソード1でもちゃっかりベリーレア枠に選ばれるなど、その辺は不遇種族なのに妙に恵まれている。

ちなみに、転生編の背景ストーリーで登場した未カード化の大物クリーチャー「仙界一の天才 ミロク」はメカサンダーに関連しているのではという説があり、*1ミロクがカード化される機会があればメカサンダーにも何か動きはあるかもしれない…と思われたが、実際にカード化されたミロクは全く別の種族で関係はなかった。
果たして今後のメカサンダーに春の時代はやってくるのだろうかと危惧されたが、アビス・レボリューションでは種族カテゴリ「メカが登場したことで、ついに種族サポートの獲得に成功した。
しかし、メカサンダー自体のまともな新規カードはろくに登場していないため、まともな強化と言うよりはメカ・デル系統の種族のサポートのおこぼれ的な強化を受けたという形である。

主なカード

陽光の求道者ル・パーレ 光文明 (4)
クリーチャー:メカサンダー 2500+
自分のマナゾーンにあるカードがすべて光のカードである間、このクリーチャーのパワーは+2000される。

マナゾーンを単色で統一することでパンプアップするDM-03サイクルの一枚。

パンプアップしたところで、というかパンプアップしてようやくコストに見合ってるんじゃないかと言いたくなるそのスペックはバニラ同然(むしろマナゾーンの統一を要求される謎のデメリット持ち)で、同効果で上位互換もいることから単純な性能で見るべき点はない。
このカードの最大の利点はメカサンダーの中では軽めという部分で、まともにクーカイに繋がる貴重なメカサンダー。

風撃の求道者ラ・バイル 光文明 (7)
クリーチャー:メカサンダー 5000
ブロッカー
このクリーチャーがブロックした時、バトルの後でアンタップする。

ブロック後にアンタップする無限ブロッカー初の高レア枠で、無限ブロッカーを代表する一枚。


後の無限ブロッカーと比べるとメカサンダー特有の(或いは特異な能力である事からカードデザインに苦慮しての)コスパの悪さが目立つ。
一応初期の光ブロッカーにしては珍しく、相手プレイヤーを攻撃可能な器用さはあるが……。

漫画における初登場の白凰VS牛次郎戦での活躍や、天帝Tが見せた《グランドクロス・カタストロフィー》とのコンボによる、真の意味での「無限ブロッカー」が印象に残ってる人も多いだろう。

ちなみに、無限ブロッカー第一号はコイツではなくDM-02の《竜巻草》である。忘れてる人よりも知らない人の方が多いかもしれないけど。

閃光の求道者ラ・ベイル 光文明 (8)
クリーチャー:メカサンダー 8500
ブロッカー
W・ブレイカー
ターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。

初めてスーパーレアとして登場したメカサンダー。

光特有の500増しの高パワー設定+アンタップ能力+ブロッカー+W・ブレイカーと、当時の光文明の重量級クリーチャーの基本の集大成。
当時の光クリーチャーとしては重量級ながら攻守両面で優秀な性能で、メカサンダーの中では最初から文句のつけようが少ない有能である。
一時期は《ヘブンズ・ゲート》デッキでも少なからず使われていた。

後に上位互換の《光器セイント・マリア》が現れたため、ほぼ引退状態である。
それを抜きにしても優秀な大型ブロッカーが多いため出番は消えていたが、不遇種族出身としてはよく働いたほうだろう。

飛雲の求道者ダバ・トーレ 光文明 (6)
クリーチャー:メカサンダー 5500
相手のターンに、このクリーチャーが自分の手札から自分の墓地に置かれるとき、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置く。

相手の手札破壊に対応してバトルゾーンに現れる初のマッドネス・クリーチャー。メカサンダーの重いコストを踏み倒すことができる。
かの狂気の手札破壊呪文《スケルトン・バイス》が猛威を振るっていた当時、その手札破壊を逆に利用する能力を買われ、《無頼聖者サンフィスト》がその軽さを活かして時として直接、時としてハンデスのお返しに颯爽と現れ、《緑神龍アーク・デラセルナ》がパワー6000のWブレイカーとして闇を切り裂き参上するのを、ストレージ・ボックスの中から羨ましそうに眺めていたそうな。
……アレェ?


爆雷の求道者ガラ・ガンダール 光文明 (7)
クリーチャー:メカサンダー 6500
W・ブレイカー
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-このターンの終わりに、自分の光のクリーチャーをすべてアンタップする。

今なお語られている驚異のエキスパンションDM-07のベリーレア枠のメカサンダー。

ベリーレアタップ能力サイクルの一枚で、ターンの終わりに自身の光のクリーチャーを全てアンタップさせる。
自身も対象のため、タップ能力特有の殴り返しへの脆さも地味に防いでいる設計となっており、その辺りはよく考えて作られたと言える。

弱い性能(特にDM-07を見ると)ではないが、コストが重い割には能力が重量級としては今一つパッとしない印象。
当時から他のアンタップ能力持ちが優先され、何というか絶妙に出番に困る性能にされてしまった感である。

