人格の入れ替わり

登録日:2020/02/05 Wed 23:11:37
更新日:2024/03/18 Mon 17:36:08
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「俺たち……」

「私たち……」


「「入れ替わってるー!?」」


人格の入れ替わりとは、肉体はそのままに他人と人格が入れ替わってしまうイベントのことである。
入れ替わらず一方的に他人の肉体になる場合は「憑依」や「肉体の乗っ取り」を参照。
同一肉体内で人格が切り替わる場合は「多重人格」を参照。



概要

古今東西割と多く見られるイベントの形式の一つ。
肉体の状況はそのままに人格だけが複数の人物間で入れ替わってしまうという非常事態。
「魂が入れ替わる」「精神が入れ替わる」等、状況は色々。
男女間で入れ替わるといわゆる「TSF」というジャンルの一分類になる。
そもそも一般的にも『入れ替わりといえば男女間の入れ替わり』という認識だったり。
もちろん同性同士の入れ替わりイベントもそれなりにあり、特に女性同士の入れ替わりは一部でOD(Onna Doushi)とも呼ばれる。
まぁ、オーバードーズ(薬物過剰摂取)の略称と被るので、該当作を探しにくいのだが

「不慣れな肉体(異性・異種族なら尚更)」という肉体的なハンディを負うだけでなく、「社会生活を維持」しようとするとさらに困難になる。
相手の社会的地位がわからないと大変な苦労をする羽目になる。

ギャグ系作品でも人気のシチュエーション。とりあえず深いこと考えずとも、「人格が入れ替わりました!」で話が一つできてしまうのが強み。
いきなり全くの他人の肉体に精神がぶち込まれるという状況から生まれるカオスが見どころ。
本来その肉体の持ち主ならば絶対にやらない言動をするため、公式によるキャラ崩壊の一種と見ることもできる。
オチとしては「最初に入れ替わった人以外のメンバーも巻き込まれての人格入れ替わりが起きてシッチャカメッチャカに」というのが結構多い。
「あのキャラのあんな姿を違和感なく描くことができる!」という理由で二次創作でも人気である。

原因としては「互いに頭を打った」というのが古典的シチュエーションだが、使い古され過ぎてギャグ作品以外では近年で使われることは稀。

映像作品ではわかりやすくするために、「中の人格の声で話し出す(体と声が一致していない)」というのも見られるが、本来声はその人の肉体に付随するものなので厳密にはこの演出は少しおかしい。*1
動物と入れ替わった際の言語(鳴き声)も同様と思われる。こちらはリアルに考えようとしたら根本的な脳の違いやら声帯のつくりやらに着手せざるを得ないため、間違いなく困難を極めるだろう。
逆に、声優の配役が据え置きのままの場合、普段見られないキャラの描写を大いにアピールされる分、大きなギャップを表現する声優の本気が見られるというメリットも存在している。

人格入れ替わりが起きる作品

転校生(映画)

後発作への影響も含めて、男女入れ替わりのパイオニア的存在と言っても過言ではない古典名作。
厳密にはこれ以前の作品にも男女入れ替わりイベントを描いた作品はあるが、本作が男女間の入れ替わりをメインに描いた(国外を含めて)最初期の映像作品と言われている。
原作は山中恒の児童文学「おれがあいつであいつがおれで」。衝突による人格入れ替わりの元ネタもコレ。
2007年にリメイクもされており、各種ドラマ版や「ドラマ愛の詩」版の『どっちがどっち』もあるため知名度はかなり高い。
入れ替わり後の演技に関しても、「着ぐるみや特殊メイクを使う」「声を吹き替える」などじゃ客は納得しないと判断された結果、主演2人が入れ替わり後の人格を妥協無しで演じきっている。
入れ替わり直後の胸揉みシーンも多くの作品にリスペクトされている事からもその影響はうかがえるだろう。

余談だが、『HUNTER×HUNTER』のクロロ=ルシルフルが使う念能力「転校生(コンバートハンズ)」の元ネタはこれ。
ただし、この能力は「姿を入れ替える(こともできる)」だけで人格には影響はないが。


カードキャプターさくら

アニメオリジナルのクロウカードに「チェンジ(変)」のクロウカードが登場。
それの影響で小狼とケロちゃんが入れ替わってしまい、別種族(人間と人外)の肉体での生活の苦悩が顕著に描かれている。
演じる声優が据え置きのままのため、「関西弁が堪能な小狼」と「かなりクールなケロちゃん」と言ったギャップも堪能できる。

