闇の忍者軍団・虹蛇

登録日:2020/04/02 Thu 18:43:19
更新日:2023/09/23 Sat 07:18:40
所要時間:約 5 分で読めます





それら全ては闇の忍者軍団・虹蛇(にじのへび)の陰謀であった…。




概要

RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』における組織で、神蔵蓮太郎/仮面ライダーシノビと敵対している「闇の忍者集団」。
設定的には、2022年に放送された番組『仮面ライダーシノビ』のメイン悪役という事になる。
世界を掌握しようと暗躍する闇の忍者軍団であり、現状それに対抗しようとしているのは仮面ライダーシノビ(と彼を支援するガマノ師匠)のみ。

『シノビ』の世界観では環境破壊が深刻化しており、打開策として政府が2022年1月11日に「国民忍者法」の法案を可決。
これによって、日本は国民総忍者の忍術が当たり前のカオスな国家へと変貌した。
その国民忍者法の制定に裏から絡んでいるとされており、つまり『シノビ』の物語の全て始まりである。

法に干渉出来ているので、日本政府すら支配下に置いているか、或いは有力な国会議員と関係を結んでいると考えられる。
大企業である今生カンパニーも虹蛇の支配体制に置かれており、日本の経済界にも支配が及んでいると推測できる。
これは日本という国家自体を実質的に支配していると言っても過言ではなく、物語開始前から日本征服を成し遂げた珍しいライダーシリーズの悪役組織である。
あくまでも「闇の集団」であるため、その事実を知る人間はほぼいないというのも恐ろしさを感じさせる。

暗殺部隊を抱えており、暗殺部隊のトップである闇忍は多数の人間を殺害している。
もしかしたら、日本政府や今生カンパニーを支配下に組み込んだのも邪魔者に対して暗殺活動をしまくっていたのかもしれない。

虹蛇という組織には「姫君」という身分及び階級が存在しているようで、その姫君の正体は神蔵紅芭。
しかし、何故か紅芭はその事実を認識していないまま、蓮太郎の妹の一般市民という身分に置かれている。
紅芭の状態から見るに、上層部でも何かしらのトラブルが起きている可能性があるのかもしれない。
また、一部の者は虹蛇は組織の意図と別に完全な私利私欲で動いていたりと、統制に不安のある集団でもある。

歴代ライダーの世界に干渉して忍者ライダーを連れてくるなど、何気に周年記念作品の敵組織でもない(『仮面ライダージオウ』の作中作なので記念作と言えなくもないが)のに他ライダー作品にまで干渉してくる力のあるという何気に凄い事をやっている組織でもある。
特にTVシリーズ作品の『シノビ』として考えた場合、仮面ライダーZXや仮面ライダー風魔に干渉してきたことは過去作への干渉だが、本来『シノビ』の放送された世界線では存在しないはずの『仮面ライダーセイバー』や『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダーまで連れてきているため、『シノビ』の世界線の視聴者からすれば「何か知らない作品の知らない仮面ライダー」を連れてくるというカオスな事態になっている*1

登場作品が短編だった性質上仕方ない点もあるのだが、明かされていない謎が非常に多い。
姫君の紅芭の状況もそうだが、そもそも「世界を掌握する為に日本を忍者社会にする」という行動の目指すところも謎。日本を前例に全人類忍者化でも目指しているのだろうか?
言動に不審な点が見られるガマノ師匠との関係性も不明(少なくとも「蛙」と「蛇」は敵対するが…)。
今後、何らかの形で虹蛇の全貌が解明される日はやってくるのだろうか…?


今生カンパニー

『シノビ』の世界観における大財閥。今生勇道はこの企業の御曹司。
虹蛇の支配下に置かれている(経緯は不明)が、一般市民的には就職したら勝ち組の企業くらいの認識でしかなく、御曹司ですら一般企業と思い込んでいる様子。
業務形態は不明だが、何らかの形で虹蛇が表社会に潜入しやすいようにサポートしていると見られる。

『RIDER TIME』作中では第5回忍術選手権大会を開催し、多数の参加者を集めた。

勇道の作中の発言から、今生カンパニーの社長は息子にすら知らせない何らかの計画を度々目論んでいる模様。
ただし、勇道の態度から察する限りでは少なくとも家族に対しては普通の人間ではあるらしい。

