ギャラクシーライジング(ウルトラマンジード)

登録日:2020/08/21 Fri 17:55:04
更新日:2024/01/31 Wed 22:22:28
所要時間:約 7 分で読めます







RIKU Access granted!


ライブ! ユナイト! アップ!


ウルトラマンギンガ!ウルトラマンエックス!ウルトラマンオーブ!




集うぜ! 星!



\ショウラァッ!/  \イィーサァァッ!/  \デヤァッ!/

ジィィィィィィィィィィド!!


画像出典:ウルトラマンZ(2020年6月20日~) 第6話「帰ってきた男!」より
©円谷プロ、「ウルトラマンZ」製作委員会・テレビ東京




ULTRAMAN GEED!

G A L A X Y R I S I N G !


ギャラクシーライジングとは、『ウルトラマンZ』に登場したウルトラマンジードの新形態。
名前の由来は自身も参戦した『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』からと思われる。
DCDゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』では、2020年9月17日に稼働した『ゼットヒート』第2弾にてウルトラマンゼットガンマフューチャーと共に参戦。属性は『煌』



◆≪概要≫◆

ウルトラマンジードこと朝倉リクが、スパークして故障したジードライザーの代わりにペガッサ星人ペガ経由でウルトラマンヒカリから渡されたウルトラゼットライザーを用い、
新世代ヒーローズ直近の3人の先輩であるウルトラマンギンガウルトラマンエックスウルトラマンオーブのウルトラメダルをライザーでスキャンし、ウルトラフュージョンした姿。
使用するゼットライザーは『Z』本編でナツカワ ハルキカブラギ シンヤ寄生生物セレブロ)が使っているものと同じものであり、
ハルキはリクが自分と同じ変身アイテムを持っていることに気付いたことで、リクは手を振り払われた弾みでハルキが落としたゼットライザーを見たことで、それぞれお互いがウルトラマンだと悟った。

ちなみにリクと彼が用いるメダルに描かれた三人のウルトラマンには、ニュージェネレーションヒーローズの一員というだけでなく、
かつてウルトラマンゼロの力を(直接・間接の違いこそあれ)借りたことがあるという共通点がある。

ジードライザーがスパークしたのは、惑星アインにてデビルスプリンターの影響で復活したギルバリスとの戦いでダメージを受けたのが原因で、
ジードライザーがなければウルトラカプセルもギガファイナライザーも使えないので従来のフュージョンライズは使用不可能となっており、いわば急場しのぎの変身フォームともいえる*1

ゼットライザーの構え方はジードライザーの時と同じで、右手に持って上に掲げて、胸の前でトリガーボタンを押してから腕を下ろす。
「集うぜ!キラ星!」と、ジードの変身にはお約束と言える口上もキッチリ入っている。

変身プロセスはゼット同様にギンガ、エックス、オーブの順に飛び立つウルトラマンの光の軌跡が重なり合う。
その直後に、ジードの基本形態であるプリミティブの基となるウルトラマンウルトラマンベリアルの姿がリクの全身と重なり、
エボリューションカプセルなどにも描かれている、ベリアルのアーリースタイルに似たジード本来の姿の全体像や顔が浮かび上がる*2

さらにぐんぐんカットは、一瞬プリミティブの変身バンクのように、背景にベリアルの鋭く吊り上がった両目が浮かび上がる演出が入った後、
ギンガ→エックス→オーブの順に、各ウルトラマンの変身バンクの背景が映し出される、4人のウルトラマンの変身バンクを意識したものになっている。

また、最初の掛け声の「ライブ!ユナイト!アップ!」は、先輩3人の変身アイテムの掛け声から取られており、ギンガの「ウルトライブ」、エックスの「ユナイト」、オーブの「フュージョンアップ」から。


◆≪特徴≫◆

新形態ではあるものの、外見はさながらプリミティブがニュージェネレーションズの意匠を持った鎧を着こんだかのような姿をしている(顔部分はプリミティブと全く同じ)。
力を借りる戦士達でライトニングアタッカーフュージョンアップできるので、ある意味あちらと似た感じか。

見方によってはウルトラマンエックスのモンスアーマー、もしくは父ベリアルがアーマードダークネスを身につけた姿・カイザーダークネスのジード版とも見え、
ニュージェネレーションヒーローズの戦士達の力を持っていることからジード版ウルトラマンゼロビヨンドにも捉えられる。
また、ゴツい見た目故かベリアルがエンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルを使ってフュージョンライズしたウルトラマンベリアル アトロシアスに似ている。

変身バンクの流れや後述の通りプリミティブをベースにしているといった記述から一旦プリミティブに変身し、
その上でウルトラメダルの力を上乗せした形態のようであり、いわば3人ではなく5人のウルトラマンの力を持っているとも言えよう。誰が言ったか「五等分のウルトラマン