クレヨンしんちゃん

原作内では3回ほど人格入れ替わりイベントが起きている。

しんのすけみさえ間で起きた衝突事故による入れ替わりが一度。この際みさえが上記『転校生』に言及している。
最終的には互いにもう一度衝突して元に戻った。

二度目は「チェンジの精 スーザン」という通りすがりの精霊の気まぐれ。
ちなみにコイツ、「○○と××が互いに相手になりたい」と願っている時その願いを叶えに現れるという超ピンポイントな仕事をしている。どこに需要があるんだろう……?
この際は野原家5人全員がそれぞれに入れ替わりたいと願っていたために全員が入れ替わるカオスな事態に。

3度目は「北与野博士シリーズ」から「チェンジマッシーン・ミレニアム」という人格を入れ替える発明品が登場。
ひょんな事からしんのすけと風間くんが北与野博士の研究所に遊びに来てた時、その発明品をしんのすけがいじった事でしんのすけと風間くんの人格が入れ替わってしまう事に。風間くんになったしんのすけはいつもの調子で風間くんの家に来た事で、風間くんのママがおかしくなってしまう事に。

またアニメオリジナル回「父ちゃんと母ちゃんが入れ替わったゾ」(時期的に劇場版『あたしンち』のパロ)ではひろしとみさえで入れ替わり、こちらはお互いの立場を理解するというサラリーマンと主婦の苦悩も描かれている(会議にてひろしに入れ替わったみさえの意見が採用されるなど幸い大事には至らなかった)。

ドラえもん

ひみつ道具「入れかえロープ」が、人格入れ替え効果を持つ。
一発ネタかと思いきや何気に登場頻度が地味に多い。
基本的にこの道具自体の効果はこれだけだが、それに付随して起きるトラブルの数々がお話のメインと言える。
また、「無敵砲台」を攻略するカギになったのもこれ。

ちなみに類似した効果を持つひみつ道具に「トッカエ・バー」や「身代わりバー」がある。
というか、形状は違えどこれらの道具は全て効果も使用方法も同じ(両端を持つと人格が入れ替わる)であり、どのような違いがあるかは謎。

ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風

終盤でレクイエム化したジャン=ピエール・ポルナレフスタンドシルバーチャリオッツ・レクイエム」の能力が「付近にいる生物全てを眠らせ、その魂を入れ替える」。
また入れ替えの対象はあくまで魂なので、二重人格の場合はそれぞれの魂ごとに異なる肉体に振り分けられる。
なお、スタンド使いの場合、スタンドは精神のエネルギーなので、入れ替わった魂の方のスタンドのみが使用できる。
非常に強力だが、実はこの「魂の入れ替え」はあくまで一次的効果に過ぎず……。
ゲーム版・アニメ版共に声優の入れ替えは行われなかった。演じ分けは必聴。

ちなみに格ゲーである「未来への遺産」でのポルナレフは「レクイエムの片鱗」という技が使えるが、あくまで片鱗に過ぎないからか相手を眠らせるだけ。
しかも発生が超遅いロマン技。

ONE PIECE

トラファルガー・ローの食べた「オペオペの実」は、効果範囲内の人物の体を好きに弄れる「改造自在人間」になれる能力だがローの場合、能力が熟達しているためか体ばかりでなくまでも操作可能。
作中では、海軍スモーカーたしぎの心を入れ替えたり、麦わらの一味ではナミサンジチョッパーフランキーが心をシャッフルされて大混乱に陥ったりした。

作中描写を見る限り、効果範囲内なら防御はかなり困難な模様。
さらに上記スタンド使いの場合と異なり「悪魔の実」の能力は「肉体」に依存しているため、入れ替わった「中身」には能力を使いこなせない事が大半で、能力者対策としては地味に有効。
海軍では女々しくなったスモーカーとワイルドになったたしぎは人格入れ替わりのテンプレ通りだが、麦わらの一味は何を狙ったかサンジはナミと入れ替えられ、女好きの彼は当然というかナミの体に興奮したおかげで彼女から制裁を喰らい、ナミもまた何を狙ったかフランキーと入れ替えられた事で普段の漢らしさから一転して女々しくなってしまい、さらに諸事情でサンジの体へたらい回しされる事に…。チョッパーはサンジと入れ替えられた事で薬学に詳しいコックになるがくりっとした目になってどこか幼い雰囲気に。フランキーはチョッパーと入れ替えられて目つきや態度が悪くなり、チョッパーを気に入ってるロビンからたびたび辛辣な事を言われてしまった。
アニメ版では長期連載作品の原作に追いつかないよう引き延ばしされるため負担を減らすためか、中の人は元のキャラを演じた人が入れ替わった後もそのまま担当している。

