ヘイラッシャ

登録日:2022/11/30 Wed 12:15:05
更新日:2023/10/19 Thu 12:53:37
所要時間:約 5 分で読めます





大食らいだがエサを取るのは苦手。シャリタツとコンビを組んで獲物を捕らえるのだ。

シャリタツを親分のように慕っている。力持ちだが頭はあまりよくないらしい。


ヘイラッシャは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No:977
分類:おおなまずポケモン
英語名:Dondozo
高さ:12.0m
重さ:220.0㎏
タマゴグループ:すいちゅう2
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず

特性:てんねん(相手の能力の変化を無視して攻撃ができる。)
   どんかん(鈍感なのでメロメロやちょうはつ状態にならない。いかくにも動じない。)
隠れ特性:みずのベール(水のベールを身にまといやけど状態にならない。)

種族値
HP:150
攻撃:100
防御:115
特攻:65
特防:65
素早さ:35

合計:530

努力値:HP+3


■概要

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」で初登場したみずタイプのポケモン。
ナマズン以来のナマズがモチーフのポケモンだが、おおなまずポケモンの名に恥じず、12mとナマズンの10倍以上の巨体の持ち主であり、魚をモチーフにしたポケモンの中でも最大である。
…だが体重は220㎏とホエルオーよろしく、体格のわりに非常に軽かったりする。中身はスッカスカなのかもしれない。

見た目に違わず大食らいで力も強いのだが、頭は良くないうえに鈍重さから餌をとるのは苦手としている。
そこで自身は口内に住まわせることで外敵から身を守ってあげるかわりに、非力だがずる賢いシャリタツとコンビを組むことで弱点をカバーし合っている。
そういった関係性から自身に比べて40分の1の大きさしかないシャリタツのことを親分のように慕っている。

親分のシャリタツが寿司をモチーフにしていることに対して、鉢巻に似ているヒレがあることや「へい、らっしゃい‼」という寿司屋を思わせることから板前をモチーフにしていると思われる。スシの言いなりになる板前とは

ちなみに経験値タイプは600族や伝説のポケモンと同じ125万タイプなので育てるのが大変。

色違いのヘイラッシャは体色が白色になり、水色の模様が黄色になっている。

なお色違いのヘイラッシャを厳選をする際に大量発生させて生息地に赴くと
ゲームがエラー落ちするのではないかと言わんばかりに恐ろしいほど過度な処理落ちを引き起こす。

■ストーリーでのヘイラッシャ

ストーリーではオージャの湖に生息する「偽竜のヌシ」としてシャリタツと共に登場。ヌシポケモンで一番強い。
湖の東側にある小島に吹き出しが付き鳴き声を上げるシャリタツたちの中で一番大きい個体に話しかけると直後に背後から出現し、ヌシシャリタツを飲み込んだ後に戦闘となる。

一度目の戦いに勝利すると、中央部の小島へと移動し始め、追い詰めるとスパイスを食べたシャリタツを飲み込むことでパワーアップして二戦目に突入する。
このエリアに生息するポケモンのレベルは50を超えているものばかりなのでレベルはしっかり上げて挑んでいきたい。

因みに今作ではヌシがいた場所に戻るとヌシポケモンと再度バトルすることが可能で、称号持ちのヌシポケモンを捕獲することができる。
……のだが、オージャの湖のヌシポケモンはあくまでシャリタツという扱いなのかヌシとしてのヘイラッシャは捕獲できない。なぜ……。

■対戦でのヘイラッシャ

その見た目通り、HPと攻撃・防御に優れた重物理アタッカーの配分。
しかもHP150・防御115というホエルオーが喉から手が出そうな程に望んだ振り分けがされており、
さすがにどこぞの氷結要塞程ではないが物理耐久は非常に高い。どれくらいかというとボスゴドラには耐久指数で勝っている。

特防は低めだが、HPが潤沢なのである程度フォローはされている。但し過信は禁物。

特性は相手の能力の変化を無視する「てんねん」で積みアタッカー相手にも強く出ることができ、
みずタイプという弱点の少なさも手伝って物理方面に対しては滅法強い。
ちょうはつといかくを無効化する「どんかん」とやけどを無効化する「みずのベール」も悪くないが、
長所の補強にはやはり「てんねん」が一番活かしやすいだろう。

