パワーレンジャーのオリジナルヴィラン

登録日:2018/02/19 (月) 16:15:38
更新日:2024/02/13 Tue 16:01:55
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パワーレンジャーシリーズでは原則として敵味方を問わずスーツは日本のスーパー戦隊シリーズで使用されたものを流用している。
しかし一方で、日本の作品のキャラを原典としていない、パワーレンジャー独自の悪役というのも多く登場する。
本項目ではそれらのキャラクターについて記載する。

また、「該当するパワレンの原典となった作品とは別の戦隊作品から流用されているキャラ」「パワーアップ扱いで原作のスーツが変化態として使用されるキャラ」も含める。


【概要】

本来、第1作である『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』の時点では、戦闘パートはほぼ全て『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の映像を流用する予定になっていた。
これは当時のアメリカには日本のような特撮ヒーロー番組制作のノウハウが不足していたというのもあるが、それ以上に「向こうでは予算的にも技術的にも、日本のように毎週別のスーツを用意する事が不可能だった*1のが大きい」と、鈴木武幸は公言している。

ところが作品の爆発的ヒットによってシーズン延長が決定したことで、原作のストックが足りなくなり、制作陣は新撮の必要に迫られる。
その結果、誕生したパワレン初のオリジナルヴィラン「ロード・ゼッド」は、向こうの視聴者の間で大きな反響を呼んだ。
これが切っ掛けとなり、以降のシリーズでも原典に登場しないオリジナルヴィランが新撮で何度か登場する事になる。

これらのオリジナルの敵役は、憎まれ役を一手に引き受けたり*2、逆に該当する原作ではいない和解ポジション*3になったり、基本的に原作の世界観・キャラクターでは成し得ない役割を担う事が多い。

パワレン作品のストーリーは、原作通りだったり、逆に原作の面影が全く無かったりと様々だが、原作の映像を流用する都合上、幹部格以上は原典に準拠した設定で描かれる事が多く、それでいて、原作キャラでは果たせない作劇的に必要な役割がある場合、オリキャラに任せる事が多いとされる。
前述の通りアメリカではスーツの新造が大変なので、人間態があったり顔出し俳優が演じるキャラの方ががやや比率が高め。

原典を良く知る日本のファンから見ると、知名度こそ原典出身のキャラに及ばないものの、良い意味で原作に無い物語の流れを見せてくれる台風の目になる事が多く、不思議な魅力を持っている。


【一覧】

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー

ロード・ゼッド

最初の幹部級オリジナルヴィラン。
皮膚のない人間に骨型アーマーを着せたような姿で、金色のマスクと露出した脳が印象的。

銀河を支配下に置いている、数多くある宇宙の悪の組織の中でも有力な勢力の支配者。
リタ・レパルサ(魔女バンドーラ)の主であり、地球制服を命じた張本人。
散々レンジャーを苦しめたリタが尖兵に過ぎなかったという事実は、当時の向こうのお子様たちに、「ベジータ倒したと思ったら背後にフリーザが控えていた」レベルの衝撃を与えた。
レンジャー相手に攻めあぐねているリタを追放して自ら前戦に立つが、後にリタに惚れ薬を盛られ、結婚して夫婦仲良く地球侵略に励むことになる。
最終的に『インスペース』において、ダーク・スペクターの提唱した同盟に参加するが、ゾードンにリタ共々浄化されて人間になった。

戦闘では『Zスタッフ』という杖を操り、ゾードンに比肩すると称する強大な魔力を駆使して戦う。
特筆すべきは「モンスター化」の能力で、これで杖を巨大な蛇に変えたり、無機物や動物をモンスターに変えてレンジャーと戦わせている。
また、戦闘員をパワーアップさせたり、自身の魔力で精製した「巨大化爆弾」によって、モンスターを巨大化させることもできる。
発明の才能にも秀でており、強力な戦闘力を持つセルペンテラ(大神龍)を開発している。
当然彼自身の戦闘力も高く、レンジャーを苦しめた。

1度に多くて2~3体という制限を除けば、無尽蔵に戦力を用意できることに加えて、戦闘・発明・巨大化など、一般的な悪の組織がそれぞれ分担させて行っている作業を極めて高水準で実現してしまうシリーズ屈指の難敵。
これらを駆使して、グリーンレンジャーのパワー消失や、ゾードの大破など、レンジャー側に甚大な被害をもたらしており、彼の登場したシーズンは、ほぼ「ロード・ゼッド個人vsパワーレンジャ-」の構図であった。

弱点は、Zスタッフを失うと極度に弱体化する事。
そしてもう一つ、その強大な力故か傲慢を通り越して融通が利かず、部下の進言には耳を貸さないどころか自身の失敗を決して認めない性格の持ち主である事。
これはちょうどパワーレンジャーと真逆であり、そのために強大な力を持ちながらいつまでもレンジャーを倒す事ができなかった。

とは言えロード・ゼッドと対立する事は、一個の悪の組織を敵に回す事と同義であり、ゼッドが浄化された後も、セルペンテラやスラックスなど、彼に関わる存在が様々な禍根をもたらした。
挙句『パワーレンジャー・ダイノフューリー』では、人間となったオリジナルとは別に敵組織の手で複製される形で復活。
Zスタッフを所持していないため十全の実力は発揮できないが、それでもレンジャーを軽々と拘束する実力を見せつけた。

ちなみに、(一応の原作である)『五星戦隊ダイレンジャー』においてラスボスを務めたシャダム中佐(戦闘態)は、パワレンでは単なる一モンスター扱いとなっている。


グー・フィッシュ、ノミモンスター、クラゲモンスター、カマキリモンスター、ドラモグラー、ビー・モンスター、オウム・モンスター、ペックスター、リジネーター、パンプキン・ラッパー、スピード・シャーク、サッカージロ、ライノブラスター、ザリガニモンスター、オイスターモンスター(シーズン1)

ピラニア・ヘッド、プリゴリラ、ガラマンダー、ロボゴート、オクトファントム、クワッチビートル、ビーナレオン、ミンギター、ターバンシェル(シーズン2)

MMPRのシーズン1終盤からシーズン2前半にかけて登場したオリジナルモンスター群。
本来は1シーズンで終わるはずが、ご存知の通り作品が大ヒットして延長が決定したのが誕生のきっかけである。

スーツは全て日本で製作され、『忍者戦隊カクレンジャー』と並行して東映が撮影したパワレン用の新撮カットがアメリカに送られて使用された。
しかし、この方式は色々と無理があったらしく、ほどなくしてダイレンジャーの怪人を流用し、新撮カットは現地で撮る方向に落ち着く。

後にこれらのスーツは『イン・スペース』のモブなどで流用される事になる。

アメリカのファンからは「Zyu2 Monsters」の総称で呼ばれている。
○○モンスターとか手抜きの和名が多いのは禁句


テンガ・ウォーリアー

パティ・パトロール(ゴーレム兵)に代わって登場した戦闘員
スーツは劇場版のテング・ウォーリアーの流用。
「テンガ」というのは、名前を付ける際に「テンカウントで決めろ」というリタの発言から付けられたものである。赤くて気持ちいいアレではない
高い飛行能力に加えて、金属すら破壊する爪とくちばしを持ち、戦闘力は高い。


パワーレンジャー・ジオ

キング・アードン

劇中で名前だけ言及された存在。
マシン・エンパイアの皇帝モンド(皇帝バッカスフンド)の仇敵であり、娘のアーチェリーナ姫(マルチーワ姫)とモンドの長男・ガスケット皇子(カイザーブルドント)の結婚を認めず、二人が駆け落ちする羽目になった。