ポケットモンスター

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』にて、マナフィが使う技「ハートスワップ」の効果が「心を入れ替える」として描写されている。
劇中ではロケット団の心を入れ替えたり、サトシとジャッキーの心を入れ替えたりした。
なお、原作ゲームでは「互いの能力値変化を入れ替える」効果である。

大乱闘スマッシュブラザーズX』にゲスト出演したマナフィも、原作版の効果ではなく劇場版に近い効果のハートスワップを使用する。
こちらの効果は「効果範囲内にいるファイターの操作を一定時間入れ替える」というユニークなもの。
ストック数は自分のものが引き継がれるので自爆しても意味はない。
他に類例のない独特な効果なのは間違いないのだが、有効活用するのはかなり難しい。

ドラゴンボールシリーズ

ギニュー特戦隊の隊長ギニューは、相手と自分の心を交換する事で相手の体を奪い取る特殊光線・ボディチェンジを使用可能。
彼はそれまでにも、自分よりも強い相手に出会ってはこの能力で体を奪っていたらしい。
だがこの能力は「チェンジ」と叫ばなくては使えないため、言葉を喋れない動物と入れ替わってしまうと、再度チェンジできなくなる。
ただし、動物に翻訳機が取り付けられれば使えるし、「ドラゴンボール超」では「チェンジ」という文字を読ませる等して、入れ替え対象に「チェンジ」と言わせる事でも使用は可能。

To LOVEる

ララの発明品に、人為的に人格入れ替えを起こす「まるまるチェンジくん」がある。
本編で何度か使用され、リトと春奈はこれにより、互いの想い人の体で小便を体験する事となった。

ゲゲゲの鬼太郎

妖怪・火車は、魂を入れ替える術によって相手と肉体を取り換える事が可能である。
これにより鬼太郎の体を手に入れ、鬼太郎の姿で悪事を働き、鬼太郎の体を取り返そうとする仲間達を、その強い肉体で翻弄する。
だが餅が好物である事と、目玉親父を食べようとした事が裏目に出て…

遊戯王

武藤遊戯(以下:表遊戯)と闇遊戯を参照。
表遊戯が千年パズルを完成させた時、そこに宿っていた闇遊戯の人格が遊戯の体を乗っ取るような形で表面に現れた。
以後しばらく(カードゲーム主体になる前)はピンチの時勝手に闇遊戯が出現し、表遊戯にはその時の記憶がないという状態が続いていたが、DEATH-Tにおいて城之内克也真崎杏子にもう一人の人格の存在を明かし、少し後のモンスターワールド編で表遊戯が自ら人形に取り込まれるという形で闇遊戯と初対面を果たした。
それ以降は任意で人格交代ができるようになり、二人での会話もするようになった。

先輩とぼく

宇宙人にさらわれた「先輩」(女性)と「ぼく」(男性)が宇宙人の手術失敗で脳みそを入れ替えられてしまう、という設定のライトノベル。
この手の作品でここまで物理的な要因により入れ替わるパターンは珍しいかもしれない。
なおこれを知ったお互いの家族は大きなショックを受けたが、先輩が家族の前で「ぼく」との婚約を宣言し、「これで孫は入れ替わっても両方の孫」と説明し納得させている。
ちなみに完全に宇宙人の謎技術によるものなので、地球人の技術では元に戻ることは無理。一回戻るチャンスはあったのだが、「先輩」の知った「ある秘密」と先輩自身の好奇心から結局そのままとなった。

らいか・デイズ

一応日常系4コマなのだが、主人公の来華と自称ライバルの竹田が頭をぶつけて入れ替わるというベッタベタなエピソードが書かれた事がある。

……まあ、最後に漫画家志望の少年が描いた作中作だったというオチがつくのだが。
ちなみに読んだ同級生にも「どこかで見たような話」と言われている。
しかし、彼らの背後では来華と竹田が本当に頭をぶつけていて……

