マスター(騎士竜戦隊リュウソウジャー)

登録日:2020/02/14 Fri 00:52:33
更新日:2024/04/21 Sun 13:47:20
所要時間:約 5 分で読めます




本項では『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の「マスター」について解説する。

概要

本作での戦隊は全員、人外の種族「リュウソウ族」で構成されている。
このリュウソウ族の戦士達が、修行を積んだ末にリュウソウジャーになる資格を手に入れるのだが、戦士の間には師弟制度が存在し、力が師匠から弟子へと受け継がれていくようになっている。

この時、師匠にあたる人物が「マスター」と称される。

マスターの役目は複数名いる弟子達を教育し、その中で次世代の戦士としての素質を持った者を選定すること。
本編で戦ってる戦士も、全員それぞれのマスターを持ち、彼らから力を継承して戦っている。

ちなみに、マスターを鞍替えすることも可能な模様。


一覧

全員呼び名は「マスター」+「(変身する色)」で統一されているが、制度の都合上、一個人としての本名も持っていると思われる。

マスターレッド


お前も、俺もソウルは一つだ…。

演:黄川田将也

先代リュウソウレッドにして、コウと、ナダの最初のマスター。
好奇心旺盛で、それ故に人間と関わっていけないとされているリュウソウ族の掟を破りかけることもあるコウの振る舞いには頭を悩ませており、時折叱責することもあるが、
「騎士として大切なソウルが既に宿っている」と若き騎士の未来を見据え、時に優しく見守っていたらしい。
また、幼少期はかなりの凶暴性を持っていたコウに対し、優しさについて「優しさは大切な人ができた時に、その大切な人を思った時に手に入るものだ」と教えたのも彼である。
実際、コウ本人も「厳しいけど、それ以上に優しい人だった」と大いに慕っていた。

第1話にて、リュウソウ族の村に現れた戦闘民族ドルイドンをコウと共に迎撃。
しかし、途中タンクジョウに神殿への侵入を許してしまい、変身を維持できなくなってしまう。
それでも生身のままでコウと共にタンクジョウに立ち向かうも歯が立たず、最期はその攻撃からカタソウルでコウを庇い、死亡。
しかし、その魂はコウのレッドリュウソウルに宿り、神殿の力が無くとも彼を変身できるようにした。

その後、第37話でのコウに課された試練の中で登場し、マックスリュウソウレッドに変身した。
マスターとしての地力に加え、通常のリュウソウジャーを大きく上回るマックスの力も合わさったことでコウの変身したリュウソウレッドを圧倒するが、
その中で放たれたエバーラスティングクローの[弱点を見破られ、そして「決して忘れるな、限界は…超えるためにある」と激励し、消滅した。
この戦いは、エバーラスティングクローをコピーして猛威を振るうプリシャスの攻略に大いに役立つことになった。

また、『スーパー戦隊最強バトル!!』に先行登場しており、バンバが見つけ出した「始まりのリュウソウル」が彼に反応してレッドリュウソウルに変化するシーンがあった。


マスターブルー


自分を信じろ!お前が欲しかったもの、それは自信だ!
大丈夫。お前なら、きっとできる!

演:渋江譲二

先代リュウソウブルーにして、メルトのマスター。
弟子の中でもメルトとはとりわけ近しかったらしく、幼少期の彼が贈ったお守りを大切に持っていた。
第1話にて、村に現れたマイナソー完全体を師弟ピンクと共に迎え撃ち、途中変身不能になりながらもリュウソウルを駆使して立ち向かうが、最期はその一撃からメルトを庇い、彼の目の前で焼き殺された。
しかし、その魂はマスターレッドと同様にブルーリュウソウルに宿り、今もメルトを見守っている。

その後、第9話にもミミックマイナソーの体内に取り込まれたメルトの前に幻影として登場。
彼を上記の言葉で激励して道を示すと霧のように姿を消したが、その場には消し飛んだはずのお守りが残されていた。


マスターピンク


アスナなら、きっとできる!