能力的には「すべてのバランスが良いプリミティブをベースに、全体的な攻撃力が強化されている」と公式で紹介されている。
戦闘スタイルもプリミティブと同様に荒々しく、初手で膝蹴りを喰らわせる傾向があり、初戦闘では雄叫びをあげる場面があった。
戦闘で切断技を多用するのも特徴的であり、ファンの間からは「父親のベリアルそっくり」と言われている。やはり血は争えないものなのだろう……。
また、ジードクローの如く巨大化したゼットライザーを手持ち武器として用いることもある。


◆≪使用技≫◆


レッキングフェニックス
この形態で武器を使わずに発動する必殺技。レッキングバーストに燃え盛るオーラを纏わせたような光線である。
収束されたエネルギーがジードの背中で翼を広げる不死鳥の姿を描き、それを周速させてそのまま大出力の光線として放たれる。

特徴としてメイン必殺技としてはかなり長めの予備動作をとっており、レッキングバーストの溜め動作からオリジウム光線の溜めポーズ→ザナディウム光線の発射前動作→ギンガクロスシュートの構えで発射……と、
使用しているウルトラメダルのウルトラマン全ての必殺光線の前動作を一連付けたような豪華な発射プロセスを踏む。

レッキングバースト同様に威力が非常に高く、初披露した第6話では復活が不完全とはいえあの驚異的な頑丈さを誇るギルバリスの装甲ボディを一撃で破壊するというとてつもない破壊力を見せつけた。

ギャラクシーバースト
ウルトラゼットライザーにエネルギーを集め、光の刃を飛ばす技。
ゼットライザーで再度ウルトラメダルを読み込むことで発動する。
発射前のエフェクトはギンガ、エックス、オーブのエネルギーにレッキングバーストの赤黒い稲妻が合わさるというかなりド派手なものとなっている。

ギャラクシーカッティング
両肘の黄色い突起部分にエネルギーを集中させ、鋭い刃を形成して敵を斬り刻む技。
格闘時にも邪魔にならない使い勝手の良さが特徴。

プラズマ光輪
電撃を帯びた巨大な八つ裂き光輪を作り、そのまま4つに分裂させて相手に投げつける技。
最初の電撃はギンガサンダーボルト、光輪要素はオリジウムソーサー、分裂するのはエクシードイリュージョンと、
3人のウルトラマンが使用する技をひとまとめにしたような技と言える。ちなみに投げつける時の構えがライトニングアタッカーと同じで、動作がベリアルが攻撃する時の動きと酷似している。
劇中では初代ウルトラマンやスペシウムゼペリオンのように、盾のように防御に使っていた。
また、映像内でジードの使う技としては初の光輪技である。

レッキングリッパー
プリミティブから引き続き使用。
斬撃を飛ばす点は同じだが、こちらは左右の腕から一対ずつXの字を描くように連射できる。
加えてエフェクトも禍々しくなっている。

ジャンプニーキック
プリミティブから引き続き使用する飛び膝蹴り。
変身後はたいていこの技を繰り出して様子見が基本。

ジードバリア
プリミティブから引き続き使用する、赤黒い稲妻を帯びた丸いバリアを展開する防御技。
ゼットのバリアと共にギルバリスの攻撃からウインダムを庇った。



◆≪劇中の活躍≫◆


◆第6話「帰ってきた男!」

惑星アインでの対決から、ストレイジのセブンガーウインダムの模擬戦を襲撃したギルバリスを追ってきた。
ギャラクシーライジングの力でギルバリスと真っ向からぶつかり合い、レッキングフェニックスで一度は破壊に成功。逃走するコアを追跡して再び飛び去った。
その後に復活による二度目の戦闘の際は、ハルキが変身したゼットに「ジード先輩!」と元気よく話しかけられ、「何でゼットがここに?」と驚きを見せながらも共闘。
ギルバリスと互角の勝負を繰り広げた末、ウインダムがギルバリスにミレニアム懸賞問題の一つ「リーマン予想」を打ち込んだことで弱体化に成功。
最後にギャラクシーバーストとゼットランスファイヤーの同時攻撃を与えて今度こそコアを破壊した。
ちなみにゼットと再会した際には、ゼットに「オレの兄弟子」とハルキに紹介されており、「僕別にゼロの弟子ってわけじゃ…」と困惑していた。

◆第7話「陛下のメダル」

セレブロがウルトラゼットライザーとウルトラマンベリアルなどの怪獣メダルを使ってスカルゴモラに変身し、町に出現。
ハルキ達に救助された後はスカルゴモラを撃退すべく同時変身。

サンダーキラーペダニウムゼットンへと変身チェンジを繰り返すセレブロに苦戦してしまうが、
シャイニングウルトラマンゼロの力で何とかブルトンの四次元空間から脱出したウルトラマンゼロの加勢により形勢逆転。
ギャラクシーバーストとレッキングフェニックスを食らわせてセレブロが変身するベリアル融合獣を撃退する。

