ガンテツボール(ポケモン)

登録日:2018/03/19 Mon 00:25:52
更新日:2024/01/24 Wed 10:46:55
所要時間:約 10 分で読めます





ガンテツボールとは、ポケットモンスターシリーズに登場するモンスターボールのうち、ボール職人ガンテツが作ってくれるボール群を指す俗称。

ガンテツは「ぼんぐり」と呼ばれる特殊なきのみからモンスターボールを製造する伝統工芸の職人であり、店では販売されていない特殊なボールを作成してくれる。


◇概要

初出は第2世代ポケットモンスター 金・銀・クリスタル
ヒワダタウンに住むガンテツに「ぼんぐり」を預けると、翌日にはボールが完成している。
ぼんぐりには7つの種類があり、預けたぼんぐりの種類によって異なるボールが出来上がる。
「金銀」のリメイクであるハートゴールド・ソウルシルバー(以下HGSS)でも、同様の方法で入手可能。

それ以来は長らく出番がなかったが、第7世代で個数限定ながら復活し、その後も入手性に難がある珍しいボールというポジションに収まりつつある。

その多くが特定の条件に当てはまるポケモンに対して、捕獲補正率(捕まえやすさ)がアップする性質を持つ。
効果の対象とならないポケモンに対しては、ヘビーボール以外はモンスターボールと同じ捕獲補正率1.0となる。
第3世代以降増加する「特定の状況でのみ効果がアップするモンスターボール」の第1号…なのだが、金・銀・クリスタルではバグにより7種類中3種類が正しく機能していないちゃんと仕事しろガンテツ

HGSSではこれらのバグは修正されたものの、今度は市販ボールの高性能化によって他のボールでも換えの効く状況が多くなってしまった。
総合すると、ボールとしては役立つ状況がかなり限られており、目を見張るほどの性能とは言い難い。


◇オシャボとして

ただし、これらは普通にゲームをプレイする場合の話。
ガンテツボールはポケモンを入れるモンスターボールの種類にこだわるプレイヤー、通称オシャボ(オシャレボールの略)勢からは、その希少性から高い人気を誇っている。

かつては、タマゴから生まれるポケモンはすべて普通のモンスターボール入りであり、ボールの種類にこだわると遺伝技が使えないなどの重いデメリットがあったため、対戦用ポケモンのボールにこだわるプレイヤーは稀であった。
だが、3DSの第6世代(XY)以降親のボールの種類が子に遺伝するようになり、モンスターボール以外に入った強力なポケモンを作りやすくなった事で、オシャボ愛好者が爆発的に増加。
中でもガンテツボールは市販されていない希少価値から、トップクラスのオシャボとして人気を集めた。
更に第7世代(サン・ムーン)以降はアイテムとしても復活し、その後は「プレイ中に1個しか入手できない」「2個目以降の入手はかなり難しい」出し渋り希少アイテムとして常連化した。
相変わらずの希少性なので、わざわざHGSSを起動してまでガンテツボール入りのポケモンを捕まえるトレーナーもいるほど。これは、HGSSでガンテツボールを大量に作ってもらえるためである。

今日では、ガンテツボールに入ったポケモンのタマゴはオシャボ勢により大量生産されており、GTSにはガンテツボール入りのポケモンが大量に流されている。
一方で、タマゴで増やせない伝説のポケモンをガンテツボールに入れるために血眼になっている者も少なくないようだ。

第6世代まではボールからポケモンが出る際のエフェクトは共通のものだったが、SMでそれぞれに独自のエフェクトが追加され、これもオシャボ勢のこだわりに拍車をかけている。


