不死斬り(SEKIRO)

登録日:2019/10/26 Sat 08:45:22
更新日:2024/03/27 Wed 15:24:33
所要時間:約 2 分で読めます





不死斬り…


確かに、貰い受けた。





不死斬りとはSEKIRO:SHADOWS DIE TWICEに登場する武器である。


概要


葦名の国に古くから伝わる大太刀
いつ何時、誰が鍛え、作り上げたかは一切不明であり、嘘か真かは定かでは無いが、その刃は死なぬ者達を殺す事が出来ると言い伝えられ、故に畏れられている。

物語の最中、主である竜胤の御子・九郎の願いたる不死断ちを果たす為の鍵の一つとして、狼は混迷を深めつつある葦名を奔走し、やがてその在り処が今や人ならざる者達の巣窟と化したという古刹、金剛山 仙峯寺の奥の院だということを突き止め、手にすべく向かう事になるが…?


性能

古びていて尚鮮血のような鮮やかな赤鞘桜を模したような形に作られた鍔、そして何より抜き放たれた刃は赤黒い瘴気に包まれ、酷く刃毀れしたおぞましい直刃造り*1という、清々しいまでの妖刀。
不死斬りの名に偽りは無く、その刃から繰り出される一太刀、一突きは並みの人間はおろか俗に蟲憑きと称される等、普通の方法では殺せぬ者を殺す事が可能であり、それは竜胤の御子であろうと例外では無い。

またこれを入手する事で、刀が纏う瘴気を使い目の前の相手を纏めて薙ぎ払う「奥義・不死斬り」、更には忍び義手技と葦名流の奥義を会得する事で、より範囲と威力の増した「秘伝・不死斬り」を使うことが出来るようになる。

しかし…

代償



何故、参られたのですか?

…不死斬りを、求めに。

抜けぬ刀と、ご存知か?

…ああ

抜けぬとは…


抜いて帰った者が、おらぬという事。


…それでも、試されるのですか?


不死斬りは抜けぬ刀としても伝えられているが、その真相とは刀を少しでも鞘から抜いた途端、抜いた者の命を一瞬で吸い尽くして殺してしまうというあまりにも恐ろしい点にあった。

つまりこれを抜く事が叶うのは人にして人ならざる者。
即ち不死を殺す刀でありながら、抜けるのは不死の者という何とも皮肉めいた代物なのである。

狼もまた現在の保管者である「変若の御子」から忠告を聞いた上で抜き、一度は死ぬものの既に竜胤の御子である九郎から「契り」を受けていた身であった為、蘇り不死斬りを自らの物とする事が出来たのだった。













※以下、物語の核心に迫るのでネタバレ注意!









久しいな、御子の忍びよ。

見よ、不死斬りのもう一振りよ…




不死斬りは仙峯寺に保管されていた一振りだけではなかった。
全てが始まった場所、ススキ野原での決戦で葦名弦一郎は何処からかもう一つの不死斬り、銘は「開門」を手にして現れる。

実は狼の不死斬りにも銘があり、真の名は「拝涙」

拝涙と比較すると開門は墨で真っ黒に塗り潰されたような黒鞘に蓮の花を象った鍔、刀身は漆黒の瘴気を纏う両刃造りという異形の刀。*2
当然ながら狼同様、瘴気を纏った一太刀で敵を薙ぎ払う奥義・不死斬りを放てるだけでなく、竜胤の血と不死の者の肉体を供物として黄泉の門を開き、振るう者が望んだ死者を全盛期の姿、しかも不死として現世に呼び戻すという、天地の理なぞ知ったことでは無いと言わんばかりのとてつもない力を持っている。




死なぬ者さえ殺す大太刀
その赤い刃は、刀を抜いた者を一度殺す
回生の力なくば、不死斬りの主とはなれぬ

不死斬りならば、蟲憑きにとどめ忍殺をする事ができる

この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」
これがこの刀の真の名だ


余談になるがフロムの先発であり忍者を扱った作品(にしてかのMETAL WOLF CHAOSの前日譚に当たる)『NINJA BLADE』に登場する「NINJA BLADE」という刀が不死斬りに近い設定や性能を持っている。
また『NINJA BLADE』の作中時期設定はなんと「2015年」の為「NINJA BLADEは不死斬りの二振りのいずれかの未来の姿」というフロム脳考察をする者も居る。


追記・修正は不死斬りを抜いてから。

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最終更新:2024年03月27日 15:24

*1 包丁のように刃紋が真っ直ぐになった刃、最も「斬る」という事に向いた造り

*2 実際、室町時代中期以降に制作された刀の中には西洋剣の様に両刃の日本刀も存在したが、治金技術の関係から次第に小太刀の様な短刀以外では作られなくなり、刀としては廃れた