開眼者クーカイ 光文明 (5)
進化クリーチャー:メカサンダー 10500
ブロッカー
進化-自分のメカサンダー1体の上に置く。
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーがブロックしたとき、バトルの後でアンタップする。

唯一の進化メカサンダーで、メカサンダーと言ったらこいつというデュエリストも多い一枚。

無限ブロッカーで、これを活かせる進化クリーチャーならではの素のパワーの高さが持ち味。
並みの非進化クリーチャー相手ならば強烈な防御網となるがブロッカー除去は多いため、そこをフォローしてやれば強い。
こいつの最大の悩みの種は実は所属種族で、自身のコスト設定とメカサンダーのコスト設定が噛み合わないのが難点。

なお、当時のDMにはパワー10000の存在はいなかったため、事実上のパワー10000として見られていた。
現在のDMでは《10月》を皮切りに、パワー10000のクリーチャーが出てきているため、ようやく500の差が意味を持ちそうである。

雷珠の求道者ラ・バルザ 光文明 (8)
クリーチャー:メカサンダー 4000
ブロッカー
S・トリガー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

無双竜機ボルバルザーク》目当てにてDM-10を購入した子供達に絶望を味わわせた一枚。

当時の環境においてトリガーブロッカーという一点のみで明らかに過大評価されたとしか思えない。
手札から出すには重すぎるコスト設定に反した貧弱なパワー。おまけに光ブロッカー特有の相手プレイヤー攻撃不可のデメリットは維持している。
仮にトリガーに成功したところでパワーが低いため死ぬ確率が高く、本当にただの壁にしかならない。

ちなみに、このハズレアを最後にメカサンダーは長らく姿を消す。
実は不遇種族が長らく出番を消す前の最後の一枚は一定以上の強さを持った設定にされているカードが多いのだが、どうしてこいつはこうなった。

白騎士の開眼者ウッズ 光文明 (7)
進化クリーチャー:メカサンダー 10500
ブロッカー
進化-自分の「ブロッカー」を持つクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーの、攻撃できない効果は無効になる。
自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分の、名前に《白騎士》とあるクリーチャーをすべてアンタップする。

ラ・バルザを最後に姿を消してから、久々に白騎士として新規登場した進化ブロッカーメカサンダー。

白騎士へのアンタップ能力付与とブロッカーの攻撃不可能を無効化させる能力を持ち、後者が非常に強力。
召喚酔いを消せるため、ブロッカーをロック効果も受けないスピードアタッカーとして扱える。
能力の恩恵はウッズ自身も受け、アンタップ持ち+ロック能力無効の進化大型ブロッカーとして使える。

白騎士デッキは勿論だが、ブロッカーデッキでも白騎士関係なしに切札の一枚として投入しても良い存在。
ブロッカーが強化される続ける限り、こいつの出番が消えることはないと思われる。

ベリーレア設定でも文句は出なかった可能性も高く、間違いなく現時点でのメカサンダー最強候補。

雷神の求道者センジュ 光文明 (6)
クリーチャー:メカサンダー 6000
ブロッカー
クルー・ブレイカー:ブロッカー(このクリーチャーは、バトルゾーンにある自分の他の「ブロッカー」を持つクリーチャー1体につき、シールドをさらにもう1枚ブレイクする)

まさかのエピソード1でベリーレアとして登場したメカサンダー。

ブロッカー持ちだが、他のブロッカーの数だけシールドをブレイクできるクルー・ブレイカー。
「千手観音=大量の手=クルー・ブレイカー」+「千手観音=仏教=メカサンダー」というイメージで作られたのは間違いない。

クルー・ブレイカーの条件が緩いため、5枚一気に割れるようになることも難しくない。
一方でブロッカー系で大量にシールドを奪う戦法はダイヤモンド系のデッキが主流で、当のブロッカーも攻撃面でインフレが続いているので優先されにくい。

嵐撃の求道者ル・ライバ 光文明 (6)
クリーチャー:メカサンダー 3000
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを2体まで選び、タップする。

新章のデュエル・マスターズでも登場したメカサンダー。

重コストトリガーでのタップ能力が中途半端としか言えない。
タップで食い止めるにも、このコスト域では他に優秀なトリガー(しかもタップさせる能力持ちだけ見ても)は多くいる。
自分のクリーチャーをタップさせる芸当も出来るが…何ともメカサンダーらしいコメントに困る一枚。

寸寸-ビート C 光文明 (4)
クリーチャー:メカサンダー/チームボンバー 4000
ブロッカー
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、自分の火のクリーチャーがバトルゾーンにあれば、このクリーチャーをアンタップする。

時は流れ、十王篇にて登場したメカサンダー。
連続召喚をベースとしたチームボンバーに所属しており、条件さえ整えれば再度アンタップ出来るという能力を持つ。
マジボンバーで呼び出して連続アタッカーにするのもよし、ムルムルでパワーを上げて防御の要にするのもよしと、なかなか強い能力を持つ。



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最終更新:2023年04月29日 01:53

*1 名前のミロク=弥勒、仙界との関連性=《暴風の求道者フ・レイル》などの一部のメカサンダーのフレーバーテキスト。