◇一覧

ヘビーボール

くろぼんぐりから作られる。
体重が重いポケモン程捕まえやすくなる。
このボールのみ捕獲係数(ボールの捕まえやすさ)を乗算するのではなく、被捕獲度(ポケモンの捕まえられやすさ)に加算される。
このため、同じ体重であっても元の被捕獲度が低いポケモンほど受ける恩恵が大きくなる。
伝説のポケモンは基本的に捕獲率が3*1であるのに対して体重が重いものが多いため、後述通りの補正を得ると倍率に換算して11~14倍超という圧倒的な性能を見せる。
被捕獲度が変化する細かいボーダーラインや補正の最大値は作品によって異なるが、概ね対象の体重が100kg増えるごとに加算される被捕獲度が増加していく。最大値は+30(第4世代以前は+40)。
一方で体重が一定以下のポケモンに対しては被捕獲度が減算される。
条件次第で捕獲率が下がるボールはこれとウルトラボールのみ。
総じて特定の場面でのみ特大の効果を発揮するガンテツボールらしい性能のボールといえるだろう。

一方で初登場の金銀ではルギアとカビゴン以外ハイパーボール以上の捕獲成功率にならないクッソ使い勝手の悪いボール。補正自体は正常に機能しているため、下記のガチホモorレズボールや火傷治しボールに比べたらまだ使用価値はあるのだが。
HGSSでは加算対象こそ増えたが、金銀での補正なし相当が減算されるため使い勝手がすこぶる悪い


エフェクトは岩石を象徴するような灰色の六角形が多数出現し、研磨を思わせる光が輝く。
効果・外見共に鋼タイプカビゴンに良く似合う。テラスタル記号に六角形もよく絡むので、テラパゴス用の候補にもなる。
エアームドにも似合うが、体重の関係で元々低い被捕獲率がさらに低くなり、伝説のポケモン並みに捕獲しづらくなるため、結構な修羅の道である。
また、SMに限り何故か被捕獲度の下限が0だった*2ため、ダンバル等一部のポケモンは理論上捕獲不能だった。
そうでなくともヘビーボールでダンバルを捕まえるのは絶望的に難しいので、よほどのチャレンジャー以外は素直にGTSで探して殖やす事をお勧めする。
しかしポケットモンスター ソード・シールドにおいてはワイルドエリアで最大の捕獲補正値が適用されるメタグロスが野生にて登場、
レイドバトルにも登場するためヘビーボールさえ確保出来るのなら現実的なヘビーボールダンバルの作成は容易となった。

図鑑の体重の数値を参照しているため、「ヘヴィメタル」や「ライトメタル」、「ボディパージ」や「かるいし」の影響は受けない。
ドータクンに「スキルスワップ」させても無駄なので注意しよう。

第九世代ではネリネがオシャボとして使用する。彼女との交換イベントでもヘビーボール入りエアームドが貰える。

ルアーボール

あおぼんぐりから作られる。
釣竿で釣ったポケモンの捕獲補正率が5.0(第四世代以前は3.0)となる。
実はHGSSではダイブボールの下位互換だったが、第四世代ではそちらの入手性が非常に悪かったので差別化はなされていた。
SVでは釣竿が存在しないためダイブボールと同じ水の世界に住むポケモンを捕まえやすいボールに変更された。と説明文にあるが、実際は設定ミスで特殊効果なしになっている*3今度はこっちがポンコツになるのか…

ダイブボールよりも力強い、水中から出現するような水飛沫のエフェクトが発生する。
釣れるポケモンの中でもギャラドスは外見・進化前の立場的にもピッタリ。
SVではヘイラッシャウネルミナモあたりにも似合いそう。
また、SMやSVではワニノコが野生で出現するため、念願のサトシの「ルアーボールに入ったワニノコ」も再現できるようになった。

余談だがHGSSのグラフィックは配色ミスで「緑と赤色」になっていた(正しくは水色と赤色である)。

ムーンボール

きぼんぐりから作られる。
つきのいし」で進化するポケモンの捕獲補正率が4.0となる。
しかし金銀では「やけどなおし」で進化するポケモンに有効というプログラムミスにより効果なし*4
HGSSでは修正されたが、そもそもこのボールを投げることが可能なつきのいしで進化するポケモンが4種類しかおらず、やはり実用性はほぼない。

エフェクトは満月のような金色の光を中心に、水色の光と共に金色の三日月マークが複数出現する。
月と関わりがあるブラッキールナトーンルナアーラにはピッタリのボール。
マニューラ色違いサーナイトゲンガートドロクツキガチグマ(アカツキ)等を入れるのも悪くない。
モチーフ的にはテッカグヤを入れるのも良いかもしれない。

