矢薙典膳(遊戯王5D's)

登録日:2020/07/23 Thu 12:42:22
更新日:2024/02/27 Tue 14:52:43
所要時間:約 6 分で読めます




そりゃあ、ワシは効果のこととかよくわからんがな、
このカードたちから人間の世界の不思議が伝わって来るみたいで、
わしゃあ、とっても好きなんだよ!



矢薙典膳(やなぎてんぜん)は『遊戯王5D's』の登場人物。
CV:外波山文明


【概要】

和服と白髪と金色の差し歯が特徴の老人。
一人称は「ワシ」。
右目の下にマーカーがある。
カードコレクターであり、【秘宝】デッキを肌身放さず所持している。
各地の収容所を渡り歩いて来た経験を活かし、所持品検査をすり抜けてカードを収容所内に持ち込んでいる。

不思議なことを求めて世界各地を旅してきたので、秘宝や伝説の知識は豊富。
劇中では、南米で聞いた赤き竜シグナー星の民の伝説について語った。
この時、赤き竜の絵をうろおぼえで描くが、ある場所を描き忘れておりそれが終盤の伏線になる。


【人物】

陽気でフレンドリーな性格。
初期のコミュ障の不動遊星や荒れていた氷室にも気さくに接している。
一方で、時々空気の読めない言動や行動をしてしまうことがある。
ことあるごとに、自身がこよなく愛する秘宝デッキを相手に見せびらかし苦い顔をさせてしまうのがお約束。
アニメ第1期のOPでは、画面の前の視聴者にデッキを見せた後、遊星に吹っ飛ばされている

カードコレクターだが、デュエルについてはかなりの素人。
というか、デュエルのセオリーをあまり分かっていない。
十六夜アキがシンクロ召喚のためにモンスターのレベルを変更した事に、1人だけその意図が分からずに首を傾げていた。
しかも、別のデュエルでも同じリアクションだった
その度に、龍亞や天兵に呆れられている。
本人はデュエルの腕前については特に気にしておらず、モンスターが見れることを楽しんでいる。


【使用デッキ】

オーパーツ等をモチーフにした、秘宝カード群で組んだファンデッキを使用している。
秘宝モンスターが召喚、破壊された時に発生する自分への効果ダメージをサポートカードで相手に押し付けるのが主な戦い方。
ぶっちゃけ、初心者にはあまりおすすめできないテクニカルなデッキ。
矢薙はカードのコンボについては全く知らず、無作為にモンスターを召喚した結果、効果ダメージを受けてしまった。

その一方で、攻撃力0のモンスターをサポートするカードは強力な物が多い。

後に、先史遺産という同じモチーフのカテゴリーが登場する。


【所持カード】


水晶(すいしょう)ドクロ
効果モンスター(TF4オリジナル)
星1/水属性/岩石族/攻 0/守 0
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、 自分は1000ポイントのダメージを受ける。その後、このカードは守備表示になる。

アショカ・ピラー
効果モンスター (TF4オリジナル)
星3/地属性/岩石族/攻撃力0/守備力2200
このカードが破壊された場合、自分は 2000ポイントダメージを受ける。

カブレラ・ストーン
効果モンスター (TF4オリジナル)
星1/地属性/岩石族/攻撃力0/守備力0
このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。 このカードが破壊された場合自分は2000ポイントダメージを受ける。

単体では効果ダメージを受けるだけのデメリットカードだが…


トライアングル-O
通常魔法(TF4オリジナル)
自分フィールド上に「水晶ドクロ」「アショカ・ピラー」「カブレラ・ストーン」が 表側表示で存在する場合に発動する事ができる。 フィールド上に存在するカードを全て破壊する。 このターン自分がカードの効果によってダメージを受ける場合、 代わりに相手がその効果ダメージを受ける。

秘宝デッキの真価。
フィールドのカードを全て破壊し、このターンの効果ダメージを相手に押し付ける。
アショカ・ピラーとカブレラ・ストーンを破壊すれば一気に4000ものダメージを与えられる。

しかし、発動条件としてフィールドに3体もモンスターを要求するので、効果ダメージを考慮しなければブラック・ホールで事足りる。
また、効果の都合上水晶ドクロのダメージは押し付けられない。
カブレラ・ストーンもアニメでは自壊した時にしかダメージが発生しない。え?氷室ちゃんには3000ダメージ与えられているって?