演:沢井美優

先代リュウソウピンクにして、アスナのマスター。
マスターブルー同様、アスナの目の前でマイナソー完全体に焼き殺されたが、他のマスターと共にその魂はピンクリュウソウルに宿り、アスナを見守っている。
本人曰く「アスナは弟子の中で一番駄目であったらしいが、絶対に弱音を吐かず、笑顔を絶やさない強い心から彼女を選んだ」という。

その後、第21話ではアスナを心配するあまり、自身の深層心理に持っていた「他人を生贄にしてでも生き返りたい」というマイナス感情から生まれたネクロマンサーマイナソーの力で復活し、アスナと一時的に再会を果たす。
自分の蒔いた種は自分で決着を付けようとしたが、現在のリュウソウジャーたるアスナの言葉で戦いを彼女らに託すことを決めた。
最後はマイナソーの効力が無くなったことであの世に送り返されるが、その間際にアスナを上記の言葉で激励した。
なお、このエピソードが切っ掛けで「マスター達は実は死んでいないのでは?」という淡い希望を抱いていた一部視聴者の予想が裏切られる形となった。

他方、弟子同様結構食い意地が張っており、復活した際にはデパ地下の試食コーナーに行きたがったり、結局あちこちでグルメを満喫してきた挙句タピオカドリンクまで飲んでいたり、
一人人間界を満喫していた長老の愚痴をこぼすなど、マスターの肩書に似合わぬフリーダムな姿を見せた。


マスターグリーン

演:不明

先代リュウソウグリーンと思われるが、本編で変身した姿は見せていない。
顔は映らず台詞も無いため、どんな人物だったかは不明だが、劇中の描写から仲間を傷つけるのを良しとしない心優しい性格だった模様。
数百年前、役目を終えた際に死を偽装し、引き継がれたガイソーグを纏ってマスターブラックと共にドルイドンの残党を退けたが、その後ガイソーグの副作用で暴走し、村を破壊。
それに心を痛め、宇宙の何処かに隠居した末にひっそりと息を引き取った。

彼の死後、ガイソーグはどういう経緯を辿ったかは不明だが黄色い女海賊の手に渡る事になるが、それはまた別の話
また、故人であるため面識の無いトワには教えを授けておらず、トワはマスターブラックの元に引き取られている。
そもそもマスターブラックは表向きナダをグリーン候補としていたらしく、周囲にはトワがグリーンになるとは考えられていなかった模様。*1

マスターブラック


エラスを守らなくては……。
演:永井大

先代リュウソウブラックにして、バンバとトワ、ナダの2人目のマスター。
基本的には真面目な性格だが、軽口も叩くなど堅物一辺倒ではない、厳しさと思いやりを兼ね備えた人物。

かつてはバンバに守るべきものの大切さを説き、彼ら兄弟に「力は頼るものではない。活かせ」と教えた。
バンバ本人からも「最高のマスターだった」と称されるほど慕われていたが、ある日突如弟子達を襲撃し、バンバからリュウソウルを奪おうと剣を向けた。
これが切っ掛けでバンバは人間不信に陥り、トワ以外誰も信じない初期の冷徹な性格が形成された。
その後、バンバを痛めつけると上記の台詞を残して行方をくらましてしまったが……?

ちなみに回想シーンにおける変身シーンは、過去に『未来戦隊タイムレンジャー』で永井氏が演じたタイムレッド/浅見竜也の変身動作と同じもの。
また、変身後のスーツアクターも、これまた『タイムレンジャー』でタイムレッドのスーツアクターを務めた高岩成二氏。


番外

モサレックス


騙されるな、カナロ。悲劇を繰り返してはならぬ……。


カナロのパートナーである騎士竜だが、彼と妹のオトを幼少期より育ててきたため、カナロにとってはマスターでもある。
当初は過去の出来事から陸のリュウソウ族を危険視し、カナロが彼らと交わる事を良しとしなかったが、戦いの中で彼らを認め、いつしか自然に打ち解けた。
基本は厳格な態度だが、内心カナロには実子のように愛情を注いでいる。


余談

マスター役のキャストは全員、過去に東映特撮作品に出演していたOB・OGで構成されている。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • マスター
  • 師匠
  • マスターレッド
  • マスターブルー
  • マスターピンク
  • マスターグリーン
  • マスターブラック
  • リュウソウ族
  • ネタバレ項目
  • 黄川田将也
  • 渋江譲二
  • 沢井美優
  • 永井大
  • 騎士竜戦隊リュウソウジャー
  • スピンオフ主役
  • スーパー戦隊シリーズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月21日 13:47

*1 少なくともバンバにはそう見えていたらしく、マスターブラックがトワにグリーンを継がせると発言した際には驚いた様子を見せている。

*2 わずかながら生存を仄めかす描写のあったマスターブルー、封印されただけで死亡はしていないモサレックスは除く。