パワーレンジャー・ターボ

ディバトックス

ターボのメインヴィランで、TV版の前日譚にあたる映画『誕生!ターボパワー』で初登場。
宇宙船サブクラフトで宇宙を股に駆け暴れ回る女宇宙海賊で、リタとは旧知の仲。
マリゴルとの結婚式をパワーレンジャーに妨害され、その復讐に燃える。
見た目も性格もド派手で強欲かつ傲慢だが、ドジな面を見せることも。
次シーズンである『イン・スペース』ではダーク・スペクターの配下として登場。
最終章ではピラナトロンの大軍を率いて同盟の大攻勢に参加したが、最終的に浄化されて一般人になる。
通称ディバおばさん。
ゾンネットの設定が一部流用されており、レンジャー側の協力者であるディミトリアは彼女の妹である。
ただし、劇中ではっきりとは言及されておらず、ディバトックスの発言や浄化後の姿などで示唆されるに留められている。


マリゴル

『誕生!ターボパワー』に登場。
幻の島・ミューランシアス島に封印されてた伝説の怪物。
溶岩を固めて作った怪獣のような恐ろしげな姿で、武器は鉤爪が生えた両腕とそこから発射する火炎。
宇宙を支配できるほど強大な悪の力を持っており、生贄に捧げられた人間の勇気と正義の心を喰らうことで復活する。

ディバトックスはマリゴルと結婚することで宇宙を支配しようと考え、ジェイソンとキンバリー(ついでにエルガーも)を生贄に封印を解いた。*4
しかし、いざ復活してみると見た目も振る舞いも結婚などという文化的な行為とは程遠い怪物そのもの。
キャサリンとライゴグは「こんなのと結婚したいの?」とドン引きし、ディバトックス自身もかなり動揺していた。

溶岩の力で巨大化し、レンジャーに襲いかかったが、ターボメガゾード(RVロボ)との激闘の末に必殺のターボスライサー(RVソード激走斬り)で胴切りにされ、崖下に転落して砕け散った。

スーツは後述のダーク・スペクターに流用される。


プトラポッド

『誕生!ターボパワー』に登場。
ディバトックス一味が使役するステゴサウルスのようなモンスター。妙にリアルな造形で見た目はかなり怖い。
卵の状態で敵地に送り込まれ、現地で孵化して奇襲をかける。
ネメシスの三角地帯に向かうレンジャーを妨害すべく3匹が送り込まれ、気付かれず孵化することには成功したが、肝心の戦闘能力は11歳のジャスティンが生身の格闘で優位に立てるほど低く、変身すらしてもらえずにボコボコにやられて海に叩き落とされた。


ピラナトロン

ディバトックス一味の戦闘員。半魚人のような姿をしている。
TV版と映画版ではデザインが異なる。
原典での戦闘員であるワンパーはカラフルな色からパワーレンジャーと一緒に並ぶと紛らわしいと判断されたため、その代役として登場した。

最終話ではゴールドゴイル(暴走皇帝エグゾス)戦でメガゾードを全て失い疲弊したレンジャーの基地を大軍勢で襲撃、基地を完全に破壊してレンジャーの変身能力も奪い、ディバトックス一味の完全勝利をもたらすという、戦闘員としては最大級の快挙を成し遂げた。


ママ・D

ディバトックスとハボック将軍(リッチリッチハイカー)の母親でエルガーの祖母。
一族の中ではディバよりも上の立場にいるらしい。


ダーク・スペクターの使者

最終回に登場。スーツは存在せず、フルCGで描かれている。
ゾードンを捕らえたタイミングでディバトックスをスカウトするために来訪。
パワーレンジャーを倒す寸前だったディバは拒絶するがダーク・スペクターの名前を持ち出して脅迫同然に要求。
怖じけづいたディバのスカウトには成功したが、パワーレンジャーを放置させて本拠地に招致したため、命拾いさせてしまう。

つまり後の同盟敗北の間接的な元凶


パワーレンジャー・イン・スペース

アストロネマ

本作のメインヴィラン。
新参ながら、ダーク・スペクターに最高幹部として扱われるほどの逸材。
その数奇な運命から、パワレン悪役の中でも屈指の人気を誇る。
詳細はこちらを参照。


戦闘員クァントロン

アストロネマ配下のロボット戦闘員。巨大な三日月型の刃物が武器。
アーマーの下のボディスーツは、灰色に金のラインが入っているものと、黒の2種類がある。


ダーク・スペクター

電磁戦隊メガレンジャー』で言うところのジャビウス1世にあたる悪の大ボス。
歴代作品に登場したヴィランを大同団結させ、地球どころか、全銀河制覇一歩手前まで実現しかけた恐るべき存在
メガゾード並の巨体を持つエイリアンで、口から火炎を噴射する能力を持つほか、テレポートや洗脳・暗示などの能力を持つ。
スーツは先述の通りマリゴルの流用。そのため、ディバトックスから「私の恋人に似ている」と評された事も。

トゥルービアンやウォースターなど、銀河規模で猛威を奮った悪の組織も存在するが、いずれもパワーレンジャーに勝利することはできなかった。
しかし、ダーク・スペクターと彼が率いる組織は、桁違いな戦力の規模で銀河制覇を本気で達成しかけた。
ある出来事により結果的に阻止されたが、終わってみれば「試合」はともかく「勝負」はパワーレンジャー側の完敗であり、それどころか、『イン・スペース』の序盤から終盤まで、一貫して戦況を挽回させることを許さず、終始優勢であった。

一方で、シリーズ全体でもトップクラスに危険な組織規模とは裏腹に、パワレン陣営だけでなく部下にまで延々と振り回され続ける苦労人だったりするため、アストロネマには劣るが、向こうの国のファンからいろんな意味で愛されてたりする。

「MMPRから登場した全てのヴィランを裏から操っていた黒幕」と称されることもあるが、厳密に言えばこれは間違い。
ダーク・スペクターは元々「劇中世界における悪の組織業界において、一部の大物しか存在を知らない重鎮」のような立ち位置にあり、
  1. 『ターボ』終盤でパワーレンジャー陣営の指揮官であるゾードンを捕らえた同業者に同盟を呼び掛け、
  2. その功績を評価した数多くの組織が同盟に参加を表明した
──という流れが正しい。
つまり、元々地球にちょっかいを出していた連中が手を組んだ連合軍において代表者のような立ち位置にいる感じである。
日本語吹き替え版では未翻訳の作品もあったためこの辺の事情を説明するのがややこしかったのか、「悪の皇帝」と間違っていないが割とアバウトな呼ばれ方をしている。

一癖以上ある首領格達を統率する絶大なカリスマに加えて、まだ新参だったアストロネマの才覚を見抜き、隙あらば裏切る可能性があるダーコンダ(ギレール)を、ただクビにするのではなく昇進を餌にしてうまく誘導し最終的に体よく追放するなど、人材の活用に長けている。
アストロネマに関しては大変、気に入っていたようである。

基本的に同盟の運営はアストロネマに一任していたが彼自身の作戦指揮能力も高く、アストロネマ奪還作戦では地球に隕石を誘導して、
「レンジャーの本拠地が無くなればそれでよし、止める場合はアストロネマが誘導装置のある基地に向かわなければならないのでそこで捕まえてもよし」
という成功しようが失敗しようが得にしかならない作戦を実現している。