パワーパフガールズ

とあるエピソードでユートニウム博士が作ったマシンの影響で、 地球上の全人類 の精神がシャッフルされてしまった。
入れ替わり系エピソードの中でもトップクラスに被害規模がデカい。
ブロッサムはミス・ベラム、バターカップはユートニウム博士、バブルスは市長の体になってしまう。特にハゲチビの体にされたバブルスの精神的ショックは大きかった。なおバブルスの体になった市長は少女ライフを満喫していた
しかも入れ替わった肉体を利用して悪事を働く奴まで出る有様で、街はとんでもないカオスに。
なお、基本的にこの手のエピソードでは「精神が肉体の方に移動する」ことが多いのだが、この話では「精神のある場所に肉体の方がやってくる」という珍しい描写が見られる。
そのため人格入れ替えというよりは肉体入れ替えの方が近いのかもしれない。

ちなみに国内リメイク版「出ましたっ!パワーパフガールズZ」でも入れ替わりエピソードがあるが、こちらは入れ替わりの範囲がガールズ内だけに留まっているのでまだ穏当。

とある魔術の禁書目録

これも同じく(ほぼ)全人類の入れ替わり。ある魔術によって実行された。
幻想殺しによって効力を逃れた主人公上条当麻と、その魔術を実行した本人のみが入れ替わりから逃れられているという点が話の争点となった。
但し被害者に「入れ替わり」の自覚は一切なく、結果上条さんは見た目が男友達でもいつも通りで水着姿のインデックスという悪夢を体験する羽目に…。

ココロコネクト

ファミ通文庫のライトノベル。所謂「けいおん絵」で有名。
同じ部活の高校生の男女5人間で起こる。
「ふうせんかずら」と名乗る謎の超常的存在によって引き起こされる。まあキュゥべえやリュークみたいな
入れ替わりを通じてそれぞれを理解していくという黄金パターンの名作。
なお、入れ替わりは1巻目の「ヒトランダム」のみで、2巻以降は別の現象が引き起こされることになる。


君の名は。

男女入れ替わり系青春アニメにおける近年のヒット作。と、いうか社会に浸透するレベルのヒット作は『転校生』以来数十年ぶりだったりする。
ただ、フィクションでは基本的に顔見知り程度には縁のある人同士で入れ替わることが大半なのに対し、同作では全く縁のない地理的に遠く離れた見知らぬ男女同士が入れ替わる。
実は離れていたのは地理的条件だけでなく時間的条件もなのだが

こちら葛飾区亀有公園前派出所

あるエピソードで、天国警察が魂をナンバー管理する新制度の際に別の身体に魂を入れるというミスが発生し、
両津以外のメインの登場人物達がすべて人格がシャッフルされてしまうという事態に。
しかも中川麗子に至っては外国に魂が飛ばされてしまうという特大のトラブルが発生。
入れ替わった者同士の肉体がないと魂を元に戻せないため、お手上げかと思われたが
両津は「中川と麗子なら必ず自力で日本に戻ってくる」と確信して二人が帰国した時のための準備を整え、
両津の予想通り、2人はそれぞれのスキルを活かして帰国資金を稼ぎ、日本へと帰国して無事元の身体に戻る事ができた。
そしてそれまで全く登場していなかった部長達も魂がシャッフルされていたというオチが付いた

なお、このエピソード以外にも両津が中川や麗子と頭をぶつけた際に人格が入れ替わったことにしてやりたい放題やるエピソードが2回もある。
そしてその度に中川や麗子も入れ替わったことにして反撃している

アニメ版でも両津が中川と入れ替わったことにして悪事を働いていた回があるが、オリジナル展開として絵崎コロ助が登場し、終盤に「人格入れ替え機」という発明品を持ってくる。
両津はこれを機に本当に中川と入れ替わろうと企み、江崎が機械を操作しようとした所、猫に邪魔され、(何故かあった)自爆ボタンを押してしまい、爆発。
最後、絵崎と派出所メンバー全員と猫の人格がシャッフルしてしまうというオチであった。(両津は猫になってしまった)

また、両津と麗子が1話限りでスタートからいつの間にか身体が入れ替わったエピソードもあった。

スーパー戦隊シリーズ

集団ヒーローであるスーパー戦隊でも人格の入れ替わりが起きることはある。
大きく分けて「メンバー間での入れ替わり」と「敵怪人との入れ替わり」の2パターン。
前者は互いのキャラクターを入れ替えて演じることになるため、役者の凄さがよく分かるイベントになっている。