USMでは高難度ながらクレセリアまで入れられるようになった。
色合いも含めて完璧な相性の色違いブラッキー&クレセリアを入れられないのが長年の悩みだった*5が、ようやく解消されたといえる。
ただし個数限定のガンテツボールで色違いクレセリアのゲットはかなりの修羅の道であるので、挑むならば相応の愛が必要となる。

ラブラブボール

ももぼんぐりから作られる。
自分のポケモンと種類が同じで性別が異なるポケモンが捕まえやすくなる…ハズが、
金銀では設定ミスで「性別が同じ」 ポケモンが捕まえやすくなっていた。ホモホモボールとかレズレズボールとかガチホモボールとかアダ名された
HGSS以降では修正され、ちゃんと「性別が違う」ポケモンが捕まえやすくなる。
条件がかなり厳しいものの、捕獲補正率は驚異の8.0
ただ、なぜか「自分のポケモンと同種のポケモン」にのみ効果が発揮される点がゲーム内で一切説明がないので、効果を実感できないと思った人も多いのでは。
同種のポケモンを用意する必要があるなら意味ないじゃん! と思われるかもしれないが、異性のドーブルに「へんしん」させることで補正を受けられるという裏技がある。
性別さえ存在すればラティのような♂や♀しか存在しないポケモンであっても有効だが、性別不明のポケモンにはどう足掻いても補正をかけることはできない。

エフェクトはピンク色のハートマークが多数発生する。
フェアリータイプや特性「メロメロボディ」持ち、ハピナス、ラッキー、色違いメガミミロップ等に合う。
特にピクシーニンフィアは「メロメロボディ」持ちでかつカラーリングもピッタリ。
また、ラブカスや分類が「カップルポケモン」であるワッカネズミにも合う。
可愛らしいエフェクトも相まって嫁ポケを入れる人が多いが、カイリキー等の見た目がゴツいポケモンの内なる可愛さをアピールしたり、シロデスナをこれに入れる(見た目が城→お城のような形状のラブホを連想させる事から)等、ネタ枠として使われたりもする
SM(USM)では伝説のポケモンカプ・テテフをこのボールに入れようとするトレーナーが続出したが、「めざめるパワー」のことも考えると文字通り修羅の道であった。

レベルボール

あかぼんぐりから作られる。
ボール上の上半分が黒、下半分が黄色で、その間に赤いVの字が入っている。
自分のポケモンが相手のポケモンよりレベルが高いと捕まえやすくなる。
獲補補正率は相手が自分のポケモンよりレベルが下だと2.0、半分未満だと4.0、1/4未満だと8.0。同じ効果のネストボールより倍率高め。
レベルが50を超える野生ポケモンは中々いないので、自分のレベルが100なら安定して4.0以上の補正を受けられる。後の世代では50超えも増えたが、それでも2.0の補正は狙える。
ガンテツボールの中で最も高性能と言っても過言ではないだろう。

エフェクトは水色の光を中心に赤や緑色等、カラフルな光の球が複数出現する。ラブラブボールとは違う意味で推しのポケモン向け。
暖色系のデザイン的にはハリテヤマエンテイドデカバシカプ・コケコウガツホムラ等に合う。
漫画「ゴールデンボーイズ」のファンの方はバンギラスに入れるのも良い。

スピードボール

しろぼんぐりから作られる。
金銀では「逃げ足の速いポケモン(戦闘中に逃げる事のあるポケモン)に有効」…なはずが、例によって設定ミスによりコイルモンジャラベトベターにしか効果がない*6
これで1ターン目に確実に逃げるを捕獲しようとした人も多いだろうが、実際にはモンスターボールを投げているのと全く同じである。
HGSSで復活してからは野生ポケモンが基本的に逃げなくなっているため、素早さ種族値100以上のポケモンが捕まえやすくなる効果に変更された。
三聖獣もスイクン以外は適用されるようになり、スイクンはシンボルエンカウントになったためゲットが狙いやすくなった。
捕獲補正率は4.0