どちらかと言えばロマンの枠に入るだろう。

なお「水晶ドクロ」はANIMATION CHRONICLE 2022にて「ストーンヘンジ」「呪詛返しのヒトガタ」と共に、残り3枚はANIMATION CHRONICLE 2023にて「トーテムポール」と共にOCG化された。
水晶(すいしょう)ドクロ
効果モンスター
星1/水属性/岩石族/攻 0/守 0
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、 自分は1000ポイントのダメージを受ける。その後、このカードは守備表示になる。
(2):自分が効果ダメージを受けてないターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから攻撃力0の岩石族モンスターを1体選び、手札に加えるか特殊召喚する。
効果ダメージを受けてないターンのエンドフェイズに攻撃力0の岩石族サーチorリクルートが追加されると言うまさかの強化を果たす。
OCG化当時のサーチ・リクルート先に相性の良いカードは存在しなかったので「アショカ・ピラー」「カブレラ・ストーン」のOCG化を見据えての効果と思われる。
無策で場に出すとそのターンはサーチ・リクルートが出来ないため、ダメージを無効化するカードを組み合わせたい所。

アショカ・ピラー
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻 0/守2200
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードが攻撃表示の場合、さらにこのカードは守備表示になる。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
自分は2000ダメージを受ける。
装備魔法のサーチ及び守備表示への変更が追加されると言うとんでもない強化を果たす。
装備魔法ならなんでもサーチ出来るのは非常に強力。

カブレラ・ストーン
効果モンスター
星1/地属性/岩石族/攻 0/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「トライアングル-O」1枚を手札に加える。
このカードが攻撃表示の場合、さらにこのカードは守備表示になる。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
自壊デメリットの消滅&トライアングルーOのサーチ及び守備表示への変更が追加されると言うまさかの魔改造大幅強化を果たす。地味にTF版からバーンダメージも半減している。
キーカードにアクセスしつつ低攻撃力も晒さないので秘宝デッキの要となった。

トライアングル-O
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドに「水晶ドクロ」「アショカ・ピラー」「カブレラストーン」が全て存在する場合に発動できる。
フィールドのカードを全て破壊する。
このターン、自分が受ける効果ダメージは代わりに相手が受ける。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の「水晶ドクロ」「アショカ・ピラー」「カブレラストーン」を1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分は3枚ドローする。
全体破壊&効果ダメージ押し付けはそのままに、墓地除外で「水晶ドクロ」「アショカ・ピラー」「カブレラストーン」を戻して3ドローが追加され、秘宝デッキの継戦能力が強化された。

ストーンヘンジ
装備魔法
自分の墓地に存在する攻撃力0のモンスター1体を選択して発動する。 選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。 このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。

攻撃力0のモンスター限定の早すぎた埋葬。
バウンスすれば使い回せる上、表示形式の制限はない。
そして前述の通りANIMATION CHRONICLE 2022にてOCG化した。
装備魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①自分の墓地の攻撃力0のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
流石に攻撃力0限定とは言え禁止カードと同じ効果は危険であるため、同名ターン1制限に加えてデメリットが自身が場を離れた時となったためバウンスによるお手軽使い回しは不可能となった。
一方で破壊耐性持ちや破壊をトリガーに効果を発動するカードと組み合わせる事が可能となったので一長一短と言った所か。

精霊仮面(せいれいかめん)
装備魔法
このカードが墓地へ送られた時、自分は手札を1枚墓地へ送る。

墓地へ送られた時に手札を墓地へ送る強制効果を持つ装備魔法。
手札やデッキから送られた場合も効果は発動する。

ピリ・レイスの地図(ちず)
通常魔法
自分のデッキから攻撃力0のモンスター1体を選択し手札に加える。 この効果で手札に加えたモンスターを召喚した場合、自分のライフポイントは半分になる。

攻撃力0のモンスターのサーチカード。
サクリファイスを筆頭に強力な効果を持つモンスターを手札に加えられる。
ライフ半減のデメリットが気になるが、召喚しなければ発生しない。

そしてANIMATION CHRONICLE 2021で他のカードよりも先にまさかの単独OCG化を果たす。
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1開始時に発動できる。
デッキから攻撃力0のモンスター1体を手札に加え、自分のLPを半分にする。
このカードの発動後、次のターン終了時まで、
自分はこの効果で手札に加えたモンスターまたはその同名カードの召喚に成功しない限り、
そのモンスター及びその同名カードの効果を発動できない。

サーチしたモンスターを召喚せず手札で効果を発動させる・手札コストにする・特殊召喚する辺りの抜け道が多く、中でも強力な灰流うららがサーチ出来てしまうのが問題視されてしまったのか、
発動出来るのがメインフェイズ1限定、ライフ半減の制約が強制、サーチしたモンスター及びその同名カードを召喚しなければそのモンスターの効果は発動出来ない、とサーチ効果はそのままに全体的に制約がキツくなった。
それでもほぼ全てのモンスターが攻撃力0な時械神や起点となるサポートカードに攻撃力0が多い三幻魔プリンセス・コロン辺りでは重要なサーチカードとして機能する。