後者は作品によってギャグにもシリアスにもなる。
ギャグ回としては入れ替わられている間に好き勝手やられた結果*2、元に戻った後も多大な誤解を受ける羽目になってしまう『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のケース、
シリアス回では入れ替わられた後で異星人用の翻訳装置を破壊され、地球の言葉を喋ることもできずに仲間に殺されそうになった特捜戦隊デカレンジャーケースなどがある。

ウォレスとグルミット

初の映画作品『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』にて。
他人の人格を対象者にコピーする「ココロ・コントローラー」を発明したウォレスが、野菜畑を荒らすウサギに自身の野菜嫌いを擦り込もうと実験を試みたところ、発明品が誤作動。ウォレスとウサギの人格が入れ替わってしまう事故が発生した。
この手にして珍しいのは、事故によってはっきりと互いが入れ替わるのではなく、時間経過と共に徐々にウサギの人格がウォレスに、ウォレスの人格がウサギにすり替わっていく点。
最終的にはどっちもウォレスになったあたり、入れ替わりというよりは「互いの人格を上書きしあう」のため、正確には入れ替わりとは言い難い点もあるかもしれない。

人格転移の殺人

人格の入れ替えを題材にしたSFミステリー小説。
人種性別年齢がバラバラの6人が、一定の法則の元で人格の入れ替えが起きる装置に入ってしまい、不定期の人格転移現象に悩まされる事態に陥ってしまう。
さらにはその中で連続殺人事件が起きてしまい、犯人の人格を突き止めるのが目的の話。
殺し殺された両側の見た目のせいなのか、人格のせいなのか、その時の状況は…等、非常にややこしい話だが、人格転移のルールはあらかじめ説明されている為、ミステリーとしても評価の高い一作。

おそ松くん

デカパン博士が、「近頃の人間は自分勝手で他人の気持ちを考えないから一度オツムの中身を入れ替えてよく考えてほしい」という理由で、互いに頭をぶつけただけで頭の中が入れ替わる薬を発明をしてバラ撒いた。
…のだが、皆が入れ替わりを自覚せず平然と行動しており、木は動くわ、魚が人間を売っているわ、トト子が銃乱射してるわ、ニャロメ(ケムンパス)がハタ坊に吠えられるわ、とカオスな事になった。

VS騎士ラムネ&40炎

VSフィールドにて、BQが「面白いからだぎゃ」と言うことでラムネス一行(ラムネス、ダ・サイダー、パフェ、カカオ、PQ、ヘビメタコ)を、秘密兵霧で人格を入れ替える。
何度も何度も霧の中を走り抜け、元に戻ったのだが、最終的にラムネスとダ・サイダーだけが入れ替わり、ダ・サイダーが念願かなってカイゼルファイヤーを呼ぶことになる。
BQの作戦で秘密兵霧の爆弾をカイゼルファイヤーに発射し、ラムネスたちと幹部のダンディとリップと入れ替わったのだが、発案者であるBQが入れ替わっていないため人質にとられて火炙りにされた為、ようやく元に戻ったのだった。

なお、入れ替わった際は声優は据え置きで見分けるために顔が変わるのだが、目隠れキャラであるカカオと入れ替わると目が描かれなくなるだけならまだしも、アドバイザーロボットであるPQ(全身真っ赤の球体)やヘビメタコ(ヘビ型)の場合、輪郭もそうなるため、BQでなくとも「さすがに見てるほうも疲れたぎゃ」と言いたくなるだろう。

超魔神英雄伝ワタル

ゲスト敵キャラであるカーメーンの力でワタル一行+αの人格が入れ替えられてしまった。
わりと珍しいヒミコのマジ顔や困り顔が見られる。
ちなみに声優は人格準拠であり、最終的にCV玄田哲章のヒミコとかいう強烈な存在が爆誕した。
しかし、これによって竜神丸が実質的に封印されてしまい*3、ワタル達はピンチに陥るのだが……。

パワプロクンポケット5

表サクセスのストーリーが、若手スター選手の小杉と万年2軍のお荷物選手の主人公ぶつかって入れ替わってしまうという物。
小杉(元主人公)にとってはまさに幸運だが、主人公(元小杉)にとっては災難でしかない。
しかし、外側が変わっても中身は中身。
主人公はどん底から這い上がって来るのに対して、小杉は最初こそ良かったがスランプに陥って段々落ちぶれて行ってしまう。
その後の小杉が落ちぶれる所まで落ちぶれるか、主人公の活躍を見て奮起して這い上がって来るかはプレイ次第。
尚、日本シリーズで対決することになった場合に小杉は「お前が、その体でこの場所に立っていることがオレの価値全てを否定している」「貴様なんぞに負けられるか!このエリート野郎!」と自分の心境を吐露するのはパワポケの名シーンの1つ。

