擬宝珠纏

登録日:2018/10/09 (火) 17:57:21
更新日:2023/10/17 Tue 19:22:22
所要時間:約 6 分で読めます




おいこら勘吉!

擬宝珠(ぎぼし)(まとい)とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。

CV:土居裕子

プロフィール


生年月日:4月30日
年齢:20歳
身長:170cm
体重:50kg
血液型:0型
出身地:東京都千代田区神田

人物


警視庁葛飾警察署交通課に所属する婦警。階級は巡査。
実家は神田にある江戸前寿司の名店「超神田寿司」。
両津の祖父と彼女の祖母が兄妹であるため、両津とは又従兄妹(はとこ。タラちゃんとイクラちゃん。さくらちゃんと知世ちゃん。ゼロタイガ。)にあたる。
また、両津の弟である金次郎が中川の遠縁の親戚と結婚したため、一応中川とも遠縁になる。

凛々しい目つきと太めの眉毛が特徴の美人。黒の長髪を後ろで結い、前髪を左右に分けて垂らしている。
比較的大柄むろん巨乳なため当初はLサイズの制服でも入らなかった。またとても足が長いため、両津曰く「和服が似合わない」。
威勢の良い男口調で誰に対してもタメ口を使う。(初登場回のみ、「持ってるわよ」など女性語を使用している)
化粧はしておらず、勤務時は動きやすさを重視してスニーカーを履いている。冬場でも上着は着用しない。
チャキチャキの江戸っ子であり、あの両津にも一歩も引かずに対等に渡り合う。
そのため婦警からの人望が厚く、彼女が配属された事で交通課の女性陣がますます強くなった。
勤務中は早矢とよくコンビを組んでいる。

名門校の桜稟大学附属高校卒業後に警察学校へ入り、卒配として葛飾署に配属となる。
大学入試試験には受かっていたが、このまま大学に進学していいものか迷っていた。
卒業式直後も進路について迷っていたが、聖橋で白線流しをしようとしていた時に近くの御茶ノ水駅のホームから子供が神田川へ転落する事件が発生する。
すぐに危険を顧みずに橋から川へ飛び込み子供を救出。自分では当たり前の事をしただけだと思っていたが、
その後で子供の両親から凄く感謝されて驚き、人を助ける事はいい事だと思うようになる。
この出来事がきっかけで早く社会に出て人の為になる仕事をしたいと決意し、次の日に交番で願書を貰い、次の週の試験で合格して警察学校へ入学した。
子供を救った事で感謝状を貰い、うちの署に来ないかと勧誘も受けるが結局葛飾署へ卒配となった。

実家の「超神田寿司」は、江戸時代から神田に店を構える老舗の高級寿司店。
常に味の追求と接客サービスの向上を続けているので、都内屈指の人気寿司店となっている。
伝統に囚われず先進的なサービスも取り入れており、創作寿司は勿論の事、ジェットスキー等を使った出前をやっていた事もある。
両津も一時期住み込みでここで板前として働き、寮に戻った後も引き続き働いている。

浅草の男達は三社祭りの度に神輿を見下ろしたり乗ったりするので、浅草育ちを田舎者と称した事がある。
そのため浅草出身の両津としょっちゅう口喧嘩をしているが、親戚だと分かった後は育ちが両津と近い事もあり良好な関係となる。

性格


男勝りな性格で、曲がった事が大嫌い。
両津以上に喧嘩っ早く、大勢の犯人に囲まれても怯む事無く立ち向かい容赦なく叩きのめす。
口よりも手が先に出てしまうタイプなので、絡まれたりするとつい相手を叩いてしまう事がある。
ストレートに物を言うので、時には核心を突いた一言で相手を一刀両断する事もある。
義理人情に厚いため沢山の人から慕われており、警察官になった時には地元神田の人達から多くのお祝い品が寄せられている。
江戸っ子らしく祭り好きで血気盛んな性格。地元で行われる神田祭には毎年参加しており、和太鼓を叩いたり神輿を担いだりしている。