エフェクトは集中線を思わせる大きな水色の光を中心に、大きめの白い光が複数出現する。
素早さの高いポケモンにピッタリな他、ボールのデザイン的には電気炎タイプによく似合う。
特にギャロップや、バシャーモエレザード、カプ・コケコは素早い上に色合いも合う。
素早くはないが、デザインだけはソルロックにも合う。
アニメではタケシクヌギダマがスピードボールでゲットされている。クヌギダマの素早さは低いが捕獲率は高いので再現は狙いやすい。

フレンドボール

みどぼんぐりから作られる。
捕獲補正率は掛からないが、捕まえたポケモンの初期なつき度が200になる。
なつき進化の図鑑埋めに重宝する…かと思いきや、金銀の時点ではなつき進化するポケモンはピチュー・イーブイ等野生で出現しないポケモンばかりであり、マトモな使い途はゴルバット→クロバットくらいしかない。
ラッキー→ハピナスも可能だが、出現率が低く殿堂入り後限定という条件が付く。
一応、金銀(HGSS)ではコガネシティの時点でおんがえしのわざマシンが手に入るため、ノーマルタイプはワンランク上のメインウェポンを扱いやすいというメリットはある。
のちに登場したゴージャスボールと異なり、なつき度の上昇量ではなく初期なつき度に影響する。特に初期なつき度が0のミミロルはこちらで捕まえた方が進化させやすい。

エフェクトは緑色の丸々とした優しげな光が飛び出すというもの。イメージ的にもなつき進化するポケモンによく似合う。
外見的に合うのは草タイプのほか、ジジーロンフライゴン色違いナマコブシテツノイサハオーガポン等か。
中でも、スボミーからなつき進化する草ポケモンであるロズレイド、彼女の為の交流とバトルを経て友情ゲットに至るオーガポンにはピッタリのボールと言える。

◇世代ごとのガンテツボール入手方法

第2世代(金銀)

冒頭に記載した通り、ヒワダタウンのガンテツに「ぼんぐり」を渡すと、翌日に完成したボールを受け取ることができる。
金銀ではガンテツに渡せる「ぼんぐり」が1日1個のみであり、一方で7種類ある「ぼんぐり」は各地の木から毎日1種類につき1個ずつ収穫できるため、どんどん余ってしまう上にボールを溜めるのにも時間が掛かりすぎるという問題を抱えていた。
クリスタル以降は同じ種類のぼんぐりを同時に好きなだけ渡せるようになり、消費・製造効率が大幅に改善された。
99個渡されても文句ひとつ言わないガンテツのワークライフバランスが心配である。

なお、ボールが完成するまでの「1日」とは、「24時間」ではなく「日付が変わって次の日になる」事を表す。
よって23:59に99個のぼんぐりを渡すと、1分後には99個のボールができあがっている。
好きなときに好きなだけ預けて好きなときに回収できる親切設計なのだが、悪用すればガンテツに大量のボールを納期1分未満で作らせる超ブラック発注を行う事も可能だ。ある意味正真正銘のプロ

第4世代(ハートゴールド・ソウルシルバー)

ルビー・サファイア~ダイヤモンド・パール・プラチナまではデータ上存在しなかったが、HGSSで久々の復活。
仕様は「クリスタル」と同じであり、地獄のワークライフバランスと超ブラック発注も相変わらずできる。
原作で実の生る木だった木は全てぼんぐりが生る木に変更されており、1日に多くのぼんぐりを集められるようにもなった。
ただし本作では「ぼんぐり」の使い道がボール作成以外にもあるので、無理に全部ボールにする必要はなくなった。

本作によりポケモンをガンテツボールに入れられるようになったが当時のポケモン全493匹を入れられるようになったわけではなく、
生息地不明のポケモン(イーブイやポリゴンなど)は勿論のこと、捕獲用ボールが選べない虫取り大会・サファリゾーン・ポケウォーカーでしか登場しないポケモンも当然入れられない。
そのため、これらに該当するポケモン達は今世代ではガンテツボール個体を入手できず、第七世代以降まで待たされる事となった。