九龍妖魔學園紀

主人公の謎の転校生と、巨乳眼鏡図書委員が廊下の曲がり角でぶつかって入れ替わる。
入れ替わったままダンジョンを攻略する必要があるが、肉体に引っ張られてステータスが上下したりすることはない。
しかし、見た目は図書委員のままなので、普段は同行してくれる仲間2人が誰も同行してくれず、仲間のありがたみを感じることだろう。
また、ここで入れ替わったままボスを倒してしまったせいで人間模様にも変化が……

なお入れ替わったのを確認する時に自分の胸を揉むことが出来る。そして流れる好感度UP音。誰の誰に対する好感度だよ

クロノ・クロス

ストーリー中盤の「古龍の砦」にて、主人公のセルジュがあろうことか事実上の宿敵ヤマネコと体が入れ替わってしまう。
そのためしばらくの間プレイヤーは「ヤマネコ」として過ごす羽目になり(戦闘では武器はそのままだが先天属性と固有エレメントがヤマネコ仕様。ちなみに入れ替わり直後のイベント戦闘はやや特殊仕様)、セルジュ時代の仲間も離脱する(例外もいるが)。
そしてセルジュの体を奪ったヤマネコは「ダークセルジュ」として悪事を働き、しばらくセルジュの評判は落ちることに。しかも戦闘では元の自分の武器と技を使いこなす始末。

ドラゴンクエストⅦ

過去プロビナのイベントで、敵の術中に嵌まり、プロビナの住人の魂が抜き取られてしまう。
主人公の活躍で魂は戻ることになるが、その際に農夫と牛が魂の戻る場所を間違えるという事故を起こしてしまう。
鬱イベ全開のⅦからしたら割りとギャグ的なノリの描写だが、普通だと惨事の言葉では済まない。

その影響なのかは不明だが、現代のプロビナでは牛と意思疎通ができる農夫がいる。

星のカービィ デデデでプププなものがたり

カービィデデデ大王がぶつかったショックでお互いの人格が入れ替わってしまうエピソードがある。
デデデ(になったカービィ)は大王の特権を利用して食べ放題のレストランで爆食するも腹を壊して医者に特大の注射をされそうになり、カービィ(になったデデデ)はカービィの特性を利用してコピー能力を楽しむも、横柄な振る舞いが災いして皆の怒りを買う。
最後には元に戻るも、お互いが起こした騒動に気づかず、逃げ回る羽目に。
これだけ見ると普通のエピソードのようだが、実は本作の最終回である。

ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ

ドラ・ザ・キッドとドラニコフが事故でお互いの人格が入れ替わってしまうエピソードがある。
最後は元通りになるも、今度はそれ以外のメンバーの人格が入れ替わってしまうことに…。

僕と彼女の×××

実写化もされた森永あいの漫画。
弱気で女々しい男と乱暴でがさつな女の二人の高校生の精神が入れ変わった学園ラブコメ。
むしろ入れ替わった後の方が性格と見た目が合致してる為、世間的には自然に見えてしまい、元男性側の男友達から女性として惚れられたりしている。
本作に限らず、「むしろ入れ替わった方が馴染んでいる」タイプの作品はそれなりに存在している。

ディズニー映画

短編映画『ミッキーのアルバイトは危機一髪』(1995年公開、『花嫁のパパ2』と同時上映)で人格の入れ替わりが行われた。
テレビゲームに熱中するミッキーマウスはミニーマウスとのデートの約束を忘れてしまう。埋め合わせとして海外旅行をせがまれたミッキーは、大金を得るために怪しげなアルバイトに挑む。
だが、そのバイトはモンスター・ジュリアスの脳とミッキーの脳を入れ替えるという、非常に危険なものだった…
内容自体は従来のミッキー短編同様のドタバタコメディなのだが、ミッキーのクズっぷりやジュリアスと人格が入れ替わってしまったミッキーの凶暴さ、散りばめられた映画のパロディといった「ディズニーらしくない」要素の数々から、数あるミッキー短編の中でもカルト的な人気を持つ一作でもある。
また、公開された1995年は所謂「ディズニールネッサンス」に当たる時期でもあることから、当時ならではの円熟味を増していた映像技術も必見。