また、ゴツイ外見に反して意外にも身内には結構フレンドリーな性格。
ゾードンを捕え、同盟締結した後に、各勢力のリーダーだけでなく幹部や戦闘員も招いた大規模な祝賀会を開いたり、アストロネマの正体が敵であるアンドロスの妹と判明しても、「兄を殺して忠誠心を示せ」と命じるだけに留めるなど、悪の組織の首領の中では寛容な部類に入る。
だが、事がうまく運ぶと詰めが甘くなる悪癖があり、それはアンドロスの潜入、アストロネマの裏切り、ダーコンダの反逆と、いずれも致命的な事態に発展していった。

吹替版の声は岸祐二氏。
本家ではサル顔の一般市民役の他、声優としてもたびたび出演している。


パワーレンジャーロスト・ギャラクシー

スコーピウス

宇宙昆虫軍団の元締めであり、シリーズでも珍しい置物系のボスキャラ。
宇宙支配を目的としており、ギャラクシー・サーベル(星獣剣)を狙う。

独裁的ではあるが娘のトラキーナには甘く、そこをデビオット(闇商人ビズネラ)に付け込まれて、娘がレンジャーにさらわれたと吹きこまれた挙句、単身レンジャーと戦い致命傷を負い、最後にはトラキーナの目の前で力尽きる。

当時、制作に参加していた坂本浩一以下スタッフ一同が『スターシップ・トゥルーパーズ』にドハマリしていた影響で、いかにもそれっぽいデザインをしている。


トラキーナ

スコーピウスの娘であるが、父と異なりヒューマノイドタイプのエイリアン。
また、甘やかされて育てられていた影響で戦闘力も低かった。

彼女の種族は繭に入って変態することで、スコーピウスのようなクリーチャー風の外見の成体になって強力な戦闘力を手に入れるとされている。
しかし、美的感覚が地球人寄りだったトラキーナは成体(虫のような外見)になることを拒否して家出。
そこで出会ったビラマックス(サンバッシュ)に鍛えられてレンジャーを凌ぐ戦闘力を手に入れるも、その間にトラキーナがレンジャーに拉致されたと誤解したスコーピウスが戦死。
下剋上を目論むデビオットにパワーレンジャーこそ父の仇と吹きこまれ、本格的にレンジャーを敵視するようになる。

終盤でデビオットの野心に気付き処刑しようとするが、誤って一緒に繭に取り込まれてしまい同化。
結果、デビオットの邪悪な精神まで受け継いでしまい、スティング・ウィンガーに爆弾を着けて自爆させる、民間人を狙うなど、復讐云々関わりなく破壊を振りまくが、これが原因で戦闘員を失ったばかりか、高潔だったビラマックスに見限られたことで手札を次々と失い、自身もアストロメガシップの特攻によって重傷を負うが、最後の手段として単身父の繭に入ることでさらに強化。
醜悪なトラキーナ怪人態へと変貌する。

霊体化して瞬間移動する能力や肉体の一部を取り外して武器化する能力を得たほか、生身の戦闘力も大幅に向上。
圧倒的実力でパワーレンジャーを追い詰めるが、バトライザーを装着したレオのレッドアーマード・レーザーゼロ距離発射で遂に倒された。

……と思われていたが、『ライトスピードレスキュー』で生きていたことが判明。
ただしダメージは大きかったらしく、人間の姿に戻っているほか、傷を隠すためのマスクを装着している。
デーモン(災魔一族)を騙して集めたエネルギーを用いて再び怪人体に進化しようとするが、それを看破していたオリンピアス(龍皇子サラマンデス)がエネルギーに毒を注入したため、トラキーナ暴走態(暗闇獣)へと変貌。
理性を失い、手当たり次第に街を破壊したが、オリオンの光(ギンガの光)でパワーアップしたオメガメガゾード(獣装光ビクトリーマーズ)により、今度こそ最期を迎えた。

最後はモンスターとなったが、彼女は顔出しの悪役としては初めて死亡によって退場したキャラである。*5


フリオ(Dr.ヒネラー怪人体)

宇宙昆虫軍団の切り込み隊長とも言える幹部。
要するに、ギンガマンでのサンバッシュポジ。ヒネラー宜しくスコーピウスを裏切って組織を乗っ取りはしない
自力でイリノイ星全体を石化する力を見せたが、その後のレンジャーとの戦いでは負け続きで、見放され追放されたところでレオ(レッドレンジャー)と戦い敗北し、自爆した。
彼の最大の不幸は、この退場劇をAパートで済ませられた事であろう。

余談ではあるが、スーツを原作のメガレンジャーから流用する際に、頭部の一部がリペイントされてジャック・アトラスみたいになった。


スティング・ウィンガー

宇宙昆虫軍団の戦闘員。言葉は話さず、羽音で意思疎通を行う。
最後は先述の通り、デビオット(闇商人ビズネラ)との融合で精神に異常を来したトラキーナにより、
全員が爆弾を身に着けて特攻させられるという惨い末路を迎えた。
デザインモチーフはスターシップ・トゥルーパーズのソルジャー・バグ。


ブラント

とある惑星にて、宇宙昆虫軍団が捕獲したギャラクシービースト(星獣)を見張っていたロボット型のモンスター。
ビーストを奪還しに来たマヤ(イエローレンジャー)を見張りのスティング・ウィンガーと共に迎え撃とうとするが、彼女には生身で振り切られて持ち場から引き離され、その隙にレンジャー達にビーストを解放された事で、恐れをなして逃亡する。
その後、拠点にて先述の失敗の責任でスコーピウスから制裁を受けた後、何処かへ逃げ去った。

スーツは『重甲ビーファイター』の北米リメイク版『ビッグ・バッド・ビートルボーグ』の撮影で使用された「戦闘メカ・デスランチャー」の頭部と「戦闘メカ・ダンガー」の胴体を組み合わせ、青くリペイントしたもの。

尚、彼は(幹部を除けば)ゾードン編終了後初のモンスターという、何気に凄い記録を飾っていたりする。


ロジョモン(暗黒合成獣トカスズラ)

食虫植物と魚が合わさったような外見をしたモンスターで、火炎放射が武器。
レオ(レッドレンジャー)とデーモン(グリーンレンジャー)がキャプテン・バウンティ(ゼイハブ船長)一味の支配している惑星に忍び込んだ罪で、バウンティが磔の二人を処刑する際に付き従っていたモンスターである。
残りのレンジャーが二人を助け出した後に、バウンティ一味を逃がして自身がレンジャーを始末しようとするが、バトライザーを装備し、レッドアーマードパワーレンジャーとなったレオのレーザー一撃で跡形もなく吹き飛ばされた。

スーツは前述の通り、『ビーファイターカブト』に登場した暗黒合成獣トカスズラのもの。
こちらも『ビートルボーグ』を経て流用された事になる。


パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー

グーリガン

封印から蘇ったデーモンの一体。
霊体となってマリナーベイの各地で火災を起こした後、実体化して暴れ回っていたが、デビュー戦を迎えたライトスピードレンジャーに撃破された。
死後は影の世界(幽魔地獄)に落ちたようであり、戦いに負け生きたまま影の世界に落とされたバンシーラ(大魔女グランディーヌ)を、他の亡霊と共に甚振っていた。

スーツはネジファントムの流用。


サイボーグレンジャー

軍がマックナイト将軍の指揮の元で開発したアンドロイド戦士。
レスキューを主目的としたライドスピードレンジャーと違って戦闘のみを想定されており、リモコン制御によって稼働する。
見た目はレンジャーそっくりだが、ブーツとグローブが黒い他、頭部にはアンテナ、胴体にはエネルギー弾の発射口が備わっている。