なお、第4世代内ではハートゴールド・ソウルシルバーにしかデータが存在しないためか、ガンテツボールはポケモンに持たせる事ができず、ダイヤモンド・パール・プラチナに送ってシンオウ地方で使う…なんて事はできなかった。
これが可能であれば第4世代で実現・捕獲可能なガンテツボール個体が更に多くなっただけに非常に惜しい話である。

第5世代(ブラック・ホワイト)

入手方法がない。
この世代でガンテツボールに入っているポケモンを見かけたら、それはHGSSで捕まえて世代を超えて連れてきたポケモンである。

第6世代(X・Y、オメガルビー・アルファサファイア)

入手方法がない。
…にも関わらずミアレシティのたまやでは店内ディスプレイにガンテツボールが1個ずつ飾られていたりする。
非売品なのか使用できないレプリカなのか、それを主人公に売ってくれたり譲ってくれたり等のイベントは一切無いが。

しかし、先述の通りこの世代から♀のポケモン経由(♂と性別不明は不可)でボール種類の遺伝が可能になったので、「HGSSで♀のポケモンをガンテツボールで捕まえる→第6世代に連れてきてタマゴを作る」事で、ガンテツボール入りのポケモン自体は増やせるようになった。
逆に言うと「HGSSで野生で出現し、かつサファリゾーンとむしとり大会*7以外に生息するポケモン」しかガンテツボールに入れられず、かつ「♀の存在するポケモン」以外はガンテツボール個体を増やせなかったので、レア度の高いボールとして扱われた。
また、遺伝システムの都合上ガンテツボールのポケモンは隠れ特性にできない*8ため、ガンテツボールを使っていると特性がバレるという欠点もあったが、オシャボ勢にはそれよりもかっこよさが大事だった

第7世代(サン・ムーン

久々にアイテムとして復活。
これにより、これまでHGSSに出現するポケモンしか入れられなかったガンテツボールに入れられるポケモンが大幅に増加した。
ただし、入手個数は各種1個だけとマスターボール並のレアアイテムと化し、たった1つのガンテツボールを誰に使うべきかで多くのプレイヤーを悩ませている。
ウルトラサン・ウルトラムーン(以下USM)ではそれに加え、もう1つ入手できるイベントが用意されている。
条件はVC版金銀クリスタルから送ったポケモンを手持ちに入れ、カンタイシティ雑居ビル2Fのゲームフリーク社のスタッフに話しかけること。

第7世代からは同種のポケモン同士かメタモンとの組み合わせに限り♂や性別不明からもボールの種類を遺伝できるようになり、ガンテツボールと隠れ特性の両立もできるようになった。

第8世代(ソード・シールド

スピードボール以外のガンテツボール6種は各地のボールガイを名乗る不審者から1個ずつ貰える。*9
クリア後のトーナメントの優勝賞品で手に入ることもあるが低確率でレアアイテムである。

一時期不思議な贈り物でドリームボールやウルトラボールと一緒に貰えたが、それを含めても一つのデータで2,3個が限度とやはり使い所が難しい。
DLC『鎧の孤島』では、新システムとしてウッウロボが存在し、また久しぶりに「ぼんぐり」が再登場。
ウッウロボにぼんぐりを4個投入して合成することで、ガンテツボールを入手できる。
しかし大抵の場合モンスターボールやスーパーボール等の市販品のハズレボールしか出てこず、目当てのガンテツボールが生成される確率は1%程度と非常に低い。
さらにウッウロボで合成する際には必ずセーブされてしまうのでリセットしてやり直すことも不可能。まるでソシャゲのガチャそのものじゃないか。
職人の手作りじゃなくて機械に頼ると難しいのはモンスターボールも同じか…

BDSPではゲーム中での入手手段は一切用意されていないが、セブンイレブンの店舗別早期購入特典限定として各2個づつだけ配布された。ケチくせぇ

第9世代(スカーレット・バイオレット

図鑑埋め報酬でラブラブボール以外の6種類が各1個ずつ手に入る他、クリア後のトーナメントの優勝賞品で低確率で手に入り、マリナードシティの競りでも10万からスタートとかなり高額(それでいて出品率も低い)ではあるが複数個入手が現実的になった。
金策ついでに市場を覗いて手に入ったらラッキー。
なお、ラブラブボールは2023年のバレンタインデーに2個配信された。
DLCのキタカミ図鑑の報酬(捕まえた数120匹達成)ではラブラブボールも入手可能となった。
「藍の円盤」ではBPと落とし物を素材に新しい道具を作る「どうぐプリンター」で稀に発生する「レアボールチャンス」で入手することができる。場合によってはサファリボールやコンペボール、更にはマスターボールまで出てくることも。