ガルパ☆ピコ

Poppin'Partyのメンバーが階段から落ちて入れ替わった…のだが、この異変に気付いたのは帰宅した後(持っている楽器も変わっている)。
最終的にまた階段から落ちて元に戻るのだが、市ヶ谷有咲の体に入った戸山香澄が、宇田川あことツインテールでヒゲしてたり、校門の上に乗ったり、北沢はぐみのコロッケを爆食いした写真と明日香のメールが有咲の携帯に送られてきており…。

銀魂

ギャグ漫画では定番シチュエーションのはずが、銀魂では意外にも連載後10年近く人格の入れ替わりが一度もなかった。
ただし、アニメ版オリジナルで銀時と定春の人格が入れ替わった事はある。

原作ではコミック53巻に収録。源外の作った「全自動卵かけご飯製造マシーン」のせいで銀時と土方の魂が入れ替わってしまう。
仕方なく立場を入れ替えて行動する2人だが、2人とも我を押し殺す気なんかゼロのため、万事屋と真選組が大変なことになってしまう。
しかも銀時の負の魂を得た怪物が出たり、さらには他の連中の魂までシャッフルされてしまいカオスな状況に。
アニメ版では3週かけて放送され、中の人そのままで次回予告も入れ替わった状態で行った。
長篇シリーズも参照。

砂の薔薇

新谷かおる作の、女性のみの傭兵部隊を描いた漫画。
エピソード「スペシャル・ゲスト」にて、猛獣を使ったテロが発生。
実際は妖術で人間と魂を入れ替えており、猛獣の肉体と人間の意識をもってテロに及んでいた。
この回のラストには、登場人物の一人も、この妖術絡みのアクシデントで別人の身体になっている事を告白している*4

みんなあげちゃう

弓月光作の、一般庶民大学生と大富豪令嬢の恋愛を描いた漫画。
中盤のエピソードで令嬢の叔父が「B・E・T(Bisexal Empathic Translation)」という互いの感覚を入れ替える装置を開発。
目的が「男女の性感を互いに感じるため」という、早い話「大人のオモチャ」として造られた。
開発費用約1000億円。どんなに安く造っても200億円位かかるので商売にならないと世間には未発表である。

吸血鬼すぐ死ぬ

第40話「俺もあいつもこいつも俺で」でこの展開に。
元々はドラルクがロナルドのことを催眠術で従順にしようと目論む話だったが、しかるべき手順を踏まずに催眠術を実行したために蝋燭の火を見せて催眠を開始してから2秒程度しか言葉を受け付けないという雑な催眠術*5となってしまった。
その為、自身に最も忠実なペットのアルマジロのジョンにしてしまえということで「ロナルド君はジョンだ!」と言ったところ、確かにロナルドはジョンのようになったものの、なんと本物のジョンも火を見ていたせいでジョンがロナルドとなってしまい結果的に人格の入れ替わりが発生した。コスプレまでしている。
その後「人格入れ替われ!」で元に戻そうとするもそのタイミングでやってきたゼンラニウムとヒナイチの人格が入れ替わり事務所は大惨事に。
蝋燭も切れそうになったためそれぞれに都合のいいことを言って上手くマットに誘導して一気に戻そうとするもタイミング悪く半田桃がやってきてしまい全員が半田のやかましい性格と化す地獄絵図と化してしまった…。

クトゥルフ神話

人間同士の精神の入れ替えを扱った作品としては『戸口にあらわれたもの』がある。
また神話生物の中にも、時を越えての精神交換を得意とする「イスの偉大なる種族」や、宇宙の彼方からの精神交換で侵略を目論む「イェーキュブの住人」等がおり、そうした存在と人間との精神交換が行われる事もある。
結果がどうなるかって? そりゃあんた、「コズミックホラー」の作品ですから…。

かってに改蔵

とある話のオチで主人公の勝改蔵(初期は変人だったが次第に常識人に)と一応ヒロインの名取羽美(初期は常識人だったが次第に凶悪に)が入れ替わってしまったことがある。
一応ギャグ漫画なので一話限りだろうと思いきや、なんと次の回も入れ替わったままだった
入れ替わった体で紆余曲折を経て最終的には部長の発明で元に戻る。
実は初めから入れ替わってなどいなかったことが最終的にわかる。二人とも思い込みが激しいことに加え、お互いの行動パターンを理解していたため「相手が自分になったらこうするだろう」ということをやっていただけだったのだ。それを踏まえて読み直すと入れ替わった二人は普段の言動と微妙にズレがあることがわかる。