能力・特技


地元に血気盛んな男達が多いため喧嘩慣れしており、自分より体格がいい相手でも軽く倒せてしまう。
学生時代はソフトボール部に所属。時速150kmの豪速球を投げるピッチャーとして活躍していた。
祖母の夏春都から教わった薙刀も自己流ではあるがかなり強く、薙刀の名手である早矢とも互角に渡り合えるほどである。また前掲の通り水泳が得意。
車のドライブテクニックも一級品で、早矢と共に警視庁の代表に選ばれミニパト安全運転競技会に出場した事もある。
子供の頃にはベーゴマやメンコ等の下町の遊びを男児に混じってやっており、今でもベーゴマを持ち歩いている。
その実力は本気になった両津をも凌ぐほど。改造したベーゴマや細工を施したメンコを使っても彼女には太刀打ちできない。
幼い頃には三味線や日本舞踊を習い、歌唱力もあるが、歌い方が民謡風という理由で人前ではあまり歌いたがらない。
料理の腕もあるが作れるのは日本料理だけで、洋食や中華料理は現在修業中である。
最近は早矢の勧めで茶道や筝をやるようになり、筝は夏春都に合格点を貰えるほどに成長する。

一方、デジタル機器が苦手で、携帯電話すら持とうとしなかったので、両津から携帯電話を貰いそれを使っている。
絵のセンスは壊滅的で、幼稚園児の檸檬より絵心がないと言われている。
(『超こち亀2』に彼女の描いた漫画が掲載されたが、明らかにその次のページに載った檸檬の漫画の方が上手かった)
意外にも酒にはかなり弱く、少し飲んだだけで悪酔いしてしまう。
少女アニメには興味が無い様子で、バーチャルYouTuberに対しては(バ美肉の存在もあって)難色を示している様子も見られる。

擬宝珠家


  • 擬宝珠夏春都(げぱると)
纏の祖母。
既に100歳を越えているが超神田寿司の実質的な経営者。
年齢による衰えは全くなく、最新のデジタル機器も難なく使いこなす。
両津の祖父・勘兵衛の妹で、両津の大叔母に当たる。両津の守銭奴な面を嫌っているが、内心では彼の事をとても信頼している。

纏の歳の離れた妹。
まだ幼稚園児だが言動がとても大人びている。
天性の味覚の持ち主で、超神田寿司の味は彼女の舌によって決まる。
気難しいところもあるが、両津の事をとても慕っている。

  • 擬宝珠夜婁紫喰(よろしく)
纏の父親で超神田寿司4代目主人。
一応主人であるが夏春都には頭が上がらず店も仕切られているのであまり目立たない。

  • 擬宝珠桔梗(ききょう)
纏の母親。
おっとりした印象の人物だが、纏が警察官になろうとした時には猛反対するなど厳しい部分もある。

  • 擬宝珠蜜柑(みかん)
擬宝珠家の三女。名前は読者の公募で選ばれた。
よく檸檬に面倒をみてもらっている。

  • 擬宝珠憂鬱(ゆううつ)
纏の兄で京都の料亭「雅」の料理長。
男前で葛飾署にファンクラブが出来るほど人気の人物だが、その名のとおり落ち込みやすく、1回悩み始めると止まらなくなる。

両津との関係


両津と出会った当初は些細な事で言い争いになり、ベーゴマとメンコ勝負で完膚なきまでに叩きのめした後で婦警に手を出そうとする両津を引っぱたいている。
それ以来何度も両津と言い争いをするようになるが、両津の名前は禄に覚えようとせずにしばらくは「浅草の男」と呼んでいた。
だが両津が自分のせいで自宅謹慎となった時には、彼に超神田寿司のアルバイトを紹介し、住み込みで働くようになった彼に離れの茶室も提供した。
しかし両津の名前を覚えていなかったので、とりあえず「浅草一郎」と呼ぶことにしていた。
共同で生活していくうちに段々と両津の人間性に惚れ、遂には彼との結婚話まで持ち上がる。
だが両津の両親に挨拶に行った際に、祖母夏春都と両津の祖父勘兵衛が実の兄妹であり自分と両津が又従兄妹である事が判明。
夏春都が両津家のいい加減な血筋を嫌っていたため結婚を猛反対される。
それでもその反対を押し切って結婚しよう*1とするが、その直後に両津がインチョキ堂主人に唆され超神田寿司の財産にはしゃいでいるところを夏春都に促されて覗き込み破談となった。*2

だがそれ以降も両津との関係は良好であり、互いに下の名前で呼ぶようになる。
ある時は酔って 寝床でプロレスの技をかけあったことがある (猥褻は一切ない)ことも発言している。
現在は両津のお目付け役的な立ち位置になっており、しょっちゅう喧嘩をしているがたまに息の合ったところも見せるので、
事情を知らない人が見ればお似合いの夫婦に見えなくもない。