図鑑埋めの報酬になっている事から、パルデア図鑑の完成に必要な400種類+キタカミ図鑑に記録可能な120種類以上のポケモンがPokémon HOMEにいれば
それを経由して図鑑に記録する事でガンテツボール7種とドリームボール・ウルトラボールを高速で入手可能。本作で周回プレイをする際は用意しておくとボール集めが捗ること間違いなし。

本作では育て屋(預かり屋)が廃止されピクニックでタマゴを作る事になるが、遺伝用のボールをどこの誰が用意しているのかについては謎が深まる事となった。
バスケットから受け取らなかった不要なタマゴはアカデミーに寄付という形で消去できるため、アカデミー側が何らかの形で遺伝用のボールを提供しているのだろうか…?

◇メディアミックスにおけるガンテツボール

ゲーム本編、アニメ、漫画いずれのシリーズでも登場頻度は少ない。
  • アニメでは金銀編でサトシとカスミがルアーボール、タケシがスピードボールを貰い、それぞれワニノコ・サニーゴ・クヌギダマの捕獲に使用している。ちなみにタケシはヘビーボールも貰っているのだが、こちらは劇中で使用する事は無かった。
    • 他にも金銀編のエンジュシティで登場したまいこさん4人がイーブイの進化系のイメージに合致したガンテツボール入りの個体(スピードボール入りのサンダース、ムーンボール入りのブラッキー等)を使っていたりもした。オシャボガチ勢か
  • 漫画ではゴールデンボーイズの登場キャラがガンテツボールを多用する傾向にあった。例えばアカネはラブラブボールをガンテツに注文し(劇中で捕獲に使うシーンはない)、ミカンのハガネールはヘビーボール入り、シジマのニョロボンはフレンドボール入り、黒いバンギラスとの最終決戦ではガンテツから貰っていたレベルボールがキーアイテムになる*10…など。
  • ポケットモンスターSPECIAL』ではガンテツが認めた実力のあるトレーナーにしかボールを作らず、シルバーは認められたが、ゴールドは煽って作ってもらっていた。ガンテツはクリスタルの母親とは知り合いであり、クリスタルはガンテツボールも使い分けて捕獲に挑んでいる。