ギャグマンガ日和

オムニバス形式のギャグマンガ。
第15巻に『転校生』風に道端でぶつかって入れ替わる男女の回がある…のだがそこはギャグマンガ日和。
何度も頭をぶつけて入れ替わろうとする男子生徒ぶつかった瞬間に再度頭をぶつけて再度入れ替わり元に戻ろうとする女子生徒のバトル漫画という斜め上の展開となる。

トロピカル~ジュ!プリキュア

第15話でローラ一之瀬みのりがトロピカルアクアポットの誤作動で人格の入れ替わりが発生した。
最初は戸惑いつつも互いに人間と人魚の特性を活かして入れ替わりを満喫していた。戦闘ではみのりがプリキュアに変身できないピンチがあったもののトロピカルアクアポットの力で2人は元に戻った。
入れ替わった中の人2人は声優としては若手からか入れ替わった後も元のキャラと同じ声のケースとなっているが、第33話は短編からか銀魂と同じ声優据え置きのケースとなっている。

それいけ!アンパンマン

第221話「アンパンマンとやさしいばいきんまん」で、雷が直撃したショックでアンパンマンばいきんまんの体が入れ替わってしまった。
周囲から慕われているアンパンマンの体を手に入れたばいきんまんは、これ幸いと子供を殴り飛ばしたり激辛パンを食べさせたりなど暴虐の限りを尽くす。一方、ばいきんまんの体になったアンパンマンは、何もしていないのに子供達に除け者にされたりと散々な目に。力の差も逆転したばいきんまんは弱体化したアンパンマンを一方的に追い詰める。この時アンパンマンは必死にパンチで対抗するのだが、あまりにも情けないパンチ力だったため、ばいきんまんは「こんなのでアンパンマンを倒そうとしていたのか…」と軽くショックを受けていた。最終的に再び雷に打たれたことで元に戻った。
見た目は入れ替わったものの、視聴者の子供達が混乱しないための配慮か声はそれぞれの中身に準拠している。

山田くんと7人の魔女

不良高校生の山田竜が階段から落ちて優等生ヒロインの白石うららとぶつかり、入れ替わってしまった。
その後山田は白石が女子からいじめを受けていることを知り、いじめていた女子生徒に文句を言おうとしたが、白石に止められる。それを見ていた女子生徒が白石が山田に助けを求めたと勘違いし、山田を呼び出し、問い詰める。我慢できなくなった山田は女子生徒を殴り飛ばそうとするが、そこに白石が間に入って止める。ただし、山田は既にパンチの姿勢に入っており、白石を殴り飛ばしてしまった。いきなりの状況に女子生徒は逃げ出した。山田は白石も大変な思いをしていることを理解し、白石は山田が女子生徒に立ち向かったことに対してスッキリしたことを話した。元に戻ろうと階段から落ちてぶつかろうとしたが、何故か戻らない。白石はぶつかったときにキスをしていたことを指摘し、山田と白石はキス。無事に戻ることができた。実は白石は「入れ替わりの魔女」という存在で、キスをすることで相手と入れ替わる能力を持っていた。白石もこの能力に気づいていなかった。
その後山田と白石は何度も入れ替わり、他の人物とも入れ替わる。つまりその都度キスをしていることになる。
アニメでは入れ替わった状態は身体の声が担当しており、声優の演技を楽しむことができる。




Wiki籠もり「俺たち……」

冥殿「私たち……」

「「入れ替わってるー!?」」

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最終更新:2024年03月18日 17:36

*1 変わった例としては、『ドラゴンボール』シリーズのギニューとゴクウブラック(ザマス)はどちらも悟空の体を得ていたが、中の人が据え置きなのは後者となっており、同シリーズ内で演出が一致していない事態となっている。

*2 モテない敵怪人がイケメンのルパンブルーと入れ替わったために、女性にモテる身体を満喫していた

*3 この状態で竜神丸を召喚した場合、当然言動がヒミコの竜神丸が出てきてしまう。

*4 過去に同様の猛獣と戦い諸共に自爆したはずが、目覚めてみると…

*5 本来は催眠術キット付属のマットに人を乗せて蝋燭の火を見せる必要があるが、見え見えの罠にロナルドが引っかかるわけないとマットの手順を端折った