『タイクーンmeets仮面ライダーシノビ』の時点では既に虹蛇の頭領の天草四郎時貞に乗っ取られていた。


関係者一覧

  • 天草四郎時貞/ジェロニモ
虹蛇の頭領とされる男性。実在する天草四郎時貞との関係性は不明。
日本全国の忍者ライダーの力を奪っており、更にはパラレルワールドに干渉する力もあるようで並行世界において存在する忍者をモチーフにした仮面ライダーすらも支配下に置こうとしていた。

虹蛇の暗殺部隊に所属している闇の忍者。普段は中年男性の姿をしている。
仮面ライダーとは異なる変身型忍者だが、人間なのか怪人なのかは不明。
シノビを上回る実力を持ち、彼の妹の紅芭を狙っているが、それには真の意図があった…。

『RIDER TIME』のOP映像だけ見ると虹蛇の首領のように思えるが、実際はただの組織の構成員である(物語的に『RIDER TIME』のラスボスではあるが)。

  • 神蔵紅芭
蓮太郎の妹だがその実態は虹蛇の姫君。蓮太郎とも実際は義理の兄妹関係である。
紅芭は自分の正体を知らず、何故か神蔵家の人間として暮らしている。
蓮太郎の幼馴染である勇道とも長い関係のようなので、少なくとも長期間神蔵家に身を置いていると見られる。
忍者としての才能はかなり高く、美貌で多くの男を虜にして狂わせている辺りは、正に姫君の素質を持っているというべきか。

  • 下忍
虹蛇において雑魚戦闘員を務める怪人。雑魚らしく戦闘力は高くない。
仮面ライダーフォーゼ』に登場する「星屑忍者ダスタード」に酷使しているが、関係性は不明。『シノビ』と『フォーゼ』は世界観の繋がりがないと思われるのだが…。
仮面ライダージオウ』の字幕では「ダスタード」と呼称されている一方で、ジオウ第19話予告の逢魔余聞では「ダスタードのような戦闘員」と呼ばれている。
メタな話で言えば、TVシリーズという設定の架空作品のスピンオフだからダスタードのスーツをそのまま流用しただけである。

ジオウ本編に出演した唯一の虹蛇関係者だが、出演時には虹蛇という存在自体が明かされていなかった。

蓮太郎の幼馴染の今生カンパニーの御曹司で仮面ライダー。
直接的には虹蛇に関係ないのだが、今生カンパニーは虹蛇支配下の企業なので、形式上は虹蛇の体制に置かれた仮面ライダーである。
だが、虹蛇と今生カンパニーの実態を把握しておらず、仮面ライダーとしては紅芭を惚れさせたいというだけの小さな私利私欲で動いている。
『タイクーンmeets仮面ライダーシノビ』では絶命したが天草四郎時貞によって無理矢理蘇生され、ハッタリ闇という怪物に変貌して支配下に置かれた。

  • 鎖鎌モチーフの緑のライダー
  • クナイモチーフの黄色いライダー
  • 釵モチーフの青いライダー
  • 火薬玉モチーフの赤いライダー
『RIDER TIME』のEP3で存在が示唆された、虹蛇所属とされている仮面ライダー。
ライダーの話の流れ的に考えて、『シノビ』本編ではシノビやハッタリといずれ協力関係になるライダーもいると見られている。
いずれもシノビやハッタリと同じく虹の七色に属する体色だが、
残る一色である藍色に相当するライダーはいるのだろうか?
『タイクーンmeets仮面ライダーシノビ』の時点では既に天草四郎時貞によって力を奪われたと推測される。

余談

  • 戦闘員こそ『ジオウ』に出演しているが、虹蛇の存在が明かされたのは『RIDER TIME』なので、同じくジオウのミライダーである仮面ライダーキカイの敵対組織・ヒューマノイズが、ジオウのミライダーでは初めて描かれた敵組織という扱いにされやすい。

  • 日本を支配しているような状況にある虹蛇だが、ヒューマノイズも同じく日本を支配している。
    ゲイツオーマジオウを倒した未来」から発生する仮面ライダー作品は、日本が支配されやすい傾向があるようだ。


  • 政界や経済界にも影響を及ぼしているという点は、歴代ライダーシリーズで言えば財団が近い。





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最終更新:2023年09月23日 07:18

*1 ただし、「オーマジオウがゲイツリバイブに倒された時間軸」の2020年のライダー枠は不明となっているため、そちらでも『セイバー』が発生した可能性はある。現に『ジオウ』のスピンオフでは本編のセイバーとは別のセイバーがいた時間軸の存在が示唆されている。『ギーツ』に関しては完全に存在しないはずだが、一説にはこちらでいう『RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』に相当する形で『ギーツ』があったのではないかという説もある