遅々としてデーモンを倒せないライトスピードに業を煮やした軍がレンジャーからモーファーを没収した上で実戦投入したが、戦闘中に爆発に巻き込まれたショックで暴走し、レンジャーによって全機破壊された。
所詮、燃えるレスキュー魂を持たないマシンにレンジャーの代わりは務まらなかったのだ。


ライアン・ミッチェル/タイタニアムレンジャー

数少ないパワーレンジャーオリジナルの戦士。
事故に遭い死にかけた際、父・ウイリアムがデーモン大幹部のダイアボリコ(ジルフィーザ)と取引してしまったために、半ば強引に連れていかれた。
ダイアボリコに「父は娘を救うためにお前を捨てた」と教えられて育てられていたため家族を憎んでいたが、真実を教えられ、レンジャーの味方となる。


コブラマスター

デーモンの墓地に潜んでいた怪物であり、ダイアボリコが裏切りの代償としてライアンに施した死の呪いの元凶。

戦闘能力は高く、呪いで消耗していたとはいえタイタニアムレンジャーを変身解除に追い込むほどの強敵だが、ライアンの機転で柱の下敷きになり絶命。
これに伴って呪いの効力もなくなった。

スーツはスニザード(ドーララドゥーン)の改造。


パワーレンジャー・タイムフォース

ランシック

30世紀の凶悪犯で、レッドレンジャーを殺害して現代に逃げてきた。
体から武器を取り出す能力を持っている。
正体は30世紀のデザイナーベビーの工場の事故で誕生した生命体「ミュータント」。
歪な形で生を与えながら自分達を迫害する人間社会への復讐を目的としているが、娘のナディラ(リラ)を可愛がったり、現代人のウェスに「TFの連中は自分達に都合のいい話しかしていないんだろう?」と言いながら、ミュータントの境遇を丁寧に説明するなど、人情味も持つ。
『ワイルドフォース』において、武器精製能力はオルグとの契約で手に入れたものと判明している。

『タイムフォース』は日本未放送だが、役者が役者なので知名度が割と高い。
詳細はこちらを参照。


黒騎士

ブルブラックでもヒュウガでもない。
とある中世の時代において悪事を働いていた騎士であり、馬とドラゴンを従えている。
中世の時代にて、白騎士から力が秘められた箱を奪い取り2001年の時代に移動するも、純粋な心の持ち主でないと箱を開けられないと知り、箱を洞窟に置いてドラゴンに見張らせていた。
その後は2001年の時代にて箱を取りに行ったウェス(レッドレンジャー)を除くレンジャーの攻撃を意にも介さず暴れ回るが、ウェスにはドラゴンを倒された挙句、箱に宿っていた白騎士の精神に認められてバトライザーを手にした彼に止めを刺された。


パワーレンジャー・ワイルドフォース

マスターオルグ

原作における「オルグマスター」に相当するキャラクターだが、ハイネスが他のオルグを統率するための架空の存在だった原作とは違い、本作では実在する上にかなりややこしい事情を持つため記載。

かつてオーガ(鬼)と呼ばれた種族「オルグ」の長。
本作のオルグは植物から進化した生命体とされており、3000年前にアニマリア(天空島アニマリウム)を襲撃。
オルグハートを取りこみ究極体(百鬼丸)と化するもメリックにより敗れる。
その後現代に復活してオルグを従えて人類の征服に動きだした……とされていた。

ところが、ある時トキシカ(ツエツエ)がアジト内で人間の匂いを嗅ぎつけ、これを辿ったところ、オルグにとっては自身の一部にして命そのものであるはずの角をマスターオルグが動かしている不可解な光景を目撃。
さらに、過去マスターオルグの側近であったレティナクス(シュテン)が現代のマスターオルグを見て「貴様は誰だ!」とまるで初対面であるかのように発言。
その反応に対してマスターオルグが口封じするかのように殺害したことで、
このマスターオルグを名乗る人物は過去にアニマリアを襲撃したオルグとは別人である事が確定した。

その正体は、レッドレンジャーことコル・エヴァンスの父、リチャードと同じくアニマリアの研究をしていた「ヴィクター・アードラー」。
つまり、純然たる人間である。
密かに好意を抱いていたコルの母・エリザベスがリチャードと婚約、さらにリチャードの研究が世間に高く評価されたのを受け、密かに彼らを逆恨みするようになっていた。
それでも表向きは良き友人として振舞っており、夫妻からもアニマリアの探索に唯一の助手として指名されるほどの信頼は得ていた。

しかし、探索中に奇妙な植物の種を発見して「アニマリア伝説に伝わるマスターオルグの種」と見抜いたために歯車は狂い出す。
まだ生まれて間もないコルと仲睦ましいエヴァンス夫妻の光景を見て妬みが限界に達したヴィクターはマスターオルグの種を食べ、マスターオルグの力を得た。
そして激情のままにエヴァンス夫妻を殺害するが、コルだけは二人の決死の策略により取り逃がしてしまう。
ヴィクターはいずれコルが両親の仇を討ちに来ると考えており、それは当然『ワイルドフォース』劇中で実現するのだった。
なお、公にはヴィクターはエヴァンス夫妻と一緒に謎の事故で死亡したものとして扱われている。

中盤でレンジャー5人を拘束して真相を暴露するが、それに激昂したコルが単身拘束を振り切り変身して一騎打ちとなる。
攻防の末、大技で仕留めようとしたヴィクターだが、自分の光線をバトライザーの能力で光線を吸収・放射され敗北。オルグの力を失う。
敗北してもなお悪びれもせずコルを嘲笑し、他のレンジャーからも怒りの目を向けられたヴィクターだが、コルは強靭な精神力で憎悪を抑え、ただの人間となったヴィクターにそれ以上の危害を加えないまま立ち去った。
奇しくも、それはかつてエヴァンス夫妻を殺害した際のヴィクターとはなにもかも真逆の姿であった。

「情をかけられる」という、ある意味殺される以上の屈辱を受けたヴィクターが、そのまま済ますはずはなかった。
他のオルグ達から「人間の分際でよくも騙したな」と殺害されかかる絶体絶命の状況の中で、体内のオルグの種が発芽。
自身の肉体がオルグそのものに変貌してしまう。
分かりやすく言うと、かつてはマスターオルグの力が使えるだけで肉体は人間だったが、オルグ化したことでマスターオルグの力にオルグ化したヴィクターの力が上乗せされた形になり、戦闘力が大幅に向上した。
おかげで虚栄心も悪化し、自分を襲ったオルグ達を返り討ちにし、蘇生・戦脳した上で自分を称えさせるなど以前にも増してタチの悪い行動を取るようになる。

さらに先代マスターオルグと同じくオルグハートを取りこむ事で究極体(センキ)となり、メガゾードでも歯が立たない戦闘力に加えて、オルグハートがある限り再生する能力を獲得する。
最終決戦ではゾードを全滅させてレンジャーの変身能力を奪うが、コル達の思いで復活した100体のゾードから再生が追い付かないほどの攻撃を受け、露出したオルグハートをパワーレンジャーに破壊され死亡した。