実際、両津の実家である浅草の佃煮屋がつぶれかけた際に二人で方々を駆け回り立て直した姿を見て、
知人が「いつの間にか結婚していた」と勘違いして両津に結婚式の仲人を頼むほど。
(両津は司会と勘違いしていたので二つ返事で引き受けたが、仲人とは既婚の家庭がうまくいっている夫婦に頼む)
仲人を引き受けた両津がどうなったかはお察しください…そもそもミレニアム婚騒動の際に2人して大原部長に仲人を頼んでいたはずだが。まぁ両さんだから仕方ない

アニメ版では

原作では両津だけでなく、他の葛飾署*3の上司や先輩(中川や麗子など)も呼び捨てにしていたが、アニメでは中川・麗子*4本田*5を「さん」付けで呼んでいたり、交通課の先輩である小野小町を「小町先輩」と呼んでいたりする*6

また、アニメ第199話「聖橋白線流し」では中川曰く、かつしか署の「結婚したい女性ランキング」1位である麗子の座を脅かしていることが明かされている。
同話では、彼女が警察官を目指したきっかけとなった運命的な(?)出来事も描かれた。
それは高校3年の冬(同話の劇中時間から遡って前々年のクリスマス)、下校中に一緒に歩いていた同級生が聖橋の上でヤクザ2人組とぶつかってしまい、絡まれていたところ、サンタクロースの格好をした警察官(CV:西村仁)が助けてくれたことだという。
その男――とある事件の張り込み捜査をしていたという警察官に一目惚れしたという纏はそれ以来、毎日のように聖橋の上で彼を待ち続けたが、なかなか逢うことはできなかった…が、卒業式の日、彼との再会を果たす。

卒業式の日(前年の春)、級友たちと聖橋から白線流しをしようとしていた纏は、御茶ノ水駅のホームから神田川に落ちた子供を助けようと飛び込んだが、その際に剣道着を着た男が纏と一緒に飛び込み、子供を救出した。
その男の口ぶりから、纏は彼がサンタクロースの警察官と同一人物であること、そして、彼が「かつしか署のリョウ」という人物であることを知り、彼を追ってかつしか署に入った。
麗子曰く「ロマンチック」な出来事だった…が、その警察官の正体はあろうことか両津だったのだ。
前者の際、彼はボーナス争奪戦の真っ只中で借金取り…もとい亀有商店街の面々から追われており、彼らから逃れるためにサンタクロースに変装していたのだった。
そして後者の際は、直前に開催された剣道大会で優勝したものの、剣道の面に形状記憶合金を入れていたことが災いして面を脱げなくなってしまっており*7、そのまま剣道着を着て帰ろうとしていたところ、神田川で溺れている子供を目撃し、纏と一緒に川に飛び込んだというのが真相だった。
(※ちなみに両者とも、纏の思い出の中では自身より長身かつイケボな男性として記憶されていた)

そ、そんなぁー……私の大切な思い出が……

あぁ……悪夢だ……こんな男に2回も惚れるなんて……

纏はその真相を聞かされ、大切な思い出をそげぶされて幻滅するのであった…が、前者の際に纏と一緒に助けてもらった同級生は両津が自分たちを助けてくれた人物であることをしっかり記憶しており、彼に感謝の言葉を述べていた。


いいじゃないか 実力なら何回追記・修正したって


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最終更新:2023年10月17日 19:22

*1 元々は夏春都における政略結婚の考えによるものだが、後にお互いの両思い(両さんですら逆玉の輿の事を度外視していた)にまで発展していた。それ故か、夏春都は纏から言われた際には相当黙り込んでいた。

*2 ただし、その直前まででは前述したとおり両津も本気で纏との結婚を考えていたため、この流れは些か不自然な部分も見られた。その為かアニメ版では檸檬によって「二人の意思を無視された結果カンキチがヤケを起こした」とフォローしている。

*3 アニメでは「かつしか署」

*4 アニメ第199話「聖橋白線流し」より。

*5 アニメ第316話「サイクル大作戦」より。

*6 アニメ第282話「檸檬の食わず嫌い王」、第333話「檸檬のストライキ」より。

*7 両津は大会後、署長から褒美にフレンチを奢ってもらったが、面を脱げなかったため、ミキサーで料理を粉々にして面の隙間から流し込むように食べており、署長は部長ともどもオカンムリだった。