呪詛返(のろいがえ)しのヒトガタ
速攻魔法
カードの効果によってダメージが発生した時に発動できる。 そのダメージを0にして、 その数値分のダメージを相手ライフに与える。

痛魂の呪術と似たような効果を持つ速攻魔法。
こちらは自分のカードによるダメージにも有効で、遊星は水晶ドクロとのコンボで使用した。
そして前述の通りANIMATION CHRONICLE 2022にてOCG化した。
速攻魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分にダメージを与えるモンスター効果が発動した時に発動できる。その効果で発生する自分への効果ダメージは相手が受ける。
(2):このカードが墓地に存在し、自分が戦闘ダメージを受けた時発動できる。このカードを自分フィールドにセットする
モンスター限定になったが戦闘ダメージを受けるとセットできるので使いまわせるかもしれない。

トーテムポール
永続罠
相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスター1体の攻撃を無効にできる。 このカードの効果を3回使用した場合、このカードを破壊する。

モンスターの攻撃を防ぐ3回まで永続罠カード。回数制限ありとは言えノーコストで何度も攻撃を無効にできるのは貴重。

そして遊星だけじゃなく決闘者からも忘れられた頃、前述の通りANIMATION CHRONICLE 2023にてついにOCG化を果たす。

トーテムポール
永続罠
(1):自分フィールドの元々の攻撃力が0の岩石族モンスターを相手は効果の対象にできない。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に1度、発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードにカウンターを1つ置く。
(3):このカードにカウンターが3つ置かれている場合、このカードは墓地へ送られる。
(4):自分の墓地に攻撃力0の岩石族モンスターが3種類以上存在する場合、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、相手が受ける効果ダメージは倍になる。
カウンターで管理する様になって無効化回数が分かりやすくなっただけでなく、元々の攻撃力が0の岩石族に対象耐性付与、墓地に攻撃力0の岩石族が3種類以上いる時に墓地除外で相手の効果ダメージを倍加する効果が追加。
トライアングルーOの破壊効果にチェーンする事で相手に6000ダメージ与えられるため、秘宝デッキの決定力が増した。
ちなみに本編では結局遊星に使用されることはなかったが、2024年の公式イベントのデュエルオペラにて遊星役の宮下氏が使用。しっかりジャック(役の星野氏)の攻撃を3回防いだ。

【劇中での活躍】

ネオ童実野シティへの不法侵入により逮捕され、収容所へ向かう護送車の中で遊星と出会う。
積極的に話しかけるが、この時の遊星は本気でうざがっていた
その後、収容所内でプロデュエリストの氷室と出会えたことに感激。
自分のカードを見てもらうためにデュエルを挑むも惨敗し、氷室に自分のカードを罵られた挙げ句踏みつけられてしまう。
その行為に激怒した遊星が代わりに秘宝デッキを使用し氷室に勝利する。
自分が思い付かなかった使い方でデュエルに勝利した遊星に礼を言い、「トーテムポール」のカードを渡した。遊星は「大切に使わせてもらう」と言いながら一度も使用しなかったが。寧ろ、ピリ・レイスの地図やストーンヘンジを渡した方が良かったのかもしれない
なお、氷室のことは快く許し、以後はお互い良き友人として接している。

収容所を出所した後は遊星と合流し、暫く行動を共にする。
だが、氷室同様元々は一般人なのでダークシグナーとの決戦には不参加。
決戦の地へ赴く遊星達を氷室と天兵と共に見送ったのを最後に、出番は終了した。


以後の矢薙の消息については不明だが、遊星とZ-ONEのデュエルでは遊星を応援している描写が確認できる。



【余談】

TFでは次のような台詞がある。

「俺が喋るイルカとタッグを組んで火星人とデュエルした時の話を聞かせてやろう」

このことから、ある人物と重大な関わりがあるのではないかと推測する人もいる。
一方で、その人物とは明るい性格や自分のカードを愛するところなどの共通点はあるが、使用カード群やデュエルタクティクスがあまりにも違いすぎるなどの矛盾もあるため、単なるジョークである可能性の方が高い。

ただ、矢薙の爺さんは一般人では珍しくシグナーについて知っていたから、もしかして…



追記・修正は喋るイルカとタッグを組んで秘宝デッキでデュエルしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月27日 14:52