その後、全てを終わらせ、父と母の墓前に詣でたコルは、去り際にヴィクターの墓にも花を手向けたのだった。

擁護できないレベルの悪逆をしでかしている一方、エヴァンス一家と撮った写真を保管しているなど、過去に未練がある描写も見せていたが、
身の丈に合わない虚栄心のために、己の行動を悔いることはなかった。
結局のところ、ヴィクターは邪悪な人間というよりも、自分の矮小さ、醜さから必死で目を背け、自らを省みて反省する事も無く、それを浮き彫りにする対象をただ執拗に取り除こうとする、ひたすらに弱い男であった。

ヒューマノイドタイプたっだとはいえエイリアン扱いだったトラキーナと異なり、それまでパワーレンジャーでタブー視されていた『地球人の悪役』であり、それも何の救済も与えられず、かつ一貫して悪役のまま退場した初のキャラクター。
(ランシックはデザイナーベビーという特殊な出自のため向こうのファンからの見解が別かれている)
彼の登場以降、ローサーの登場など『人間の悪役』に関する規制は、日本ほどではないが緩和されることになる。

また、ファンからはオルグマスターだけでなく、原典は「ゴーマ15世」ではないかと言われている。
衣装が酷似している他、狙ったかどうか不明だが、「偽物と判明して王座から引きずり降ろされる」という、共通の末路を遂げる。


ロファング、タカッチ、キレッド

ミュータントとオルグのハイブリッド「ミュートオルグ」。
『タイムフォース』の舞台である31世紀にて、石像に封印されていたが、ランシックと遭遇し、彼に力を与える代わりに、ランシックのDNAを吸収して復活。
その後、マスターオルグを求めて『ワイルドフォース』本編の時代に飛び、追ってきたタイムフォースレンジャーとワイルドフォースレンジャーが共闘する事になる。
ワイルドフォースレンジャーにウェスとエリックを加えた7人を一度に相手取って圧倒するほどの強さを誇っていたが、ランシックによる捨て身の攻撃でミュータントのDNAを破壊され、大幅に弱体化。
最後は2大レンジャーとの戦闘の末に敗れ去った。

本来、劇場版ガオレンジャーの悪役・オルグ三兄弟のスーツを流用する予定であったが、火災で彼らのスーツが焼失。
急遽今までのシリーズに登場したモンスターのスーツを再改造し継ぎ合わせる事で、パワレンオリジナルのミュートオルグ誕生と相成った。


パワーレンジャー・ニンジャストーム

ローサー

パワレン史上唯一の、改造などの経緯を持たない、純粋な地球人のラスボス。
ちなみに、本作のタウ・ザントはローサーの操る巨大ロボットとして登場している。

本名はキヤ・ワタナベ。元々はニンジャアカデミー(忍風館)に所属していたが、暗黒のニンジャパワーに手を染めたため宇宙に追放された。
だが、そこでエイリアンを従えて宇宙ニンジャ軍団(宇宙忍群ジャカンジャ)を作り、自力で地球に帰還を果たす。

モテるためだけに宇宙ニンジャをけしかけたり、主治医の勧めを律儀に守ってプロテインを欠かさず飲んだり、コミカルな部分もあるが、その実力は6人のレンジャーをまとめて相手にしても圧倒するほど高い。
地獄の入口を開いてこの世界を死者で埋め尽くす事で復讐を果たそうとしたが、レンジャーの術によって逆に生きたまま地獄に落とされる末路を迎えた。

後に『ダイノサンダー』で復活したが、作戦に失敗した罰としてメソゴグの手で標本にされてしまった。惨い。


パワーレンジャー・ダイノサンダー

メソゴグ

アントン・マーサー博士が実験中の事故によって生み出してしまった、彼のもう1つの人格とも言えるミュータント。
世界中の生命体を、自分と同じミュータントに変えて支配しようと目論む。

アントン博士とは肉体を共有していたが、途中で分離する事になる。
また、優秀な学者であるアントン博士から生まれたためか、外見の割に頭脳は優秀で、生物学に秀でているだけでなくサイボーグやアンドロイドなども作れる。

基本的に人間の体に恐竜の頭部があるような外見だが、戦闘では怪獣のような姿「メソモンスター」に変貌。
今まで直撃して生き残った者はいなかったトライアシックバトライザーのビーム砲をエネルギー吸収で凌ぎ、3体に分裂するなど厄介極まりない相手だったが、ダイノレンジャーが変身能力と引き換えに放ったダイノジェムのエネルギーを浴びて消滅した。

『S.P.D.』の時代では、「歴史上で最も危険な敵だった」という記録が残っているらしい。

原作のラスボスであるデズモゲヴァルスは、タウ様と同じくゼルトラックス(暗黒の鎧)が操る巨大ゾードとしての登場となる。


エルザ

メソゴグに作られた女性型アンドロイドで、凶暴かつエキセントリックな性格。
ランドルと名乗り、ダイノレンジャーが通う高校に教頭として潜入しているが、あまりに厳しい指導方針から「元は看守だったに違いない」と生徒からの評判は悪い。

ゼルトラックスからは仲間意識を持たれていたが、彼女の方は彼を駒としか見ていなかった。


悪のホワイトレンジャー

本作におけるもう1人のアバレキラー。
メソゴグによって白いダイノジェムから製作されたドラゴモーファー(ダイノマインダー)の強大な力が、アントン博士の義理の息子・トレントを支配する形で発生したもう1つの悪の人格。
中盤でアントン博士の活躍によってトレントが正気に戻った後、コピーオター(ラッコピーマン)の能力の影響で独立した存在として出現した。
最終的に本体であったトレントとの一騎打ちの末に撃破され、勝ち残った彼を真のホワイトレンジャーとして認めながら消滅した。

原典のアバレキラーの悪行の映像を流用するにあたって作られた、ある意味オリキャラ。
こいつがいるおかげで、同じく過去に悪に堕ちかけたトミーとトレントの交流や、ホワイトレンジャー同士の激闘などに繋がり、トレント共々原典とは別のベクトルで熱い展開を生み出している。


ティラナ・ドローン

ミュータント軍団の戦闘員。
ティラノサウルスと人間を掛け合わせたような姿で、両腕の鎌が武器。

トリプトイド(バーミア兵)登場後はエルザがこちらを率い、ゼルトラックスがトリプトイドを率いるパターンが多かった。


パワーレンジャー・S.P.D.

グラム皇帝

犯罪組織「トゥルービアン帝国」のリーダー。
銀河の大半を支配しているというダーク・スペクターやウォースター(ザンギャック)に並ぶ支配規模を誇る。
戦闘力はドギーと同格。かつて戦時中、ドギーの故郷を制圧して戦略的には勝利したが、その際にドギーに片方の角を切られて重傷を負っており、互いに仇敵と見なしている。
日本では没にされた「ボスは故郷の惑星を敵組織に滅ぼされている」という設定を基に作られたキャラクター。


モーラ

トゥルービアン帝国に所属する幼女。
絵に描いたモンスターを実体化させる能力を持つ。
そのワガママさでグラムやブルードウイング(アブレラ)を振り回すが、本性は非常に残忍。
実はすでに大人であり、グラムの能力で子供の姿になっていた。
彼女自身は子供のままでいたがっていたが、相次ぐ作戦失敗の罰として一時大人に戻され、戦闘スーツ(サキュバス・ヘルズ)を纏ってレンジャーと戦った。