攻撃技は一致水技の他、こおりタイプでは「こおりのキバ」や鈍足と相性がいい「ゆきなだれ」、
ナマズらしいじめんタイプの「じしん」、高い防御と後述の積み技と相性のいい「ボディプレス」を覚え、
他にも「かみくだく」や「げきりん」、更に一撃技の「じわれ」も使うことが出来る。

補助技は相手に択を迫れる「あくび」と種族値との相性がいい「のろい」と数は少ないものの有用な技を覚える。

同じ特性である「てんねん」持ちのヌオーと比べると物理耐久こそは1.5倍以上あるものの、
あちらとは異なりレパートリーが少ないうえに回復手段が「ねむる」しかないところが欠点か。
そのため、シンプルに物理受けとして運用する場合は「ねむる」+「ねごと」でしぶとく殴り合うのが主な立ち回りとなる。

このようにシングルバトルにおいても強力なポケモンではあるが、一方でダブルバトルにおいて独特な個性を持っている。

それはシャリタツと組ませることで特性「しれいとう」により合体し、命中と回避を除いた能力が全て2段階上昇すると言うもの。*1

その代わり合体というだけあり、この状態になるとシャリタツが行動不能となって1対2になってしまうというデメリットがある。
なお、シャリタツは一応フィールドに存在する扱いなので、攻撃対象に選ぶことはできる。
但し当然攻撃は失敗する。事故以外ではまずないがヘイラッシャの攻撃も届かない。
同じ理由でシャリタツの状態異常自体も引き継がれるので、毒や火傷でHPは勝手に減る。
これを活かし、あえて初手に隣で「だいばくはつ」を起動しながらシャリタツに「こらえる」をさせ更にどくどくだまを発動。
死に出しでヘイラッシャを繰り出して合体、「まもる」等で時間を稼ぎ毒のダメージでシャリタツが瀕死に。
そこでカラミンゴを繰り出し「きょうえん」を発動させることで全能力が2段階上昇したポケモンが並ぶというとんでもないコンボが考案された。
4体をフルで使って2体を早々に失う上に選出段階で戦略がバレやすい点を考えると実用性があるかは未知数

代わりにこの状態では交代が一切できなくなるため、不利対面でも切り返すことが出来ず、デバフや能力変化リセットに弱い。
特に「ほろびのうた」を発動されたら解除する手段がないので大変苦しい状況になる。
また合体は任意ではなく強制。例えるならゲンシカイキに近い。
ものまねハーブを持っているポケモンや特性「びんじょう」のポケモンが対面にいると強力なバフを丸ごとコピーされて逆利用される等相手に読まれやすい点にも注意が必要。

専用技の「いっちょうあがり」はシングルでは威力80の平凡なドラゴンタイプの物理技だが、
ダブルバトルでシャリタツと合体している状態だと真価を発揮し、発動させると攻撃と同時に能力が一段階上昇するという効果がある。
またこの能力上昇はシャリタツの色で決まっており、黄色は素早さ、オレンジは攻撃、は防御を上げることが出来る。
自身の好みや戦略に合わせて相方のシャリタツの色を決めるとよいだろう。

一方特殊技はみずタイプを除くと「はかいこうせん」しかないという貧弱ぶり。
ダブルバトルでは合体による能力上昇で使えなくもないが、やはり攻撃技は物理一本の方が無難。

■余談

現実でも2mを超える大きさを持ち、過去には4mを超える個体の記録も残っているヨーロッパオオナマズという巨大なナマズが生息している。
魚はおろか鳥やも襲われて丸飲みしてしまうことが確認され、中には稀に人間も襲うという噂もあり、ドイツでは「殺し屋クノ」という巨大な人食いナマズの伝説がある。




追記・修正は相棒の力でパワーアップしている方にお願いします。

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最終更新:2023年10月19日 12:53

*1 シャリタツに「へんしん」したメタモンでは発動しない。逆も同様。