登録日:2018/3/2 Fri 19:55:20
更新日:2024/05/01 Wed 10:41:53
所要時間:約 4 分で読めます
別名:
吸血宇宙星人
身長:50メートル
体重:2万4千トン
出身地:カーミラ惑星
【特徴】
コウモリのような頭を持ち、人間の血を好物とする宇宙生命体である。
一見すると怪獣のようだが、自前の宇宙船を製作して
地球にやってくる科学力を有しており、立派な宇宙人と言える。
地球にやってきた目的はもちろん地球侵略であるが、しかし……
『地球上のすべての女性を(一晩につき一人、自分一人で)吸血して殺害しつくし、女性のいなくなった人類を滅亡させる』
と、いう……気が長すぎるというか、絶対不可能な作戦を立てていた(しかも本人は自信満々)。
だが、実際に犠牲者は多数出ており、人類にとって危険な存在であることは変わりない。
また、
郷秀樹が
ジャックということも気づいており、その上で「宇宙人のくせに地球人の味方をする裏切り者」と
テレパシーで
挑発するという、後の
バット星人につながる部分も見せている。
いずれにせよ、かなりの自信家であるのは間違いないだろうが盛大に空回りしている感がいなめなくはないだろう。
能力と武器は、まずは
吸血鬼らしく口に生えた牙。吸血の他、ジャックからはエネルギーを吸収した。
口からは毒煙を吐くことが可能。また、赤色の光弾も発射できる。
両腕には翼が生えており、マッハ5の猛スピードで飛行することができる。
弱点は明るい
光。そのため昼間は活動できず、夜にしか動けない。
ただし人間に
憑依した場合は昼間でも活動可能。
【その陰謀と顛末】
心臓麻痺で死亡した鈴村みどりという女性の死体に乗り移り、みどりの知人を彼女の妹を騙って訪れては吸血して殺害していた。
しかし逃亡時に飛行していた姿を目撃されたことから捜査が警察から
MATに移り、みどりのことを突き止めたMATが
みどりの死体が無いことを確認されると直接丘隊員を襲撃しにかかるが失敗。
マットアローの追撃もなんとか振り切るが、宇宙船も発見されてしまう。
MATは宇宙人が
光に弱いかもと計算し、朝を待つ作戦に出るが、その間に上記のようにテレパシーで郷秀樹を挑発する。
そして宇宙船から煙をあげて出現し、
ウルトラマンジャックとの対決となる。
格闘戦は得意でないらしく、地上戦では圧倒される。
さらに空中戦に持ち込んで破壊光弾を発射するが当たらず、こちらでも圧倒される。
ここまでまったくいいとこなしだが、弱ったと見せて振り向きざまに毒煙を浴びせる卑怯な戦法で形勢逆転。
ジャックに噛みつき、エネルギーを吸い取って
カラータイマーを点滅させるまでに追い詰めた。
が、せっかくの優勢なのに自信家な面が悪く出てしまったのか追撃しないで調子こいてる隙にジャックは態勢を立て直してしまう。
ウルトラブレスレットからの閃光で一気に弱体化させられ、そこに
十字架型のウルトラクロスで左胸を打ちぬかれてしまう。
のたうち回った宇宙吸血鬼であったが、十字架に心臓を貫かれて絶命という因果応報な末路を迎えるのであった。
死後、死体は黒い灰と化し、みどりの遺体が静かに横たわっていた。
【余談】
ジャックが初めて戦った巨大宇宙人である。
マイナー寄りの怪獣であるため、以後のシリーズでの出番は『
レッドマン』を除けば書籍における怪獣軍団のetcくらいしかない。
しかし、後のバット星人と同じようなことを言っているためファンの間では考察をおもしろくしてくれる宇宙人ではある。
余談だが、本話にも登場した坂田健役の岸田森氏は本作開始と同時期の1971年6月公開の映画『呪いの館 血を吸う眼』と本作から3年後1974年の映画『血を吸う薔薇』で吸血鬼役を演じており、『血を吸う薔薇』では本作で丘ユリ子役だった桂木美加氏も吸血鬼と化していた。
『
ウルトラマンレオ』に登場するウルフ星人やバットンは
吸血性、明るい環境を嫌うと言う似たような生態を持つ宇宙人・怪獣であり、
特に前者の母星であるウルフ星はドラキュラスの母星であるカーミラ星と姉妹星に相当すると言う裏設定が存在する。
この点も考案を面白くする要因なのかもしれない。
追記・修正、お願いします。
- ウルトラジャーニーで擬人化されてるけどモブなんだよね。勿体無い -- 名無しさん (2018-03-02 20:06:47)
- 深読みをするなら、過去に地球へ来たドラキュラスの同族がドラキュラの元ネタになったのかもしれないな -- 名無しさん (2018-03-02 21:58:30)
- バット星人とはコウモリモチーフ、ウルトラクロスで倒されたという共通点もある -- 名無しさん (2018-03-02 22:26:38)
- ウル忍でケロニアが同じ作戦立てて突っ込まれてたなw>気が長すぎるというか、絶対不可能な作戦 -- 名無しさん (2018-03-02 22:46:54)
- 確かドラキュラスの故郷のカーミラ星はウルフ星人の故郷のウルフ星と同じ星系にあるんだよね。そこも考案を面白くする要因なのかも -- 名無しさん (2018-03-03 02:11:01)
- バットンもそうだが怪獣と宇宙人の間みたいな存在なのは恐らくモチーフである蝙蝠が獣と鳥の中間みたいな存在だからだろうか -- 名無しさん (2018-03-04 22:34:28)
- ドラキュラモチーフだから伝奇に興味がある人なんかの頭には残りそう -- 名無しさん (2020-10-25 14:06:30)
- ドラキュラスの宇宙船も後に解析されてメテオールの元になったのかもな -- 名無しさん (2022-04-26 20:55:00)
- こいつといい、ブラック星人やメフィラス星人二代目といい、なぜこうも昭和ウルトラシリーズは気が長すぎるだろう作戦や回りくどい作戦を、展開するのが多いのだろうか。 -- 名無しさん (2022-10-31 14:30:06)
- 人間態が美人 -- 名無しさん (2023-03-30 21:39:19)
- この回はマットアローVSドラキュラスの宇宙船のドッグファイトも見所の1つ。「飛びの佐川」によるアローのロールは一見の価値あり! -- 名無しさん (2023-08-31 21:16:40)
- 回りくどい作戦を好むって思考回路がジュラル星人並みだな。 -- 名無しさん (2024-05-01 02:37:12)
最終更新:2024年05月01日 10:41