A-スクワッド

S.P.D.のエリート部隊で、主人公たるB-スクワッドの先輩。
序盤で失踪してしまい、終盤にて無事帰還……

したと思いきや、トゥルービアン帝国に寝返っていた。
その理由は、「S.P.D.として戦っても報われない」という原作でのギガンテスと同様のもの*6

「A-スクワッド!」の掛け声で軍用ボディアーマーのようなスーツを装着し、武器はライフル。
どことなくB-スクワッドのS.W.A.T.モードに近い印象を受ける。
また、S.P.D.にいた際はデルタスクワッドメガゾード(デカレンジャーロボ)に乗っていたが、敵として再登場した際は別の新しいメガゾード*7に搭乗した。

等身大戦、巨大戦の双方でB-スクワッドを苦しめるも、最終的にはS.W.A.T.メガゾード(デカウイングロボ)に敗北し、半人前と見下していたB-スクワッドの手でお縄を頂戴される。
その後、クルーガーはジャック達をA-スクワッドに昇格させようとしたが、彼らが「B-スクワッドのままでいたい」と希望したため、クルーガーはA-スクワッドを廃止、B-スクワッドを一軍のユニットとした。
こうして、地球署の最精鋭部隊であったA-スクワッドは、「S.P.D.の裏切り者」としてその歴史に幕を閉じたのであった。

変身後のヘルメットは、かのスペースレンジャーそのもの*8
しかし、地球と宇宙の平和のために命を懸けて戦い抜いたスペースレンジャーと、利己的な理由で悪の道に走ったA-スクワッドの選んだ道は正反対であった。


オムニ

トゥルービアン帝国の真のトップ。その存在を知っていたのはグラムのみだったが終盤で姿を現す。
臓器のようなグロテスクな外見をしている。
グラムの宇宙船が変形した巨大な機械に搭乗して前線に立ち、パワレンでは珍しい新規撮り下ろしのロボ戦が展開されている。


パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ

フローリアス

かつてコロナ・オーロラの冠を盗もうと企み、冠を守る呪いによって怪物化された兄弟の片割れ。
氷の惑星に封印されていたが、冠が発見され持ち出されたことをきっかけに復活し、地球に帰還した。
当初は弟のモルター(リュウオーン)と手を組んでいたものの、彼のことは「無能」と見下しており、冠をめぐって争いになり決別。
以降は南極に基地を構え、冠を手にしようと策謀を巡らせている。

原作におけるガジャ様に相当するポジションのオリキャラであり、終盤で登場した怪人態はガジャドムの流用。


ミラトラックス

カマドー(ヤイバ)率いる忍者軍団に所属するくノ一。ポジションは風のシズカに相当するが、衣装デザインはオリジナル。
一般人に変装してダックスを騙し、王冠の宝石の手がかりとなる「ネプチューンの剣」を奪おうと企んだが、凡ミスで正体を見破られ失敗したため、彼に対して敵対心を剥き出しにしている。


スラックス

ロード・ゼッドとリタの息子。父と同じくZスタッフが武器。
両親のことは「心が弱かったから浄化なんかされた」と見下している。
過去にセンチネルナイト(ズバーン)との戦いに敗れ、月に封印されていたが復活。
他の組織を自分の傘下に引き入れて、11人のレンジャーと総力戦を繰り広げるも敗れる。
ちなみにリタは日本版のバンドーラに当たる存在なので、
息子という立場から見れば原典のカイに当たるポジションだったりする。


パワーレンジャー・ジャングルフューリー

ダイ・シ

ダイ・シ・クランの指導者。
名前は、中国語の「歹獅」=Evil Lionから。

パイ・シュア・マスター(七拳聖)との戦いに敗れて肉体を失った状態で封印されていたが、破門されかけたパイ・シュアのジャロード(理央)の手で復活、彼と同化する。
しかし、「本来の力を取り戻す」というダイ・シの意識と、「最強の存在になる」というジャロードの野心とまで同化し、ダイ・シは「器であるジャロードの肉体を最強の存在に鍛え上げる」という回りくどい方法を選んだ。

ジャロードの人格はずっと抵抗を続けていたが、次第に制御出来なくなっていく。
そして、終盤の戦いでわざと背を向けたケイシーをダイ・シが殺そうとしたところ、「たとえ敵であっても無防備な相手に手を上げるのは恥だ」というジャロードの武闘家としての信念が強引に阻止したため分離。
獅子を超える龍(無間龍)の姿で実体化を果たす……。

最終形態こそ無間龍であるが、幻獣ドラゴン拳のロンが別キャラとして登場しており、原作とは設定は大幅に異なる。


スピリットレンジャー

誘拐したパイ・シェア・マスターのスピリットを基に創り出された戦士達。
スタンド的な存在だが、マスターの技能がそのまま反映されているため、武器の練度はパワーレンジャーを上回る。
当初は敵だったが、マスターを奪還してからはレンジャー側の戦力となった。

獣電戦隊キョウリュウジャー』の「スピリットレンジャー」は、この戦士の名前が流用されている。


パワーレンジャー・RPM

ヴェンシックス

本作のボスキャラ。正体は、自我を持つコンピューターウィルス。
元々はドクターKがアルファベットスープから逃亡するために作ったプログラムだったが、ネットワークを通じて各地のコンピュータを浸食するうちに邪悪な自我に目覚め、各地の工場を乗っ取り機械兵器を作り出し、世界をほぼ掌握した。
当初はアタックボッツ(蛮機獣)を差し向けるだけだったが、 長期化する戦いに業を煮やし、専用のアタックボッツ(ヒラメキメデス、ヨゴシマクリタイン)に自分の意識をインストールして、直接戦闘に向かうようになる。


テナヤ

原典におけるケガレシアの立ち位置にいるキャラだが、外見・設定は完全に別物。
その正体は、ディロンの妹が改造されて作られた「ハイブリッド」と呼ばれる特殊なアタックボッツ。


パワーレンジャー・ダイノチャージ

マスター・スレッジ

蝶絶神デーボスに代わるボス格のキャラクターであり、賞金稼ぎ一味の親玉。
基本「スレッジ」と呼ばれるが、過去作に同じ名前のキャラがいるため、差別化のために「マスター」が付く事が多い。
サイボーグであり、強力な光線銃が主要武器。
賞金首だけでなくお宝にも関心が強く、究極の力を持つとされる「エナジェム」を探し求めていた。
単独でレンジャーを圧倒する戦闘力もさることながら、本来敵対関係にある賞金首を釈放を餌に尖兵として使うなど、柔軟かつ堅実な戦略でレンジャーを何度も追い詰めている。
ヘキルやアルカノン(カオス)もスレッジだけは特に警戒していた。
敵としては強豪なのだが、婚約者のポイサンドラ(キャンデリラ)に尻に敷かれるなど、コミカルな描写も多い。


ヘキル/スナイド

ジキルとハイドのような二重人格の敵キャラクター。
ヘキルは、キョウリュウジャーのキャラではなく『特命戦隊ゴーバスターズ』のエンターがモデルとされている。
スナイドは、『キョウリュウVSゴーバス』に登場したネオガイルトンを原典としている。
銀河単位で惑星を滅亡させたという、賞金首の中でも特に甚大な被害を出しており、厳重に隔離されていた。
1期中盤で存在は示唆されていたが、ヘキルはキョウリュウジャーに登場しない顔出しの悪役だったため、登場回では日米両ファンを困惑させた。

その正体は、悪しきエネルギーを持つダークエナジェムを封印していた惑星・センタイ6(本当にこんな名前です)の人間。
スナイドは、センタイ6がアルカノンの侵攻を受けた際に誤ってダークエナジェムに触れてしまったがために、悪の側面が増幅して生み出された別人格である。
また、ヘキルもその際に記憶を失っており、スナイドと共に数々の非道な行いをしていた。
後にアルカノンと相対しヘキルは記憶を取り戻す。だが、復讐を誓うヘキルとは対照的にスナイドは協力と引き換えにアルカノンの力を借りて分離。
スナイドの真意はスレッジ一味と共にアルカノンを粛清することにあったが、スレッジもヘキルにとっては敵でしかないため、両者は決別する事になる。