◆第15話「戦士の使命」

ゼットの宇宙に発生した時空の歪みからグリーザが出現するのを感知して急行。
ハルキと同時変身し、途中から参戦したジャグラーの変身するトライキング/ファイブキングと共にグリーザを攻撃するも一切のダメージを与えられないまま翻弄される。
そしてグリーザを抑える為、グリーザを倒せる唯一の手段である「宇宙の穴を縫う針」を探す為に自身のウルトラメダルをゼットに授けてから自身を虚数分解してグリーザと融合し、一時的に抑える事に成功した。
その後グリーザが活動を再開し、グリーザがジードの上半身が左右に揺れる様にはみ出しながらリクの狂った様な笑い声と共にレッキングバーストを放つ所まで融合が進んでしまうが、理屈を超えたウルトラマンの力によってゼットが変身した闇を飲み込む黄金の嵐・デルタライズクローによって救出される。
また、グリーザに吸収されている間に自身のベリアル因子を基に新たな宇宙の穴を縫う針である幻界魔剣ベリアロクが誕生し、ゼットがグリーザを倒す糸口を作った。

ゼットがグリーザを倒した後はジードライザーの修理が完了したことからゼットライザーは不要になったらしく、ギンガ・エックス・オーブのメダルをハルキに託してゼットの地球を離れた。
これによりギャラクシーライジングは基本的に使われない形態となったが、上位形態のウルティメイトファイナルが再び使えるようになった上、ウルトラカプセルを生成する能力などもあるため、ゼットライザーがなくても応用は効くということだろう。

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

ジードライザー修復後もゼットライザーは依然として所持していたらしく、無数のダークロプスやレギオノイドとの戦闘において、駆け付けたゼットからメダルを返還され変身。
惑星ブリザードでの最終決戦でも再度変身し、デルタライズクローとなったゼットと共に並行同位体の父と戦うなど今作の戦闘面での基本形態のような扱いを受けている。


◆≪余談≫◆

  • 形態名は従来の命名法則をしっかりと引き継いだものとなっている。「ギャラクシー」は銀河、「ライジング」は上昇を意味する言葉で、「集うぜ!キラ星!」の意味から推察すると異なる星の戦士の力を集めてジードを強化したという意味合いか。
    また、恒例のデザインモチーフはアトロシアスと考えて良いだろう。

  • 変身時のBGMのメロディは『Ultra Spiral』を意識したような物となっている。


  • ギャラクシーライジングの初陣である第6話のギルバリス初戦で『ウルトラマンジード』のOP『GEEDの証』、ゼットとの共闘シーンでは同作の挿入歌『フュージョンライズ!』、
    第7話ゼロ&ゼットとのベリアル融合獣戦には『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』のメインソング『Ultra Spiral』が挿入歌として用いられている。
    特に『GEEDの証』が流れたパートは、ニコ生上映会やニコニコ動画では当時同サイトで配信されていたウルトラマンジードのOPと同じコメントが流れていた
    (例)ジャンボ☆チート 監督の趣味 俺に有給はねぇ! かわいそうな人 全員悪人顔 etc…

  • 第6話の初戦で地球に降り立った際の演出は『ジード』第1話の初変身のシーンを彷彿とさせる演出になっている。懐かしのOPが使われたこともあいまって、初戦は主役のゼットを食いかねないほどの華々しい活躍ぶりであった。誰が言ったか「奪うぜ(違うぜ)!番組!」

  • 玩具版では変身に使用するメダルの組み合わせがオーブのライトニングアタッカーと一致しているので、他のフュージョンアップ形態と同じくゼットライザーでもライトニングアタッカーの変身音声を鳴らす事も可能である。
    しかし、第15話でハルキに必殺技用として渡した経緯もあってか、ライトニングアタッカーの変身音声を鳴らす場合はハルキのカードではなくキャンペーン限定品である伊賀栗レイトのアクセスカードを使用しなければならない特殊な仕様となっている。
    現在、オーブのフュージョンアップのうち、ハルキのアクセスカードで変身できないのはライトニングアタッカーのみとなっている。

  • デザイナーの後藤正行氏によると、フュージョン元のウルトラマンの要素を殆ど持っていないデザインなのは「ベリアルの因子を濃く受け継ぐジードがパワーアップすると最終的にはアトロシアスに近づくのではないか」という脳内設定を反映させたためらしい。
    初期デザインでは黒一色でアトロシアスにより近い姿だったらしいが、「流石にヒーローに見えない」という事で現在のヒロイックなカラーリングに変更されたとのこと。
    なお、放送終了後のインタビューによると、スケジュールや予算の都合でウルトラマンオーブ ライトニングアタッカーの体とジードの頭部を組み合わせるという苦肉の策も考えられていたらしい。



追記・修正はキラ星を集めてからお願いします。


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最終更新:2024年01月31日 22:22
添付ファイル

*1 ちなみに玩具の『DXゼットライザー』でリクのカードを使い、ウルトラマンとベリアルなど、フュージョンライズの変身に用いるカプセルと同じウルトラマンのメダルの組み合わせてスキャンするとそのフュージョンライズ形態名がコールされるが、本編でも同じことをしてフュージョンライズ形態になれるのかは不明。

*2 『ジード』本編に比べて素体の姿がはっきり見える。そのため、目の色がスーツの色のままとなっている