◇余談

  • 金銀およびそのリメイクでは、ガンテツにぼんぐりを渡すだけでタダで作ってもらえたガンテツボールだが、他の地方では貴重な非売品となっている。
    元々ガンテツは気に入った者にしかボールを作らないという設定であり、他の地方では貴重なのは設定に忠実と言える。
    • ただ、その割にタマゴを作ると親から子へも遺伝する形で増えるのは謎である。育て屋…アンタ一体何者なんだ…?
      ボールに入れさえすれば問題なく持ち運び可能なのであれば、捕獲性能度外視でデザインとエフェクトだけを模造した遺伝用ボールを生産→育て屋界隈でのみ流通・使用されていても不思議ではない…かもしれない。
  • 『鎧の孤島』に登場するハイド曰く、一度ヨロイ島にガンテツが訪れてぼんぐり1つでボールを作った様子を見たことから、科学的にこれを再現すべくウッウロボを制作したらしい。しかしボール1個の材料にぼんぐりが4つ必要だったり、職人技の再現が難しすぎるが故に成功率があまりにも低いなど、精度はガンテツ本人に到底及んでいない。
    これによって第7世代以降でのガンテツボールの希少性の高さについては、ガンテツ以外に作成が困難だからという説明がついた形になった。もっと出にくい上に市販流通すらされてないサファリボールやコンペボールはどういうことなのだろうか
  • ゲームではSMからモブトレーナーの一部がモンボ以外を使用するようになっており、ガンテツボールを使用するトレーナーも存在する。
    • つりびとがルアーボール、ブリーダーがフレンドボールを使用する。
  • Pokémon LEGENDS アルセウス』ではクラフト素材としてぼんぐりが登場。
    こちらではたまいしと呼ばれる鉱石と組み合わせてヒスイ地方版のモンスターボールを作るという代物で、現代っ子の主人公ですら作れる簡単な作りとなっている模様。
    ボールの飛距離は使ったたまいしの種類に影響し、くろいろたまいしでは飛距離の短いヘビーボール、そらいろたまいしでは飛距離の長いフェザーボールとなり、また強固な留め具として鉄のかけらを使うとワンランク上のボールとなる…など、ガンテツの気持ちがなんとなく分かるようになっている。
    • ただぼんぐりは茶色いもの一種類だけしかないためか、特殊効果系は作れないようになっている。
      この辺はガンテツの技術やヒスイ地方の気候も関係あるのかもしれない。
  • ポケモンSVでは競りで手に入るのだが、開始価格からして高額な上、ライバルによってグングン釣りあげられる。
    そのライバルの中には、年金暮らしなのに相当な無理をしているかのような発言をしている老人もおり、パルデア地方の住人達にとっても人気のアイテムであることが分かる。ごく稀にではあるが酷い場合は70万円を超えることも。
    そしてそのジジババ共はプレイヤーからは強いヘイトを向けられている
  • 第七世代以降のガンテツボールは目的別の捕獲用に使うボールとしてではなく、確定捕獲チャンスの時や他者との交換等による取引道具に用いられる事が多く、一種の貨幣として使われ続ける現状は捕獲用ボールとしての存在意義が失われていると言えなくもない。
    • …そもそもボール本来の使い方である捕獲用としてもジョウト地方以外で入手できる個数があまりにも少なすぎるので、勿体なさ過ぎて中々使えない(エリクサー症候群)のも問題点の一つではあるが。

ガンテツ:おおっ! しゅうせいあん もっとるやないか!
よっしゃ こうもくの つづき つくったるわ! ▼


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • モンスターボール
  • ポケットモンスター
  • ポケモン
  • ガンテツ
  • ボール
  • オシャボ
  • カラフルな項目
  • レアアイテム
  • 貴重品
  • 非売品
  • 手作り
  • ハンドメイド
  • 人気
  • みんな大好き
  • 金銀ではバグが多い
  • ガンテツボール

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月24日 10:46

*1 ただしBW以降定番のストーリー上で捕獲が必須であるものに関してはかなり捕獲しやすくなっている

*2 第二・四世代及びUSUM以降は下限1

*3 Ver. 1.1.0時点。

*4 初代の「つきのいし」の内部アイテムコード(0A)が、金銀では「やけどなおし」に置き換えられた(金銀のつきのいしは08)ことから起きたミスとされる

*5 クレセリアは先述の通りだが、ブラッキーもHGSS時点ではマサキからもらうなどモンスターボール固定の個体のみで不可能だった。

*6 戦闘中に逃走する可能性のあるポケモンは逃走する確率ごとに3つのテーブル(10%、50%、100%。この三匹は10%、三犬は100%に属する)に分けて記録されているのだが、「3つのテーブルを確認したら終了」と処理すべきところを「第一テーブルの3つのポケモンを確認したら終了」と処理してしまっている模様。

*7 これらのイベント中はそれぞれ専用のボールを使うため、ガンテツボールが使えない

*8 隠れ特性自体は♂からも遺伝できるようにはなったが、当時ボールは♀からしか遺伝できない。隠れ特性はHGSSより後の第5世代から出現するため、どう交配してもガンテツボールと隠れ特性が両立しない

*9 スピードボールはワイルドエリア内に行われているロトムラリーを何回かこなすと1個貰える。

*10 なお、劇中ではあかぼんぐりから作ったボールでないと黒いバンギラスを封印する事はできないとシジマから言及されており、それでいて「あかぼんぐりの木はもう無い」とも口にしていたため、ゴールドがレベルボールを持っていなければ止める事ができず詰んでいた。