終盤ではスナイドがスレッジと共にアルカノン一味を粛正後、ヘキルはレンジャーと共闘するが、ダークエナジャムの力を得たスナイドに圧倒される。
しかし、流用の都合でスレッジに見捨てられたスナイドは巨大化させてもらえず、等身大のままウルトラゾードの必殺技+レンジャーの必殺技+ヘキルの光線という、惨すぎるオーバーキルを受けて倒された。
お互いに肉体の主導権を奪い合うなど対立していたものの、肉体を共有していた間柄として腐れ縁程度の感情があったのか、
スナイドを倒したヘキルの表情は複雑なものだった……。

後にコミックにおいて、TV版に登場しなかったデスリュウジャーに相当する「ダークレンジャー」の変身者として登場している。


名無しのエイリアン

スレッジ一味と賞金首がヘキルに掌握された際に逃げ出そうとするも、見せしめとして殺害される。
原作キャラでは任せられない貧乏くじを担わされたキャラクター。

スーツはダンベルバンキとスコップバンキの合体。


パワーレンジャー・ニンジャスティール

コズモ・ロワイヤル

ギャラクシー・ウォリアーズの司会を務め、軽快なトークで場を盛り上げる。
ガルバナックスには敬意を持ってはいるが、パワースターの入手が第一の幹部達と異なり、
コズモはショーを盛り上げることが第一であるため、ガルバナックスから度々叱責されている。

スーツは『烈車戦隊トッキュウジャー』のネロ男爵のものが使用され、頭部のみ新しいものに差し替えられている。


コルバカ(クエスター・ガイ)、ラバゴー(ヒラメキメデス)

ギャラクシー・ウォリアーズの挑戦者にして優勝候補。いずれも過去作の敵のスーツがほぼ原形のまま使用されている。
ラバゴーは決勝戦でコルバカに敗れ、そのコルバカも第1話でニンジャスティールレンジャーに倒される。
なお、当たり前だがクエスターはニンニンジャーに登場しないため、新撮映像が使用されている。

「優勝候補の強敵すら倒すパワーレンジャーは強い」という扱いを担わされていたキャラ達だったが、スーツがパワレン過去作でも使用された物をまんま流用していたことや、扱いがかませとかませの前座であったため、ファンサイトなどでは過去作のファンから喜びの声だけでなく難色を示す声も相次いだ。


クライナー・モンスター(仮)

スレッジ一味の捕らえた囚人の一人であるロボット兵士。
スーツはクライナーロボが使用されている。
コズモと同じく、本来は『トッキュウジャー』のキャラ。ただしこちらは等身大。


パワーレンジャー・ビーストモーファーズ

ブレイズ・アバター(エンター)

エヴォックス(メサイア)がグリッド・バトルフォースのレンジャー候補だったブレイズの意識を奪い、データ化して生み出したアバター。
エヴォックス・ビーストXモーファーを使用して原作におけるダークバスターに相当するサイバーヴィラン・ブレイズに変身する。
原典はエンターだが設定は大幅に異なりダークバスターが戦闘形態として扱われている。
……おそらくダイノチャージでヘキルを出したためと思われる。

第1シーズン終盤で倒されるが、バックアップされていた意識データをロボにインストールする形で第2シーズンで復活。
エンター・ユナイトが強化態として使われている。

放送前に発売された玩具では「ブレイズ・V・レンジャー」という名前だった。


ロキシー・アバター(エスケイプ)

エヴォックスがグリッド・バトルフォースのレンジャー候補だったロキシーの意識を奪い、データ化して生み出したアバター。
エヴォックス・ビーストXモーファーを使用してサイバーヴィラン・ロキシーに変身する。
原典におけるエスケイプ・エボルブのスーツが使用されているが、本作ではイエローレンジャー候補だったロキシーをコピーした悪の戦隊という設定を反映して、カラーが黄色をメインにしたものに変更されている。

第1シーズン終盤で倒されるが、バックアップされていた意識データをロボにインストールする形で第2シーズンで復活。
原作通りのカラーであるエスケイプ・エボルブが強化態として扱われている。


スクローズル

エヴォックス達の追放先だったサイバーディメンション(亜空間)の原住人で、エヴォックスに脅されて協力するはめになる。
ある意味最大の被害者。

元々、同じサイバーディメンジョンの原住人であるヴァーゴイル(ダンガンロイド)と対立しており、ロボトロン(メタロイド)やトロニック(バグラー)など独自の戦力を所有していた。


パワーレンジャー・ダイノフューリー

タリック、ヴォイドナイト(ガイソーグ)、ヴォイドキング(プリシャス)

妻のサンタウラを蘇生させるためにスポリックス・モンスターを生み出してはエネルギーを収集していた宇宙人。
地球に多大な迷惑をかけたが、スポリックス・モンスターによる被害こそ黙認したものの、最低限の線引きはしていた。
しかし、第2シーズンで蘇生に成功したサンタウラが復讐のため一般市民を巻き添えに地球の滅亡を画策し、
制止しようとしたが暴走を止められず、ヴォイドキングとしてスポリックス・モンスター化されて洗脳・支配下に置かれてしまう。


サンタウラ/ヴォイドクイーン(ノア夫人)

タリックの妻の異星人。かつて地球近隣で何者かの攻撃により仮死状態で保管されていた。
タリックの尽力により第2シーズンで復活するが、自分を殺しかけた何者かが地球に暮らしていると推測し、犯人ごと地球を(無関係な一般市民を巻き添えに)滅ぼすことで復讐しようと試み、スポリックス・エッグのエネルギーでスポリックス・モンスター化してしまう。


パワーレンジャー・コズミックフューリー

バジリーア・ナイーレ

死の商人「株式会社スキッド・インク」の会長にしてCEO。
利益第一主義者で、娘のスクイリアがレンジャーに捕らわれた時もまず考えたのが「その出来事を会社の宣伝に利用する」事であった。
マーダッコの要素も一部継いでおり、倒されても体の一部さえあれば再生できる。
表向きはロード・ゼッドと結託し、彼の侵略を支援することで戦争利益を得んとする姿勢だったが、
その裏で目的は彼を駒として利用する気であり、かつてゾードンが『イン・スペース』でした事と鏡合わせの、
ロード・ゼッドの命と引き換えに悪のZウェーブで宇宙を覆い宇宙の善の存在を全て消失させる「大邪染」を起こし、兵器の売り放題、巨利を得放題な悪に満ちた宇宙を実現する事だった。


スクイリア・ナイーレ

バジリーアの娘。
Z世代の若者のような言動が特徴で、インフルエンサーになろうと宇宙のソーシャルメディアに動画を投稿している。


ジョゾティック

原典はキュウレンジャーではなくジュウオウジャーに登場した巨獣ハンター・バングレイ
株式会社「スキッド・インク」の幹部。
ハンター設定は健在だがスカルットワーム(デスワーム)に狩猟ボットを喰われるなど、扱いは良くない。


ジャデナ

原典はジュウオウジャーに登場したナリア
幹部ではなく株式会社「スキッド・インク」の私兵の1人で一般怪人扱いだった。


ゼンチネル

ロード・ゼッドに似た戦闘員。名前は「ゼッド+センチネル」から。
コピーガード(ツヨインダベー)共々株式会社スキッド・インクに作り出された量産型の生体兵器。


ダイノフューリー・イーヴィルブルーレンジャー

洗脳されたオリー・アカナが変身する戦士。
立ち位置はキュウレンジャーに登場したヘビツカイメタルに相当する。


【番外】

アイヴァン・ウーズ

MPPR劇場版に登場したキャラ。
ゾードンと過去のレンジャーの手で封印されていたが、ロード・ゼッドによって復活した。
ウーズマンやテング・ウォーリアーといった戦闘員や、エクト・モーフィコンと呼ばれる強力なメカ怪獣を使役する。
自身の戦闘能力もリタとロード・ゼッドを軽く一蹴できるほど高い。

リタとロード・ゼッドをスノードームに幽閉して組織を乗っ取るわ、レンジャーの指令センターを破壊してゾードンを瀕死に追い込むわ、町中の大人達を毒入りウーズで洗脳するわとやりたい放題に暴れていたが、ニンジャパワーを手に入れたレンジャーとの死闘の末に敗れ去った。

ダイノチャージのゴールドとは無関係。

ジェネラル・ヴェンジックス(ブラックビート)、テズラ(BFアゲハ)、ゲーロック(ジースタッグ)、スティーロン(BFミンの体+BFゲンジの頭)、オートマトン(BFヤンマ)

マシン・エンパイアの残党。
スーツはブラックビート以外、原作では正義の味方だったキャラばかりが使用されている。
詳しくはFOREVER RED(パワーレンジャー)を参照。


ロード・ドラッコン

コミック出展のオリキャラだが、ゲームに登場するなど正史同然の扱いをされているため記載。
グリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)とホワイトレンジャー(キバレンジャー)を合わせたような外見をしている。
オリジナルの自立稼働ゾード「ブラックドラゴン」を使役する。

その正体は並行世界のトミー・オリバー。
このトミーは洗脳が解けた後、自らの意志でリタに協力して「圧政による平和の実現」を選び、レンジャーと激突。
更に、ゾードンが劣勢を覆すべくジェイソンに与えるはずだったホワイトレンジャーの力を奪って変身制限を克服し、そのままレンジャーを全滅させてしまった。
自分の歴史を正しいものにすべく、正史のパワーレンジャーの世界を侵攻する。

高い戦闘能力を持つ一方、保有するパワーはいずれも善の勢力で生み出された物のため、悪の戦士として戦うたびに身体が耐えがたい苦しみに襲われてしまう。

トミーの演者であるジェイソン・デビッド・フランク本人が演じる実写のPVも製作されており、映像内では正史世界のレンジャーの活躍の記録を眺めていた。


ブラック・ドラゴン

コミック版のオリキャラでロード・ドラッコンの配下。
等身大でも活動できるが、単独でも巨大化でき、分類ではゾードとして扱われる。

等身大戦、巨大戦の双方でレンジャーを圧倒する凄まじい戦闘能力を誇る上、捕らえたビリーから奪ったパワーコインを利用してモーフィングリッドに干渉し、レンジャーから変身能力とゾードを奪ってしまうなど、レンジャーを様々な手で危機に陥れた。
しかし、他のメンバーとはモーフィングリッドへの接続方法が違うトミーからパワーを譲り渡されて暫定的な変身が可能になったジェイソン達によってゾードは奪い返され、最後は巨大化している際にメンテナンスハッチから体内に侵入したトミーとビリーによる内側からの攻撃で撃破された。


グレイヴゾード

コミック『ゴー・ゴー・パワーレンジャー』のオリジナル兵器。レンジャースレイヤーに使役される。
体の各種パーツにサンダーゾードの一部を使いながら、
デザインを損なうことなく秀逸な外見に纏められている。


グリーン・サイコレンジャー

コミック『ザ・サイコパス』のオリキャラ。
パワレンにおける「ネジグリーン」とも言える存在。
元はダーク・スペクター直属の最高幹部であった宇宙人であり、1860年代にリタの封印を解くために訪れたが、ゾードンの迎撃で宇宙船を破壊され月に取り残され、やむを得ずコールドスリープに移る。
そして1960年代に宇宙飛行士との接触で覚醒し、ジェイソン達の前任者であったパワーレンジャーと衝突。
そのうち3人を殺害するも、当時のレンジャー1名と相打ちになり倒された。
しかし、それによりただ1人生き残った当時のレッドレンジャーの心に深い傷を負わせている。
正体はかつてパワーレンジャー・スーパーソニック(地球戦隊ファイブマン)のグリーンレンジャーだった男・トレック。


エンピリアル

宇宙のカオスとエントロピーの化身である超越的存在。オレンジ、パープル、グリーンの3体が確認されている。
宇宙のエントロピーを保つ事を行動理念としてその維持に「有意義」か否かで物事を区別して、一度存在・存続に値しないと見なしたら善悪問わずに根絶対象と見なして粛清する。
その力は絶大で、一瞬で惑星を消し飛ばしたり死んだロード・ドラッコンを蘇生させたりと、まさしく神の如きスケールの能力を行使できる。


同盟の代表(仮)

TRPG作品『パワーレンジャー・ハイパーフォース』に登場。
『タイムフォース』の時代を突如として襲撃し、タイムフォースの所有するタイムマシンを強奪し過去に飛んだ人物。
表向きスラックスを首領として置きつつ、様々な過去の悪の組織と取引しながら戦力を集めている。
かつてアンドロスがゾードンの命を絶つことで引き起こした「大浄化」の阻止を目的としているような言動を見せるが……?
正体はハイパーフォースレンジャーの一員であるクロエ・アシュフォードの父。


レッドドラゴン

TRPG作品『パワーレンジャー・ハイパーフォース』に登場。
中世にタイムワープしたハイパーフォースレンジャーの前に立ちはだかった怪物。
当時のパワーレンジャーに相当する「円卓の騎士」と戦う。
正体は魔女モルガンの呪いで変異したアーサー王。


ロボ=リタ・レパルサ

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー:ワンス & オールウェイズ』に登場。服装はリタと同じだが顔は醜悪なロボットのそれ。


ロボ=ミノタウロス、ロボ=スニザード

『ワンス & オールウェイズ』に登場。
かつてパワーレンジャー達が戦ったミノタウロス(ドーラミノタウルス)とスニザード(ドーララドゥーン)が、ロボ=リタの手で全身を機械化して強化復活した存在。



追記・修正はアニヲタオリジナルの敵役にお願いします。


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最終更新:2024年02月13日 16:01

*1 サバンのスタッフがスーツを試作した際は、1年で2体が限界だったという。

*2 マスターオルグ、ヴェンジックス等

*3 アストロネマ、ランシック等

*4 ジェイソンとキンバリーは勇気と正義の心を喰われた上で洗脳され、手駒として使役されるも、レンジャーに協力する善の魔法使いラルゴの力によって解放され、エルガーはTVシリーズで何事も無かったように再登場する。

*5 それ以前のリタ・レパルサやディバトックス、アストロネマらは全員浄化もしくは行方不明という末路だった。

*6 ちなみにそのギガンテスも序盤に登場しており、末路がデリートから逮捕に変わった以外は概ね同じ顛末を辿っている。

*7 原作における怪重機アブトレックス。そのせいか、原作でアブトレックスに搭乗していたアンゴールは登場できなかった。

*8 ただし、ブラックのみグリーンに変更されている。